ｇｏｏブログ終了までに、「ひとり」映画オールタイムベスト１０１を完結させるぜ＾＾（６５）

第６５位『８ １／２』

＜６３年、イタリア・フランス映画　監督：フェデリコ・フェリーニ　音楽：ニーノ・ロータ　出演：マルチェロ・マストロヤンニ、アヌーク・エーメ、クラウディア・カルディナーレ＞

「人生は祭りだ」
映画監督グイドの脳内世界（つまりフェリーニ自身）を旅する、フェリーニの最高傑作。（自らそういっているので、まちがいなし！！）

夢か現実か妄想か、わけが分からなくなる―そんな構成の映画は沢山あるが、その大半で我々は「なんとしてでも」解釈しようとする。
しかしこの映画に限っては、多くの観客は（早い段階で）解釈を放棄する。
その分からなさを快楽と捉えることにしよう！！観客をそんな風に思わせてしまう域に到達しているのは、フェリーニとリンチくらいではなかろうか。

黒澤の『夢』、宮崎駿の『君たちはどう生きるか』、北野武の迷走期でやろうとしていたことはこの映画のスタイル。
ふつうは晩年やスランプ期に手がけたくなるような作品を、絶頂期に撮ってしまっているのがこのひとらしくて面白い。

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