Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(89)

2014-09-16 09:08:09 | コラム
でー「ヴ」(ぶ)→「ぶ」るーさんだー(ブルーサンダー)

メカや銃器マニアではないので、そういうものを見て興奮することはないけれども、格好いいものは格好いいと思う。

アニメーションでいうと、やっぱり『機動戦士ガンダム』(79~80)のジオン軍「モビルスーツ」は格好いい。
そう連邦軍「モビルスーツ」は「ときにダサい」(ボールなんて、ほとんど特攻精神で作られたものだし)



が、ジオン軍のは「ひたすら」格好いい。

とくに好きだったのが、グフとドムとゲルググか。



だから開発者の能力・センスという意味では、連邦軍はジオン軍に「ほとんど惨敗」していると結論づけてもいいだろう。


物語はついていけなくとも、初号機のフォルムの格好よさから『新世紀エヴァンゲリオン』(95~96)を観続けたという友人が居る―基本、男子ってそういうものだ。


映画としては幸か不幸か、内容よりも主人公が持つ車やバイク、銃器などで支持を集めるケースが「稀に」ある。

軍用機というものは一般人にとって非日常であり、訴えるところは狭いかもしれないが、それに応えることが「出来るもの」はひじょうに熱く反応してくれる、ある意味では特殊なひとたちだ。

自分にそういう嗜好はないが、戦闘機かヘリかと問われれば、たぶんヘリのほうを選ぶ。
プロペラが放つ音、あれは独特だものねぇ!!

軍用機と括らずに「映画のなかのヘリ」を選出すれば、自分のなかでは『テルマ&ルイーズ』(91)で決まり。

映画小僧仲間のあいだでも覚えていないひとが居て、意外な顔をされたが、画面の奥から徐々に姿を現し、やがてヘリと分かるその描写は、(褒め過ぎかもしれないが)やがてひとと分かる『アラビアのロレンス』(62)の砂漠のシーンに似て、さすがリドリー・スコットだなぁ! と感心したものだった。


今回、軍用機と括ったうえで「映画のなかのヘリ」を友人たちに挙げてもらった。

その上位3本は・・・

『地獄の黙示録』(79)
『アパッチ』(90)

そして、『ブルーサンダー』(83)だった。

概ね納得の結果である。


『地獄の黙示録』と『アパッチ』に登場するヘリは実際のものだが、『ブルーサンダー』は架空のヘリ。





架空であれば「なんでもあり」になりそうだが、プロフェッショナルに設計してもらったのであろう、
分かったようにいうが実用性に優れ、
ゴテゴテし過ぎないフォルムも素晴らしく、
初めて観たのは中学生のころだったが、素直に格好いいと思えた。

アクションがメインなので筋をどうこういうものではないが、この武装攻撃ヘリをめぐる軍と警察の攻防を描いた作品である。

主演は、『ジョーズ』(75)の好演が記憶に残るロイ・シャイダー。
原案のひとりにホラーの鬼才ダン・オバノンの名があるのは意外だが、職人監督ジョン・バダムがソツなくまとめ、ヘリ好きでなくとも楽しめる快作に仕上がっている。

米国では、本作が公開された翌年にテレビシリーズ『エアーウルフ』の放送が開始されており、
そんな指摘をする識者は居ないが、ひょっとすると『ブルーサンダー』のスマッシュヒット効果が「少なからず」影響しているのかもしれない。


あすのしりとりは・・・
ぶるーさん「だー」→「だー」くないと。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(90)』

コメント (1)
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