Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

バンコクのホテルご飯

2010-01-28 02:47:05 | 東南アジア
バンコクはホテルがいい。

とてもグレードの高いホテルが他の都市では考えられないような手ごろな値段で泊まれるし、レストランではとても気持ちのいいサービスが受けられる。


昨晩は友人とプラザ・アテネでタイ料理。

メニューを見ているとまずはこんなものがサービスで出てきた。
 左からロンガン、レモングラス、3番目は名前を忘れた、最後はロゼラのジュース。それぞれ体を冷やすとか暖めるとか、漢方的な効用があるんだそうだ。どれも薄甘くて、漢方好きにはおいしい。

 これもサービスの小さな揚げ春巻きがおいしく、
 前菜には大好きなミャンカム。紫蘇ほどの大きさの葉っぱにライムや干しエビ、ナッツと甘ミソをくるんで食べる、これがくせになるのだ。
 ちょっと珍しいものを、と頼んだこれは揚げ魚と青マンゴーのヤム。「ヤム」はサラダと訳されるが、これもサラダと数えるのか。
 おなじみトム・カー・ガイもココナッツが濃厚でうまし。


今日の昼は先日も朝食をとったシャングリラ・ホテルの川沿いのレストランでランチ・ビュッフェ。
 オープン・テラスは昼でも涼しい川風が吹き抜けて、「バンコクにいる!」と実感させてくれるところがすばらしい。

 お料理はおいしそうなものがいろいろあって目移りしてしまうが
 
今日は美しく並んだ巻き寿司にしてみよう、トマトの巻き寿司なんて珍しいものもあるし。
 お味は・・・これが結構いける。
ジャポニカ米の寿司飯の塩梅がちょうどいいのだ。

 
美しく並んだデザートからはこれまた大好きなタイの緑豆餡のお菓子、ルーク・チュップ。

優雅なロケーションでのおいしい食事にご一緒したクライアント様もご満悦の様子。よかった、よかった。

と言うわけで、食事の合間(?)に仕事も無事終わったので、明日からチェンマイへ遊びに行ってきます。
初めてのチェンマイで、さて、何を食べようかな。


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ANAで「インフォーマント!」

2010-01-27 02:27:15 | 機内食・映画・美術展
今週もまたバンコク出張。
今回はJLの席が取れなかったとかでANAでおでかけ。

同じ機内食を食べずに済んだけど
 比べるとJALの完敗。
妙なホタテの燻製とか塩辛いチャーシューとか、味はJLの方が良かった気がするけど、もうトレイの大きさですでに負けている。既製品ではないデザートも以前はJLの方が得意としていたのに、いつの間にこんなに差がついていたんだ。

しかしエンターテイメント・システムについて言えばまだJLの方が勝っていると思う。
少なくとも映画やオーディオの趣味が合う。
今回JLで見ようと思っていた映画をANAではやっていないので、仕方なく選んだ一本が 「インフォーマント!」

マット・デーモンが勤めている大会社やFBIを手玉にとって大混乱させると言う実話に基づく話なのだが、この男、絶対に病的な嘘つきのサイコパス。それをコメディーっぽく見せようとしているところにひどく違和感を感じる。

確かにここまで嘘つきはすごいし、それに翻弄されるまわりの連中は滑稽だが、コメディーになりきっていないし、うまいことやった主人公を賞賛するとまではいかないにしても糾弾も分析もしていない。マット・デーモンの演技がうまいがなんとなく重いのと、監督の立ち位置がはっきりしないのがすっきりしない原因だろうか。

ケヴィン・スペイシーの「ラスベガスをぶっつぶせ」の時も思ったが、アメリカってのはうまいことやって大金を稼ぐやつに甘いのだろうか。一応罪だとはしながらも、どこかでうらやましがって賞賛しているように見えて仕方がない。

「インフォーマント!」の主人公の現在も、ネタばれになるので書かないが結構あぜんとする。しかもこれが実話なのだから。

拝金主義国アメリカは理解できん。


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バングラデシュ編 おまけ

2010-01-23 00:56:06 | 南アジア
バングラデシュで見かけたおもしろいものいろいろ。

子供
 はじめ、可愛い赤ちゃんなのに額にあざがあってかわいそう、と思った。
ところが気が付くとあっちにもこっちにも額に黒いもののある赤ちゃんが。お兄ちゃんの額にも黒いものがある。
   
