名言名句(195)
「安らかならんと願うなら、交際(つきあい)するとも
独りで生きよ。何事もくわだてず、一物たりとも惜しむな。
仕合せならんと願うなら、まず学べ、苦しむ術(すべ)を」
『ツルゲーネフ』
ロシアの作家ツルゲーネフ(1818-83)の散文詩で、神西清、
池田健太郎の訳です。心安らかな生活を送ろうと願うなら、
他人との付き合いにおいても深入りをさけるべきである。交際
相手の関心を買おうとしたり、また相手に対して吝嗇になら
ないことである。そして幸福を願うなら、まず苦労することを
学ぶべきである。苦労を学ぶことによって、幸せは得られるで
あろう・・・。
人間という生き物は、結局、交際相手に心の平安を求めようと
しても本物の安らかさを得られるものではなく、孤独にあって
こそ、初めて真の人間の自立心と、それからもたらされる心の
平穏をつかむことが出来るのです。策士でケチであってもいけ
ないのです。何事に対してもフランクに生きることの大切さを
前段でうたい、後段も、幸福をにぎるのには苦労を欠いては
獲得することがかなわない、ということについて述べています。
===========================
3月から咲いている花「桜」
・開花時期は、 3/25 ~ 4/10頃
(染井吉野)
・日本原産。
・2月にもなると、
桜の開花前線予想が
いろんなところから発表される。
1日の平均気温がだいたい
10度を越えたら開花時期到来♪
(最高気温が14度、
最低気温が6度ぐらいの頃)。
開花から約1週間後に「満開」。
(= 花の8割以上が開花)
満開から数日後に「散りはじめ」。
・”花見”といえば桜。
いろいろ種類があるが
「染井吉野(そめいよしの)」が
もっとも有名。
花は、うすピンク色。
(日本で植えられている桜の大半は
この染井吉野らしい)。
「桜(さくら)色」■
→ 色 いろいろ へ
「染井吉野」は、江戸時代に、
上野の近くの
駒込の染井村で植栽が始められ、
初めは見事な桜の代名詞として
「吉野桜」と呼ばれたが、
誕生地の「染井」の名を加えて
「染井吉野」の名になった。
・白花でよく見かけるのは
「大島桜(おおしまざくら)」。
・「桜花爛漫(おうからんまん)」
→ 桜が満開で、
すばらしい眺めのこと♪
↑ 上へ
・桜の霊である
「木之花咲耶姫
(このはなさくやひめ)」が
最初の桜のタネを
富士山からまいたといわれ、
「さくやひめ」の名前から
「さくら」になったらしい。
なお、「木之花」は
「此花」と書かれることもある。
此花咲耶姫
→ ”この花(桜)のように
美しい姫”。
この名前は
「古事記」に出てくる。
・幹のところに横向きの線が
入っているのが桜の特徴。
・秋の紅葉もきれい。
・山桜は、花が咲くのと
葉が出てくるのがほぼ同時で、
葉っぱが茶色いのが特徴。
(5月を過ぎると
ふつうの緑色の葉っぱになる)
染井吉野より、
少しだけ遅れて咲き出す。
・日本の国花は、
この桜(厳密には「山桜」)と
菊の2つ。
・なぜ桜は
人気があるんでしょう?
「咲く前から開花を待ち構える
雰囲気がある」
”もうすぐ桜シーズン”
といううたい文句で
いろいろPRされるので
開花日が待ち遠しくなる
「節目の季節に咲く」
卒業、入学、入社など、
いろいろな節目の時期に
いっぱい咲くので
印象に残りやすい
「いろんなところで
一斉に開花する」
→ 驚き♪
「花は木全体に咲く」
→ ボリューム感
「花は葉っぱが出る前に咲く」
→ 花が目立つ
「うすピンク色(染井吉野)」
→ やわらかい色
「すぐ散ってしまう」
→ 日本人好み
「散るときに
ハラハラと風に乗る
花びらが美しい」
→ 絵になる
こういった要素が桜に
揃っているからだと思います。
(これだけの条件が
そろってる花は
他にはないですね)
↑ 上へ
・大島桜(白っぽい桜)の葉っぱは
「桜餅(さくらもち)」
に使われる。
若葉を半年ぐらい塩漬けにし、
クマリンの香りを
引き出すことで、
独特の香りと塩味が出る。
(防腐剤の役目もある)。
葉っぱであんこのお餅を
包みます。
・サクランボの実は
染井吉野などではならず、
西洋桜などにしかならない。
→ さくらんぼ
ふつうの桜にも
5月頃赤い実がなるが、
さくらんぼより小さくて固い。
・「桜」の旧字は「櫻」です。
・3月8日の誕生花(桜)
・花言葉は「優れた美人」(桜)
・東京都の花(染井吉野)
・山梨県の県花(富士桜)
↑ 上へ
・「あしひきの
山桜花 日(け)並べて
かく咲きたらば
いと恋ひめやも」
万葉集
山部赤人
(やまべのあかひと)
「花の色は
移りにけりな いたづらに
我が身世にふる
ながめせし間に」
古今集
小野小町(おののこまち)
百人一首(09)
「久方(ひさかた)の
光のどけき 春の日に
しづ心なく 花の散るらむ」
古今集
紀友則(きのとものり)
