季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

萩往還⑤

2007-07-31 07:36:12 | インポート

旭村から山口へ至る山越えの道の一の坂「国堺の碑」がある。防州、長州二州の境だ。
この先萩往還最大の難所・一の坂の四十二の曲がりが待っている。街道は急な坂道になり標高差160mを一気に下る。
その折り返しは四十以上。「ここは一の坂の四十二の曲がり、下りて下され旦那様」。大雪の時には牛馬で行くことも出来ず、ここを上り降りする駕籠は駕籠かきも乗り手も楽ではなかった。




5月の最後の花「立ち葵」
開花時期は、  5/25頃~  8/  末頃。
・小アジア、中国の原産。日本へは古くに   
  薬用として渡来した。                   
  唐の代以前は、蜀葵(しょくき)の名前で 
  一番の名花とされた。                   
  日本では、平安時代は「唐葵」と呼ばれたが
  江戸時代に今の「立葵」になった。        
・人の背丈以上になり、ぐんぐん伸びる。   
  でも強風には弱いようです。              
 
・「葵」とはふつうこの「立葵」のことを   
  指すらしい(葉がどんどん太陽の方に向かう
  のところから「あうひ」(仰日)の意)。 
  ただし、京都で毎年5月15日に行われる 
  「葵祭り(あおいまつり)」の「葵」は   
  この立葵ではなくて、江戸徳川家の紋所   
  として知られる「双葉葵(ふたばあおい)
  という名の草です。 (季節の花300より) 

        


萩往還④

2007-07-30 15:14:34 | インポート

萩唐樋札場からおよそ一里にある大屋。鬱蒼とした竹林の中にぽつんと「首切り地蔵」が立っている。
ここは、萩藩の刑場であった場所。地蔵はここで処刑された多くの罪人たちを供養するために立てられた。
その傍らに
「女刑屍体腑分之跡」と記されている石碑がある。
ここは萩の藩医、栗山幸庵が日本で初めて刑死した女性の死体を解剖した場所である。
日本の医学発展に大きく貢献した出来事であった。
萩から南へおよそ五里、旭村、一
升谷の森を貫く古道には石畳が当時のままに残っている。江戸時代の風情を最もよく残している美しい石畳である。


  
5月に咲いていた花「鼠糯(もち)」
・開花時期は、  5/25頃~  6/20頃。 
・実が「鼠のフン」に、葉が「黐の木」に     
  似ていることからこの名に。               
      「黐の木」→鼠黐に似ている。樹皮から、
            小鳥や虫を捕る鳥黐(とりもち)を
            採取することから命名。         
  「きなこもち」とかの”おもち”じゃないよ♪



萩往還③

2007-07-28 07:28:32 | インポート
萩の人々は今も敬意をこめて吉田松陰を「先生」と呼ぶ。当の松陰は1859年安政の大獄によって江戸に護送された後に処刑される。
松陰、時に二十九歳。
萩、唐樋札場を出発して半里。ここに「涙松の遺址」と彫られた石碑がある。江戸に護送される松陰と塾生たちが最後の別れを惜しんだ場所と言われている。「帰ら地と思い定めし旅なればひとしほ濡るる涙松かな」再び戻れぬ故郷、松陰がこの地で詠んだ歌が彫りこまれている。


5月に咲いていた花「ユッカ蘭」
開花時期は、 5/25頃~ 6/15頃。 (二度咲き→ 9/25頃~11/25頃)。 ・アメリカ大陸原産。1596年にイギリスに渡り、 日本へは明治中期に渡来。 ・葉は先端が尖り、固い。 ・白い、おわんを逆さにしたような花が たくさん咲く。一つ一つの花が重いため、 花柱が倒れてしまうこともある。 (いくつか目撃したことあり) ・春と秋に二度咲きする。秋の花は、9月下旬頃から 咲き出すものと、11月になってから咲き出すものに 分かれるようだ。 ・英名は「Spanish dagger」で”スペインの小刀”の 意味。剣状の葉っぱに由来する。 中国名は「鳳尾蘭」で、 「鳳凰」の尾のような形をした蘭、という意味。 ・別名 「厚葉君が代蘭」 (あつばきみがよらん)。 学名が「Yucca gloriosa」で「gloriosa」が 「立派な、栄光ある」という意味があり、 そこから立派な和名がつけられた。 (季節の花300より)

萩往還②

2007-07-27 08:58:54 | インポート
「萩往還」は、自治体の保存活動が活発で現在もその多くが当時の姿を止めている。
萩城下、唐樋札場を起点に途中、明木(あきらぎ)、山口を通過する。防府三田尻港まで、ほぼ一直線の全行程は53km。
萩市東部にある松陰神社、ここには高杉晋作をはじめ、明治維新に貢献した多くの志士たちが輩出した吉田松陰の「松下村塾」が当時のまま保存されている。

多くの志士たちが輩出した松下村塾
5月より咲いていた花「きんけい菊」
開花時期は、 5/20頃~ 8/10頃。 ・北アメリカ原産。明治時代に渡来。 ・美しい花の色、姿、大きさなどから、 「金鶏(きんけい:体の黄色い鳥)」を想像して 命名された。 ・「金鶏菊」は花の中央部まわりに紫色の模様があるが、 「大金鶏菊(おおきんけいぎく)」にはそれがない。 区別がつきにくいので「金鶏菊ページ」として 一つにしてみました。 (掲載写真はいずれも「大金鶏菊」だと思います) ・花のつぼみがまん丸なのが特徴的です。 ・別名 「コレオプシス」 学名から。 (季節の花300より)

萩往還

2007-07-26 08:29:37 | インポート
幕末、明治維新へと向かう大きな原動力となった長州藩、その藩府萩から吉田松陰をはじめ多くの志士たちを送り出した道、それが「萩往還」。
江戸時代、およそ260年にわたり毛利三十六万石の城下町で、防州、長州の藩府として栄えた萩。その萩から上方、江戸に向かう主要道として、参勤交代の一行、そして多くの志士たちが駆け抜けた道。
それが「萩往還」である。

5月に咲いていた花「毒だみ草」
開花期は、 5/20頃~ 6/ 末頃。 ・「毒」を「矯め(ため。収める、の意味)」る、 即ち、毒を止める効能があるところからの命名。 ・葉、地下茎は漢方薬になる。 「どくだみ茶」というのがありますね。 ・別名 「十薬」(じゅうやく)。 馬に与えると10種類の効能が あるところから。 ・ハート型の葉の先端に、十字型の白い花を 咲かせる。道端のちょっとしたところで この時期よく見かける。雑草扱いする向きも ありますが、ほんとはきれいな花です♪ (季節の花300より)