聞けばかわいい赤ちゃんが悪い霊に気に入られないよう、煤をつけているとのこと。4,5歳までの子供の額の、必ず左側につけるんだそうだ。

蚊取り線香

バングラデシュの蚊取り線香はちょっとすごい。
 
丸だけじゃなく、四角形やら八角形まである。その上忍者まで飛んでいてはとても効きそうじゃないか。ほんとのところは知らないけど。

日本がらみといえばこんなものもあった。
  
日本人経営の会社が日本の技術を使って生産していると言うミネラルウォーター、「侍」。
これを聞いたツアーのオヤジの一人、「うん、やっぱりこの水はうまいな」だって。
身びいきもいい加減にしてくれ。

謎のバス

 さて、このバスはどこ製?

映画ポスター

インド同様、バングラデシュでも映画、特にアクション映画は人気とみえる。あちらこちらで映画館やポスターを見かけたが
 
主役がどう見ても太目の中年オヤジ。女性もかなりふくよか、露出度はインドをだいぶ下回る様子。
 あまりそそられない。

謎のポスター

 文房具屋らしき店先にぶら下がっていたのは腎臓のポスター。それを興味深げに眺める客。なぜ?

トイレ

大好きなトイレの男女標識。バングラデシュのもいけている。
  女性が小走りなところがいい。

牛の落し物

多くの国で家畜の糞は大切な燃料である。生まれたての柔らかいのを丸い円盤状に成型し、家の壁に貼り付けて乾燥させている風景はインドやチベットでよく見かけたが、
 バングラデシュではなぜか木の幹にペタペタ。

さらに面白いのがこちら
 棒の周りに、まるでバームクーヘンのように塗りつけてある。
この棒状の肥料を市場に運ぶリキシャもずいぶん見た。
初めて見る形だが、確かにかまどなどにくべるのに便利そう。

しかし我ながら、ろくなものを見ていない。


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バングラデシュのおやつ

2010-01-21 01:57:51 | 南アジア
インド同様、バングラデシュの街中ではいろいろなスナックの屋台が出ていた。

最初に見かけたのはこんなおやつ。
 
空洞の殻の中に豆のペーストのようなものを詰め、スパイスをふって野菜をのせてある。人気があるらしく、この屋台の周りには学生たちが群がっていた。激しく興味をそそられたが、旅行初日だったためなんとか自粛。なにしろツアーだったからね。

他に見かけたのはゆで卵にスパイスを振ったものとか、
 
なにやら怪しげな炒め物?右のは皿の中に米粉となんだかよくわからない具を詰めたもの。
ここまで来るとさすがにチャレンジするのに勇気がいる。

そこで今回食べてきたのは甘いもの。

まずはボグラ名物のドヒ。
 素焼きの器に入ったヨーグルトなのだが、これが甘い。酸味もあるけど、とにかく甘い。

タンガイルの名物はチョムチョム。
 
シロップ漬けのミルク団子にきなこのようなものがまぶしてあるのだが、これがまた一段と、無茶苦茶甘い。

このお菓子、町の名物とガイドブックにあったのでガイドに頼んでわざわざ有名店の前でバスを停めてもらった。だもんでまさかこれを残すわけにはいかない。死ぬ思いで甘いのを食べた。

  
有名店とはいえ店の造りは実にそっけなく、店先のガラスケースにはドヒともう一種類のお菓子が入っているだけ。

このもう一種類のお菓子はガイドが買ってみんなにふるまってくれた。
 これもミルクベースの、チーズケーキのような味のもの。こちらの方が甘さ控えめで食べやすかった。

このチーズケーキのようなお菓子はバングラデシュで人気があるらしく、このバリエーションがいろいろあるらしい。
 これは空港内にある高級スイーツ屋で買ったお菓子の詰め合わせ。これでUS$11と本当に高級なのだが、さすがにここのは甘すぎずにおいしい。特にオレンジのマーブル模様、ニンジンの入ったお菓子は珍しくて面白い。