百人一首(33)
「もろともに
あはれと思へ 山桜
花よりほかに 知る人もなし」
金葉集
前大僧正行尊
(さきのだいそうじょう
ぎょうそん)
百人一首(66)
「高砂の
尾上(おのえ)の桜
咲きにけり
外山(とやま)の霞
立たずもあらなむ」
後拾遺集
権中納言匡房
(ごんちゅうなごんまさふさ)
百人一首(73)
「願はくは
花のしたにて 春死なむ
その如月(きさらぎ)の
望月(もちづき)のころ」
西行
「吉野山
ひとむら見ゆる 白雲は
咲き遅れたる 桜なるべし」
西行
「おしなべて
花の盛に なりにけり
山のはごとに かかる白雲」
山家集 西行
「山桜
散らばちらなむ 惜しげなみ
よしや人見ず 花の名だてに」
金槐和歌集 源実朝
「ほのぼのと
花の横雲 明けそめて
桜に白む 三吉野の山」
玉葉集 西園寺入道
「世の中に
たえてさくらの なかりせば
春の心は のどけからまし」
在原業平
「花の雲 鐘は上野か 浅草か」
松尾芭蕉
「さまざまの
事おもひ出す 桜かな」
松尾芭蕉
「しき島の
やまとごころを 人とはば
朝日ににほふ 山ざくら花」
(敷島の 大和心を
人問はば
朝日に匂ふ 山桜花)
本居宣長
「桜咲く
前より紅気 立ちこめて」
山口誓子
「雪のごと
花つもるなり 春の風」
(筆者)
↑ 上へ
・東京周辺の見どころ
<千鳥ヶ淵(皇居)>
皇居の北西側一帯。
近くに靖国神社もあり、
この近辺、シーズン中は
ものすごい人出になる。
貸しボートあり
(混む♪ 夕方が狙い目)
千代田区三番町。
最寄駅
地下鉄東西線九段下駅
<隅田公園>
隅田川沿岸の
”墨堤(ぼくてい)の桜”。
台東区花川戸。
最寄駅
地下鉄銀座線浅草駅
<上野公園>
夜桜宴会の代名詞。
台東区上野公園。
最寄駅
JR山手線上野駅
(季節の花300より)
「安らかならんと願うなら、交際(つきあい)するとも
独りで生きよ。何事もくわだてず、一物たりとも惜しむな。
仕合せならんと願うなら、まず学べ、苦しむ術(すべ)を」
『ツルゲーネフ』
ロシアの作家ツルゲーネフ(1818-83)の散文詩で、神西清、
池田健太郎の訳です。心安らかな生活を送ろうと願うなら、
他人との付き合いにおいても深入りをさけるべきである。交際
相手の関心を買おうとしたり、また相手に対して吝嗇になら
ないことである。そして幸福を願うなら、まず苦労することを
学ぶべきである。苦労を学ぶことによって、幸せは得られるで
あろう・・・。
人間という生き物は、結局、交際相手に心の平安を求めようと
しても本物の安らかさを得られるものではなく、孤独にあって
こそ、初めて真の人間の自立心と、それからもたらされる心の
平穏をつかむことが出来るのです。策士でケチであってもいけ
ないのです。何事に対してもフランクに生きることの大切さを
前段でうたい、後段も、幸福をにぎるのには苦労を欠いては
獲得することがかなわない、ということについて述べています。
===========================
3月から咲いている花「桜」
・開花時期は、 3/25 ~ 4/10頃
(染井吉野)
・日本原産。
・2月にもなると、
桜の開花前線予想が
いろんなところから発表される。
1日の平均気温がだいたい
10度を越えたら開花時期到来♪
(最高気温が14度、
最低気温が6度ぐらいの頃)。
開花から約1週間後に「満開」。
(= 花の8割以上が開花)
満開から数日後に「散りはじめ」。
・”花見”といえば桜。
いろいろ種類があるが
「染井吉野(そめいよしの)」が
もっとも有名。
花は、うすピンク色。
(日本で植えられている桜の大半は
この染井吉野らしい)。
「桜(さくら)色」■
→ 色 いろいろ へ
「染井吉野」は、江戸時代に、
上野の近くの
駒込の染井村で植栽が始められ、
初めは見事な桜の代名詞として
「吉野桜」と呼ばれたが、
誕生地の「染井」の名を加えて
「染井吉野」の名になった。
・白花でよく見かけるのは
「大島桜(おおしまざくら)」。
・「桜花爛漫(おうからんまん)」
→ 桜が満開で、
すばらしい眺めのこと♪
↑ 上へ
・桜の霊である
「木之花咲耶姫
(このはなさくやひめ)」が
最初の桜のタネを
富士山からまいたといわれ、
「さくやひめ」の名前から
「さくら」になったらしい。
なお、「木之花」は
「此花」と書かれることもある。
此花咲耶姫
→ ”この花(桜)のように
美しい姫”。
この名前は
「古事記」に出てくる。
・幹のところに横向きの線が
入っているのが桜の特徴。
・秋の紅葉もきれい。
・山桜は、花が咲くのと
葉が出てくるのがほぼ同時で、
葉っぱが茶色いのが特徴。
(5月を過ぎると
ふつうの緑色の葉っぱになる)
染井吉野より、
少しだけ遅れて咲き出す。
・日本の国花は、
この桜(厳密には「山桜」)と
菊の2つ。
・なぜ桜は
人気があるんでしょう?
