Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

殺しのライセンス

2015-11-29 05:48:16 | コラム
「007」シリーズの最新作、『スペクター』を一足先に観てきた。




作品全体のバランスという意味では、けっして悪くない。
ないのだが、ちょいと長い気がするので、もう少しダイエットしてほしかったかな、、、というのが率直な感想。

(ここで自分がなにをいってもヒットするだろうから)もっとボロクソいってもいいのだが、贔屓のモニカ・ベルッチも拝めたし、某三谷作品とはちがって文句があまり出てこない。

ダニエル・クレイグは、やっと違和感なく「ボンド」になってきた感じ。
しかし本人はもうコリゴリなようで、本作で「ボンド引退」を公言している。

これも演出のひとつかも? とは思わせるけれど。

俳優をやっているものであれば、ボンド役をオファーされて断るものは少ないのではないか。
プレッシャーは相当なものだけれど、当たれば歴史に名を刻むのだからねぇ。

殺しのライセンスを取得することだって大変だろうが、
ボンドを演じることは、もっともっと難儀なことだもの。


殺しのライセンス―響きはスーパークールだが、自分に務まるだろうか。

無理だね。
そんなこと、1秒も要さずに分かる。

理由、その1。

簡単に色仕掛けに乗る。
というより、甘んじて騙されることだろう。

場合によってはひとを騙さなければならない立場なのに、パンツ少し見せてくれただけで秘密を漏らしてしまう「自信がある」。

理由、その2。

拷問に耐えられない。

痛みなら、ある程度は平気かもしれない。
『羊たちの沈黙』(90)に、「苦痛を愛せ」ということばが出てくるが、それを座右の銘にしようと思っていた時期があるので。

それに、怪我自慢する傾向にあるからね。
骨や靭帯を痛めた経験は、一般成人男子の3倍超だという自負があるし。

しかし苦手なものを前に出されると、途端にこころが折れてしまうところがある。

苦手なものとは、「閉所」と「つぶあん」と「ほしぶどう」と「小豆」。

閉所は理解が得られるかもしれないが、そのほかは無理だろう。

せっかく「鞭打ち」の拷問に耐えたとしても、大量の「つぶあん」を喰えと迫られただけで、簡単に根を上げてしまうと思うのだ。


結論。

自分から秘密を引き出したい場合は、パンチやキックではなく、パンツか「つぶあん」を。


こんなヤツが、スパイになれるわけもないのである。


※渋いねぇ・・・といわれるのだが、いちばん好きな主題歌は、シャーリー・バッシーの『ゴールドフィンガー』なのだ




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明日のコラムは・・・

『元旦と身体』
コメント (2)
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