Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

人魚は誰か

2014-08-26 06:31:23 | コラム
某日―B級アイドルを密着取材していたら、とあるスタジオの廊下でフカキョン深田恭子とすれちがった。

おぉ。
テレビやグラビアで見るより細いよね、可愛いよねと。
フカキョンを取材したかったよねと。

女優としてはあまり好きではないが、肉づき具合がちょうどいいよねと。

彼女が人魚に扮したCMはひじょうに好評だった。

某CMで某タレントがラムちゃんに扮していたが、あれとは大違い。
あれは彼女ではなく、起用したほうが悪いだろう。
一生いわれるよ、ぜんぜん似合わないラムちゃんって。


話を戻して人魚について。

ビジュアル的に面白いはずなのに、人魚の映画は少ない。
ほとんどのひとが真っ先に想起するのは『スプラッシュ』(84…トップ画像)ではないか。

ほかにディズニー産の『リトル・マーメイド』(89)などがあるが、それにしてもダリル・ハンナという女優は『ブレードランナー』(82)のレプリカントもそうだし「非人間的」なキャラクターが似合う。

いま人魚の映画を創るとして、ヒロインは誰が適任か。
きょうは、あくまでも自分の好みによる「人魚を演じてもらいたい有名女子10人」をセレクトしてみた。

重要なのは、映画女優だけにかぎらない「有名な」女子である、ということ。
それでも女優さんに偏ってしまったのは・・・しょうがないよね?


では、いってみよう。


(1)田中理恵

体操選手にしては大柄だったから、きっと似合うはず。

(1)クロエ・グレース・モレッツ

単なるロリコンじゃねぇか! と自分に突っ込んでおく。

でも見たい。



発育途上の人魚というのも「あり」でしょ?

(3)スカーレット・ヨハンソン

こういうひとが、投票では1位になるんじゃないかな。

(4)壇蜜

もはやベタだけど。

エロスが際立ち過ぎかもしれないが。

(5)明日花キララ

AV代表として。



たぶん、この業界で最もプロポーションの整ったひと。

(6)リュディヴィーヌ・サニエ

名前を打つだけでゾクゾクしてくる。



そのくらい、このひとの身体が好き。

(7)May J.

意外と似合うと思う。

しかしこのひとなぜ、一部で嫌われているのかね。

(8)沢尻エリカ

イメチェンを図っているが、高飛車な人魚が居てもいい。

(9)香里奈

女優としての代表作が生まれないので、ぜひここいらで。

関係ないが写真誌に載った大股開きの写真、あれは本人なの?

(10)ニコール・キッドマン

47歳?

関係ないでしょう。
麗しき人魚というキャラクターであれば、このひとで決まり。





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明日のコラムは・・・

『巨匠、ただいちどの躓き ~追悼、リチャード・アッテンボロー~』

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森の映画祭

2014-08-25 00:30:00 | コラム
イマサラあらたまっていうことでもないけれど、
映画が好き、いや大好きで、もちろん映画館も好きである。

光と影の世界を堪能するには、映画館が最適だ。

当たり前の話か、映画館は映画を上映するためだけに設計されているのだから。

事情があって映画館まで観にいけなかった映画。
自分が生まれる前に制作され、なおかつリバイバルの機会がない映画。
また、何度でも繰り返し観たい映画。

それらをDVD・ブルーレイソフトのコレクションとして自宅に誇らしげ? に陳列してはいるが、
自宅で観る行為はあくまでも映像視聴であって映画鑑賞ではない、
だって映画監督も、自宅で観てもらうために映画を創っているわけではないのだし。


では、日本ではあまり根付かなかった「ドライブインシアター」はどうか。

駐車場と、ばかでっかいスクリーンと―いかにもアメリカン。
自分がかつて住んでいた多摩にも、それがあった。しかし「いっつも」ガラガラで、10年くらいで閉鎖に追い込まれた。

うーむ。
素敵だとは思うけれど、だからあれは、カップルのものだろう。

映画観ながらイチャイチャ出来ることが最大の楽しみであって、イケてない映画小僧たちが「自分らとは関係ないもの」と捉えてしまったところが敗因か。

ごくたまに―であれば、ああいう映画体験もいいと思うが。

そもそも自分、チャリダーであるからして、車持ってないし。
つーか、免許もないわけだし!!


