Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

19年秋の関西 1 姫路城

2019-10-30 23:07:06 | 国内旅行

ブログ仲間のtrintrinさんから奈良国立博物館の「正倉院展」のお誘いがあった。

先日東京で開催中の正倉院展に行ってお宝のごく一部を見たし、奈良でも一度見てみたかったので、これもご縁と関西まで足を運ぶことにした。

しかしせっかく高い交通費をかけて関西まで行くなら「正倉院展」だけではもったいない、と欲を出すのはいつものこと。
そこで今回は今まで行ったことのない姫路へ行ってみようと思い立って新幹線に乗り込んだ。

出発した東京はどんより曇っていたけれど
 新雪をかぶったばかりの富士山を通る時には見事に晴れた。

さらに途中は景色もけぶるほどの曇天だったのに姫路到着頃にはまた晴れてきて、やっぱり自分、持ってるわ!

 
と降り立った姫路駅は2階に木材を多用した展望デッキがあって
 
それと言うのも駅の真正面に姫路城が見えるから。道路も駅も、この眺望のために作られているよう。

さて、大スターは見えているがお昼を回ってお腹が空いている。
そこでまずは腹ごしらえ
 と、駅前から伸びるみゆき通りというアーケード街に入るが、目当てにしていた店が見つからない。
そこでもう一つ目星を付けていた「夢乃蕎麦」と言うお店へ。
 こちらは大手前通りに面した「ヤマサ」という蒲鉾屋さんの直営だそうで、2階の入り口を入るとカウンター主体の小さな店。券売機があって、名前の通りおそばがメイン。
しかし自分が食べたかったのは姫路おでんなのでおでん5種盛りを注文。
 
するとお城の形をしたこんにゃくと大根、黄身が半熟の卵がデフォールト、あと2種はお好みでというのでつくねとゲソ天、ちょっと物足りなかったので牛すじも追加した。

姫路おでんのつゆは関西風の薄口。大根などお汁がよくしみてこのままでおいしいが、姫路の特徴はしょうが醤油をつけることとのことで、テーブルの上にはおろししょうがのたっぷり入った甘口の醤油の壺が置いてある。これはこんにゃくや、特に牛すじによく合う。
青森には生姜味噌をつけるおでんがあったけれど、しょうが好きなので醤油もあり。

お腹を満たしてお城の入り口へ。
 
大勢のツアー客や外国人と一緒に門をくぐると

早速青空をバックにお城の全景が見える。
 進むにつれて城を見る角度が変わるが、どの角度から見ても美しい天守閣。

 
お城の中には靴を脱いで入場。
 狭い急階段をどんどん上っていくが
  
  
  
 
さすがオリジナルのままの姫路城、外観だけではなく内部も美しくて、コンクリートなどで復元された城とは大違い。

動線も良く工夫され、誘導員も大勢いるが
 さすがに狭い天守は見学者であふれかえっている。
その隙間を縫って外を眺めれば
 
西の丸や大手前通り、駅まで良く見える。

上がってきたのとは別の階段で下へ降りると
 
途中にはお城の構造がわかる模型や城下のジオラマ、修理の歴史などの展示もあって、今まで見たお城の中で一番見ごたえがある。

 
天守閣の真下から見上げる姿もすばらしく、これはさすがに来る価値があった。

 門を出て下って来るとお菊井戸というのがあって、播州皿屋敷のお菊が投げ込まれた井戸だと言う。
しかしこれ、「番町」じゃないの?と思ったら、この皿屋敷伝説、日本全国にあるのだとか。

 お城の見学を終えたらお堀端を少し歩いて西御屋敷跡の「好古園」へ。
こちらは平成4年と最近に作られた回遊式日本庭園。
 
ちまちまとたくさんの植物が植えられているが、正直花の季節でも紅葉の季節でもないとここはあまり面白くはない。

さらにお堀端を反対方向に行き
 
シャチホコの間から城を眺め、姫路市立美術館の向こうにそびえる姿も拝見。
 美術館のレンガ造りの建物は明治38年に作られた陸軍の倉庫で、市役所として使われていたこともあるそうだが、ここは中のカフェでお茶を一杯いただいただけでタイムアップ。

