Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初体験 リッジモント・ハイ(153)

2015-11-18 06:03:00 | コラム
13年間―12歳から25歳まで―愛読していた映画雑誌、『ロードショー』は「ひとつ残らず」取ってある。

高校時代に発売されたものをペラペラとめくってみると、新作ビデオ情報のコーナーにアダルトビデオまで載っていた。

成龍ジャッキーの新作の隣りに「ごく自然に」載っていて、ご丁寧に担当者のレビューつきである。

そうそう、この感じ!!
ふつうの映画小僧であれば、性欲だってふつうにあるでしょうよ、、、ってことか。
まだ好きなだけ女体を拝むことが出来なかったガキは、雑誌の1ページに載った、モノスゴ小さいAVのパッケージ写真をオカズにして、アレヤコレヤと想像力を膨らませていたのである。

・・・って、『ロードショー』は成人誌じゃないのにね、AVを取り上げていいんだっけか―と疑問には思うが、これが「なあなあ」だった80~90年代前半の日本だったような気もする。

というわけで、生まれて初めてエロ本を買った話。

といっても、本格派のやつではない。
販売機で購入出来るものではなく、町の書店の「大人のコーナー」に置いてある『アクションカメラ』や『スーパー写真塾』、『ザ・ベスト』が、自分にとってのエロ本だったわけ。

いまの中学生には笑われるかもしれないが、クリックひとつでお届けしてくれるシステムはないわけでね、
クラスメイトに見つかったら恥ずかしいから自転車で隣町まで遠征し、
販売を断られる可能性だってあるわけだから、レジ担当がオバサンから若いお兄さんに交代するまで店内を意味もなく徘徊、
数時間をかけてエロ本を手に入れたものである。

そのエロ本は、「かっぴかぴ」になるまで使用をつづけた。

・・・って、リアル過ぎる?

まぁいいじゃないか、この際。

ページにザーメンぶっかけていたわけじゃないよ、ナニをナニする際、ページを繰る手が力んで、いつの間にかそうなってしまうのだった。


初めてエロ本を買ったのは、中1の夏休み。
太田市の○○書店では、なにも咎められることがなく2冊のエロ本を手に入れることが出来た。

これに味をしめ、月に2度、この書店に顔を出すようになる。

お小遣いは、だからすべて雑誌に消えた。
『ロードショー』とエロ本、これでおわり。

ある意味では健全といえるかもしれない。

中1の冬の時点で、コレクションは30冊を超えた。

その情報が、誰から・どこから漏れたのかは定かではなかったが「牧野のエロ本コレクションがすごい」と学校で話題になったことがある。

「ねぇまっき~、ジュース奢るからさ、エロ本貸してよ」

べつに減るものではないし―と思って、学生カバンにぎゅうぎゅうに詰めて学校に持っていったら、面識のないAやBまで貸してくれ貸してくれと手を伸ばしてきて、結局、そのすべてがなくなってしまった。

減るどころか、なくなっているし!

オカズ抜きだし!!

抜けないし!!!

いや、でも想像だけで抜けるし!!!!

けれどもやっぱり、エロ本恋しいし!!!!!


というわけで、翌月から再びエロ本集めの長い長い旅が始まるのである。

途中、か~ちゃんに見つかり、エロ本を燃やされたこともある。
それでもめげずに、涙を拭いて? コツコツと集めつづけた。

その結果が、いまの自分なのだ。


エロ本で育ち、鍛えられ、酸いも甘いも経験した41歳男子のリビドーはね、クリックひとつで無修正動画に辿り着けてしまう現代のアンチャンに負けぬくらい強いのだ。

うらやましい! というのが本音ではあるけれど。。。


おわり。


※そのころのアイドルにしてオカズといえば、やっぱり由貴ちゃんだった




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明日のコラムは・・・

『俳優に「実力派」なんて、居ない。』

コメント (2)
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