Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

もちろん、それがプロというものだけれど。。。

2019-10-23 07:43:50 | コラム
ネリに比嘉くん、ギャビやRENAやKINGレイナ(トップ画像)という具合に、格闘技における体重超過が相次いでいる。

いや、自分のガキの時代だって「なかったわけではない」。

ではないが、ここ数年、あまりにも頻繁に起こってはいないか? っていう。


精神論で語れば「昔のほうがガッツがあった」となるかもしれない。

張本さんあたり、そう結論づけるだろうしね。

もちろんそれは当たってない、
ただ昔と比べるという視点だけは間違っていなくて、ひとつは減量方法に選択肢が増えて、それが「本人にあっていなかった」可能性は高い。


きのう開催されたジョシカクMMA興行、『DEEP JEWELS』の前日計量でKINGレイナは2kg以上も体重超過してしまい失格、その代打として「レイナよりも、はるかに格上の」中井りんが抜擢された。




気の毒なのは相手選手のほうで、
前日の打診であったにも関わらず、すぐに飛行機に乗って上京、ヘーキな顔して一本勝ちしてしまうりんちゃんはさすが! なのだが、対戦相手の変更を拒否しなかった相手選手にも賛辞を送りたい。

当日、謝罪するためにケージに入ったレイナは号泣、

「今回の超過により、いちからやっていこうと思いましたし、温かいお声もいただき、しっかりやりたいと思いますので、どうぞ応援をよろしくお願いします。ほんとうにすみませんでした」と語った。

主催・対戦相手・ファン・代打などなど、迷惑をかけた相手は多く、猛省は必要だと思う。

ネット上でも「プロ失格」「計量時の肉の余りかたに、最初から試合やる気がなかったんじゃないか」「もう出てこなくていい」などなど、辛辣なことばが飛び交っている。


試合が流れてしまった以上、ファンを裏切った以上、ある程度のバッシングは仕方ないだろうし、
実際に対戦相手は過酷な減量をクリアしてやってきているのだから、庇うことは出来ないなぁ・・・とは思う。

思うけれども、なんかやっぱり、集中砲火というか、袋叩きに遭っているような気がして、ちょっとちがうよなぁ、、、って。


なんだろ、たぶんネットに限定していえば、ファンではないひとが、とくに、KINGレイナを快く思っていなかったひとが「ちょうどいいネタ」が出来たと喜んでバッシングを始めたように見えるのだよね。


じつは個人的には、KINGレイナを高く買ってない。

キャラ迷走しているというか、ふつうに面白い試合をしてくれればファンはついてくれるはずだから、入場時に持つぬいぐるみとかべつにいいよ! と思っている。


そんな自分であっても、あんまり叩くのはちがうよなって。

ネリの場合はちがうじゃない、悪びれていなかったんだから。


女の子だから。
日本人だから。

というヒイキ目じゃないよ、そのへんは自分は公平です、体重超過を何度も何度も繰り返すようであれば問題だが、「もう出てこなくていい」「永久追放」といってしまうほど悪いことをしているわけではないでしょ? と思ってしまう自分は、優し過ぎますか?


※それはともかく、やっぱり中井りんはすごい。

の割には、一般層にまで名前が浸透していかない。

これは、そのすごさがよく分かる試合です。



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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(307)』
コメント
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