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ハイオクガソリン、実は混合 「独自開発」のはずが…20年前から各地で

2020年06月27日 | ニュースから一言二言

ハイオクガソリン、実は混合 「独自開発」のはずが…20年前から各地で
https://mainichi.jp/articles/20200627/k00/00m/040/124000c

毎日新聞

石油元売り5社がオリジナルブランドで販売し、業界団体も「各社が独自技術で開発した」と説明していたハイオクガソリンが、スタンドに出荷する前段階で他社製と混合されていることが毎日新聞の取材で判明した。物流コスト削減を目的に貯蔵タンクを他社と共同利用するようになったためだが、各社は公表していない。複数の関係者は「混合出荷」は約20年前から各地で行われていると証言する。高級ガソリンのハイオクは各社の独自製品と認識して購入する消費者も多く、情報開示のあり方が問われそうだ。

 元売り業界は再編が進み現在はENEOS(25日にJXTGエネルギーから社名変更)、出光昭和シェル、コスモ石油の大手3社とキグナス石油、太陽石油の5社体制。ハイオクに独自のブランドを付けて商標使用契約を結んだ系列スタンドに出荷し、太陽を除く4社はホームページで燃費などの性能を宣伝している。各社は取材に混合出荷を認めたが、こうした流通形態を取る地域や開始時期は「他社との契約に関わる」として回答しなかった。

 レギュラーガソリンについて各社は公正取引委員会の調査に、物流の効率化のため、タンクの共同利用や、自社の製油所やタンクがない地域で他社のガソリンを買い取って自社製として販売するバーター取引をしていると説明してきた。



 この流通形態は1996年の石油輸入の完全自由化をきっかけに加速したが、ハイオクは独自の供給体制を維持しているとされてきた。大手3社の社長らが会長と副会長に就く「石油連盟」も今年6月に削除するまで、ホームページで公開する消費者向けパンフレットに「ハイオクなど各社が独自技術で開発した高品質製品は独自ルートで供給されている」と記載。ほとんどのスタンドは混合出荷やバーター取引を知らずに販売し、資源エネルギー庁も取材に「独自製品と認識している」と答えていた。

 しかし毎日新聞は、ENEOSが2月に東大阪市のスタンドに回答した文書を入手。そこには「コスモと同一のタンクを利用している」と記されていた。さらに、ENEOSとコスモが出資する「東西オイルターミナル」(全国23カ所)の東北や関西、九州地方の関係者は「約20年前から、2社は同じタンクから出荷している」などと証言。別の会社が運営する新潟県上越市のタンク関係者も「99年から旧出光(現・出光昭和シェル)とコスモのタンクは同じ」と話した。

 タンクの共同利用やバーター取引による出荷について大手3社は「自社規格を満たすことを確認し自社製品として販売している」、キグナスと太陽は「国の品質基準を満たしている」と回答し、いずれも問題はないとしている。出光昭和シェルは「Shell V-Power」のブランドで販売するハイオクについて「他社製と混合していない」と答えた。キグナスは製油所を持たず、主にコスモから仕入れていると回答した。

 一方、石油連盟はハイオクに関するパンフレットの記述削除について「取材を受け、誤解を招く記載であることが判明したため」としている。【遠藤浩二】


経済産業省の総合資源エネルギー調査会で専門委員を務めた小嶌正稔・桃山学院大教授(石油流通産業史)の話 
 
元売り各社はハイオクは他社との差別化商品だと言い続けてきたので、混合出荷やバーター取引をしていたことは驚きだ。誤った情報を消費者に与えることは許されない。独自の供給体制を取れないならば、独自製品であるかのように宣伝すべきではない。 


:::::

毎日新聞 遠藤浩二記者 お疲れさまでした!

     

※全文はリンク先でどうぞ。

***

2014年06月11日「系列でも業転OK」は ハイオクも・・・デスカ(?)

2013年08月24日 製油所から出てくる無印のローリー

2012年04月25日  偽装ハイオク 全国209のGSで

 

注)元売間の(レギュラー)バーター取引と、ガソリンスタンドの他社買い行為を混同しないようにしてくださいね。






6月29日追記

「青天のへきれき。ごちゃ混ぜだったなんて」 ハイオク混合 ブランド信じた消費者を裏切り
https://mainichi.jp/articles/20200627/k00/00m/040/131000c

石油元売り各社が他社製と混合したり、他社とバーター取引したりしたハイオクガソリンを自社製として販売していることが明らかになった。長年にわたり伏せられてきた流通の実態に、各社のブランドを信じてきた消費者やスタンドの所長らは衝撃を受ける。 
 「青天のへきれきです。ごちゃ混ぜだったなんて」。自動車用品販売店で働く男性(29)は驚きの声を上げた。大学卒業後に手に入れたスポーツカーにコスモ石油の「スーパーマグナム」を入れ続けてきた。各社のホームページで性能を確認したり、全社のハイオクを試したりしたが、アクセルを踏んだ時のレスポンスが最も良かったのがコスモだったという。「裏切られた気持ち。混ぜてもばれないと思ったのでは」と不信感をあらわにした。 

「30年以上、スタンドの責任者をしてきたが、性能に差がなかったとは……」。大阪府で「ENEOS」の看板を掲げるスタンドの所長も驚く。お客さんから「アクセルを踏み込んだ時の出だしが他社と違う」「燃費が一番いい」と褒められるのがうれしかった。「ENEOSのハイオクは世界一だ」と言ってくれる客もいて、「そうでしょ」と胸を張っていたという。

所長のマイカーもハイオク指定。遠出した際に給油ランプが点灯したが、ENEOSのスタンドを探して走り続けたこともある。「車好きは他社のハイオクが混ざることを嫌う」と話し、「どのハイオクも同じとは他のスタンドの経営者も知らないだろう。ましてやお客さんは… 


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st31掲示板 http://st31.com/bbs/index.php より


※誰だって同じものなら安い方が良いに決まっています。
だから官公需の災害時協定締結後も入札制度が採られている。

しかし揮発油については商品自体は同じであっても付加価値のアルナシがある。
又、
当店のように化管法絡みの証明書のために業転玉に手を出せない販売店もあるのです。


高値と知りながら系列玉を仕入れる理由。
https://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/a63602dd66bca5fd5cddf50480a96188


元売(担当者)の言い分に理があります。
https://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/a4e7c26b9e163a841b856bf3ea2b5f13


さて、
今回のハイオクバーターの報道を受けて全石連はどう動きますか?

本来であれば、組合員や消費者のために元売に説明を求めるなどする立場にあると思いますが?








系列でも業転OK状態のこの業界ですから、SQマークも、元売のブランドマークも当てにならないわけで、
試買分析結果が一番品質の証明になりますよ。

2016年08月02日 試買分析の実績活用を
https://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/f9c0d37c25f67cf5486a6876a98459e0




13 コメント

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Unknown (むらっち)
2020-06-28 20:07:49
各社ハイオクは添加剤などの配合なども違うでしょうから独自の製法で作ってると思ってましたし、他社と差別化してるような宣伝してたので、エネオスのハイオクと思って給油したら実は出光のハイオクでした!なんてことは有ってはマズイんじゃないでしょうか?
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Unknown (ホルムズ海峡命)
2020-06-28 21:30:56
当店、ハイオクレシオ4%ほど。出荷量もレギュラー対比も存在感が薄れてきたハイオク。農繁期には混合油の方がハイオクより売れるという、これがここ数年の現実。
だからと言って、純血ハイオクを信じてやまない消費者を欺くようなことを、一部のメーカー同士が悪びれることもなく平然とやる。(石油連盟もヤバくなれば自身のパンフから都合の悪い記述を削除)

「パパ、ケチで貧乏くさい事すんなよ。売ってるこっちが恥ずかしいじゃん」
「うるさい、生意気だ。余計な事に首突っ込むな、お前らは黙って売ってろ」

我々末端は今後、エンドユーザーにどう説明すればよいのやら、いや無理ですよね。
ハイオクはいわゆる贅沢品ですから。ハイオクユーザーは手厳しい方、多いですよ。メーカー様にしっかりと説明責任果たしてもらわないとですね。
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むらっちさん (masumi)
2020-06-29 10:50:50
ハイオクユーザーの中にはCMの謳い文句を信じて、こだわりを持って製品を選んでいる方もおられますからね。
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ホルムズ海峡命さん (masumi)
2020-06-29 11:09:25
>農繁期には混合油の方がハイオクより売れるという、これがここ数年の現実。

同じです(笑)
ハイオクのタンクの費用対効果を考えると割に合わない油種と言えますね(^^;

ENEOSは「物流環境が変化する中で安定供給を続けることは困難」として2018年9月末でヴィーゴの販売を終了し、ENEOSハイオクと名称を変更して販売していますが、今後はENEOSの冠を外して単にハイオクという名称で販売することになるかも知れませんね。
それとも国内ナンバーワンの精製元売として、バーターを止めてENEOSハイオクでの販売を続けるか・・・?
ENEOSならそれも可能でしょう。
或いは、もうハイオク販売そのものを中止?