本当にお城を見るだけの姫路滞在になってしまったが、城マニアでなくても姫路城はすばらしかった。

 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明るいポーランド 5 Zamek Korzkiew

2019-10-29 17:47:59 | ヨーロッパ

9月29日 続き

クラクフの駅から郊外の田園風景を見ながら車で30分弱、やってきたのはこちらのお城。
 Zamek Korzkiew
車を降りて塔の下をくぐると
 
目の前には石造りの城の本体がそびえ、振り返ると入ってきた門に続く部分に入り口がある。
 これを入ると階段を何段か降りたところにテーブルがあって、今夜はこのお城に泊めていただくのでコーヒーを飲みながらチェックイン。

  
テーブルの横の階段を一つ上がるとソファがゆったりと置かれた居間があり、ちょっとしたスペースにも椅子が置かれていたりして雰囲気たっぷり。気分も盛り上がるが
  
我々が予約をした部屋は塔の最上階。スーツケースを持って狭い螺旋階段をいくつも上がらなければならないことを考えていなかったのは大失敗。

しかし部屋に入れば
 
赤い壁の部屋の片隅には暖炉があり
 
その脇のきれいな螺旋階段の途中にはバスタブ付きのバスルーム。
 
さらに上がるともう一つ部屋があって、今夜は二人でこの部屋をぜいたくに使う。

 窓の一つからは小さな中庭の向こうの城本体が見えるので、早速そちらの探検へ。
この周辺はハイキングコースになっているらしく、門をくぐってやってくる人たちが結構いるが、城の方は出入り自由なようでなんとも大らか。

  
 
こちらの内部はセミナーやパーティーができる広間になっていて
 
中庭ではウェディング・アルバムの写真を撮っている人たちもいる。

15世紀に建てられたと言うこの城、さまざまな人の手に渡りながら20世紀初頭には廃墟となっていた所を現オーナーが1997年からホテルに改装し始めたのだそうだ。
しかし部屋の数は全部で4つ、なのでこの城の中にレストランはない。

そこでフロントの女性に地図をもらって、一番近いレストランまで早めの夕食を取りに出かける。
 
門を出て坂を下っていくとキャンプ場などあり、さらに行くとそれなりに交通量のある車道に出る。
まわりにぽつぽつと建つ家はどれも大きくて立派。

1.5キロほどブラブラと歩いて、紹介されたレストランに到着。
 
午後4時と中途半端な時間だけれど、遅い昼食なのか早い夕食なのか、地元の人が結構来ている。

素朴なメニューから我々が選んだのは
 
クルトンがいっぱい乗ったマッシュルーム・スープと、初日にも食べたジュレック。
いかにもホームメードでキノコの風味がいっぱいのマッシュルーム・スープも、サラッとしてポテトにソーセージ、ゆで卵の入ったジュレックもとてもおいしい。
 チキンサラダは大きなお皿にてんこ盛り、野菜の種類も豊富で、これにパンをいただけばもう十分。
他のテーブルに運ばれるパフェの巨大さに恐れをなしてデザートを頼まなかったが、生クリームが山になったのをネタとして頼まなかったのはブロガーとしては不覚だったか。

城まで戻ってもまだ明るかったのでまたちょっと先まで散歩すると
 
林の先にはブドウ畑があって、こんな涼しそうなところでもできるのかと思うが
 周りの木々はもう紅葉しかけていて、やっぱり秋が早い。

暗くなるとテレビもない城の中は静かで、早々とベッドに入ってぐっすり寝てしまった。

そして翌朝、8時からの朝食のために階下に降りると
 我々二人のためにテーブルがきれいにセットされていて
 
チーズもハムもすごい品数。
 
パンの種類も豊富で、「卵料理はどうしますか?」と聞かれたけど、どこに入ると言うのだろう。

これで一泊600ズロチ(約18000円)、一人あたま9000円で得難い経験。
ポーランドにはこのようなお城ホテルがたくさんあるようだ。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明るいポーランド 4 ワルシャワ~クラクフ

2019-10-25 18:42:07 | ヨーロッパ

9月29日

時差ぼけぎみで早く目を覚ました友人と自分、テレビを付けてチャンネルを変えているとなんともタイミング良くクイーンのウェンブリーでのライブ・ドキュメンタリーが始まった。
ご存じ映画「ボヘミアン・ラプソディー」のクライマックス・シーンの本物。ステージには余計な仕掛けはなく、MCもほとんどなくてノンストップで演奏しまくり、歌いまくる。すげえ。

