masumiノート

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正直な良い店

2020年03月20日 | ガソリンスタンド5

過去最大級の値下げ@ガソリン仕切り(コメント欄より転載)

消費者には安値が善であり、消費者が安値を選ぶのは当然です。
だから「高くても(地場店を)利用して」とは言いません。
けれども「高値だからといって暴利ではない(卸格差で)」ということは知ってもらわないと。

st31掲示板で一般ユーザーさんが「無愛想でも少しでも安く販売してくれてる店が正直な良い店に思える」と投稿されていますが、
これも卸格差があることを知らないからでしょう。

例えば
仕入が100円で売価が105円の店(A)の粗利は5円。
仕入が90円で売価が100円の店(B)の粗利は10円

さしずめこの業界ではAが正規ルートで仕入れて低マージン経営を強いられた店で、Bが商標権侵害に当たる他社買いをして粗利を確保しながら安値集客を果たした店でしょうか。

しかし卸格差を知らない消費者の目にはBが“正直な良い店”と映るわけです。


私はこのブログでも書いたように「生き残りたい」とも「消費者から選んでもらいたい」とも思っていません。

20年以上の過当競争の末に今も残っているそれぞれの地場店には安値に流されない消費者がついてくれていて、そういう消費者のお蔭で多くの高値の地場店は営業を続けることが出来ているのです。

その有難いお客様のためだから営業を続けることができるのであって、
勝手な時だけ都合よく使おうとする消費者、またそういう消費者に限って値段やサービスについて文句を言う傾向が強い、そういう消費者の相手を、私はこの20年で、“もう”したくなくなったのです。
(そういう消費者の相手をしなくても営業できることが分かったので)

でも、卸格差など業界事情を「知らない」だけで、根は善良な消費者であっても、「知らないが故に」悪態をついてしまう場合もあるでしょう。

例えば年に1回か2回、数リッターの“携行缶への給油”で、後付けできないTポイントの件で文句を言って、私に「2度と来ないでください」と言われた何人かの消費者も、もし業界の事情(地場店の置かれている現状)を知っていたならそのようなことにはなっていなかったと思います。

「知ってほしい」と、業界のことをこのブログで書き続けているわけは、「知ってもらうことでお互い気持ち良く売り買いが出来るのならその方が良い」と思うからです。

知った上で、高値に対して文句を言ったり、サービスを強要するような消費者は要りません。

規制緩和でガソリンスタンドの形態も多種多様になったのです。
消費者は自由に店を選べるのですから、文句を言わなくて済む店を利用すれば良いのだと思います。