季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

奥州街道(岩沼宿)

2008-03-31 07:56:03 | インポート

宿場の南口あたりから、日本三稲荷の一つである竹駒神社への参道がでている。承和9年(842)陸奥の国守であった小野篁が奥州鎮護を祈願して創建された。平泉藤原家や伊達家からも手厚い庇護を受けている。入り口に芭蕉の「二木の松」の句碑と、その句碑を建てた東龍斎謙阿の「朧より松は二夜の月にこそ」の句碑が相並んで立っている。

岩沼は古くから馬市で知られている。市は安土桃山時代から神社の境内で開かれていた。江戸時代には年に100日もの馬の市がたったという。神社入口にある馬事博物館に関係資料が展示されている。



本陣・南町検断屋敷跡(八島家)。長屋門の両脇には”食堂などテナント”が入っているようです。


3月に咲く花「連翹(れんぎょう)」

開花時期は、  3/25頃~  4/20頃。   
・古名は「鼬草」(いたちぐさ)。             
・中国が原産地。                             
・まっ黄色に染まるのがとても美しい。         

・ふつうの「連翹」と、                       
  「朝鮮連翹(ちょうせんれんぎょう)」の     
  2種類がよく知られている。よく似ている。   
  「連翹」     → 花びらが丸っこい           
  「朝鮮連翹」 → 花びらが細長い             
・本来「連翹」とは巴草(ともえそう)を       
  さしていたが、この木に誤用され、           
  以来この木が「連翹」の名で                 
  呼ばれるようになった。                     
・1月24日の誕生花。                       
・花言葉は「集中力」。 

(季節の花300より)

       


奥州街道(槻木宿)

2008-03-30 06:31:39 | インポート

奥州街道にもどり、JR東北本線をくぐりぬけて、白幡(しらはた)橋たもとの交差点を左におれて槻木の町にはいっていく。宿場町のにおいが濃いひなびた町並みをみせている。所々に古い蔵屋敷も見える。駅近くの交差点角に建つのは、かっての旅籠茶屋で350年の歴史を誇る逢隈旅館である。現在18代目の老舗で、茶屋のころからウナギの焼き物で評判だった。

槻木中学の先で国道4号に合流したのち、岩沼市境の手前の信号で右折して旧道に入り、阿武隈川の堤防下を行く。左手に郡境碑があった。「西 柴田郡槻木村 東名取郡千貫村」とあり、柴田郡と東名取郡を分けるものだが、今でいえば柴田町と岩沼市との境界である。


駅前通の角地には350年前から営業していると言う旅館が有ります。


3月に咲く花「枝垂れ桜」

開花時期は、  3/25頃~  4/20頃。       
  3月下旬から咲き出すものと、桜より少し遅れて   
  4月10日頃から咲き出すものがある。           
・長い枝を垂れ下げ、その先端にたくさん           
  花をつける。八重のものもある。                 
・梅にも枝垂梅というのがあります。               
・なぜ枝が垂れるのか、という研究をしているグループ
  があり、「枝は伸びると重力によって下に垂れそうに
  なるが、ふつうの植物にはそれに打ち勝つだけの   
  復元する力があり上(太陽)に向かって伸び続ける。
  しかし枝垂桜にはその力がなく、人間が支え木などを
  して育てていかないと大きくならない」との       
  見解を出している。                

(季節の花300より)


奥州街道(船岡宿)

2008-03-29 04:40:51 | インポート

頂に白衣の平和観音像がたつ館山に船岡城があった。白石川と奥州街道を挟んで、北側の韮神山と対峙して仙台平野の入り口をおさえる重要な要塞であった。元和元年(1615)、仙台藩の原田甲斐宗資が城主となったが、伊達騒動によって一族が滅亡し、その後柴田家が明治まで城主をつとめた。

柴田家菩提寺である大光寺をおとずれる。境内の庭に芭蕉句碑があった。俳句好きな和尚が建立したものだそうだ。  名月や池をめぐりて終夜(よもすがら)


『麹屋コレクション』の施設。
御用商人として活躍・繁盛した麹屋がその財力を使って、仙台藩主・伊達家が資金調達の為に放出した”お宝”を買い集め収集していたものを展示しています。この蔵自体は明治時代に建て替えられたとのことですが、土蔵のお陰で古文書や価値ある展示品などが火災から逃れ現在に引き継がれています。
コレクション自体は、無造作に雑多に展示されています。ご主人が事細かに説明してくれますが、中には億単位の”お宝”が有るとの事。


3月に咲く花「庭梅」

開花時期は、  3/25頃~  4/15頃。     
・原産地中国。かなり昔に日本に渡来。           
・枝に沿ってたくさんのうすピンク色の花をつける。
  庭桜(にわざくら)に形がよく似ているが       
  庭桜は八重で庭梅は一重なので区別できる。     
  花弁は5つ。                                 
・花が梅に似ていて、かつ、庭木としてよく植えら 
  れていたことから、この名前になったらしい。    
・夏(7~8月頃)に、ふよふよの丸い実がなる。 
  食べられるらしい。                           
  「ゆすらうめ」の実とよく似ているが、         
  「ゆすらうめ」の方が早く実がなる(5月頃から)

・「夏まけて  咲きたる唐棣花(はねず)  久方の 
        雨うち降らば  移ろひなむか」           
            大伴家持    万葉集                 
      (おおとものやかもち)                   
          (「唐棣花」は庭梅の古名)           