 偶然にもいいものを見た、とご機嫌で用意しておいた朝食を食べ、チェックアウトして駅へ。

 これからクラクフへ移動するのだが、チケットはあらかじめオンラインで購入してあるので直接ホームに降りればいい。
 
9時50分の定刻に乗り込んだのはポーランドの新幹線であるEIP、ペンドリーノ。
今回は1等を1か月前に購入したが、時間帯のせいか割引はまったくなくて229ズロチ(約6900円)。

乗り込むと入り口近くに荷物置き場があって、座席は片側は1列、もう片側は2列。
 1等でも豪華というよりは機能的。
なぜかこの日は車両の半分は中国人グループに占められ満席。

やがて静かにワルシャワ駅を出発すると、女性客室係がまずはメニューを配り、次に飲み物を持ってきた。
 
1等には食事のサービスが付き、飲み物は冷たいものと暖かいものがもらえる。
午前中は朝食サービスとのことでワッフルかポーク・クロワッサンの二択。
 ヨーグルトとフルーツの乗ったワッフルをもらったが、これは冷たいし甘すぎて失敗。この食事サービスはいささか期待外れ。

しかし車内はきれいだし、静か。
 トイレもこの通り問題なし。

 
ワルシャワ駅を出るとすぐにまわりは牧草や畑の景色になるが、地面はほとんどまっ平でほんの少しの起伏があるだけ。
あまり変わることもない景色の中を最高時速230キロで走って
 12時10分にクラクフ駅に到着。
正直2等でもイヤホンサービスなどのあるスペインのAVEの方が上だと思うが、乗り心地は揺れも少なくかなり良かった。

 地下にホームのあるワルシャワ駅とは逆に、クラクフはホームから降りた地下にコンコースがある。
 一方はそのままバスターミナルにつながり
 反対側は大きなショッピングモールにつながっている。

こちらから出たところで初めてUberを使い、行き先指示を間違えたりしながら今夜の宿泊先へ向かった。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」@渋谷シネクイント

2019-10-24 19:04:06 | 機内食・映画・美術展

渋谷に行く用があったのでついでに映画を見ようと思い立ち、ラッキーにもまだ上映していたこちらを。
 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

クエンティン・タランティーノのオタク心炸裂、60年代の音楽やら映画やらTV番組のネタだらけで、タラは1963年生まれだそうだが自分はそれよりちょっとだけ年上なので、子供の頃とは言えネタの多くはリアルタイムで知っていて、それだけに大いに楽しめた。
逆に元ネタを知らない人には面白さの半分もわからないのでは。映画の後で若いお姉ちゃんたちが「なんのことだかわからなかった」と言っていたがそりゃそうだろう、お気の毒。

ローハイドやら逃亡者、FBIネタにニヤつきつつ思うのは、いかに昔はアメリカのTV番組をゴールデンタイムに放送していたかと言うこと。
おかげでアメリカと言う国のことがよくわかったし、今なら字幕放送でもすれば子供は簡単に英語を覚えてしまうだろうに。

車やファッション、化粧も懐かしかったが、食品パッケージなどまで凝りまくっていて、特にドッグフードの「ネズミ風味」には笑った。

タラがやりたかったのは60年代の再現だったのか、ストーリーは結構ゆるく、その代わり主演のデカプリオとブラピにはたっぷり見どころが用意されていて、監督はこの二人が好きなんだろうなあ、と思う。
デカプリオはさすがの演技のうまさ、ブラピはもう55歳というのにこんなにいい男だったっけというほどかっこいい。

シャロン・テート役のマーゴット・ロビーはそれほど本人に似せている感じではないが、天真爛漫な感じが良く出ていて、この女優は最近のお気に入り。
それよりちょっと出てくるスティーブ・マックィーンが本人に驚くほどそっくり、「大脱走」の場面は爆笑ものだし、ブルース・リーのくだりも遺族からクレームが付いたそうだがおかしい。

ゆるいストーリーの締めは来るぞ、来るぞ、と思わせておいてタラらしい、けたたましい大残虐シーン。
そのくせラストは「ええ~?」という肩すかしに、そう来るか。

久しぶりにハリウッド映画を楽しんだ。
ひねくれてるけど、そこが好き。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

佐倉で中華@「Kuji Kuji」

2019-10-22 18:13:18 | 食べ歩き

実家の近くにおいしい中華の店ができたとの情報を目にしたのは3か月ほども前。
その後2回土曜夜の予約を試みるも、1度目は当日でダメ、2度目は4日前でも「予約でいっぱいです」と空振り。
3度目の正直で5日前に電話を入れてやっと席を取ることができた。

場所は京成臼井駅から徒歩5分という、地元民でなければ絶対に来ないような所。

 
店の外観はフレンチのビストロ風、内装もごくあっさりとしてテーブルはわずかに4卓。
なかなか予約が取れなかったわけを納得するが、この日はなぜか我が家以外にお客は全く来ず、マダム曰く「貸切にしときました」、と客商売の波はいかんともしがたいらしい。

初めてで様子がわからないので、おすすめだという3500円のコースをあらかじめお願いしてあった。

 するとまずはこんな前菜が一人一皿づつ出されて、大皿盛りを予想していたので意表を突かれる。蒸し鶏やチャーシュー、エビマヨがおいしい。

 スープも一人づつ、やさしい味に青のりが香る。

 点心は小籠包にシュウマイ、ラグビーボール型(笑)の鹹水角は中華ハムの入ったお餅を揚げたもの。香港の飲茶ではおなじみのこれ、甘くておいしい。

 佐倉産という蕪に干し貝柱を入れた蒸し物。これもスープがうまし。

 写真では小さく見えるが、半羽の鶏を茶葉で燻製にしたもの。これが皮はパリパリ、お肉はジューシー、塩加減も絶妙で本日のNo.1。

 福の字と登場した肉団子の甘酢あんかけ、団子の中には以外にもカボチャが入っている。

 
そしてお食事は鶏とピータン入りの中華粥。シェフは香港で修業した方のようで、現地の味そのもの。優しい味なのでスルスル入る。

 デザートのシフォンケーキとマンゴーシャーベットまで、88歳の父親もきれいに完食したのはお気に召したのであろう。

決して高い食材は使っていないが、地元の野菜など積極的に使っているようで、この3500円はコスパ良し。
次回はふらりと入ってアラカルトで食べたいもの。

中国料理 Kuji Kuji


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明るいポーランド 3 Rozanaでランチ

2019-10-21 13:08:56 | ヨーロッパ

9月28日続き

 トラムに乗ってやってきたのはワジェンキ公園に近く、大使館なども多い高級住宅街らしい一角。

 
予約を入れておいたのは友人のグルメなお知り合い推薦の Rozana というレストラン。
ディナーの予約が取れなかったのでお昼にやってきた。

 
店内は外からも想像できる通りクラシックな邸宅風。
昼でもランプが灯って落ち着いた雰囲気、2階ではドレスアップした人たちが会食をしているよう。

メニューにはお昼の定食もあるが、どうもボリュームがありそうなので前菜を中心にお願いしてすべて二人でシェア。

 まずは塩漬けニシン。片方はほぼそのまま、もう片方は甘酢漬けのピクルスやクリーム添え。塩気がかなり強いのでこれはクリーム添えの方がおいしい。ニシンはやっぱりオランダが一番かも。

 
次はポーランドで絶対に食べたかった牛肉のタタール。
要するに生肉のタルタルステーキだが、13世紀モンゴル人に侵略されたポーランドではこれを「タタール」と呼ぶらしい。
生玉ねぎやピクルス、マスタードに生卵をよく混ぜて食べれば、脂肪のない赤身はマグロのよう。
フランスで食べたものよりおいしくて、生ものの苦手な友人も「これなら食べられる」とパクパク。

 これはベジタリアン・メニューからズッキーニのグリル。ラタトゥイユが乗り、下に敷かれているのはソバの実。

 最後は暖かい前菜にあったザリガニのクレープ包み。クリーミーなソースで和えられたザリガニがうまみたっぷりで、これもおいし~!

と、軽いものばかりを選んだつもりだったが、これだけでもお腹がパンパン。
ポーランドのレストランはボリュームがすごいとの噂を実感。

なので入り口の横にはものすごく魅力的なデザートが並んでいたが、残念ながらお腹の余裕がなく
 
コーヒーとクッキーだけいただいてランチ終了。

 裏のお庭ではもうかなり涼しいのにこちらのテーブルについている人たちもいて、さすが人気店だが期待に背かぬお味に大満足。

食後は腹ごなしにおしゃれな店が多いというモコトフスカ通りを散歩。
確かにしゃれたブティックなどあって東京の青山っぽいところもあるが、いいと思うとイタリアやフランスのブランドでお値段も東京並み。ちなみにポーランドの消費税は23%とか。
ポーランド・デザインは残念ながら服も靴もあまり洗練されていない。

