人生日訓(558)
「緩急宜しきを得ざれば好音響かず」
これは私共にもわかる教訓で、だらだらしていてもいけないが、あんまり張り
切り過ぎてもいけない。ほどほどというところが大切である。釈迦の教説を
「中道」の言葉で代表しているが、それは「中庸」というのでもない。生ぬる
いことではない。何事も極端に走らずに、極めて常識的であり、実践的であ
り、合理的な者であり、且つ、批判的なものでさえある。「」動く」中道
である。固定しない中道である。形式的に一辺に落在しないで、常に物の本質
を求めて突き進んでゆく生活態度である。一番いい音の出る弦のひきかたに通
ずるのである。完全燃焼といってもいい。
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12月に実の成る樹木「万両」
万両の花は7~8月頃に咲き、 12月頃から冬にかけて 実が赤くなる。 万両のなかには 実が白い種類もある。 ・正月の縁起物に使われる。 ・万両と千両の名前の違い。 千両は葉の上の方に 実をつけるので 鳥に食べられやすく、 万両は葉の下に実をつけるので 食べられにくく、 その分、 実がしっかり残るから・・。 (でも、万両の実も、 覆いをしておかないと 翌年の2月頃までには ほとんど食べられて しまうようだ)。 また、万両の実は垂れ下がり、 千両は上向きに つくので、 万両の実は重く千両の実は軽い、 との発想からこの名になった、 ともいわれる。 百両や十両は、 それらに比べ背が低く、 実の数も少ないからことから こう名づけられたらしい。 ・千両は、江戸時代後期までは 「仙蓼」の字で表現された。 ・百両 葉っぱは細長く ギザギザがない。 千両、万両より背が低い。 十両 百両よりも背が低い。 葉っぱはギザギザ。 ・百両の別名 「唐橘(からたちばな)」。 ・十両の別名 「薮柑子(やぶこうじ)」。 薮柑子の名は、 薮の中に自生していて、 葉の形などが 柑子(こうじ)みかんに 似ていることから。 ・薮柑子の薬効 せきどめ、湿疹 ・薮柑子の薬用部位 根茎 ・薮柑子の生薬名 「紫金牛(しきんぎゅう)」 ・12月29日の誕生花 (千両の実) ・花言葉は「富、財産」 (千両の実) ・「吾が屋前(には)の 花橘の いつしかも 珠(たま)に貫(ぬ)くべく その実成りなむ」 万葉集 大伴家持 「この雪の 消残る(けのこる)時に いざ行かな 山橘の 実の照るも見む」 (山橘=十両:薮柑子) 万葉集 大伴家持
(季節の花300より)