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masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

石油業界の特殊用語@仕切価格

2016年07月01日 | ガソリンスタンド2

6月29日ぜんせきより


JASSは2675ヵ所(3月末)セルフ比率平均超の33%

ガソリンの過当競争が著しい激戦地ほど、セルフ化が進んでいることが判明した。

※当市のJAのセルフ化は市内で2番目でした。
「赤字でこれ以上は無理」と撤退しようとした市外2者店が元売の意向でCAセルフ化した、その次でした。

そういう商環境の中で系列100%でやってきました。
 (ドヤ顔)

「自慢できるような経営状態だったわけやない。ドヤ顔なんて書きな(書いてはいけない)」
こうちゃんに諌められました。
m(_ _)m





「透明・公正」は至上命題である

この1-3月期を対象にしたエネ庁による元売ヒアリング結果が公表された。
ウオッチャーの一人として注目したのは、前年までトップだった「石油流通証明書について」が、今回は最後の取り扱いに位置を下げたことだが、
トップ扱いに躍り出た「公正で透明な市場の形成について」では、エネ庁が問題意識を有し「課題」として俎上に上げた。

さらにエネ庁として「事後的な調整が行われないような基準価格の設定・運用、またはその基準を明確化するといった運用が求められる」と評価、総合エネ庁としても政策課題と位置付けたうえで、「今後、検討をしていく予定」と明記した。


これに石連・木村会長は、「卸価格の決定は元売各社の自主的判断に委ねるべきもの」として牽制、
行政の介入にブレーキをかけたい意思を明確に示している。



そもそもビジネスの根底である「卸価格」について、国内石油業界では慣例として、「仕切価格」と称している。

あるビジネス解説書の中でも「石油業界の特殊用語」として、
「末端の価格状況に応じて、後で値引き(事後調整)することもある卸価格」と解説がされているケースさえある。

「仕切価格」ということ自体が、我々の異常さを示しているのかも知れない。


仕切価格決定方式は、それまで長く事後調整を大前提にした完全ブラックボックスの中での私事であった。

行政が関与する表舞台に上がったのは、まず湾岸戦争を控えた1990年9月の原油コスト連動・月決め方式の実施であった。

特石法廃止に連動した96年4月の国際価格体系への移行、週決めと月決めの平行実施、国内先物市場の誕生、08年10月からの指標連動による週決め方式が標準化、今日に至る。

仕切価格に対するリセットの際に、元売トップは枕詞のように「過去との決別、事後調整なし」を内外に言明した。
そうして今日に至る。


週決め標準はこれ以降、この6月までにおおまかに4回の修正が施されている。
その4回は本当に「双方で協議されて合意した結果」だったのか。
そこに資本的な強者による優越的地位の濫用に近い行為はなかったのか。
特に仕切価格について、エネ庁が「政策課題」とした今回は、元売2強への合併審査が並行して行われているタイミングだ。

公正透明を最重視すべきは、行政の問題意識ではなく、むしろ2強になろうとする元売4社にこそ至上命題である。


**************



>前年までトップだった「石油流通証明書について」が、今回は最後の取り扱いに位置を下げた

結局こうしてウヤムヤになって終わっていく。

ひとつひとつ確実に決着を付けていくことをしないから、いつまで経っても「あーでもない、こーでもない」の行ったり来たりを繰り返すことになる。


無能な集団だから、なのか、それとも「青写真に沿って」時間稼ぎのパフォーマンスを上手にこなしている有能な集団なのか、
どっちだ?


セルフ比率

2016年07月01日 | ガソリンスタンド2

当ブログ本年5月12日の記事は
1年で567ヵ所減少@セルフ比率は30%超え


全国的にはまだ30%超えレベルのセルフ比率も当市ではとっくの昔に50対50でしたが、
本日からとうとうセルフの方が多くなってしまいました。

フル8店舗、セルフ9店舗です。



昨日、書留を届けてくれた郵便局の方から「今日で○○店が営業を終える」と聞いていました。
先ほど給油に来られた方からも聞きました。




当地は全国でも早い段階で過当競争が始まったので、規制緩和直後に撤退・廃業された店も多い。
その後は大手の新設店が増え、それがセルフ解禁直後に次々にセルフ化。
既存の店はその時の数を保ったまま今日まで来ました。