一度ホテルに戻って休憩、夕方になったところでまたお出かけ。

やってきたのはハラ・ミロフスカという市場。
 
1900年ごろに作られたというマーケットホールの建物の前には花屋さんがいっぱい。
外には生鮮食品の屋台も出るようだが、夕方なのでそちらはもう誰もいない。
そこで建物の中に入ってみると
 こちらは現在はスーパーになっていてちょっと残念。

さらにこの奥にはもう一棟同じような建物があって
 
こちらの中は食事ができるようになっている。
 この時は中にボクシングのリングが作られていて、試合が予定されていた様子。
 
周りではおつまみになりそうなものが売られていて、ハムやソーセージ類がさすがの種類の多さ。
他にはメキシカンやらイタリアンやら各国料理の店が並んでフードコートになっているが、あまり食指をそそられるものはなく、それ以前にお腹が空かない。

 
と言うわけで見学だけして外に出たが、暗くなってからの建物もかっこいい。

中央駅に戻って、ショッピングモール内の大きなカルフールを覗いてみると
  
 
アルコール売り場、特にビールの品揃えがものすごくて、ラベルも面白いものがいっぱい。
ポーランドのスーパーはどこもアルコールがふんだん、町中にも24時間営業の酒屋がいっぱいあって、ポーランド人、どれだけ飲むのやら。

 結局この日の夕食はアイスクリーム一つになってしまった。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明るいポーランド 2 ワルシャワ市内観光

2019-10-18 18:28:44 | ヨーロッパ

9月28日

ホテルの宿泊に朝食は付けなかったので、駅の中にあるパン屋さんへ。

 
ローカルそうな店を選んでペーストリーなど頼んでみると、甘さが控えめでおいしい。
ワルシャワ中央駅の中にはスーパーやドラッグストアなどもあって便利だ。

さて、初めてのワルシャワ、友人と自分は高い所から始めないと気が済まないので、まずはホテルの目の前にそびえる文化科学宮殿へ。
 
我々はホテルに近い裏から入ってしまったが、正面は円形ではない方。
 
中央にそびえる高層ビルの両側に劇場が一つづつあって、とにかく巨大。
 
内部の装飾も重厚でまさに「宮殿」。
共産主義ソ連に押し付けられたものなのでポーランド人には不人気だそうだが、ラトビアのリガにもあったこのスターリン様式に最近興味があるのだ。

10時の展望デッキ開場を待っていると続々と観光客がやってきて、やがてチケット売り場が開いてレトロなエレベーターで30階へ。
 ぐるりと360度回れるこの回廊。
 

この右手奥、霞んで見える赤い屋根の密集したところが旧市街。
 
半円形の建物に囲まれているのが昨夜行ったショッピングモール、その手前の低い建物が中央駅。
劇場の屋上の排気ダクトがコンピューターチップの配線みたいで面白い。

この展望台にはお土産売り場があって
 
ここで買った靴下、おおいに気に入る。

 
文化科学宮殿を出て少し行くと、入り口がMの字になった地下鉄の入り口。
 かなり深いところに駅があるが、どこもピカピカ。
車両の写真を撮りそびれたが、中もきれいだった。

一駅ですぐ降りてしばらく行くと花で飾られたきれいな道になって
 
その先にカラフルな家が見えだしたら

旧市街に到着。

右手にある赤い建物は旧王宮。
 
ここはボーイスカウトの子供たちでいっぱいの中庭だけ覗き
  
洗礼者ヨハネ大聖堂もちょっと覗いて、大勢の人が歩く道を行くと

観光客でごった返す中央広場に出た。

先の王宮から大聖堂、この広場の周りの建物もすべて第二次世界大戦で破壊しつくされ、それを戦後元の通り忠実に復元したとは有名な話。
  
なので壁画こそ時代がなくていささか作り物めいているものの
 
よくぞここまで以前の通りに戻した、と古いものはすぐに捨て去ってしまう日本人としてはその執念に恐れ入る。

 
町を囲むレンガ壁と防御塔のバービカンを出たら旧市街は終了。
トラムに乗って予約したレストランへランチを食べに行こう。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「正倉院の世界」展@東京国立博物館

