Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

俳優に「実力派」なんて、居ない。

2015-11-19 05:55:14 | コラム
【2015総括シリーズ その八】

本年の総括、第8弾は「映画」俳優。

映画は映画監督のもの―ではあるけれど、監督の分身あるいは子どもとして、画面内でアクションを起こすのは俳優たち。
それが彼ら彼女らの仕事であり、よく考えたら日本でさかんに使われる「実力派俳優」という表現はおかしいというか、失礼なんだよね。
「個性派」なら分かるけど、「実力派」って!

実力ないものが「わんさか」存在していること前提って、間違った状態だもの。

だから、以下に挙げた10人の俳優たちのことを「実力派」なんて呼ばない。
間違いないのは、映画監督が期待する以上のパフォーマンスを見せて・魅せてくれたひとたちである。


(1)ジュリアン・ムーア

『アリスのままで』で、オスカー主演女優賞受賞。



しかし、カンヌで主演女優賞を取った『マップ・トゥ・ザ・スターズ』を推したい。

ハリウッドセレブの放屁なんて、初めて耳にしたから。

(2)武田梨奈…トップ画像

瓦割りの空手少女から卒業、親の借金返済のために風俗に売り飛ばされる女子高生を演じた『木屋町DARUMA』のほかにも話題作に次々と出演、いま最も「のびしろ」のある若手だと思う。

(3)永瀬正敏

河瀬直美の『あん』に出演。
彼の存在そのものが、この物語に普遍性を与えている。

(4)安藤サクラ

『百円の恋』『0.5ミリ』など、近年の尖った日本映画には必ず彼女の名前がある。

だから彼女を追いかけていれば、日本映画の最先端を知ることが出来るのだ。

(5)エマ・ストーン

今年、「急に」よくなったハリウッドの若手女優。
あの「大きな瞳」にやられてしまった男子も多いことだろう。

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は、彼女の動きを眺めているだけで飽きないし、ずっとこの物語に触れていたいと思わせるほどの魅力があった。

(6)塚本晋也

監督としての塚本は自分にとっての「神」のひとりだが、10年の歳月を経て完成にまで漕ぎ着けた新作『野火』の演技も素晴らしかった。

そして来年は、スコセッシの『沈黙』が公開。



塚本は、俳優として参加しているのでR!!

(7)二階堂ふみ

インディペンデントをこよなく愛する彼女は、しばらく作家主義の映画監督たちの女神ちゃん―そう、「さま」ではない―であり続けることだろう。

今年は『ジヌよさらば』で、パンツも見せてくれたし笑

(8)ハリソン・フォード

自家用飛行機で事故を起こしたが、軽傷? で済んだことに安堵。

『スターウォーズ』が完結する前に死んでしまっては、絶対にダメなひとだから。

(9)杉咲花

『トイレのピエタ』で女優開眼。



こういう感じの子が周囲に居たら、絶対に口説いてます。

(10)リリー・フランキー

本業(イラストレーター)のほうで尊敬するひとだが、『野火』といい『恋人たち』といい、ほんとうによい仕事をするマルチなアーティストだと思う。





…………………………………………

明日のコラムは・・・

『面白がれるもの、面白がれないもの』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする