震災ガレキの広域処理に対して、世の中には賛成意見もあります。
「反対するのは、戦前に感染症患者用病院を追い出そうとしたのと同じ」
「日本人の ”ひとを慮るこころ” は何処に行ってしまったのか」
「基準値以下の放射線量なのに拒否する心理が理解出来ない」
「痛みを分かち合おう」
皆、被災地・被災者のことを想って出た心優しき意見です。
でも、ちょっと待ってください。
もしも瓦礫を広域処理することが、実は被災地にとって好ましからざる事だとしたら・・・?
それから、
放射能汚染については専門家によっても正反対の意見があります。
そんななかで国民の意見が相反するのも致し方ないことだと思います。
そのせいで、震災ガレキ処理の問題を考える時に放射能汚染を絡めてしまうと論点がずれてしまうのです。
だから、
ガレキの広域処理問題は、放射能汚染とは切り離して考えてみましょう。
「受け入れてやるべきだ」とお考えの皆さんも一旦放射能汚染は横に置いておいて、
『震災ガレキの広域処理』についてシンプルに考えてみてください。
上に書いた、「瓦礫を広域処理することが、実は被災地にとって好ましからざる事だとしたら・・・?」ですが、
先ずは下記の陸前高田市長と岩泉町長の弁を読んでください。
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「現行の処理場のキャパシティーを考えれば、全ての瓦礫が片付くまでに3年は掛かる。そこで陸前高田市内に瓦礫処理専門のプラントを作れば、自分達の判断で今の何倍ものスピードで処理が出来る。国と県に相談したら、門前払いで断られました」。
「現場からは納得出来ない事が多々有る。山にしておいて10年、20年掛けて片付けた方が地元に金が落ち、雇用も発生する。元々、使ってない土地が一杯あり、処理されなくても困らないのに、税金を青天井に使って全国に運び出す必要がどこに有るのか?」
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※↑ これはmayoさんの「全国的に、がれきはいらんちゃ」で紹介されていたサイトより一部転載させていただいたものです。
どうですか?
地元は地元での処理を望んでいるのです。
何千万(15億円?)なんていう巨額の税金が、「震災ガレキの広域処理をすすめよう」という政府広報の為に使われているのです。
広告宣伝費に、ですよ。
運搬費や受け入れ自治体への補助、その他モロモロを考えたら、とんでもない額の税金が使われることになりますね。
被災地が、「自分のところで処理させてほしい、そうすれば地元(被災地)に金が落ち、雇用も確保できる」と訴えているのに、それを門前払いする県や国・・・・
これはどう考えてもオカシイ。
とてもアヤシイ。
考え付く先は、私には「ガレキ利権」としか思えないのですが・・・
他に何か考えられますか?
新聞やテレビのマスコミによって、「ガレキを受け入れてあげないと可哀相」と刷り込まれた心優しき人たちよ、
その優しさに政府はつけ込んで来るのです。
「日本人の国民性が試されている」なんていう
“人の善意に付け込んだ詐欺”には引っ掛からないようにしましょう。
“政府広報に巨額の税金を注ぎ込んででも”
“法にモノを言わせてでも”
“被災地の首長らの要望を無視してでも”
何が何でも、日本全国にガレキを運び出したい?????
何故?何故?何のために?!
そうすることで誰が一番喜ぶの?
確かに、「日本人の国民性が試されている」・・・
野田首相と違う意味で。
真に被災地のためを思うなら、このガレキ利権を止めなきゃ。
※文中の一部転載元、是非全文お読みください。
http://www.nippon-dream.com/?p=7297
次の記事でchaicoさんの「九州に瓦礫はいらんちゃ」をお伝えします。
(北九州での瓦礫受け入れは可決されてしまいました・・・)
悔しいですね。