人生日訓(434)
「勝つもの怨みを招かん」
その全文はこうである。「勝つ者怨みを招かん。ひとに敗れたる者苦しみ手臥
す、されど勝敗の二つを棄てて心しずかな人は起居(おきふし)ともにさいは
いなり」勝利者やb敗北者のそれぞれの心境を述べている。釈迦は自分の国が
隣国に亡ぼされて敗戦の憂き目を充分に知っている。「ひとに敗れたる者苦し
みて臥す」とは実感のこもった表現である。また、釈迦は戦争の喜びに有頂天
になっている王者軍民を祖の目で見ているのである。勝利者の陰には怨嗟の声
が流れていたことを見聞したのである。かくして到達したことは勝敗の二つを
乗り越えて、平和の世界を願ったのである。勝つことに焦るな、敗れても失意
するな。それよりも、むしろ、不勝不敗の世界の平和、人間の心の平和を願わ
れたのである。
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8月に咲いている花「エキナセア」
北アメリカ地方原産。 1926年頃に渡来。 ・ハーブの一種。夏に開花。 花が終わりに近づくと 花中央部が盛り上がってくる。 ・薬効 せきどめ ・薬用部位 根茎 ・別名 「紫馬簾菊 (むらさきばれんぎく)
(季節の花300より)