10月に、埼玉はフォレストサンズ長瀞キャンプ場で野外映画フェスティバル『夜空と交差する森の映画祭 2014』が開催される。

4つのステージで、沢山の長編・短編映画を上映。

スクリーンの向こう側に木々や星が見える―目指すのは解放感らしい。

これはいいかもしれない、行ってみようか・・・と思っていたら、チケットはすでに完売という。

残念!!


繰り返しになるが、これも「ドライブインシアター」と同様に映画鑑賞とはいえないだろう。
だろうが、「ごくたまに」なのだから、堅いこというのは無粋じゃないか。


というわけで。
完売だから参加出来ない『森の映画祭』、来年もあったとしてなにを上映してほしいか、10作品を選出してみた。

「外で観てみたい映画」―あなたなら、なにを選びますか。


(1)『ニュー・シネマ・パラダイス』(88)

劇場に入れなかった客のために、映写技師アルフレードが取った行動とは・・・。

このシーンを想起したひとは、たぶん真っ先に本作を挙げるだろうね。

(2)『2001年宇宙の旅』(68)

外で観れば、スクリーンそのものがモノリスに見えるかもしれない。

(3)『キャノンボール』(81)

屋内のシーンなんて、ほとんどないからね。

※かっけー!!




(4)『トレマーズ』(89)

敵は、地中から突如顔を出す生物グラボイズ。

あり得なくもない物語、、、と思えるのではないかしら。

(5)『ウッドストック 愛と平和と音楽の三日間』(70)

フェスにちなんで。

編集マンのひとりには、スコセッシが居たんだぜ!!

(6)『メジャーリーグ』(89)

屋外スポーツを素材にした映画なら、大抵は外で観るのに適しているはず。

(7)『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』(93)

あたし、17歳に見える―?

たまらない。

関係ないが、このころの麻木久仁子は可愛かった。

(8)『ユリイカ』(2000)

ロードムービーなら、気持ちよく観ることが出来るんじゃね? という、単純な発想でいいのだ。

(9)『テルマ&ルイーズ』(91)

そんなわけだから、米産のロードムービーもエントリー。

(10)『ベン・ハー』(59)

あの戦車競争のシーンに、さらなるリアリティを与えてくれるかも。





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にっぽん男優列伝(242)寺脇康文

2014-08-24 07:51:48 | コラム
62年2月25日生まれ・現在52歳。
大阪出身。

公式プロフィール


ほとんどのひとにとって寺脇康文(てらわき・やすふみ)さんとは、
「スーパー・エキセントリック・シアター」(SET)の元メンバーであったり、
『王様のブランチ』(TBS)の初代司会者であったり、
最近では『相棒』シリーズ(2000~、テレビ朝日)の名俳優さんであったりするのでしょうけれど、

自分の世代の男子「限定」でいうと、
前世紀も現在も、そしてこれからも、それほどヒットしなかったテレビドラマ『悪魔のKISS』(93、フジテレビ)において、
常盤貴子の「おっぱいを揉んだ、羨ましい男」として認識されています。

そうか90年代前半までは、ゴールデンの時間帯でも女優さんが「はっきりと胸を露出すること」は可能だったのか―と、あらためて気づかされます。(だいいち、主演が奥山佳恵というのが泣かせる。好きだけど)

この作品、ネットで画像は出回ってますけどソフト化されることはありません。

「事務所がストップかけてお蔵入りにした」とか、いろいろいわれてますが、ほんとうのところは分かりません。
分かりませんが、再放送すらされなかったので、今後もブルーレイ化されることはないのでしょう。

あぁ、観たいなぁ。。。

・・・・・。

すいません、取り乱しました。

芸達者なひとです。
演技においてはコミカルな役柄を得意としますが、司会をやってもソツなくこなしますし、
盟友の唐沢寿明や岸谷五朗と、こんなこともやってのけるのですから。