「咲く前から開花を待ち構える
雰囲気がある」
”もうすぐ桜シーズン”
といううたい文句で
いろいろPRされるので
開花日が待ち遠しくなる
「節目の季節に咲く」
卒業、入学、入社など、
いろいろな節目の時期に
いっぱい咲くので
印象に残りやすい
「いろんなところで
一斉に開花する」
→ 驚き♪
「花は木全体に咲く」
→ ボリューム感
「花は葉っぱが出る前に咲く」
→ 花が目立つ
「うすピンク色(染井吉野)」
→ やわらかい色
「すぐ散ってしまう」
→ 日本人好み
「散るときに
ハラハラと風に乗る
花びらが美しい」
→ 絵になる
こういった要素が桜に
揃っているからだと思います。
(これだけの条件が
そろってる花は
他にはないですね)
↑ 上へ
・大島桜(白っぽい桜)の葉っぱは
「桜餅(さくらもち)」
に使われる。
若葉を半年ぐらい塩漬けにし、
クマリンの香りを
引き出すことで、
独特の香りと塩味が出る。
(防腐剤の役目もある)。
葉っぱであんこのお餅を
包みます。
・サクランボの実は
染井吉野などではならず、
西洋桜などにしかならない。
→ さくらんぼ
ふつうの桜にも
5月頃赤い実がなるが、
さくらんぼより小さくて固い。
・「桜」の旧字は「櫻」です。
・3月8日の誕生花(桜)
・花言葉は「優れた美人」(桜)
・東京都の花(染井吉野)
・山梨県の県花(富士桜)
↑ 上へ
・「あしひきの
山桜花 日(け)並べて
かく咲きたらば
いと恋ひめやも」
万葉集
山部赤人
(やまべのあかひと)
「花の色は
移りにけりな いたづらに
我が身世にふる
ながめせし間に」
古今集
小野小町(おののこまち)
百人一首(09)
「久方(ひさかた)の
光のどけき 春の日に
しづ心なく 花の散るらむ」
古今集
紀友則(きのとものり)
百人一首(33)
「もろともに
あはれと思へ 山桜
花よりほかに 知る人もなし」
金葉集
前大僧正行尊
(さきのだいそうじょう
ぎょうそん)
百人一首(66)
「高砂の
尾上(おのえ)の桜
咲きにけり
外山(とやま)の霞
立たずもあらなむ」
後拾遺集
権中納言匡房
(ごんちゅうなごんまさふさ)
百人一首(73)
「願はくは
花のしたにて 春死なむ
その如月(きさらぎ)の
望月(もちづき)のころ」
西行
「吉野山
ひとむら見ゆる 白雲は
咲き遅れたる 桜なるべし」
西行
「おしなべて
花の盛に なりにけり
山のはごとに かかる白雲」
山家集 西行
「山桜
散らばちらなむ 惜しげなみ
よしや人見ず 花の名だてに」
金槐和歌集 源実朝
「ほのぼのと
花の横雲 明けそめて
桜に白む 三吉野の山」
玉葉集 西園寺入道
「世の中に
たえてさくらの なかりせば
春の心は のどけからまし」
在原業平
「花の雲 鐘は上野か 浅草か」
松尾芭蕉
「さまざまの
事おもひ出す 桜かな」
松尾芭蕉
「しき島の
やまとごころを 人とはば
朝日ににほふ 山ざくら花」
(敷島の 大和心を
人問はば
朝日に匂ふ 山桜花)
本居宣長
「桜咲く
前より紅気 立ちこめて」
山口誓子
「雪のごと
花つもるなり 春の風」
(筆者)
↑ 上へ
・東京周辺の見どころ
<千鳥ヶ淵(皇居)>
皇居の北西側一帯。
近くに靖国神社もあり、
この近辺、シーズン中は
ものすごい人出になる。
貸しボートあり
(混む♪ 夕方が狙い目)
千代田区三番町。
最寄駅
地下鉄東西線九段下駅
<隅田公園>
隅田川沿岸の
”墨堤(ぼくてい)の桜”。
台東区花川戸。
最寄駅
地下鉄銀座線浅草駅
<上野公園>
夜桜宴会の代名詞。
台東区上野公園。
最寄駅
JR山手線上野駅
(季節の花300より)