Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(415)

2022-05-12 00:10:00 | コラム
つやまさんじゅうにんごろ「し」→「し」もん

随分前の話だからね…。
警察に捕まって調書を取ったあと、帰される前に指紋登録があって。

多摩警察署には最新の設備があったのに、指紋が登録出来なかった。
真冬というのもあって、自分の手はカッサカサのカッサカサ、頭のよいコンピューターが指紋を認識しなかったと。

生活安全課のおやっさんは「俺は風俗嬢かよ、なんでハンドクリーム塗ってあげなきゃいけないんだ」とブツブツいいながら、大量のハンドクリームを自分の手に塗りたくったのでした…。

数年後―このエピソードを新作シナリオの冒頭で描いてみたらば、これがなんと、自分のキャリア史上で最も評価された作品に。

専門家から「冒頭がリアル。徹底したリサーチがなされている」。

そりゃそうだよね、経験したことなんだからリアルに描けるでしょうよって(^^;)


現代では「それ以上に」「DNA」こそが警察捜査における「最重要項目」になるのだろうけれど、皮膚に刻まれた個人情報が「決定的証拠」になるのは、昔も今も同様でしょう。

あんなに小さな部位に刻まれているものなのに、同じものがふたつとないなんて人体の不思議!!


『パルプ・フィクション』(94)でブッチ(ブルース・ウィリス)は、自宅で待ち伏せしていたヴィンセント(ジョン・トラボルタ)を銃で撃退、


そのあと上着の袖口などで指紋を拭き取っているのだけれど、この程度で消えるのかな?と思ったり。

まぁ、なにもしないよりはいいのだろうけれど。。。


『ビバリーヒルズ・コップ2』(87)では、アクセル(エディ・マーフィ―)が天才的な手法で指紋の採取に成功。

瞬間接着剤の「揮発ガス」と指紋の「酸」が化学反応を起こす。

曰く「こんなの常識、ビバリーヒルズの警察は遅れているぜ!!」



たぶん、そういうことまで熟知しているであろう悪魔のような犯罪者が『セブン』(95)のジョン・ドゥ(ケビン・スペイシー)で、
彼は指紋が検出されないよう、「だいぶ前から」「皮膚を削いで」いた。


こんな血だらけで、どうやって生活していたの!?
というツッコミは置いておいて…

被害者の指紋を用い、こんなことまでやってのけてしまうのだった!!



あすのしりとりは・・・
し「もん」→「もん」だいさく。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(416)』
コメント (6)
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