甘~い物がお好きなら、バングラデシュのお菓子をお試しあれ。


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バングラデシュ料理

2010-01-20 02:02:22 | 南アジア
今回のバングラデシュの旅でバングラデシュ料理について語るのはフェアではないと思う。

それと言うのも旅行記のはじめの方で散々文句を言ったとおり、最初の何日かは中華ばかりだったし、その後に出された料理も明らかに外国人向けに辛さを調整した料理ばかりだったからだ。

自分も辛い料理はそれほど得意なわけではない。しかし今まで行った辛い物好きの国での経験から言って、本来の辛さを減らしてしまうと、全体の味のバランスが崩れておいしくなくなることが多いのだ。

と言うわけで今回はあくまでも外国人ツアーの料理報告。
典型的な食事はこんな感じ。

 ご飯は長粒米がてんこ盛りで出され
  
中華っぽい野菜炒めが一品。右のようなサラダは多くは出ない。
 インドでおなじみのダル。かなりスープっぽい。
 チキンカレーの鶏はおいしいが、大抵やせていて食べるところは多くない。
 そしてこれはインドではあまりお目にかかれないビーフカレー。肉はよく煮込まれていて柔らかく、スパイス使いがちょっと違うような気がする。これの本格的なやつを食べてみたかった。

別の日の皿もこんな感じ。
 見事に同じメニュー。

 珍しく出た魚のフライ。川魚は大抵揚げるようだが、その方が臭みがなくておいしいのだろう。
 大きな揚げナスはトロトロと甘い。
 揚げ卵のカレーはインドでも出たことがあるが、日本のカレー屋では出ないかも。

中華以外は大体上のような食事を昼、夜と食べ続けた。

そして最終日、コロバニイードのお祭りの日はご馳走と言うことで
 やっとチキン・ビリヤ二にありつく。
インドで食べたものに比べてずいぶんスパイスも辛さも控えめなのは、ホテルの食事だったからなのか、バングラデシュはそうなのか。

それを検証すべく、先日家でバングラデシュで買ってきたお料理ヘルパーを使ってビリヤ二を作ってみた。米ももちろんバングラ米。
箱の中にはパウダーの他にシナモンやカルダモンがそのまま入っていて本格的、辛さは生の唐辛子で調節するようになっている。
 結果、途中で作り方を間違えて米が柔らかくなりすぎた以外は結構おいしくできた。スパイスは香りつつ、それほどきつくない。

もう一品、ハリームというのも作ってみた。
 こちらは雑穀のおかゆのようなもの。生唐辛子を入れなかったので辛くはないが、やはり香辛料が程よく効いて、レモンを絞るとかなりおいしい。

モルモットに呼んだ友人たちにも好評で、バングラデシュ製のお料理ヘルパーは使えることが判明。

こうなるとなおさらローカル・レストランで食事ができなかったことが悔やまれる。
現地人向けの味付けを確認してみたい。
これはやはりリベンジしないと。


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チャオプラヤ河畔の夜

2010-01-18 15:41:01 | 東南アジア
なんとか本来の目的を思い出して仕事の終わった夜、「どこかおいしいところ知らない?」と聞くと相手先の女の子が食事に付き合ってくれた。

場所はヤーンナワー地区と言ってバンコクの中心からは南にはずれたところ。
チャオプラヤ川が大きく蛇行しているところに仏教関連の私設博物館らしきものがあり、そのまわりにレストランが何軒か集まってにぎわっている。

 入ったのは Baan Klang Nam 2

たくさんのテーブルの間をぬって奥へ進むとベランダが川に張り出していて、そちらはすでにお客さんでいっぱい。
 ちょっと内側のテーブルに陣取ったが、暖かい空気に川からのそよ風が吹いてきて気持ちいい~。

総勢5人、注文はもちろんジモティーにお任せしていただいたもの。
 魚のすり身の蒸し物。スパイシーなすり身の下にはキャベツと何かの香草が敷かれていて、ハーブの香りが鼻をくすぐる。
 ダチョウ肉の黒胡椒炒めはお肉が柔らかくて食べやすい。

