季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「八手(やつで)」

2016-12-31 03:58:05 | 暮らし

忘れかけていた大切なこと(渡辺和子著より)


「負けて勝①」

幼い時から母に、「負けるが勝ち」という諺を聞かされて育ちました。

それは私が運動会とか、学校の成績などで誰かに負けた時、私を慰める

時に使われる言葉ではなく、むしろ、腹を立てたり、悔しがって、相手

に仕返しをしようとする私に対して、それを思いとどませるために言わ

れた言葉でした。「ここは我慢して相手に勝を譲りなさい。それがのち

のち、良い結果になることもあるのだから」と。


歳時記

大晦日


昔は、前日の30日までに、全ての正月準備を終え、大晦日には

心身を清めて神社にこもって新年を迎えたり、夕方から祝い膳を

囲んで「お年とり」をしたところもあります。

これは、昔は日暮れが1日の境目と考えられていたため、大晦日の

夜は、もう新しい年が始まっているという考えかたから生まれた風習です。


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11月から咲いている花「八手(やつで)」


開花時期は、11/ 5 ~ 12/10頃。
・日陰でもよく育つ。
・掌状に7~11裂する葉を
 「手」に見立てた。  
 実際には7裂または9裂
 するものが多いようだ。 
 「八」は、”数が多い”という
 意味からの命名。

・別名
 「天狗の羽団扇」
  (てんぐのはうちわ)。
 でかい葉っぱに、
 魔物を追い払う力があると
 考えられてこの別名がついた。

(季節の花300より)



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季節の花「柊(ひいらぎ)」

2016-12-30 04:12:54 | 暮らし
忘れかけていた大切なこと(渡辺和子著より)


「人間関係の中で④」

淋しいだけでは、人間、生きて行けない。だから仲良しを作るのだ。

ところでまず仲良くならないといけない相手は、「他人」でなく、

「自分」である。誰しも好きな人と一緒にいる時は楽しいものだ。

だから、好きな自分と四六時中一緒にいる人は、自然と笑顔も多くなる。

不思議なことに言葉から棘がなくなり、相手の言葉をふんわりと受け

止めることが出来るようになるものだ。自分には帰るところがあると

言う安心感が、そうさせるのだろう。

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11月から咲いている花「柊(ひいらぎ)」

開花時期は、11/ 1 ~ 12/20頃。
 金木犀や柊木犀の花のあと、
 11月になってから咲く。

・葉は固くてギザギザ
   (さわると痛い)。
 さわると「ひいらぐ
   (疼く。ひりひり痛む)」
 ことから、
 「ひいらぎぎ(疼木)」となり、
 次第に「ひいらぎ」になった。
 老木になると
 この刺がなくなり葉も丸くなる。
 (板橋区の神社で
  実際に見たことがある)
 角(かど)がとれる、
 ということでしょうか。
 (それを
  人生になぞらえる向きもある)

・葉には光沢あり。ぴかぴか。
・よい香りの白い花
 (目立たないけど)。
 花弁は強く反り返る。


★古くからその鋭いトゲによって
 邪気を払う木とされ、
 庭に植える習慣があった。
 また、鬼が目を突かれて
 退散したという伝説 
 (「鬼の目突(おにのめつき)」)
 から、
 2月の節分(せつぶん)には、
  ・柊の枝葉を戸口に立てて、
   その葉っぱの 
   とんがりで鬼を追い払う。
  ・イワシの頭を
   柊の枝の先端に刺して
   その匂いで鬼を退散させる。
  ・豆がらをたくさん巻き付けて、
   ガラガラ音を鳴らして
   鬼を退散させる。 
 という厄除けの習慣が
 現在も残っている。

 また、ネズミが通り抜けるような
 ところへ  
 柊の枝葉を立てておくと、
 ネズミもトゲを恐れて
 通らなくなる、という
 ”効き目”もあったらしい。

 また、中国では
 鬼を爆竹の音で追い払う慣習が
 あるが、
 ヒイラギも葉をくべると
 葉が膨張してはぜるので、
 その音で鬼は逃げていく、
 という話もある。


・12月24日の誕生花(柊)
・花言葉は「先見の明」(柊)

・クリスマスの飾りでよく使うのは
 この「柊」ではなく、
 柊黐(ひいらぎもち)。
 (赤い実。
  葉っぱのとげの形も違う)


・「柊の
  葉の間より 花こぼれ」
   高浜虚子 



(季節の花300より)



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季節の花「柚子(ゆず)」

2016-12-29 03:39:23 | 暮らし
忘れかけていた大切なこと(渡辺和子著より)

「人間関係の中で③」

こんな和歌を「折々のうた」で見つけた。

境しみじみと語り妻と一致する

夫婦はついに他人といふこと   (柴生田 稔)

「ついに他人といふこと」これは淋しい結論であるが、厳しい現実でもある。

一人で生まれ一人で死ぬ、この人間の孤独という条件をしっかりと受け入れる

時にのみ、他人に過度の期待をすることもなく、自分もまた他人を理解し尽す

ことは出来ないと知って、良好な人間関係を築けるのであろう。


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12月に実をつけている果樹「柚子(ゆず)」

中国原産。
・柑橘類の中で最も耐寒性がある。
・5月頃に花が咲き、
 6~7月頃に実ができる。
 実の表面はゴツゴツ。
 秋頃に黄色くなる。
・「柚酸」とも書く。

・実の中をくりぬいて、そこに
 餅粉、砂糖などを入れたお菓子が
 「柚餅子(ゆべし)」。
実を結ぶ時期のこと。
 何事も、時期が来なくては
 できないというたとえ。
 (ちょっと柚子には気の毒ですね)