  「思はじと  言ひてしものを  はねず色の       
      移ろひやすき  吾(わ)が心かも」         
            大伴坂上郎女    万葉集             
      (おおとものさのうえのいらつめ)          

(季節の花300より)


奥州街道(船迫宿)

2008-03-28 08:36:38 | インポート

韮神山から国道に並走する旧道をたどって、柴田町にはいる手前で国道をよこぎって北船岡地区を通り過ぎていく。白石川の北岸を大規模な土地開発がおこなわれたようで大型店舗がならぶ郊外型ショッピングセンターだ。ジャスコの裏側を通り抜け、道なりに国道をよこぎって住宅街にはいっていくところが旧船迫宿であった。
東船迫を去るあたりから、旧街道は左の国道4号線と右には白石川に急接近して、せまい間を槻木に向かってのびていく。途中リコー保養所への入口に仙台里程道標がたっていた。川向こうには東北リコー工場がある。仙台から7里とあることから、金ヶ瀬までの距離は10里だろうと推定した。


薬師堂 本船迫


3月に咲く花「十月桜」

開花時期は、10/20頃~翌1/10頃。     
  (二度咲き→  3/25頃~  4/10頃)。   
・花弁は八重で、白、または、うすピンク色。     
・全体のつぼみの3分の1が10月頃から咲き、   
  残りの3分の2は春に咲く。2回楽しめる。     
  春の花のほうが少し大きいらしい。             
  冬に「季節はずれに桜が咲いてるな」というときは
  この十月桜であることが多い。                 
・冬、春ともに、葉があるときに咲くことが多い。  
 
・同様に秋から冬にかけて咲く桜が「冬桜」。     
           (上記「写真集 2」に掲載しています)
  似ているが、                                 
  花弁は、十月桜は”八重”で、冬桜は”一重”。 
  群馬県藤岡市鬼石(おにし)に冬桜の名所がある。

  十月桜も含めて、秋から冬にかけて咲く桜のことを
  総称して「冬桜」と呼ぶこともあるようです。

(季節の花300うおり)


奥州街道(大河原宿)

2008-03-27 06:26:47 | インポート

金ヶ瀬宿をぬけて国道4号線にしばらく合流したあと、新南交差点を右折してふたたび旧場にもどる。白石川にちかづいたあたりに、裁判所と検察庁ががならんでいる。そこで道は左にカーブして大河原宿の中心街に入っていく。宿場の中ほどに蔵造りの学習塾があり中学生らしき生徒が出入りしている。なまこ壁の土蔵を3棟も連ねた大きな店が中心地の十字路角を占めている。「西川ふとん店チェーン」とあるのがちょっと気になった。

韮神橋で荒川をわたると、国道4号線の向こう側に、韮神山の麓を削った一角をかりて、観音像と石碑の一群がみえる。説明板が教育委員会でなく、建設省仙台建設事務所作であるところが面白い。「
韮神山ここは、仙台から江戸にのぼる奥州街道が通っていたところです。韮上山は、この道に臨み白石川に面する、奇岩怪岩の山で、文治の役の古戦場でもあり、その景観は、昔からここを通る多くの人たちの旅情をなぐさめました。昭和56年4月、国道4号柴田バイパス工事に係る事業のため、山の一部が失われましたが、昔の面影が残っています。山の上には多くの黄韮が自生していたので住民がこれを山の神の霊としてあがめ、このことから韮神山の名が生まれました。


韮神山(にらがみやま)石碑群

芭蕉の句碑には

うぐいすの 笠おとしたる 椿かな とある。


3月に咲く花「片栗」

開花時期は、  3/25頃~  4/10頃。       
・山地に生える(場所によっては群生する)。       
・ピンク色の花が下向きに咲く。                   
  花は陽のあたるときのみ開く。                   
  くもった寒い日や雨の日は開花しにくいが         
  曇ってても温度が高めだと開花する。             
  なかなかデリケートな花です。                    
 
・種子が地中に入ってから平均8年目で             
  ようやく2枚の葉を出して開花。                 
・樹冠が緑の葉に覆われる前の(3、4月の)わずかな
  日光を利用して地下の鱗茎を太らせて花を咲かせ、 
  花のあと、5月頃に葉も枯れたあとはずっと       
  次年の3月まで、1年のうちの10ヶ月の間は地中で
  球根のまま休眠する(地面からは消える)。       
  このように、早春、他の花に先がけて花を咲かせ、 
  逆にまわりの木々や草がすっかり緑になる季節に   
  なると地上から全く姿を消してしまう植物のことを 
  ヨーロッパでは                                 
  「スプリング・エフェメラル”春のはかない命”」や
  「エフェメラルプラント ”短命植物”」と        
  呼んでいる(エフェメラとは「かげろう」のこと)。
  (節分草(せつぶんそう)も同じ)          
 
・昔は、球根から”片栗粉”(かたくりこ)を       
  採っていたが、今は8割がじゃがいも、2割が     
  さつまいものでんぷんからつくられている。       
  「片栗」の本物の「片栗粉」は薬局で売っている。 
  片栗粉は消化がよく上質なので漢方薬として病後の 
  滋養用に使われ、江戸時代の本には「病人飲食が   
  進みがたく至りて危篤の症になるとカタクリという 
  葛粉のごとくなるものを湯にたてて飲ましむ」と   
  書かれた。                                      

(季節の花300より)