Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

(クラスメイトや同僚に)殺意を抱いたときに観たい映画

2012-12-28 00:15:00 | コラム
「そんな風に思うもんじゃない」とか、
「あいつらのために自分が罪を犯すなんて、愚か過ぎる」とか。

「あいつらは死にさえ値しない」なんていうのもある。

ある者を殺そうとする人物に、それをやめさせようとする人物がいう、映画などでよく耳にする台詞。


んなこといっても、殺意を抱いたのだからしょうがない。


全人類にアンケートを取ってみたい。
どのくらいのひとが、殺意を抱いたことがあるのだろうか、、、と。

自分?

ありますがな、そりゃ。

ふたりね、ふたり。

そのふたりは、これを読んでいたら「自分のことだね」と気づくであろう。

自分の過去を振り返ってみると、たぶん、殺意を抱かれたこともあると思う。
とくに女子に対しては、けっこうひどいことをしてきたから。

いや叩いたり、殴ったりはしたことないけれども。


しかし、やっぱり殺意は抱くだけで実行に起こしたことはないし、こうやって生きているのだから、起こされたこともない。

「向こう側」に行くのには、勇気? といっていいのかどうか、やっぱり境界線というものがあって、ふつうのひとは「こっち側」に踏みとどまる。

賢明だと思う。

けれども新聞の三面記事では、ほとんど毎日といっていいくらい殺人事件が報じられている。

世界は殺意でいっぱいで、その何%かは、ほんとうに実行されているという現実。


そんな殺意を「殺す」効果が映画というものにあるのかどうか―以下の10作品は、ひとによっては、場合によっては、「こっち側」に踏みとどまらせる力を持っている、、、のではないか。

そのほとんどが、「殺人の代替」としての効果だけれど。

代わりにひとごろしをしてくれよ―という思いを託すわけだ。


(1)『キャリー』(76)

大量殺戮映画の、最高峰。

しかもキャリーは、銃器を一切使用しない。
超能力を「感情」として描いたところが新しかった。

自分はこれを観て、いじめを乗り切った。

(2)『わらの犬』(71)

窮鼠、猫を噛む。

妻が輪姦されてもやり返せなかった主人公の、大反撃。

最後に主人公はいう、「帰り道が分からない」と。
つまり、元の自分には戻れないということだ。

(3)『ワイルドバンチ』(69)

サム・ペキンパー、連続ランクイン。

もはや誰が誰を殺しているのか分からない「死のダンス」だが、誤解を恐れずにいえば、かなり気持ちがいい。

(4)『コマンドー』(85)

このランキングのなかで、最もスカッとする映画。

けっしてA級ではないB級のつくりだが、死者数に関してはビッグバジェットに引けを取らない。

(5)『ブレインデッド』(92)

芝刈り機を駆使した残酷ショウ。

ピーター「ロード・オブ・ザ・リング」ジャクソンは既に巨匠だが、呆れるほどの悪趣味性を展開していた「このころ」を愛する映画小僧も多いのではないか。

(6)『悪の教典』(2012)

それを日本でやったらどうなるのか―という映画。

毒気に満ち満ちていて楽しめたが、やっぱり、お客さんの何割かは引いていた。

(7)『男たちの挽歌』(86)…トップ画像

殺戮よりも、銃撃の快楽という点にこだわった逸品。

米国で銃規制の問題が再びクローズアップされているときに大きな声ではいえないが、快楽に直結するという感覚は、なんとなく分かる。

(8)『クイック&デッド』(95)

その快楽性を西部劇に取り入れてみたら、こんな作品が出来上がりました―という映画。

漫画な描写に、ひたすら笑った。

(9)『オリエント急行殺人事件』(74)

ここで変化球を。

ポアロのシリーズで、最もオチに驚かされた作品。

こういうこともあるのか―と感心? し、いつの間にか自分の殺意が消えていた。

(10)『ガンジー』(82)

これは、ベタな逆説という意味で。


※なんか、これだけでワクワクしてくる




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2 コメント

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「コマンドー」から「ホットショット」 (夢見)
2012-12-28 20:34:58
「ホットショット2」と3本続けて観たら なまなかな殺意なら力を失いそうです
殺意を深める為に観るか 殺意を薄める為に映画を観るか

返信する
殺意 (oyajisann)
2012-12-28 22:29:52
殺意、誰でも抱いてるんじゃないかな?
私はもちろん・・・
でもそれを実行してないのは理性あるのか根性なしかわかりません。
返信する

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