2019-10-16 19:44:21 | 機内食・映画・美術展

台風明け、開幕早々におでかけされたtrintrin様がまだ空いていると報告されていたので、今のうちに、と東京国立博物館の「正倉院の世界」展へ。

「御即位記念特別展、皇室が守り伝えた美」と立派な副題がついているが
 
平日午後ならまだこんなにガラガラ。展示品の数も会場の広さに比べて少ないので、かなりゆったり見ることができた。

trin様流に言えば「舶来ブランド物好きの旦那のコレクションを米蔵に入れた」正倉院御物、確かにシルクロードの香りプンプン、とにかく1200年もよくぞ残してくれたというものばかりで、中でも工芸品好きの自分が楽しかったのは布物の数々。
エキゾチックなライオンや羊などが織り込まれた錦など断片でも興味深く、元はどんな色だったのだろうと想像するのも楽しい。

正倉院では床や箱の隅にたまったゴミやチリでも捨てることはなく、すべて糸くずから金属のかけら、木片などとより分ける作業をするそうで、そのさまを映したビデオを見ると気が遠くなりそうだが、頭が真っ白になりそうなあの作業はちょっとやってみたいかも。
拾い集めた断片が大きな品の欠損部分にぴたりはまることもあるそうで、そんな時はどれだけうれしいやら。

もう一つ今回の展示で楽しみにしていたのは高名な香木である「蘭奢待」。
正式には「黄熟香」と呼ばれる沈香だそうで、織田信長や明治天皇が切り取ったのは有名な話。
実物を見るとずいぶん大きなもので、これだけ大きければ少し位もらったっていいよね、と思うのも無理はないかも。
切り口には上記二人の他に足利義政の名札も付いていて、近くで見ていた人「義政が一番でっかく切ってるじゃん」。
信長の切り取り跡は明治天皇より小さいと思う。

 展示の最後には記念撮影コーナーがあって、ここには今回の展示の最大のスターである琵琶のレプリカがあるが
  
 
これらとて120年前の明治時代に作られた素晴らしいコピー。
工芸品の場合には技術を残すためにもこういうコピー制作が大切だろうし、オリジナルの展示室で流れていた最新のコピーの演奏音もとてもよかった。

特別展の外にあるショップも今回はグッズを作りやすかったのか、品物豊富で大盛況。
 細かい鳥の絵の付いた碁石を模したマーブルチョコまであって、今回は趣味がいい(買わなかったけど)。

 見学後は中庭のキッチンカーで揚げ焼きパンとイチゴミルクなどいただいて
 上野公園では青森物産展などやっていたもので
 紅玉や漬物などついお買い物。

上野は楽しい。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明るいポーランド 1 ワルシャワ到着

2019-10-14 15:20:47 | ヨーロッパ

2019年9月27日から10月9日まで 友人とポーランドの旅

9月27日

初めて乗ったポーランド航空は成田を45分遅れで飛び立ったが、ワルシャワには15分遅れの14時45分に到着。

 沖止めの機内から外に出ると20℃弱の気温でさわやか。

 
バスは妙なドアの入り口に付けられ、そこから階段をいくつも上がってロビーまで歩かされるが、空港自体はこじんまりとして、入国も簡単。

すぐに地下の鉄道駅へ行って自動販売機で切符を買うが、この機械がわかりづらくてみんな四苦八苦。
大体ポーランドの機械や標識はちゃんと英語があってもわかりづらいのが多いとこの後わかる。
 
それでも何とか無事に買えた24時間乗り放題の切符は15ズロチ(450円)。5回乗れば元が取れる。

 
停まっていた電車にすぐ乗り込んで切符に打刻しようとするがなぜかどの機械も停まっている。
しかも乗っていた電車は途中駅で止まってしまい、なにやらポーランド語のアナウンスがあって乗客はみんな降りてしまう。
オタオタしていると親切な女性が「何か故障があったらしい」と教えてくれ、すぐ向かい側のホームに来た電車に乗り込むと、「今日は公共交通機関が全部タダなのよ」とまた別の人が教えてくれた。
しかし券売機には何も表示がなかったし、ホテルのフロントの女の子も「なんで今日はタダなのか、わからない」と、早速なぞのポーランド。

そんなことがありつつも無事にワルシャワ中央駅に到着。
 
地下ホームから地上に上がり、目の前のショッピングモールの中を突き抜けていくと
 
左手にはワルシャワのランドマークたる文化科学宮殿がそびえ、すぐ目の前に今夜の宿、メルキュール・ホテル。

 
部屋は狭いし、窓からは周りのビルしか見えないが、とにかく駅から近いのがありがたく、1室1泊1万円もしないのだからCPがいい。

このホテルに着いたのが17時前。
一息入れたらお金を下ろしたり、SIMを買うために目の前のモールへ。
ちなみに空港の到着ロビーには携帯電話屋などは見当たらなかった。