そのあとはシーフード祭り。
 
 
カリッと揚がった魚も、程よく半生に火の通ったホタテも、もちろんカニカレーもエビもおいし~。

すっかり満腹になったけれど、タイ初体験者がいるのでタイらしいデザートを頼んでもらう。
そして出てきたのがこれ。 
 もち米の皮の中に甘いナッツの餡が入っていて、これを揚げにんにく、唐辛子と一緒にレタスにくるんで食べると言うもの。付いてきたプリッキヌーを初心者に「一口で食べてごらん」と言ったらほんとに食べちゃった。ビールでさまそうとするので「ビールは余計辛くなるよ」と言うのに飲んじゃって、口の中が痛くなったらしい。
Welcome to Thailand!

これだからバンコク出張はやめられない。


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チャオプラヤ河畔の朝

2010-01-15 02:02:00 | 東南アジア
今回バンコクでのステイ先はシャングリラ・ホテル。
このホテルに泊まるのは何年ぶりだろう。もうずいぶん昔に両親を連れて泊まったことがある。

現在本館ロビーを改装工事中のホテルは動線がややこしいことになっていて落ち着かないが、おかげで別館のベランダ付きの部屋がもらえた。
 以前泊まった時もこのベランダが親に大好評。
なにしろ川の眺めはいくら見ていても飽きないのだ。

 朝の7時には川に架かる橋の市内方向が大渋滞。
バンコクの渋滞も昔に比べればずいぶんよくなったが、以前は高いビルなどなかった川向こうに明らかに街が広がっている。


8時ごろになると川を渡るだけのフェリーが次々に乗客を吐き出す。
橋ができ、モノレールが両岸を結ぶようになっても相変わらずこのフェリーが繁盛しているのがうれしい。

といつまでも川を眺めているわけにも行かないので、延々とホテルの中を歩いて本館の朝食レストランへ。
ここはわざわざ歩いてくる価値がある。
 朝の川べりはさわやかでとても気持ちがいいのだから。

ビュッフェも充実していて、いつものサラダやパン、おかず類はもちろんのこと
 
 朝からおいしそうなアイスクリームまである。

 暖かな風に吹かれながらまずはたっぷりとトロピカルフルーツをいただき、
 
タイでこれははずせない、センヤイナームをすする。

すっかり満腹して庭を歩けば
  
小さな祠を従業員が丁寧に掃除している。

あ、さっきのおいしそうなアイスクリームを食べ忘れた。
大体自分、なにしにバンコクに来てるんだっけ?


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JALでマイケル三昧

2010-01-14 03:09:43 | 機内食・映画・美術展
去年の夏以来、久しぶりの出張でバンコクへ。

元々JALマイラーだけれど、へそ曲がりの判官びいきなのでこういう情勢となればなおさらJAL。

 しかし一段としょぼくなったこの機内食には涙が出そう。
「たいめいけんのハヤシライス」に小~さな薄切り牛肉がひとかけらだけなんだもん。
せめてサラダはがんばっていて、味はANAよりおいしいと思う。

がんばれ、JAL、たとえ会社が破産しても。

さて、小さな機内食をいただいた後の長い午後、今頃になってやっとマイケル・ジャクソンの This is it を見た。

特にMJのファンというわけじゃないし、晩年の彼には「誰か何とかしてやらんかい」と思うばかりだったのでさほどの期待も思い入れもなく見たが、素直に認めよう、やっぱりMJは天才だった。

もう50になり、体は痩せ細っているのに昔どおりに踊れるダンスもすごいが、やっぱり歌手だったんだ、と再認識させる歌への思いが感じられるところが一番感動的。特にI just can't stop loving youなんて、「リハーサルなのに全力で歌わせないでくれ」と言うぐらい本気でもうぞくぞく。超一流のスタッフにサポートされつつ、しかしステージの完成形を把握しているのはMJというのもよくわかって、本当にアーティストだったんだ、と今更ながら思う。

よく会社のおやじが「オレがいなきゃ会社は回らない」なんてほざいていて、でも実際は会社組織なんて個人の一人や二人、突然いなくなったところで何事もなかったように回るものだが、天才的アーティストの場合はほとんど一つの産業を一身に背負ってるんだな、なんてくだらないことを思う。となればその重圧たるやすさまじいものに違いなく、まともな精神でいられるほうがおかしいかもしれない。

