masumiノート

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当市の市況は常滑より酷かったという事実。

2020年08月20日 | ガソリンスタンド5

ガソリン14週ぶり値下がりお盆時期の需要伸び悩みへ頂いたむらっちさんからのコメントによると、
常滑の異業種セルフ、コストコの販売価格はレギュラーが115円/Lだそうです。

当店の139円(当市のセルフは上看板139円の下看板136円)や全国平均の135円50銭と比べてもかなり安いです。

異業種セルフSSコストコは消費者の味方ですね。

そうした安値で販売する異業種セルフコストコやユニーオイルに対して愛知県石商は不当廉売だとして公取委への訴えを繰り返しています

***

当市では、ニュータウン開発に伴う新設店の出店が相次ぎ、セルフ解禁以前から過当競争に突入していました。
ただしそれはまだ法人客等の掛売価格でのことでしたが、セルフ解禁直前に店頭価格でも安売り競争が始まりました。

セルフではないフルで、そして又PBや無印ではないれっきとした系列2者店が、それまでの市況より一気に10円安い価格看板を掲出したのです。

その安値に即追随したのは地場大手(当時はフル)です。
セルフ解禁直後は地場3者店の中にもセルフの価格にピッタリ追随した店もありました(現在は140円を掲出)。

まだ世間には公になっていなかった業転玉が、地場零細3者店の仕入れる系列玉より常に13円程(最大で18円)安かった時期です。

あの頃、全量系列仕入れの当店は「近隣他店より13円高く売ってもリッターマージンは5円」でした。

今、あの当時と同じだったとするとー

現在当店の仕入れ値が税込みで116.3円ですから+5円で121円で売っていることになります。
121円はコストコより6円高いだけですが、あの当時、当店の(異業種でもないPBでもない)近隣他店(JASS含む)は当店より13円安く売っていたわけですから121-13=108円で、現在のコストコの115円より7円も安く売っていたわけです。

つまり、
当店の近隣他店は異業種セルフSSコストコより質が悪かった。ということです。



現在全国の石商は異業種やJAの安値に対して公取委への不当廉売申告を繰り返していますが、
当店は組合にも公取にも近隣他店の安値への不満など訴えたりしたことはありません。

ただ当店の仕入先の特約店に「近隣他店は何故あの値段で売れるのか?」と訊いたことはあります。
「業転玉」という返答でした。


あの頃、多くの消費者から毎日幾度も非難されてきました。

高値=暴利=悪徳という前提で。

車はセルフ、セルフでは給油できない携行缶だけの消費者が精算時、レシートの単価(高値)を見て一言「よくこんな真似(事)ができますね?」と蔑みの目でみられた。

開口一番「リッターいくら?」に答えた瞬間の「高っ!嘘でしょ!?」や「何その値段!?」に続く「ならいいわ(給油ナシ)」「そんなアクドイことしてたら潰れるで」


これは決して当店だけのことではなく、全国の(全量系列仕入れの)地場零細3者店の多くが同じような思いをしてきているはずです。


安売り競争に参戦した2者店の多くはセルフ化を機に小口配達を切り捨てた。
京アニ事件後の消防法規制強化を機に携行缶への小分け販売を取りやめた。


地場零細店の多くは不採算を承知で小口配達を担い続けた。
携行缶への小分け販売も同じ。


「よくこんな真似(事)ができますね?」
このようなセリフを、どうして言われなくてはならなかったのでしょうか。



規制緩和から30年を経て現在

消費者の皆さんに問いたいです。

高値=暴利=悪徳ですか?

安値=善ですか?




P.S.
安売りで周辺の地場店を疲弊させ廃業へと追いやった彼らが、ポリ容器1つ2つの小口配達を担ってくれるのならばよい。

携行缶への小分け販売も行ってくれるのならばよい。(※セルフはスタッフによる給油なら消防法違反ではありません)

住民拠点SSとして災害時に地域住民への燃料供給を担ってくれるのならばよい。





じゅんばんこ

2020年08月20日 | ガソリンスタンド5

8月19日20日燃料油脂新聞より

8/19 週間原油コスト小幅上昇
8/20 仕切り改定 2週連続方針分かれる 
ENEOS50銭上げ・出光昭和シェル据え置き





8月20日読売新聞より
エネルギー戦略「脱炭素」加速 政府が新会議


注目は洋上風力発電?





記事とは関係ないけど。

昨夜のTVドラマ「刑事7人」も面白かった。
再生エネNPO法人の助成金不正受給のお話。