・「獅子柚子(ししゆず)」または
 「鬼柚子(おにゆず)」と呼ぶ、
 大きくてデコボコの品種もある。
 (上記「写真集」に掲載)。


・「柚子」とは別に、
 「花柚(はなゆ)」や
 「一才柚子(いっさいゆず)」
 などの品種もあるが、
 「柚子」より少しだけ小型で
 とてもよく似ていて、
 一般的には「柚子」として
 扱われることが多い、
 とのことなので
 ここでは、一律
 「柚子」として紹介します。

 写真の中で
 「花柚」や「一才柚子」のものが
 あるかもしれません。
 ご了承ください。
 (「花柚」や「一才柚子」は、
  「柚子」よりも    
  実をつけやすい品種
  らしいです)



■冬至いろいろ
 冬至(12月22日頃。
    一年で昼間が最も短い日)

1.ゆず湯
  冬至の日には
  柚子の実をお風呂に入れます
    (柚子湯(ゆずゆ))。
  <参考> 菖蒲湯(しょうぶゆ)
       菖蒲(5月)

  「冬至に柚子湯」の由来は、
   冬至(とうじ)
    →「湯治(とうじ)」
     (お湯に入る)
   柚子(ゆず)
    →「融通(ゆうづう)」
   ”お湯に入って健康になって
    融通よく暮らそう”、
   とのこと。

  また、
  柚子自体にも効能があって、
  柚子湯に入ると
  風邪をひきにくくなり、
  皮膚も強くなるらしい。

2.かぼちゃ
  冬至の日には、
  かぼちゃを食べると
  厄除けになるとの
  言い伝えもある。

3.「ん」のつく食べ物
  冬至の日には、
  「ん」が2つつく食べ物を
  食べると  
  病気にかかりにくくなる
  ともいわれている。

  ★「ん」が2つ(冬至の七種)

    うんどん(うどん)

    かんてん(寒天)

    きんかん(金柑)

    ぎんなん(銀杏)

    なんきん(かぼちゃ)

    にんじん

    れんこん(はす)
(季節の花300より)





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季節の花「蜜柑(みかん)」

2016-12-28 03:47:59 | 暮らし
忘れかけていた大切なこと(渡辺和子著より)


「人間関係の中で②」

人間関係と言うものは、所詮、生身の人間同士のかかわり合いで

あり、理屈が通用しない感情の部分が多分にあるものだ。

そうだとしたら、理屈の上で「先方が悪い。相手が先に謝るべきだ」

と主張していても始まらない。人間関係のこじれを直すのに、理屈

は役に立たないと知るべきであろう。

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12発に実をつけている果樹「蜜柑(みかん)」

もっともポピュラーな
 「みかん」♪
・中国から渡来した柑橘類をもとに
 日本で作られた品種。
・鹿児島県原産で、
 全国で栽培されている。

・ふつう、種子(タネ)はない。
・初夏に白い5弁花が咲く。
・葉は光沢あり。
・みかんの皮を干したものを
 「陳皮(ちんぴ)」と呼ぶ。
別名
 「温州蜜柑
  (うんしゅうみかん)」
   誕生地は鹿児島県だが、
   市場に出回る名前として、
   中国江南地方の、
   柑橘類名産地の
   「温州(うんしゅう)」
   の名がつけられ、
   そこから「温州みかん」
   の名で呼ばれる。

・愛媛県の県花(蜜柑)
   → えひめみかん

(季節の花300より)


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季節の花「万両」

2016-12-27 04:14:16 | 暮らし
忘れかけていた大切なこと(渡辺和子著より)

「人間関係の中で①」

人間が二人以上いるところ、そこには慰め合い、励まし合い、

いたわる合う美しいかかわりも生まれるが、反面、中傷、心の

ぶっかり合いといった煩わしい関係も生じる。それまでの付き

合いが深ければ深いほど、一旦生じた亀裂は修復しなく、その

ことで、心の平安が乱されることも多い。


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12月に実をつけている樹木「万両」

万両の花は7~8月頃に咲き、
 12月頃から冬にかけて
 実が赤くなる。
 万両のなかには
 実が白い種類もある。
・正月の縁起物に使われる。


・万両と千両の名前の違い。

 千両は葉の上の方に
 実をつけるので 
 鳥に食べられやすく、
 万両は葉の下に実をつけるので
 食べられにくく、
 その分、
 実がしっかり残るから・・。

 (でも、万両の実も、
  覆いをしておかないと
  翌年の2月頃までには
  ほとんど食べられて 
  しまうようだ)。

 また、万両の実は垂れ下がり、
 千両は上向きに
 つくので、
 万両の実は重く千両の実は軽い、
 との発想からこの名になった、
 ともいわれる。

 百両や十両は、
 それらに比べ背が低く、
 実の数も少ないからことから
 こう名づけられたらしい。


・千両は、江戸時代後期までは
 「仙蓼」の字で表現された。


・百両
  葉っぱは細長く
  ギザギザがない。
  千両、万両より背が低い。
 十両
  百両よりも背が低い。
  葉っぱはギザギザ。


・百両の別名
 「唐橘(からたちばな)」。

 十両の別名
 「薮柑子(やぶこうじ)」。
   薮柑子の名は、
   薮の中に自生していて、
   葉の形などが
   柑子(こうじ)みかんに
   似ていることから。


・12月29日の誕生花
      (千両の実)
・花言葉は「富、財産」
      (千両の実)


・「吾が屋前(には)の
  花橘の いつしかも
  珠(たま)に貫(ぬ)くべく
  その実成りなむ」
   万葉集 大伴家持

 「この雪の
  消残る(けのこる)時に
  いざ行かな
  山橘の 実の照るも見む」
  (山橘=十両:薮柑子)
   万葉集 大伴家持


(季節の花300より)



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