はじめこの映画のことを聞いた時、「コンサートで稼げなかったからといってリハーサルまで金にするのか」と思ったことに関しても反省。このリハの様子を見ればここまでがんばったMJを含むすべてのスタッフの姿を映像に残すことができて本当に良かったと思う。ここまで完成度の高いものを作っておいて、それが誰の目にも留まらずに消えてしまっていたらあまりにも悔しかっただろう。

MJの歌のほとんどを自分が知っていることにもちょっとした驚き。でも考えてみたらジャクソン5の頃からリアルタイムで知ってるんだもんな。

というわけで、映画を見終わった後はオーディオプログラムのMJ特集でまたマイケル三昧。

今更ながら、惜しい人を亡くしました。


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バングラデシュのリキシャ・アート

2010-01-10 01:52:17 | 南アジア
以前、写真でイスラームでバングラデシュのリキシャ・アートが紹介されていて、その朴訥でありながら風刺の効いた絵柄が面白く、今回の旅でもこれを見るのを楽しみにしていた。

実際バングラデシュを訪れて走り回る大量のリキシャを眺めてみると、オーナーの趣味しだいなのか、まったく装飾のないものから満艦飾のものまで、実にさまざま。
  
旅行最終日に乗せてもらったこのリキシャは中でも壮観。表にも裏にもやたらピンクな顔の映画スターが描かれている。

 こちらもおそらく女優さん。なんとなく懐かしのソフィア・ローレンっぽい。

   
ショナルガオンのこの親子はなんなんだろう。

 
映画スター以外でよく見かけた絵柄は家のある風景。懐かしいふるさと、理想の家、といったところだろうか。

このペンキ絵はリキシャ以外にも当然施されていて、特にトラックで目立つ。
 
パキスタンのド派手なデコトラに比べるガーリーでかわいらしい正面の姿。
  
サイドもなにやらメルヘンで
 
後ろはやっぱり家の絵が多い。
 
モダンな建物や赤いお城も、こんなところに住みたいと言う願望だろうか。
 なぜか列車や飛行機を描いたものも時々見かけたが、この昭和30年代の特急列車のような絵はよく見るととても変。遠近法が間違ってる・・・。

バングラデシュの大渋滞もリキシャやトラックの絵を見ていれば退屈しない。
しかし走る車の中から走る被写体を撮るのは難しい。


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白金台でフレンチ 「カンテサンス」

2010-01-08 00:21:36 | 食べ歩き
友人から急におフレンチのお誘いを受けた。
場所は白金台の「カンテサンス」。

いいよ、と返事をしながら「カンテサンス」なんて聞いたことがない。
そこで早速調べてみると

レストラン カンテサンス Quintessence

あらまあ、ミシュラン・ガイドで3年連続、3つ星なんですと。
最近は香港で飲茶ぐらいしか食べていないので、というか元々ミシュランなどは縁がないのでちっとも知らなかった。

こういうのを猫に小判、豚に真珠と言うのだな、と思いつつ、平日昼間の白金台へ。

外苑西通りを松岡美術館の方へまっすぐ歩く。おしゃれなカフェやらスイーツ屋さんを横目に見つつ10分弱、目印のガソリンスタンドの所で小路に入りながら、すぐ隣にある店を見逃してしまった。それほどめだたない外観。ちょっと見には高級マンションの入り口にしか見えない。

入るとすぐに小さなウェイティング・スペース。
中もこじんまりと小さな店で、ダークブラウンを基調にした落ち着いた部屋。
ちょっとテーブルの間隔がせまくてせせこましい感じがするが、東京では仕方がないか。

この店は撮影禁止なので今回は写真なし。食べ物報告に絵がないのはつらい。

はじめに渡されるのは当然メニューだが、渡された重い表紙を開くと片面は真っ白。もう片面に懐石のようにお任せなのでメニューがないわけがびっしり書いてある。コンセプトはわかるけど、ちょっと演出しすぎかな。