<経歴>

名古屋の俳優養成所で演技の基礎を学んだあと上京、84年に「SET」(主宰・三宅裕司)に入団する。

映画俳優デビュー作は、89年の『満月のくちづけ』。
深津絵里がまだ「高原里絵」として芸能活動をおこなっていたころの、幻想的なホラー映画です。

94年、「SET」を退団し岸谷五朗と「地球ゴージャス」を結成する。
テレビ/映画への露出が増えたのは、このあたりからでしたね。

ほかの映画作品に・・・
『バースデイプレゼント』(95)、『私たちが好きだったこと』(97)、『ジューンブライド 6月19日の花嫁』(98)、『ekiden 駅伝』(2000)、『ブギーポップは笑わない』(2000)、
『模倣犯』(2002)、『命』(2002)、『相棒 ―劇場版― 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』(2008)、『ザ・マジックアワー』(2008)、『キラー・ヴァージンロード』(2009)、『風が強く吹いている』(2009)、『きな子~見習い警察犬の物語~』(2010)、『猫侍』(2014)などがあります。

最新作は『超高速!参勤交代』(2014)で、これは期待せずに観たのですが面白かった。
(ただ超高速! という割には、それほどハイスピードでもなかったんだよなぁ。スコセッシ映画のように、めまぐるしい展開にしてもよかったのに…)

テレビドラマの出演作も多いですが、前述したように「おっぱいを揉んだ」インパクトは忘れ難く。
このキャリアを超えるには、やはりまた、新進女優さんの「おっぱいを揉む」しかないのかもしれない・・・などと結んだら、寺脇さん怒りますかね。

怒りますよね笑


次回のにっぽん男優列伝は、でんでんさんから。

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にっぽん男優列伝(241)寺田農

2014-08-23 00:30:00 | コラム
42年11月7日生まれ・現在71歳。
東京出身。

公式プロフィール


憎くて、憎くて。
あまりの憎たらしさに映画のキャラクターであることを忘れ、演じている俳優のことを本気で憎んだり嫌いになったり憤慨したりしたことはないですか。

子どもであれば「しょっちゅう」かもしれませんが、10代後半以降に。

自分は、ありますねー。
その逆であれば、もちろん『タクシードライバー』(76)のトラビス「ただひとり」となりますが、本気で憎いと思ったキャラクターは複数居ます。

たとえば『カッコーの巣の上で』(75)で鬼婦長を演じた、ルイーズ・フレッチャーとか。

そして、『夜がまた来る』(94)の寺田農(てらだ・みのり)さんとか。

ヒロイン・夏川結衣を徹底的にいたぶるヤクザを演じた寺田さん、そのいたぶりは陵辱のかぎりを尽くし、ほとんど鬼畜です。
憎くて、憎くて、こんな男が身近に居たら殺してしまうかもしれません。
そのくらい、ひどかった。

そして寺田さんの演技は、ひじょうに恐ろしいものだと慄きました。

クセのある、イヤなキャラクターを演じることが多いひとです。
笑うと「ひとのいいジジイ」なんですけれどね、そのギャップが素晴らしいです。


※それでも代表作をひとつ挙げろといわれれば、まだ若手だったころのこれで決まりでしょう!




<経歴>

父親は、洋画家の寺田政明。

弟子の俳優に、元付き人の椎名桔平が居ます。
また2008年より、東海大学文学部文芸創作学科の特任教授を務めてもいます。

早稲田の政治経済学部を中退し、文学座附属演劇研究所に入所する。
同期の顔ぶれがすごいです。岸田森に橋爪功、北村総一朗、樹木希林や小川眞由美ですよ!!

