Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

米オスカー総評

2019-02-26 02:53:16 | コラム
面目ない涙

24部門中、正解したのは、たったの13部門!!

ぎりぎり5割を超した程度・・・で、果たして映画小僧を自称していいのかって話である。

自分が設定した及第点は「6割超」、
しょうがない、自尊心が少し傷つけられるが映画小僧を(今年いっぱい)返上することにしよう。


(1)総合司会なし

・・・でも、なんとか進行出来るものだね。

個人的には、居たほうが特色が出るので来年は誰かにやってほしいところだが。

(2)スパイク・リーの脚色賞受賞

これが、いちばんうれしかった。

『ドゥ・ザ・ライト・シング』(89)のころ、神童扱いされていたオシャレな黒人監督もすでに還暦を迎えている。

スランプを乗り越え、壇上で大喜びするリーの姿に胸が熱くなった。


※「マザーファッカー」と発してしまったため、やっぱり音声カットされてる笑笑




(3)グレン・クローズ、受賞逃す

逆にいちばんショックだったのが、また受賞出来なかったクローズ。

「めぐりあわせ」的に、今度こそ! と思ったのだけれども。。。

(4)愛されるキュアロン



アルフォンソ・キュアロンほど、現代のハリウッドで愛されている映画作家は居ない。

今回、カメラマンとして撮影賞を取ったことで、外国語作品・監督・撮影賞のオスカーをコレクションしたことになったのだもの。

(5)ガガさまの涙



パフォーマンスとしてはベッド・ミドラーの歌声にやられたが、
あれだけセルフプロデュースに長けているガガさまが、ふつうに涙している姿は感動的。

えがった、えがった。


総じて楽しめたが・・・

時間短縮を意識し過ぎるあまり、「スピーチはやく終わらせて」テーマ曲が頻繁に流れたこと、

それから日本のメディアが『ボヘミアン・ラプソディ』受賞ばかりを取り上げ、作品賞への言及が少なかったこと、

さらにいえば、

「日本勢は受賞ならず」のニュースに、「是枝さんは反日発言が多いから受賞なんかしなくていい」みたいな、料簡が狭過ぎるコメントを残す一部アホタレが居たことは、とっても残念に思う。


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~受賞結果一覧~


▽作品賞

『グリーンブック』

▽監督賞

アルフォンソ・キュアロン『ROMA ローマ』

▽主演男優賞

ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』

▽主演女優賞

オリビア・コールマン『女王陛下のお気に入り』

▽助演男優賞

マハーシャラ・アリ『グリーンブック』

▽助演女優賞

レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』

▽脚本賞

ニック・バレロンガ、ブライアン・カリー、ピーター・ファレリー『グリーンブック』

▽脚色賞

チャーリー・ワクテル、デビッド・ラビノウィッツ、ケビン・ウィルモット、スパイク・リー『ブラック・クランズマン』

▽視覚効果賞

『ファースト・マン』

▽美術賞

『ブラックパンサー』

▽撮影賞

アルフォンソ・キュアロン『ROMA ローマ』

▽衣装デザイン賞

『ブラックパンサー』

▽長編ドキュメンタリー賞

『Free Solo』

▽短編ドキュメンタリー賞

『Period. End of Sentence.』

▽編集賞

『ボヘミアン・ラプソディ』

▽外国語映画賞

『ROMA ローマ』(メキシコ)

▽音響編集賞

『ボヘミアン・ラプソディ』

▽録音賞

『ボヘミアン・ラプソディ』

▽メイクアップ&ヘアスタイリング賞

『バイス』

▽作曲賞

ルドウィグ・ゴランソン『ブラックパンサー』

▽長編アニメーション賞

『スパイダーマン スパイダーバース』

▽短編アニメーション賞

『Bao』

▽主題歌賞

“Shallow”『アリー スター誕生』

▽短編実写映画賞

『Skin』

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(281)』
コメント (2)
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