待つことしばし、はじめに出されたのはサツマイモのスープとサツマイモのフィナンシェ。もうちょっと気取った名前が付いていたような気もするが、ウェイター氏の口上をフンフンと聞いているだけなのでいささか怪しい。スープは甘さよりも塩気が強い。1品目はふーん、って感じ。

2品目に出てきたのはこの店の売りらしい、山羊乳のババロア。下に敷かれた塩と、上にかけられたオリーブオイルを味わう一品とのことだが、素人の舌にはやはり山羊乳と上に乗った百合根の方が印象に残る。山羊と言うからシェーブルのような癖があるかと思ったババロアは予想に反してとてもクリーミーで食べやすい。ババロアというよりフレッシュチーズのよう。量がもうちょっと控えめでもいい。

3品目はノルマンディー(だったと思う)のなんちゃらで、ホタテとそばを使ったお料理。1つは大きなホタテにソバの実をつけて焼いたもの、もう1つはソバの実とホタテのヒモのリゾット。ホタテの火の入り方が絶妙で、リゾットの方も食感が楽しい。これはおいしいわ。

4品目はメインに入って魚。本日は大きなブリの塊をローストしたものとかで、これまたいい火の入り具合。なにやら凝ったソースが2種類かかっていたが、正直言ってこちらはそれほど感心せず。B級の舌にはインパクトがあまりない。

5品目、メインの肉はポーク・ロースト。長い時間をかけたこの焼き方が自慢のようでウェイター氏の説明にも熱が入る。確かに回りはカリカリ、脂っぽさは抜けて中はしっとりピンク色。ビーフよりポークの方が好きだ~。
付け合せの行者にんにくもおいしかったけど、はてどんなソースがかかってたっけ?

6品目、はじめのデザートはクレーム・オ・ココ。ココナッツ・ババロアにピスタチオのオイルとエスプレッソがかかっているのだが、ココナッツがオイルとコーヒーに負け気味。

最後、2つ目のデザートはメレンゲのアイスクリーム。メレンゲをわざわざ粉にしてアイスクリームにし、そこに海水のソースがかかっているとか。食べるとソースのわずかな塩気が甘さをひきたてて、これはおいしい。ただ最後のデザートにしてはプレゼンテーションにもうちょっと華があってもいいんじゃないだろうか。

全7品、ゆったりいただいていたらいつの間にか2時間半がたっていた。

平日の昼間とあって、店内のお客さんは9割が女性。フルコースをいただくともちろんお腹いっぱいだが、食べきれないと言うことはなく、女性にちょうどいいという感じだろうか。このコースで7875円なら決して損をしたとは感じない。

はじめの白いメニューから懸念したケレンみもその後はあまり感じず、ウェイター諸氏の説明も感じは悪くない。常連にでもなれば彼らとのやり取りも店の楽しさになるだろう。

食事を終えてコートを受け取っているとこの店のシェフが挨拶に現れ、ドアから見送ってくれた。
 35歳と言う年齢よりさらに若く見えるシェフ、心配そうに量はどうだったかと聞いていたが、まだいろいろと試行錯誤中なのだろうか。

実際、食事を終えてみて、シェフが最もこだわっているらしい素材への火の入れ方は本当にすばらしい。ホタテもブリもポークも、絶妙の焼き加減だった。
しかしいろいろ手をかけているらしいソースに思いのほかインパクトがなく、全体としてもおいしかったのだけれどすごく印象に残るものがない。絶対にここでまた食べたい!と思うものがどうも感じられないのだ。

ミシュランの3つ星から期待する華がいまいちないのもちょっと残念。使っている食器とか、デザートの盛り付けとか、工夫するところはまだまだあるように思う。

あるいはこのシェフ、実はもっと豪快でカジュアルなレストランの方が似合うんじゃないだろうか。フレンチの3つ星から勝手に繊細で華やかなものを期待するこちらが悪いのかもしれないけど。

まじめそうなシェフとスタッフの方々にはぜひもっとがんばっていただきたい。


(と、豚に真珠のくせにえらい上から目線の記事になってしまった。H嬢、これって辛口すぎますか。でも「おいしい」だけじゃつまらないでしょ。また誘ってくださいませ~。)


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