映画俳優デビュー作は、65年の『恐山の女』。
同年、テレビドラマ『青春とはなんだ』にレギュラー出演を果たし、以降、映画・舞台・ドラマで「主演は滅多にやらないけれど、そこそこ重要な役」を沢山こなしていきます。
ただ当時は、前述した「憎らしいキャラクター」を演じることは少なく、好青年が多いですね。
あのイヤな感じは、歳を取ってからだったんですね~。

68年、岡本喜八のATG作品『肉弾』で主人公の「あいつ」を好演。
大谷直子とともに、鮮烈な印象を残しました。

こんな反戦のメッセージも「あり。」なのか、映画はなんだって出来るんだ―高校生の自分は感動し、おおいに勇気をもらいましたね。
観ていない若き映画小僧よ、こういうの観てから映画を語りましょうね。

沢山の出演作がありますので、ドドドッといきましょう。

『赤毛』(69)、『大日本スリ集団』(69)、
『座頭市と用心棒』(70)、『津軽じょんがら節』(73)、『あさき夢みし』(74)、『歌麿 夢と知りせば』(77)、
ゲリラのリーダーを熱演した『野性の証明』(78)、
霧隠才蔵を演じた『真田幸村の謀略』(79)、
『ええじゃないか』(81)、『駅 STATION』、『セーラー服と機関銃』(81)、
殺し屋役の『近頃なぜかチャールストン』(81)、
『南十字星』(82)、『暗室』(83)、『ションベン・ライダー』(83)、『魚影の群れ』(83)、『里見八犬伝』(83)、
石井隆の物語で「村木哲郎」を演じた『ラブホテル』(85)、
『台風クラブ』(85)、『野蛮人のように』(85)、『帝都物語』(88)、『うれしはずかし物語』(88)、『四月怪談』(88)、『オルゴール』(89)。

50歳を過ぎた90年代あたりから、イヤな感じのキャラクターが多くなっていきました。

『ありふれた愛に関する調査』(92)、『夏の庭 The Friends』(94)、
そして『夜がまた来る』、
『きけ、わだつみの声』(95)、『幻の光』(95)、『D坂の殺人事件』(98)、『プライド・運命の瞬間』(98)、『あ、春』(98)。

『風花』(2001)、『柔らかな頬』(2001)、『ハッシュ!』(2001)、『明日をつくった男 田辺朔郎と琵琶湖疏水』(2003)、『ドラゴンヘッド』(2003)、『昭和歌謡大全集』(2003)、『秘密の花園』(2004)、『透光の樹』(2004)、『日本以外全部沈没』(2006)、『俺は、君のためにこそ死ににいく』(2007)、『サイドカーに犬』(2007)、『ぐるりのこと。』(2008)、『次郎長三国志』(2008)。

これだけ出ているとアタリハズレが多いとはいえ、でも良作が多いように思います。
近年は『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』(2009)や『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』(2010)などで、じつに楽しそうに園咲琉兵衛を演じており、余裕さえ感じさせます。

最新作は、『忍たま乱太郎 夏休み宿題大作戦!の段』(2013)ですし笑

さすが71歳、ずっと現役でいてくださいね。
そして、もっともっとイヤな感じのキャラクターを演じてください。

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男優列伝、3連続です。
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にっぽん男優列伝(240)寺島進

2014-08-22 07:24:20 | コラム
63年11月12日生まれ・現在50歳。
東京出身。

週刊寺島進


北野武の映画は海外では「キタノブルー」と評され、その独特な映像感覚が一大特徴とされていますが、
日本の映画ファンがこの映画作家を論じる際、いちばん最初に言及するのは「顔(俳優)選びのセンス」です。

人気や実力、実績ではなく、顔から放たれる雰囲気だけでキャスティング「しているように見える」―そこが、大島渚に俳優として見出されたビートたけしらしさ、、、であると。

逆にいえば・・・だから『BROTHER』(2001)で渡哲也が登場したとき、強烈な違和感が生まれたのですね。

北野映画に渡さんは似合わない―これ、多くの映画ファンの総意でした。

白竜に大杉漣、真木蔵人や渡辺哲、そして寺島進(てらじま・すすむ)。
こういうひとたちこそ、北野映画の住人であると。

ただ、はっきりいってしまえば・・・これほどの「よい顔」を揃えられる映画監督なのに、女優さん選びは成功しているように思えません。
石田ゆり子のキャスティングは新鮮でしたが、大島弘子(=91、『あの夏、いちばん静かな海。』)にしろ国舞亜矢(=93、『ソナチネ』)にしろ、パッとしませんでしたものねぇ。


