Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

10年後さえ、想像出来んのです。

2015-11-23 05:38:04 | コラム
怪優ジョン・マルコヴィッチが主演する映画の企画、『100 YEARS』が話題になっている。

100年を経て完成となるコニャックをモチーフにしたもので、
映画制作そのものはすぐに終わるけれど、フィルムは直ちに金庫に仕舞われ100年後に開ける。

100年後―。
選ばれた「1000人の子孫」に向けて招待状が配られ、上映がおこなわれる、、、と。


いろんなこと考えるなぁと感心するが、いま生きているほとんどのひとは(上映禁止作でもないのに)観ることが出来ない―というのが面白い。

すぐに想起するのは、学校などで埋めるタイムカプセルだ。

この画像は、つくば万博に行った小学生の自分が、2000年の自分に送った葉書である。




プロレス好きなところはニヤリとさせるが、字を間違えたり、スペースとサイズを計算出来なかったり阿呆だったんだなぁ、、、と苦笑せざるを得ない。

ナンダカンダ、のらりくらりと40年生きてこられて、たぶん人生は送り返し地点を過ぎているのだろう。
当然、自分も『100 YEARS』を観ることは出来ないが、正直、あんまり観たいとも思わない。

企画に感心するだけで、本編そのものには興味を抱かないヒネクレモノなのであった。


※そんな予告編…ユーザーの評価が低いのは「どうせ観れないから…」という思いの表れだろうか。
でも「2115年」って表示されると、ちょっとドキドキするよね。





さてマルコヴィッチといえば、本人がタイトルに冠された『マルコヴィッチの穴』(99…トップ画像)がいちばん有名かもしれないが、
『二十日鼠と人間』(92)の「哀しきモンスター」のほうが個人的には好きだし、『ザ・シークレット・サービス』(93)の「変装が巧くない」暗殺者も悪くない。

現在61歳、近影はビル・マーレイそっくりだが笑、



常に映画ファンを裏切らず・・・というか、映画ファンの想像を軽々と超える企画を打ち出してくるひとなので、あと10年20年は無視出来ない存在でありつづけることでしょう。

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明日のコラムは・・・

『記憶』

コメント (3)
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