いずれにしても、今回のバーターハイオクの説明責任はそれぞれの元売にあります。
他社買いしていた系列店はある意味同罪ですが、全量正規仕入の販売店はもし顧客から問われたら各元売のお客様センターの電話番号を伝えれば良いと思います。

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masumiさん、ホルムズ海峡命さん (むらっち)
2020-06-29 11:18:03
>ハイオクユーザーは手厳しい方、多いですよ。

自分も昔はインプレッサSTI乗ってたので分かりますが、特にスポーツカー(例えばスカイライン、インプレッサ、ランサーエボリューションなど)に乗ってスポーツ走行している方は、〇〇のハイオクのほうがパワーが出るとか、洗浄力が強いとか色々理由で銘柄指定で入れている方も多いと思います。(特に〇〇のエンジンには〇〇のハイオクが相性が良いと言う話はよく聞きますね)
※もともとスポーツカー乗りにのハイオク評価はヴィーゴ◎、ESSO△の評価でしたので、ESSO等と合併しエネオスハイオク(旧ESSOのシナジーF1で統一)になってから良い評価の話は聞きません。(シナジーF1に統一化した事を知らない人もいるでしょうけど)

特にスポーツカー乗りにとってはエネオスとシェルのハイオクは他社に比べて拘っており差別化しているというイメージが強いので、エネオスのハイオクと思って入れたら他社のハイオクだったなんてことがバレると怒る人も出るでしょうね。
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masumiさん (むらっち)
2020-06-29 11:32:39
>出光昭和シェルは「Shell V-Power」のブランドで販売するハイオクについて「他社製と混合していない」

これに関してはシェルの販社SSの店長から話ですが、愛知の場合はV-POWERもローリーに一緒に積む場合はシェル四日市製油所から積んで、V-POWERを積まない場合で出光愛知製油所が近いときは出光から荷積みしていることが多いと言ってました。(エ○キの特定のSSみたいに出光NGで発注している場合は遠くなってもシェル四日市から荷積みしているとのこと)

ハイオクに関しては出光製かシェル製かで着色が違うため(出光は黄色っぽく、シェル製はレギュラーを濃くしたような赤っぽい色)、もし出光のハイオクをシェルに卸していたとしたら色を見れば分かるんじゃないかと思います。(私がマニアックなのかもしれませんが)
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むらっちさん (masumi)
2020-06-29 13:17:04
色の違いなどマニアックなコメントなど、何度でもお願いします!

ヴィーゴが発売された当初、ローリーの運転手さんが「ハイオクは融通し合ってないから、配送が面倒だ」というようなことをおっしゃっていました。
なのでst31掲示板や他社買いしていると思われる方のコメントなどでハイオクもバーター?と思ったりもしていましたが・・・、やはり信じたくはなかったですよね。

でも結局この業界全体がデタラメだったから。
他社買いを放置というか、是としてきたから。


私は車にも燃料にも全く興味がないのですが、若かりし頃は車や燃料の性能の違いについて熱く語る男性は多かったです。
車関連の雑誌等でもそういう記事は多かったですしね。
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Unknown (Mr.Fanble)
2020-06-29 14:43:20
マスミはんが何時ぞや言うてはった、

元売を一つに纏めてまえ‼︎

が現実的なんやろうかと思えてしゃーないですわ。
あの掲示板の管理人はんとかは、もう合法なんやから、最悪佐藤太治をやらはったらええねん。
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Mr.Fanbleさん (masumi)
2020-06-29 15:32:49
>元売を一つに纏めてまえ‼︎

ちゃうちゃう(笑)それ言わはったんは公取委やったんちゃうかなー

多分、何かの調査(確か業転取引に関する調査やったんちゃうかな?)で、公取委が販売店に話を聞きながらぽろっと呟いたんやってー
っていう、又聞きの話をブログで書いたときのことやと思うで~

でももしかしたら本当にそういう方向かも・・って私も昨日ちょっと思った。
   
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Unknown (ゆきだるま)
2020-06-29 18:28:16
たしかに V-powerは匂いがやけに臭いです、相当トルエンが入っているのでしょう。
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