さて寺島さんについて。
「しま」ではなく「じま」と読みます。

現在は売れっ子ですが、北野組の常連になるまでは地味な端役ばかりが続いた―という点では、大杉漣と同じです。
だから、初めて(演技を)褒めてくれたという松田優作と、陽のあたる場所に導いてくれた北野武への感謝は一生モノのようです。




<経歴>

10代のころに俳優を志し、高校卒業後に三船芸術学院に入学。演技の基礎や殺陣を学ぶ。

映画俳優デビュー作は、優作が監督した『ア・ホーマンス』(86)。
この年にテレビのバラエティ番組『風雲!たけし城』(TBS)で攻撃軍として参加しており、武との縁はデビュー時から始まっていたのですね。

ただしばらくは無名の時代がつづき、主な収入源は飲食店でのアルバイトだったそうです。

ツラがツラだからか、役が回ってきてもチンピラみたいなキャラクターばかり。
『SO WHAT』(88)や『愛しのハーフ・ムーン』(87)では、そんな「若き」寺島ヤクザな演技を拝むことが出来ます。

89年、北野武の監督デビュー作『その男、凶暴につき』に「名前のあるキャラクター」(織田ススム役)で出演。

このツラから放たれる雰囲気が気に入ったのでしょう、武は『あの夏、いちばん静かな海。』でも寺島さんを起用し、つづく『ソナチネ』では主人公の弟分を演じさせました。
このころですね、映画ファンが「いいなぁ、このひとのツラ」と感じたのは。

同じように感じていたのは映画ファンだけではありません、低予算で戦っていたインディーズの野心的な映画監督の目にも留まり、90年代後半より徐々にオファーが増えていきました。

『マークスの山』(95)、『おかえり』(96)、
『キッズ・リターン』(96)、『勝手にしやがれ!! 英雄計画』(96)、『ポストマン・ブルース』(97)、『HANA-BI』(98)、『アンラッキー・モンキー』(98)、
『鮫肌男と桃尻女』(99)、『ワンダフルライフ』(99)、『DEAD OR ALIVE 犯罪者』(99)、『御法度』(99)。

2000年代に入り、その人気はインディーズや映画だけに留まらず、ビッグバジェットの映画やテレビドラマにも出演、無名時代が嘘であるかのような売れっ子となりました。

00年…『MONDAY』『HYSTERIC』『天国までの百マイル』

01年…『DISTANCE』『空の穴』『みすゞ』
腹切りシーンがギャグにしか見えなかった『BROTHER』
磔シーンがほんとうに痛そうだった『殺し屋1』

02年…『修羅の群れ』『害虫』『DRIVE』
03年…『13階段』『六月の蛇』『カクト』『蛇イチゴ』『美しい夏キリシマ』
04年…『花と蛇』『CASSHERN』『茶の味』『誰も知らない』『血と骨』
05年…『北の零年』『真夜中の弥次さん喜多さん』『姑獲鳥の夏』『TAKESHIS’』『疾走』
『交渉人 真下正義』では、寺島さんが演じるキャラクターがウケて単体のドラマも制作される

06年…『THE 有頂天ホテル』『小さき勇者たち ガメラ』『花よりもなほ』『UDON』『フラガール』
07年…『長州ファイブ』『パッチギ! LOVE&PEACE』『監督・ばんざい!』
08年…『ぐるりのこと。』『ザ・マジックアワー』『歩いても 歩いても』
09年…『火天の城』『空気人形』『曲がれ!スプーン』

10年…『誘拐ラプソディー』『座頭市 THE LAST』『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』
11年…『アンフェア the answer』『スマグラー ―おまえの未来を運べ―』
12年…『ヘルタースケルター』『カミハテ商店』『おだやかな日常』
13年…『人類資金』『清須会議』
14年…『捨てがたき人々』

そして最新作が、声優として参加した『思い出のマーニー』。

最近は安定感が抜群で、ちょっと面白味に欠けるかな・・・と思っていたところ、9月公開の『イン・ザ・ヒーロー』という戦隊モノで「女性戦士ピンク」を演じるというニュースが。

これは面白そうですね!!笑

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