Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画監督別10傑(63)ロバート・ワイズ

2019-10-28 00:10:00 | コラム
~ロバート・ワイズのキャリア10傑~

ミュージカルの二大傑作を放っているにも関わらず、論じられることが少ない―という意味では、ウィリアム・ワイラーと同様かもしれない。

批評・興行面において大成功しているヒットメイカーでありながら、冒険も恐れず様々なジャンルに挑戦する。

映画監督を「商売」として捉えた場合、このくらい理想的なひとは、じつは現代ではほとんど居ないのかもしれないな、、、なんてなことを思うのであった。


(1)『ウエスト・サイド物語』(61)

なんて格好いいんだろう。

ダンス演出とドラマ演出で、パートを分けたのが勝因なのかな。

現在、スピルバーグがリメイク制作中。




(2)『ヒンデンブルグ』(75)

飛行船ヒンデンブルグの爆発事故(1937、米ニュージャージー州)を描いた群像劇。

こういうのこそ、デジタルリマスターで再上映してほしいな!!




(3)『アンドロメダ…』(71)

マイケル・クライトンによる名作『アンドロメダ病原体』の映画化。

原作タイトルのとおり病原体がカギになるSFだが、大がかりな撮影も仕掛けもない、どちらかといえば(いわなくても)地味な部類に入る映画だろう。

派手な映像に慣れてしまったひとには退屈かもしれないけれど、このリアルな感触、とっても好き。


(4)『サウンド・オブ・ミュージック』(65)

やっぱり、このオープニングがすべてだと思う。




(5)『砲艦サンパブロ』(66)

スティーブ・マックィーン主演。

中国に駐留する米海軍・砲艦サンパブロの乗組員たちに焦点を当て、彼らが巻き込まれる有事をとおして戦争の無意味さを説く。


(6)『市民ケーン』(41)

天才オーソン・ウェルズの衝撃的な監督デビュー作、その編集を担当。

本作はドラマ部分よりも映像や編集で評価されることが多く、ワイズはグッジョブ!! したおかげで監督への道が開けたのかな。


(7)『私は死にたくない』(58)

冤罪の可能性が高い元死刑囚、バーバラ・グレアムの手記をもとに映画化した社会派ドラマ。

主演のスーザン・ヘイワードが大熱演しオスカー主演賞を受賞、『デッドマン・ウォーキング』(95)の対になるような映画なのでぜひ観てほしい。




(8)『スタートレック』(79)

人気テレビシリーズの映画化第一弾。

あらためて多作だなぁと感心するが、というよりも、SFというジャンルへのこだわりが強いのだと思う。


(9)『ウィズダム/夢のかけら』(87)

俳優エミリオ・エステベスの初監督作品。

で、なぜか制作総指揮を担当。

なぜなのか。は、分からないが、新人さんをサポートするワイズをナイスガイであると(勝手に)認定。


(10)『深く静かに潜航せよ』(58)

クラーク・ゲイブル、バート・ランカスター共演の潜水艦モノ。

まず、タイトルが格好いいじゃない。
そして、映画通がよくいう「潜水艦モノにハズレなし。」。

ワイズの映画としては弱いほうだが、潜水艦モノとしては、きっちり及第点です。

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明日のコラムは・・・

『たまにはいいけどね。いっつもならNG。』
コメント
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