人生日訓(690)
「視よ、これはわふぁ母、わが兄弟なり」
私なども、このごろ、しみじみと「我が子、我が実母」などとつま
らぬところにへだてをつけていることの自分の愚かさ、頼りなさに、
つくづく嫌になることがある。そんな気持ちでこのイエスの言葉を
噛みしめて見ると、本当にうら恥ずかしい気持ちがする。どうか
「袖すり合うも他生の縁」かというが、地上の人間はみんなお互い
に親兄弟ではなかろうか。そう思ってはいけないだろうか。私はそ
んな四というほどの気持ちに一日も早くなりたいと思っている。
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5月から咲く花「栴檀 (せんだん)」
開花時期は、 5/20 ~ 6/10頃。 ・紫色の小さな花。 花びらは5~6弁。 竹とんぼが 回転しているような姿♪ 目立たない。 ・「楝(おうち)色」■ (楝(おうち)=昔の栴檀の呼び名) → 色 いろいろ へ ・秋に楕円形の実が 枝一面につき、 落葉後も木に残るさまが 数珠のようであることから 「センダマ」(千珠) の意で命名された。 ・材は建築用装飾、 家具、木魚、下駄などに 用いられる。 ・漢方では、実、樹皮、根皮が 駆虫に用いられる。 ・”栴檀は双葉より芳し” の栴檀は この栴檀のことではなく、 白檀(びゃくだん)という木 のことを指す。 (白檀は別名を栴檀と呼ぶ) <参考> ”栴檀は双葉より芳し” (せんだんは ふたばよりかんばし) 栴檀(白檀)は発芽したころから 芳香を放つことから、 優れた人物は、 幼いときから他と違って 優れていることを 示すことわざ。 ・「妹(いも)が見し 楝(あふち)の花は 散りぬべし わが泣く涙 いまだ干(ひ)なくに」 (楝=栴檀) 万葉集 山上憶良 (やまのうえのおくら) 「珠に貫く 楝(あふち)を宅に 植ゑたらば 山ほととぎす 離れず来むかも」 (楝=栴檀) 万葉集 大伴家持
(花図鑑より)