Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

モノマネもケイゾクが必要

2012-12-22 00:15:00 | コラム
忘年会がつづく。

とりあえず3つをクリアし、残りはふたつ。

先日は、15年つづいている映画小僧の集いだった。
同年代の男子女子、13人。

これが最も気を使わずに過ごすことが出来るので楽しく、じつに心地よかった。
15時間以上、呑みっ放し喋りっ放しだが、それでも足りない映画談義。

映画によって人生を狂わされ、また、救われた面々だからね。映画への愛憎は、人一倍なのである。


それとは別の忘年会、一次会のお開き「直前」でのこと―。

「なんかちょっと、こう、盛り上がりに欠けるよな。牧野、久し振りにモノマネ頼むよ」と、師匠から指名を受ける。

不意をつかれた。

芸というにはレベルが低過ぎるかもしれないが、持ちネタがあるにはある。
映画好きしか楽しめないというか、それは志村喬のモノマネなのだ。

『酔いどれ天使』(48)の、「ふんっ!」。
『羅生門』(50)の、「わかんねぇ!」。

このふたつだけ。
まぁ一瞬芸だね。

あとモノマネではないが・・・
神映画『タクシードライバー』(76)のトラビスの台詞を暗唱する―というのも出来る。
出来るには出来るが、かなり長いので、途中でみなが飽きてしまうという難点あり。

長過ぎないという意味で、『天国と地獄』(63)暗唱のほうが評判よかったかもしれない。
山崎努が最後に放つ「夏は暑くて眠れない、冬は寒くて眠れない…」というヤツだ。

なに?
いろいろ出来るじゃん、 って?

後半ふたつは単なる暗唱、前半ふたつも勢いがあるだけで、けっして似ているわけではないから。


ともかく。
前半ふたつ「志村モノマネ」は10年くらい前に会得? し、そのころは、ウケるものだから「しょっちゅう」披露していた。

不思議なもので繰り返すことによって完成度は高くなり、5年くらい前は黒澤の墓前でだって披露出来るくらいなんじゃないか・・・と、自画自賛していた。
のだが、最近は披露する機会がなかったというか、結婚式の出し物としてやるには「??」だろうし、なんとなくお蔵入りになってしまったのだった。

で、久し振りにやってみた。

ほぼ全員が既に触れたことのある自分の芸を再見する―つまり大袈裟にいえばリメイクで、5年前と同じレベルを期待していたのか、それとも5年の進化を期待していたのか、それはちょっと分からないが、結論をいえば完全にすべった。

自分でもびっくりしたのだが、声に張りがないし、そもそも、まったく似ていないのである。

酔いは一瞬にして醒め、
あぁ師匠をがっかりさせてしまった、どうしよう・・・と落ち込んでいると、「なんか、悪かったな」と師匠に頭を下げられた。

・・・いやいや。
それじゃあ、もっとつらくなるから。

一次会だから呑み過ぎってわけじゃない。
むしろ控えめに呑んでいた、、、わけだし。

簡単なことである。
練習を、サボっていたからだ。

先日の『怒り新党』(テレビ朝日…しかし夏目ちゃんがほんとうにバニーガールのコスプレやると思って最高画質で録画しておいたんだがな!)でもいっていた、下手でもなんでもいいから、ひとつ持ちネタを持っておけと。
そのつもりで数年前に持ち、好評だったことが気持ちよかったものだから、当時は何遍も何遍も練習したんだっけか。

下手のままだったら気にしないが、上手になりかけているのに練習サボったため下手になったというのが悔しい。

プロは当たり前だろう! と怒るだろうが、モノマネにも継続が必要であることを痛感した。


ようし、きょうからまた始めてみよう。


※この映画は市民映画祭(多摩、だったかな)で上映された際、多くのシーンで爆笑が起こった。
そう、じつに笑える映画なのだ。




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明日のコラムは・・・

『愛が足りない―ように、見えます』

コメント (3)
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