  
大きなガラス屋根が特徴的なズウォテ・タラセというショッピングモール。
たくさん入っているショップのほとんどはどの国にもあるブランドばかりで面白くないが、地下には大きなカルフールがあるし、食べ物屋も充実している。

しかしせっかくのポーランド初日、フードコートではあまりに味気ないので、まずはこの国の名物を試してみようと、チェーン店らしいがどのガイドブックにも出ているZapiecekというピエロギの店へ。
 行ってみると考えることはみな同じらしく、観光客が外に行列。しかし他を探すのも面倒なので、待つこと20分ほど。
 
思ったよりも狭い店内は内装もメニューもかわいらしい。

観光客慣れしたウェイトレスのおすすめに従い、まずは暖かいウィンターティーを頼むと
 びっくりするほど大きなジョッキにオレンジやレモンがぎっしり、ショウガとシナモンもたっぷり入って、かなり甘いがおいしい。
 スープもポーランドらしいボルシチとジュレックをカップで。ポーランドのボルシチはロシアとは違って具が入らないらしく味は甘め、なので添えられたホースラディッシュを入れると味が締まる。。ジュレックは発酵したライ麦で作るそうで酸味があるが、この店のは濃厚。カップとは言えなみなみと量が多いので途中で飽きてしまった。

 
そして名物のピエロギはポーランド版餃子。茹でたものと焼いたものがあるが、今回は7種類の具材が9つ入った焼いたものを二人でシェア。お肉はほとんどペーストになるほど細かく挽かれて肉感はなく、キノコやポテトがはいったものなどもあるが皮が厚くてお腹にたまる。
結局我々の好みにはあまり合わなくてこれ以降は頼まなかったが、まずは名物にトライできて満足。

レストランまで思いのほか歩いたので、帰りは本日無料のトラムに乗車。
 
座席が斜めに置かれているのがなんとも不思議だ。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初めてのポーランド航空の機内サービスと映画

2019-10-12 16:19:23 | 機内食・映画・美術展

今回のポーランド行きにはポーランド航空の直行便を選択。

購入したチケットは当然エコノミーだが、プレエコへのアップグレードを最低金額で入札しておいた。
すると出発4日ほど前に「登録されたクレジットカードで引き落としができなかった」とのメールが入り、別のカードで再入札したがあえなく失敗。
初めのカードが有効であればアップグレードできたかもしれないと思うとなんとも残念。

というわけで、当日はB787のエコノミーで出発。
 
8割以上座席の埋まった機内は日本人よりヨーロッパ人が多い。
座席間隔はエコノミーとしてはこんなものだろう、フットレストはあるが途中で止まらず下りきってしまうので意味なし、タッチパネル式のモニターはそこそこの大きさ。

 飛び立ってしばらくすると飲み物とピーナッツが配られて
 選択した機内食は鶏照り焼き。タレがいささか甘すぎるが、キヌアとポテトのサラダもついてまあまあの内容。

さあ、それでは昼間の飛行、映画を見ましょうとラインナップを見るが、ハリウッド映画は新作がほとんどない。あるのはアメコミの実写版ばかり。
そこで選んだのはインド映画。まず1本目は
 Sui Dhaaga: Made in India

親戚のミシン店に勤めていた主人公、屈辱的な待遇に耐えかねて店を飛び出すが、母親が心臓病になったりして金に困る。
そこで得意の裁縫の腕を生かそうと奮闘するも、自分のミシンを持っていないので苦労する。
ここで無料でミシンをもらおうとまた苦労する一場面が出てくるが、これは貧困層救済事業の一つなのだろうか。

ここで主人公と共に苦労する若妻役が「PK」や「スルターン」に出ていたアヌーシュカ・シャルマ。
貧しい主婦役なので終始地味なサリー姿で最初はこの人と気づかなかったぐらいだが、けなげに姑に仕え、夫を励まして、この人は本当に演技がうまい。無料のミシンをもらうのに苦労するところなど、もらい泣きしそうになった。

親戚のせこい奴らにひどい目にあいながら、主人公は周りのムスリムや町井の職人たちの手を借りて、やがて自分のデザインでファッション・コンクールに出場する。
この場面でアヌーシュカがやっとゴージャスな姿を見せてくれて、お約束とは言えこれもいい。

