Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(5)アダム・ドライバー

2022-05-21 02:15:11 | コラム
83年11月19日生まれ・38歳。
アメリカ出身。

ドライバーは「これから中堅になるひと」にちがいないが、ファンの支持率、一流監督―スコセッシ、ジャームッシュ、スコット―からの信頼度でいえば「すでにベテラン」の域に達しているのでしょう。

イケメンで高身長(この身長差!)、


知性に溢れ、作品選びにもセンスがあり、類まれなる演技力を備えていると。

文句のつけようがない、完璧なスターです。


※演技合戦、すばらしかった^^



<経歴>

「9.11テロ」に衝撃を受け海兵隊に入隊、しかし交通事故に遭い退役、ジュリアード音楽院で演劇を学ぶ。

映画俳優デビュー作は、2011年のイーストウッド監督作『J・エドガー』。
ワンシーンのみの出演で、いま観たら「あっ!」とは思えるものの、公開当時は彼の名や存在を知るはずもありませんでした。

しかしこのあと、端役ではあるもののまるで将来が約束されているかのような作品に連続出演・・・

スピルバーグの『リンカーン』(2012)、
ノア・バームバックの『フランシス・ハ』(2012)、
コーエン兄弟の『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(2013)・・・って、確実に「もっている」ひとじゃあ~りませんか!!

2015年、『スター・ウォーズ』新三部作における新キャラ「カイロ・レン」役に大抜擢され、
『フォースの覚醒』(2015)『最後のジェダイ』(2017)『スカイウォーカーの夜明け』(2019)に出演。

この3部作自体には賛否というか否が「圧倒的に」多く、自分も「メチャクチャだ!」と憤ったものの、俳優さんはみんな悪くなかったですよね。


ジャームッシュイズムに溢れる傑作『パターソン』(2016)、


スコセッシ入魂の『沈黙 ―サイレンス―』(2016)、『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(2018)、
社会性と娯楽性が幸福な結婚を果たしたスパイク・リーの快作『ブラック・クランズマン』(2018)、
『デッド・ドント・ダイ』(2019)、離婚問題を多角的に捉えた佳作『マリッジ・ストーリー』(2019)。

ここ1~2年の活躍はとくに目覚ましく、
たぶん次回作は10年後になりそうな・笑 鬼才レオス・カラックスによる『アネット』(2021)、
リドリー・スコットおじいちゃんが老体に鞭打って一気に撮りあげた『最後の決闘裁判』(2021)と『ハウス・オブ・グッチ』(2021)、
現在も新作『White Noise』を撮影中といいますし、しばらくこのひとの時代がつづきそうです^^

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(6)アラン・アーキン』
コメント (4)
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