Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初体験 リッジモント・ハイ(87)

2014-08-12 06:00:40 | コラム
ここのところ、CDコレクションが増えていかない。
いや訂正、少しずつ減り始めている。

そう、滅多に買わなくなった。
買うのは「ジャケットもほしいから」という理由でperfumeのCDくらい、あとは現代らしくダウンロードで済ませてしまうのであった。

「焼く」ことはあるから、自作CDが増えることはあるけれど。
市販のCDは「ほんとうに大切」と思われるもの以外、ぜ~~んぶ売ってしまったよ。


というわけで今回の初体験シリーズは、お盆の特別企画として三夜連続で「初めて購入した音楽ソフト」を展開してみたい。

第一夜はカセットテープ、第二夜はレコード、第三夜はCD。


これを思いついたのは、先日の『タモリ倶楽部』(テレビ朝日、8.08)で「自作カセットテープ発掘祭」という企画が放送されていたから。

みうらじゅんや泉麻人が少年~青年のころに創ったオリジナルテープを再生してみる、、、というもの。

ラジカセそのものが希少となってしまったから、気軽に再生することも出来ないものねぇ、現代ならではの好企画だと思った。(そして、みうらじゅんのデビュー前の歌声が聴けて得をした!!)


自分が生まれて初めて買った音楽ソフトは、レコードではなくカセットテープだった。
家にレコードプレーヤーはあったが、ねいちゃんの部屋に設置されており「気軽さ」はなかった。
だから、敢えてカセットテープを選んだのだと思う。

その記念すべき1本目は、さあ、なんだった―?

アイドル?

否。

アニメ主題歌?

否。

当時はまっていたプロレス、その選手入場曲を集めたものだった。


※ミル・マスカラス…『スカイハイ』は、プロレスとは無関係に誰もが知っている曲だろう




※スタン・ハンセン…あのころ、世界でいちばん強いと信じていた





たぶん、2500円くらいしたと思う。
小学2~3年生のころだから大金である、しっかり元を取ろうと思ったか、それともほんとうに気に入ったのかは覚えていないが、朝から晩まで聴いていた。

斉藤由貴や明菜に魅かれたり、成龍のたどたどしい日本語の歌声に微笑んだり、ちんちんいじりながら「おニャン子」
を聴くようになるのは、もう少しだけ先の話なのだった。

「昔っから格闘技が好きだったんだねぇ」といわれることも多いが、このあと、プロレスのことが「一時的に」大っっっっっっっっっっっっっっっっ嫌いになる。

100%ガチンコの真剣勝負、そう信じていたからねぇ。
本気でやったら60分1本勝負なんて身体が持たないとか、ロープに飛ばされ戻ってくるのは不自然だとか、信じていると気づかないものである。
ショウだと知ったときは、サンタが居ないことをねいちゃんから知らされたときの3倍は驚いたし、悲しかった。

そうして自分はプロレスへの興味を失い、ふと気づけば、プロレスブームそのものも平成のころには終焉を迎えていた。

90年代に入り、ガチンコを売りにしたK-1やPRIDEが誕生する。
あのときの反動もあったのだろう、自分はすぐに飛びついた。

「プロレスとはちがうから」―そう思って夢中になったが、ガチンコブームを支えるファイターたちの半数ほどが「プロレス出身者」だった。

どっちもプロなんだ、地続きなんだと気づいたとき、プロレスのことが再び好きになった。


勝手に好きになったり、嫌いになったり。

これまた青春、ではある。


つづく。

※成龍の、たどたどしい日本語の歌




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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(88)』

コメント (3)
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