人生日訓(291)
「千人の敵に勝たんより」
友松師の次男は三田中に在学中に学徒出陣して今日まで帰ってこない。海軍省の
広報によると昭和二十年三月三十一日比島マシンロックに戦死したそうである。二
二年、神田寺が出来た年の九月十九日、子息の誕生日に追悼会をされた。手にする
遺骨とてもない次男の死である。墓碑を建てる気にもなれず、と言って、いかにも可
哀そうであるから、その後、不忘記念の石碑を建てたそうである。戒名を付けてやる
気にもなれず、止むを得ず、そのとき記念碑に刻み込んでやったのが、この法句経
103番である。いくさに出千たび、千人の敵にかたんより、ひとり自己にかつもの、彼
こそ最上の戦士なりでる。台湾比島と転戦して二十歳の青春で死んだ彼の千たび
戦場に戦ったであろう。いい気持で戦死していったろう。自分でも「勇士」のつもりで
あったろう。この当時としては止むを得ぬことではある。
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3月に咲く花「木蓮(もくれん)」
開花時期は、 3/20 ~ 4/末頃。 白木蓮よりも 10日ぐらいあとから咲き出す。 うすいピンク色の品種は 3月下旬頃に開花、 濃いピンク色の品種は 4月中旬頃に開花。 ・原産地は中国。 ・外側は赤またはピンク色。 内側は白。 外側と内側の コントラストが美しい。 花はけっこうでかい。 葉っぱが出てくるちょっと前に 咲きだす。 「紫木蓮(しもくれん)」 「唐木蓮(とうもくれん)」 など、いろいろ種類があるが、 「木蓮」として 1ページにしました。 ・読みは、 木蓮科の漢名である「木蘭」の 音読み「もくらん」が 「もくれん」に変化。 漢名の「木蓮」は、 花が「蓮(はす)」に 似ている木、から。 ・木蓮は、地球上で最古の花木 といわれており、 1億年以上も前(!)から すでに今のような 姿であったらしい。 ・香水の材料としても使われる。 ・欧米では 椿(つばき)類、 躑躅(つつじ)類 とともに3大花木とされている。 ・花が散るときには 劇的な場合があります。 2006年4月、 満開の木蓮の木の下を 通りがかったとき、 風もないのに突然花びらが バーッと100枚ぐらい 一気に降ってきたのです♪ 木蓮の花びらは大きいので、 地面に落ちるとき ほんとに大粒の雨が 降りだしたかのような 「バラバラ」という 大きい音がしました。 「もう、花びらを 落としてもいいよ」 という、木の中の指令が、 幹、枝を通して 花に伝わったのかな、 と思いました。 (このときは 居合わせた人が何人かいて、 花びらが降ってきたときには 一様に「オーッ」と 驚きの声が上がりました) ・4月15日、5月7日の 誕生花(木蓮) ・花言葉は 「自然への愛、持続性」(木蓮)
(季節の花300より)