大津宿は商人の町として陸上・水上交通の要衝として古くから栄えた場所で、人口も宿数も東海道随一の規模だった。宿場内にある平野神社は蹴鞠の神社として知られる猿田彦命を祀っていて現在も毎年蹴鞠祭りがおこなわれている。蹴鞠は鹿の皮を二枚重ねて作られている。
大津を出てしばらく進むと、有名な広重が描いた走井茶屋があった、月心寺がる。広重が描いたのと同じ石の井筒が残っている。名物「走井餅」がある。
月心寺は、画家橋本関雪の別邸で、見事な庭園があると聞く。
京阪京津線と平行に走る山科の道を歩くと、間もなく京都府に入る。
街道の整備と共に急速に発達したのが飛脚である。幕府が公用文書を送ったのが継飛脚と言う。江戸~京都間を66時間かけた。民間の町飛脚は東海道を6日で走った。一般人が江戸~京都間を14日~15日間で歩いた時代であった。
京都三条まで11.7kmの道程である。
広重の絵は「大津・走井茶屋」の図である。 大津宿・浜大津から京都に運ぶ米俵や大きな荷を積んだ牛車の列、並んでいる店は大津絵や、みすや針、大津算盤などの土産物屋であろう。大津絵は藤娘・鬼の念仏・槍持ち奴・長刀弁慶など世俗的な図柄で、みやげ物として珍重された。芭蕉の俳句『大津絵の筆の始は何仏』でも有名である
春の七草「薺(なずな)」
開花時期は、 1/20頃~ 5/15頃。
・「薺」は「撫菜」(なでな)からの変化。
なでたいほどかわいい菜、の意から。
また、夏に枯れて無くなることから
「夏無(なつな)」、これが変化したとも。
・秋に芽ばえ、早春に咲き始める。
・中国では止血剤、ヨーロッパでは通風、赤痢
などの薬として使われる。
・別名 「ペンペン草」(ぺんぺんぐさ)
風に揺れたときの音から。
「三味線草」(しゃみせんぐさ)
実が三味線の撥(ばち)に
似ているから。
・春の七草のひとつ。
(季節の花300より)