予定調和の結末ではあるが、こういう映画はこの方が気持ちいいのだ。

続く2本目もまたインド映画。
 Swades

ボリウッドの大スター、シャールーク・カーンの主演だが、2004年の映画なのでシャールークが若い!
そしてNASAの科学者役なので背広ネクタイ姿の登場、これがまたかっこいい。

この育ちもいいであろう科学者が子供のころ世話になった乳母をアメリカに呼ぼうとインドの田舎の村に出かけていく。
そこで学校教育に身を捧げる美女と恋に落ち、インドの貧困や差別も目にしてアメリカでのキャリアに悩むというストーリー。

これまたお約束のストーリー展開ではあるが、インド映画は社会問題を娯楽映画に絡めるのがうまいと思う。

さらに3本目、せっかくポーランドの飛行機に乗っているのだからポーランド映画を見ようと思うが、選択肢は多いものの何を選べばよいのかまったく手掛かりがない。

そこで選んだのは中編ドキュメンタリー映画。
英語のタイトルが「Treasures in the River」となっていたが、ワルシャワを流れるヴィストゥラ川から17世紀の遺物を引き上げる話。
というのもポーランドは16世紀に黄金期を迎え、銅や塩の貿易で大変な繁栄を見せたのだが、それを狙ったスウェーデンに1655年から5年間侵略を受け、この時にワルシャワが被った破壊は第二次世界大戦時以上だったというのだからすさまじい。
スウェーデン人たちは宝石やら美術品、家具、衣類などはもちろん、大理石の床から柱まで船に乗せて運び去ったと言うことで当然沈没した船も多く、映画の中で引き上げられる柱など見ると当時の技術で一体どうやって運び出したのだろうと思うほどの大きさ。

ポーランドのこととなるとこのたぐいの侵略の歴史を知らずにはすまない、とこの後の旅行で学ぶことになった。

やがてワルシャワ到着が近づいて2食目の機内食。
 パスタはやっぱり機内食向きではないと思う。カピカピ。


そして帰路。
まずはヴロツワフからワルシャワへの国内線。
 小さなエンブラエル190は変なペイント、と思ったら製菓会社とのタイアップらしく
 40分ほどの飛行中にはこんなお菓子と水が配られた。
それにしてもポーランドはウェハース菓子の好きな国だ。

 ワルシャワから東京への便は今度は圧倒的に日本人が多くて満席。
帰路もプレエコへの入札は空振りでエコノミー。

機内食には期待できないから、とラウンジで食べておいたのが大正解。
 すぐに出されたローストポークはこのしょぼさで食指もわかず、メロンだけいただいたがこれは意外に甘かった。

映画は友人が往路に見て面白かったというのでこちらのイギリス映画を選択。
 「世界一キライなあなたに」 Me before You

2016年にこんな映画があったとは知らなかったが、この日本語タイトルはいかがなものか。

お話は労働者階級の女の子が事故で首から下の自由を奪われた上流階級の御曹司の世話をすることになり、心を閉ざしていた彼と交流しつつ、自分も影響を受けて変わっていくと言うもの。

障害者役のサム・クラフリンが超イケメンで、顔だけしか動かせないのに魅力的。
実際に同じような障害を負ったクリストファー・リーヴに似ているように思ったが偶然だろうか。
調べるとこの後に「レイチェル」の主役もやっているが、やはり機内で見たこの映画ではあまり魅力がなかったのはなぜだろう。

ヒロインの方は素っ頓狂なファッションのエミリア・クラーク。
眉毛が良く動いて表情豊かだが、ちょっと豊かすぎてうざいかも。
ただしこの女優さんは役によって化けそうな気もする。

この後は3時間ほどうとうとして、配膳のカートを座席にぶつけられて目を覚ました。
往路は普通だったサービス・スタッフ、帰路はかなりひどくて、食事の後は飲み物を持って回ることもなく、トイレのペーパーの補充もしないので最後の方はペーパータオルまですべてなくなっていた。

 最後の機内食はキッシュだったが、これも見ただけで終了。

飛行時間の割に帰路はひどく疲れて、ワルシャワの出発ゲートではビジネスクラスへのアップグレードを45000円だったかで盛んに勧誘していたが、あれに乗ればよかったか。

ポーランド航空は安く、早くヨーロッパに行けるし、空港も小さいので乗り継ぎも楽だと思うが、少なくともエコノミーの機内サービスには期待しない方がいい。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする