Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

○●の日に観たい映画

2012-12-24 01:35:32 | コラム
映画サイト『映画.com』で、「毎年観たいクリスマス映画」のトップテンを発表していた。

個人的なトップスリーは『スモーク』(95)、『グレムリン』(84)、『ダイ・ハード』(88)だが、
一般投票は以下のとおり。

(1)『ホーム・アローン』(90)
(2)『ラブ・アクチュアリー』(2003)
(3)『ポーラー・エクスプレス』(2004)
(4)『三十四丁目の奇蹟』(47)
(5)『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(93)
(6)『スモーク』
(7)『ダイ・ハード』
(8)『ホリデイ』(2006)
(9)『サンタクローズ』(94)
(10)『十戒』(56)

なるほどね。


クリスマス映画を語る・・・と見せかけて、そうではなく。

年末年始の特別篇として、「○●の日に観たい映画」という企画をやってみようかと。

雑誌などでも企画されることが多いので、いろいろとかぶる作品が多いかもしれない。
しれないが、だからといって「初勃起の日に観たい映画」というのを強引に選出しようとしても、さすがに10本は挙げられないような気がする。

いや、挙げられるか。

まぁいいや。
ベタなものから狙い過ぎなものまで並ぶ、38歳の映画小僧によるセレクト、楽しんでもらえればうれしい。

第一弾は、誕生日に観たい映画。
あくまでも「個人的に」であるからして、オススメというわけではない。
さらに誕生日というキーワードに「まったく」からまない作品も含まれる。

それはだから、
なんとなく、なんとなく誕生日に相応しいのではないか・・・と感じた、自分のセンスということで。


(1)『トゥルー・ロマンス』(93)…トップ画像

誕生日にはひとりで映画館に行くという寂しい映画小僧に、ボスはコールガールを派遣し「一夜限りの恋」を楽しめという。
そこから始まる、真実の恋の物語。

舞台はデトロイトで、ヒロインも「この街で真実の恋なんか、ありえなーい」なんていう。

映画小僧に贈る、最高のファンタジー映画。

(2)『ゲーム』(97)

成功者の主人公に、実弟が誕生日プレゼントとして「ゲーム」の招待状を贈る。

じつは脚本そのものが破綻しまくっているのだが、こんな壮絶な誕生日体験、死ぬまでにいちどくらいはいいかな・・・と思わせてくれる。

(3)『ガープの世界』(82)

生きている不思議。
ジョン・アーヴィングの物語は常に「そういうこと」を描いているが、最高傑作はこれか。

(4)『エターナル・サンシャイン』(2004)

記憶することについての喜びと切なさを斬新な切り口で描いてみせた。

消したい記憶もそうでない記憶も、すべてひっくるめて人生か。

(5)『アメリ』(2001)

ヒロインの誕生を受精で描写するあたり、いかにもジュネ監督っぽい。

(6)『魔女の宅急便』(89)

魔女キキは13歳になったある日、黒猫ジジと修行の旅に出る―。

このリストのなかでは、いちばん同意を得そうな作品。
みんな、元気をもらえるものね。

(7)『タクシードライバー』(76)

これは逆に、自分ならではか。

ポジティブなものから元気をもらえるとはかぎらないし、逆に、ネガティブなものから元気をもらえないとはかぎらない・・・というのが、ひとのこころの面白さ。

(8)『レスラー』(2008)

中年プレロスラーの悲哀が、こころに痛い。

自分の世代では初老の苦悩「までは」理解し難いので、このあたりがベスト。

(9)『十九歳の地図』(79)

日本版『タクシードライバー』。
灰の人生を送る少年少女たち、ぜひ誕生日に観ておくれ。

(10)『ブリキの太鼓』(79)

奇妙な誕生―という意味では、『ガープ』と双璧。

太鼓は要らないが、あの超能力はほしい。


※ハンズ・ジマーは、既に映画音楽の大家といっていいのでは




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明日のコラムは・・・

『大晦日に観たい映画』

コメント (3)
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