Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

ワーストは、つまらないって意味じゃない

2015-11-15 05:51:16 | コラム
【2015総括シリーズ その六】

本年度の総括、第6弾はワースト映画について。

常々いっていることだけれども、自分にとってのワースト映画とは「つまらない映画」ってことじゃない。

映画であろうと努めるスタッフ・キャストが居れば、たとえ「物語的に」つまらなくても、それは駄作ではなくて失敗作に過ぎない。

映画になっていない。
どうして映画と呼ぶのか分からない。
映画というものをなめているとしか思えない。

ワーストとは、ここに挙げた5本の「映画、もどき」のことである。


(1)『ギャラクシー街道』

最初から期待していなかった。
はっきりいうと、文句いうためだけに観にいった。

ネット上での酷評に応える三谷氏は自虐キャラのように扱われているが冗談じゃない、真の自虐キャラに失礼なのでそんなマネはしなくていいよ。

才能の枯渇だとか来年の大河が心配だ―なんて声も聞かれるが、それは大丈夫。
たぶん、大河は成功するだろう。
このひとが駄目なのは映画的センスであって、映画キャリアにおいては、最初からこんな感じだったんだもの。

(2)『ムカデ人間3』

数が多くなれば面白いものが創れるってわけじゃない・・・それを見事に証明しちゃった。

あの毒気も空回りし、狙っている演出が寒々しく感じた。

(3)『振り子』

鉄拳が紡ぐ物語はあのパラパラのタッチだからいいのであって、誰も実写で観たいなどとは思っていなかったはず。



制作意図というものを、根本的に間違えていると思った。

(4)『新宿スワン』

期待していなかった(1)と、期待していたこの作品と。

後者のほうが、じつは罪深いのだ。

(5)『海月姫』

ひたすら能年玲奈が可哀想。



映画界には「脱いだのに、大して話題にならなかった」という意味の「脱ぎ損」ということばがあるが、そんな感じ。

もちろん玲奈ちゃんは脱いでいないけれども。。。





…………………………………………

明日のコラムは・・・

『汗で泣く』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする