masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

今回の記事で一旦終了します。

2011年08月18日 | ガソリンスタンド

公正な仕切価格こそ、業者の力を計る物差し 8/11 燃料油脂新聞より抜粋

需要減少のなか、元売は合理化・効率化を意図を持って系列SSの選別・強化を図っているが、
本当に強いSSを残す意思があるのなら同条件で戦わせて勝ったSSを残すべきだが、
それをしないとすれば、元売の真意は他にあると考えざるを得ない。


masumiさんの提言(偉そうにすいません)

元売さんが、「自分の意のままにならない経営者は要らない」
「ブランドイメージにそぐわない老朽化した施設が目障りだ」というお考えなら、
こんな回りくどい、蛇の生殺しのようなやり方をしないで、
スッパリとマークの買取りをするとかしてくれれば良いのです。

最初の頃、元売は“業転の存在”すら認めようとはせず・・・
その頃の3者店店主は本当に悩んだことと思います。
そしてワケが分からない状況の中で赤字経営に陥り、自信さえも失くした経営者も多かったことでしょう。

そうして敗退していった3者店、・・・中には自殺者まで出た。

元売の大企業としてのモラルや良心はどこにあるのでしょうか。
自社が流した非系列向けの玉が系列販売店に流れ着くことがないように、最後まで責任を持ってください。
方法はいくらでもあります。
例えば一つ、
産業廃棄物のマニフェスト制度のようなものを導入すれば良いのです。

製品の性質上、業転が無くなることはありません。
しかし、2つの流通ルートの違いを明確にし正しく運営することで市場の混乱は避けられるはずです。
又、今のような仕切り格差はあまりにも酷すぎます。
格差自体は当然としても、その差は恒常的に2-4円、
開いたとして5円以内に収めて下さい。
余剰分を安く放出するのなら、それに合わせて系列向けも値下げするのが筋と思います。

明確なルール運営、
それが棲み分けによる共存共栄の礎となります。


政府は、エネルギー政策の転換、又、CO2の25%削減もあり、
化石燃料からバイオへとシフトする過程で、地下タンクの構造に問題(不安)が浮上したのなら、
何故、地下タンクの改修を全面的にバックアップしないのか。
これだけ徴税に貢献している業種は他に類を見ないというのに。

政府の今の補助金の出し方は、まるで、3者店を排除しようとする元売に手を貸すかのようです。


特約店は、もっともっと販売店を守るために働いてほしい。
元売への働きかけはもちろんのこと、
「浮気はしない」という真面目な販売店の姿勢の上に胡坐を掻き
「(利益を)取れるところから取ろう」などという安直な考えでマージンを上乗せするような行為は、
恥ずべき事と知ってください。

系列3者店の存続は特約店さんの働きに掛かっていると言っても過言ではありません。
直接、接する担当者の方は、会社と3者店の間で板ばさみになり、
中には心を痛めてくださっている方もおられると思います。

我々にとっては元売より特約店さんの采配に依るところも大きいのです。
腹の立つこともおありでしょうが、事情もご理解頂いているわけですから、
担当者の方は会社へ、会社として元売へ、
公正で公平な仕切りを、強く、強く、求めてください。


PBの経営者のなかには系列販売店に対して、
「何故いつまでも元売にしがみついているのか理解できない」などと発言される方もいらっしゃいます。
しかし、顧客の全てが、「製品がどこのものでも構わない」という個人消費者だけでは無いのです。

品質保証や分析表を必要とする企業を顧客に持つ販売店には、
“系列で在ることが必要なのだ”ということをご理解ください。


系列販売店の経営者の皆さん

現在、業転との価格差が10円前後もあります。
コストの違いや販売ルートの違いを知らない世間から誤解され、理解も得られず、
苦しい経営状態がもう何年も続いていますね。

店を存続させるために業転を仕入れるのも無理はありません。
でも、同一商圏内で、業転に手を出さない、或いは出せない系列販売店もあるでしょう。

そして業転を仕入れるだけでは、業界は良くなりません。

競争相手が同レベルなら、業転を仕入れることで凌いでも行けるでしょう。
しかし、資本力の大きな相手が同じマークを掲げて近場に進出してきたら?

業界の根本的な部分を解決しない限り、健全な安定経営は望めないのではないでしょうか?


皆さんは恐らく、この業界の現状に不満と疑念を持ち、何とかしなければ、と、
この業界を変えたいと思っておられることと思います。

経営を存続させつつ、この業界を健全な方向へ持っていくことを考えていきましょう。


組合は、組合員に代わって政府に働きかけるのと平行して、
消費者(個人も企業も)へ対して、業界の現状の周知を図るべきです。

組合として、大手新聞に意見広告を載せる。
団体訴訟が現実問題として不可能であるなら、残された道はそれしかありません。

業界内だけで仕切り格差や差別対価、不当廉売を云々していても何にもなりません。
それはこの10年、業界紙を見ても明らかです。

業界の外の、
世間に知ってもらわないことには、理解してもらえないし、何も変わらない。

特に企業には、早急に系列三者店が置かれている現状を知ってもらうことが必要です。
そうでなければ、
企業(生産業)に対して、原料となる工業用油を配達する地場の販売店が存続し続けることは難しくなるでしょう。

・・・

今回、これまでのことをまとめる形で書いてみました。
これでしばらくガソリンスタンドの記事はお休みします。

長文にお付き合い頂きまして、ありがとうございましたm(_ _)m