季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「ウキツリボク(チロリアンランプ) [浮釣木]」

2023-06-30 04:33:10 | 暮らし
一日一名言(289)

此の世をば我が世とぞ思ふ望月の

欠けたる事も無と思へば

冒頭の歌は、藤原道長、せわしなく杯がめぐる当日の宴に同席

した近衛府(天皇親衛軍)右大将、藤原実資の日記『小右記』に

見える。

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6月に咲いている花「ウキツリボク(チロリアンランプ) [浮釣木]」

花の特徴 葉の脇から長い花柄を垂れ下がらせて、赤い筒状の萼が目立ち、ランプをぶら下げたような形の色の花を咲かせる。 そのため、流通名をチロリアンランプという。 花は黄色だが、膨らんだ赤い5稜形の萼が目立つ。 雄しべと花柱(雌しべ)は飛び出している。

葉の特徴 葉は円形ないし三角形に近に、互い違いに生える(互生)。 葉には柄があり、托葉(葉のつけ根にある付属体)を持つ。 葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。

実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。

その他 和名の由来は、花が空中に浮かんで吊り下がっていることからきている。 属名の Abutilon は「a(否定)+bous(牡牛)+tilos(下痢)」からきている。家畜の下痢止めに効果があるという意味で名づけられた。 種小名の megapotamicum は「リオグランデ川の」という意味である。 


(花図鑑より)
       
       

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木Sつの花「インパチェンス 」

2023-06-29 04:41:27 | 暮らし
一日一名言(288)

戦時において真実は、常に虚偽の塊ボディガードされねば

ならぬほど貴重である

第二次世界大戦で、母国と欧州を勝利に導いた英国の名宰相、

チャチルは優れた文筆家でもあった。ノーベル賞の受賞対象は

大著の回想録『第二次世界大戦』。冒頭はその中の、ソ連との

首脳会談での言葉だ。このあと、「スターリンたちはこの発言

に非常に感心し、会談は笑いさざめきあいながら終了した」など

と続く。

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6月に咲いている花「インパチェンス 」


花の特徴 花は3枚の萼片と3枚の花弁からなる。 花の色は朱色、紅色、赤紫、桃色、白などがある。 絞りや八重咲きもあり、斑入りの品種もある。

葉の特徴 葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。 葉の先は尖らない。

実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。

この花について よく枝分かれをして茎先に次々と花をつけインパチェンスは属名だが、園芸的にはインパチェンス・ワレリアナのことを言う。 多くの園芸品種がある。 和名はアフリカホウセンカという。 園芸上は一年草として扱う。 属名の Impatiens はラテン語の「impa(否定)+tient(忍耐)」からきている。「我慢できない」という意味で、さく果にさわると急に弾けることから名づけられた。、花期も長い。

(花図鑑より)

       


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季節の花「 イモカタバミ(フシネハナカタバミ) [芋片喰]」

2023-06-28 04:36:36 | 暮らし
一日一名言(287)

七転八倒、こはいかに、切っ先喉のふえ(喉笛)をはずれ

死にもやらざる最後の業苦

近松門左衛門晩年の代表作の主人公は遊女、小春と職業を姓に

冠した紙屋治兵衛。冒頭は最終幕で、治兵衛がまず小春を刺し

殺す場面。このあと治兵衛は首をくくり、「しばい苦しん」んだ

あと、絶命する。

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6月に咲いている花「 イモカタバミ(フシネハナカタバミ) [芋片喰]」

花の特徴 花茎の先に十数個の花が散形につく。 花弁は5枚である。 花の色は濃い紅紫色で、濃い紅色の筋が入る。 花の真ん中も濃い紅色をしている。 雄しべの葯の色は黄色い。

葉の特徴 根際から生える葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)である。 小葉の形はハート形をしている。

実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。

その他 和名の由来は、芋のような塊茎によって増えるところからきている。 別名をフシネハナカタバミという。 日本へは戦後に渡来した。 現在では、栽培されていたものが逸出して各地で野生化し、道ばたなどに生える。 ムラサキカタバミに似ているが、こちらは花の真ん中は黄緑色である。 また、雄しべの葯の色は白い。 属名の Oxalis はギリシャ語の「oxys(酸っぱい)」に由来する。この属の植物にはしゅう酸を含み酸っぱいものが多いことからきている。 種小名の articulata は「節目のある」という意味である。

(花図鑑より)

        


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季節の花「イヌタデ(アカマンマ) [犬蓼]」

2023-06-27 04:33:21 | 暮らし
一日一名言(286)

唯思起死回生術、何望軽裘肥馬門(けいきゅうひば)

冒頭は華岡青洲が門下生に贈った漢詩である。

「唯(ただ)に思う 起死回生(瀕死の患者の命を救うこと)の術

何ぞ軽裘肥馬の門(上等の毛皮の衣服と肥えた馬=富貴の象徴)

を望まん」と読み下す。 

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6月に咲いている花「イヌタデ(アカマンマ) [犬蓼]」

花の特徴 茎先に長さ1センチから5センチの穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、紅色の小花をたくさんつける。 花弁はなく、花弁のように見えるのは萼である。 萼は5つに深く裂けて花びらのように見える。 雄しべは8本、花柱(雌しべ)は3本である。

葉の特徴 葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。

実の特徴 花の後にできる実はそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)で、黒く熟する。

その他 イヌタデの名には「食べられない蓼」という意味合いがある。 料理に使うのはヤナギタデで、別名をホンタデ、マタデなどという。 別名をアカマンマという。 俳句では、「犬蓼の花」「赤のまま」「赤まんま」などが秋の季語である。 属名の Persicaria は「persica(モモ)」に由来する。葉がモモの葉に似ているという意味である。 種小名の longiseta は「長い刺毛の」という意味である。 


(花図鑑より)

         

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季節の花「イトバハルシャギク [糸葉春車菊]」

2023-06-26 04:35:10 | 暮らし
一日一名言(285)

一生の終わりも、夢の如くにして、又ゝ幻住(げんじゅう)

なるべし

芭蕉の永眠の地は旅先の大阪だった。冒頭は『幻住庵記』初稿本

から、彼の死生観の一端を伝えることばである。

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6月に咲いている花「イトバハルシャギク [糸葉春車菊]」

花の特徴 茎の上部に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、 花径5センチくらいの黄色い花(頭花)をたくさんつける。 舌状花は8枚で、キバナコスモスに似ている。

葉の特徴 細く切れ込んで糸状に分裂し、輪になって生える(輪生)。

実の特徴 そう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)

その他 属名の Coreopsis はギリシャ語の「coris(南京虫)+opsis(似た)」に由来する。そう果の形が南京虫に似ていることから。 種小名の verticillata は「輪生の」という意味である。 

(花図鑑酔より)

         


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