Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

日本女優別10傑(2)秋吉久美子

2022-05-10 01:50:36 | コラム
ちょっと生意気なところが魅力だった若い時代を経て、
67歳になった現在は、やや菩薩的?になったというか、慈悲深さを感じるのは自分だけじゃない、、、よね?^^


(1)『の・ようなもの』(81)

実質的な主演作。

才気走った天才モリタの演出と、知的なソープ嬢を演じる秋吉さんの魅力が爆発。



(2)『深い河』(95)

意外にも―というと失礼かな、遠藤周作の世界観にきっちりハマっていてオドロキ。



(3)『妹』(74)

かぐや姫の同名ヒット曲から生まれた映画。
藤田敏八の演出に注目したいところだが、とにもかくにも秋吉さんでしょう。


(4)『異人たちとの夏』(88)

個人的に、大林宣彦の最高傑作。
鶴ちゃん&秋吉さんの夫婦、すごく素敵。



(5)『さらば愛しき大地』(82)

共演に根津甚八。
破滅的な男女の物語だが、空虚さが目立つ80年代の日本映画にあって、自分にとっては数少ない「救い」の一本だった。


(6)『赤ちょうちん』(74)

『妹』と同年、しかも同監督(藤田敏八)、主題歌も同アーティスト(かぐや姫)で臨んだ青春映画。
つまり自分の生まれた74年当時、秋吉さんは大ブレイクの年にあったと。



(7)『月の砂漠』(2003)

青山真治の佳作。
秋吉さんはチョイ役だが、とてもよい映画なので、監督の訃報きっかけで観るひとが増えるといいな。


(8)『ひとひらの雪』(85)

ウチの師匠・荒井晴彦が脚本、ネチネチラブシーンに定評のある(!)津川雅彦が共演した渡辺淳一原作モノ。

渡辺文学の世界観に共感したことはないのだけれど、『失楽園』よりはぜんぜん好き。


(9)『あにいもうと』(76)

室生犀星による短編小説、3度目の映画化。
評価は53年の2度目版(成瀬巳喜男×京マチ子)が最も高いものの、今井正×秋吉×草刈正雄版も嫌いではないです。


(10)『インターミッション』(2013)

現時点における最新作。

閉館を前にする映画館を舞台にしている―という点で、これをペケとする映画ファンなんか居ないでしょ^^

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明日のコラムは・・・

『「当確」映画が、ふたつ』
コメント (2)
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