だから市民のなかにはガソリンスタンド業界がこのような有り様になっていることを知らない人の方が多いと思います。


今でも営業を続けている昔ながらのフル店は、どのお店も優良顧客に恵まれた強い経営体質の店だと思います。
もちろん昨日で営業をやめられたそのお店も。


直接お話しする機会もありませんが、ほんとうに今までお疲れ様でした。




今、○○店さんの顧客だった方が給油に来られました。

「これまで利用していた○○店さんが営業をやめられたので・・・、皆セルフに行けばいいと言うけど、私はセルフは・・・」、とのこと。



「潰れた」と表現する消費者も多い中、「営業をやめられたので」、と。
○○店への信頼や思いやりが感じられて私は心の中で(ありがとう)と、その女性客に頭を下げました。




***


今後も昔ながらのフル店は減少していくでしょう。

高齢者の中には握力が弱くなって自分で蓋を開けられないからとフルを利用されている方もいらっしゃいます。
(本当は安い方が良いのに)

そういう方は、障害者差別解消法の対象ではないから...


そろそろ消費者の中にも不公平感を訴える人が出てくるのではないかな?







誰も気づかないまま?

2016年07月01日 | ガソリンスタンドでの出来事

昨日、集金に来てくれた特約店担当者さんが気付いてくれました。


↑ 剥がそうとしているこうちゃんの手。

新しく貼ったもの。



いかに誰も見ていないか、デスネ(苦笑)

***

「俺は気がついとったで~」byこうちゃん


業転ありき状態の業界ですが、

2016年07月01日 | ガソリンスタンド2

6月29日燃料油脂新聞より


販社の安売りに頭抱える販売店主






業転玉ありきで経営 仕切価格割る競争に悲鳴

10円の格差に負けず ガソリン130円以上キープ

需要先細り、マージン低下で撤退示唆する業者増加




6月30日燃料油脂新聞より


掛売価格も大幅値上げへ



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☀ セルフ雑記帳 ☀
● vol.614『離脱することにしましたが…』2016年7月1日付 油業報知新聞掲載予定 より
(全文はこちら→) http://www7a.biglobe.ne.jp/~tecna-wada/koramu/column614.htm 

GS業界のみなさんは,町内会に例えなくても,自分たちの業界で似たようなことがしばしば起きているので,離脱派の心情や,EU諸国の苛立ちが,何となく理解できるかもしれない。「安定」とか「共栄」といった理念をよりどころとして元売系列店として営んできたものの,最近急増している元売販社GSによって市場を荒らされ,“なんであいつらが安売りしているしわ寄せを,我々が高い仕入れ価格で負担しなきゃならないんだ”という不満が高まり,「離脱」を真剣に考えるようになった方は結構いるんじゃなかろうか。
 
一方,離脱された元売は,ドミノ現象が起こらないようにと,ブランドの優位性や,系列内に「残留」することで享受できる恩恵を強調するだろう。しかし,元売への不信感は総じて強まっており,さらなる「統合」によって,新たな「難民」や「移民」が相当数生じるのではないかと予測される。
 
しかし,離脱したらバラ色の未来が開けるかといえば,そんなに甘くはない。先日,独立系GS経営者が多く加盟する中央石油販売事業協同組合(COC)の研修会に顔を出し,みなさんの意見に耳を傾ける機会があったが,新たに進出してきた“第三国”の価格破壊テロとも言うべき攻勢に直面し,歴戦のつわものたちも不安を口にしていた。「和田さんはどう思う」と問われて絶句したが,“まあ,とにかくローコストに徹するしかないですね”と答えるのがやっとだった。

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注)
>独立系GS=元売のマークを外して系列から離脱して独立したGS
>経営者新たに進出してきた“第三国”の価格破壊テロとも言うべき攻勢=異業種のコストコセルフSS



※業転ありき状態の業界ですが、業転100%仕入れの“天国”と形容されたPBでも平成24年度から減少に転じている。


業転でも厳しい? そうなることは予想できたはずです。