Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

芝大門で「懐席 枡ざき」

2010-05-31 02:12:56 | 食べ歩き
友人に誘われ、久しぶりにちゃんとした和食を食べに行ってきた。

場所は地下鉄、御成門の駅から徒歩5分ほど。
日本橋で急に閉店してしまった店の板前が自分の店を持ったということで、まだ真新しい店の小さな入り口には開店祝いの花が並んでいる。

入り口を入るとすぐ左手は座敷になっているらしく、ふすまが閉じられているのでちょっと狭苦しい。
ここを通り過ぎると白木のまばゆいカウンターに6席。

椅子に腰を落ち着けると目の前には茶釜。
 飲み物のメニューをもらうと、日本酒やワイン、果実酒の他に、緑茶から黒豆茶、よもぎ茶などなど、10種類ほどもお茶が揃っていて、これらは無料だと言う。

これは酒の飲めない者には実にありがたい。普段はとても肩身の狭い思いをしているのだが、これなら飲めなくても客として歓迎されていると感じられる。

おまかせのみのコースもまずはお茶から始まる。
 かわいらしい九谷の器にほんの一口の玉露。
これがトロリと濃厚で、甘い。本物の玉露ってすごい!

 先付けはホタルイカのてんぷらとか、サワラの子とか、初夏らしさがいっぱい。どれもおいしいけれど、特に鴨がおいしかった~。あれは何の味付けだろう。

 えんどう豆のお吸い物は写真よりずっときれいな緑色。わらびを巻いたホタテのしんじょが入っている。
 
 お造りもまた初夏。鱧がおいし~。

 アイナメの焼き物は山椒がよく効いた濃い目の味付け。添えられたキャラメルのような生姜が口をさっぱりさせてくれる。

 次に出てきたのは蓋を開けてびっくり、かわいい焼きおにぎり。おかかが効いて、あんかけの出汁がまたうまい。

 ぶれた写真ですみません、野菜の炊き合わせ。下に敷かれた玉ねぎのソースが甘くてすばらしい。

 揚げ物は中にフキノトウみその入った海老しんじょ。大人の味。

 葉わさびと豚のおひたし。

で、だいぶお腹がいっぱいになってきたところで「次で最後のお食事です」と登場した土鍋。
 
炊き上がったご飯の上に岩のりの佃煮が乗っているが、その上に生うにをどんどん乗せる。下のご飯が黄色いのも「ウニが入ってます」って、なんて贅沢!これを容赦なく混ぜて
 
一杯目はもちろんそのまま。あまりのおいしさにまたたくまに平らげておかわりを所望すると、今度は湯葉あんかけになって出てきた。
どちらもおいしいけれど、自分としてはウニの香りの立つ一杯目の方が好きかな。

いやはや、おいしかった、とお腹をさすっているとデザートがきた。
 あやめに見立てた紫芋の餡づつみ。
お抹茶もいただいて満足だけれど、ちょっと最後としては寂しいかな、と思っていたら
 2つ目のデザート、びわのコンポートが出てきた。
下に敷かれたレモンとブドウのゼリーもおいしくて、これなら納得と思っていたらなんと、
 3つ目のデザート、アイスクリームをはさんだ抹茶トースト。

和食のお店で3つもデザートが出てきたのは初めて。最後はいささか重すぎた感じだが、このサービス精神がすばらしい。

 最後は店主と女将に丁寧にお見送りいただいて、大満足の一夜。

いつもは詳しいお店の情報など載せない、サービス精神欠如の当ブログだが、まだ開店したばかりでネットに載っていないとのことでこちらを↓


お昼は1500円から、夜のおまかせは8500円。その価値はあります。


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北茨城 家族旅行 2 お魚三昧

2010-05-29 23:25:50 | 国内旅行
太平洋に開かれた窓ならば日の出はさぞ壮観であろう。

 が、この日はあいにくの曇り空。海も結構荒れている。

それでもせっかくの大きなお風呂なのでもう一度大浴場へ行き、フロント横の食事処で朝ごはん。
 
さすが水戸の納豆はうまい、とご飯を食べていたら蕎麦の実のおかゆが来て
 さらに焼きたてほかほかのかじめパンまで運ばれてきた。

チェックアウトの際にはかじめうどんのお土産までいただいて、丁寧なお見送りをされて宿を出発。
夜のお食事は正直、がんばっている割にはいまいちだったけれど、ここは冬のアンコウ鍋の時期にはいいかもしれない。

さて、海辺に来たからにはお魚を買って帰らねば、とまず向かったのはこちら。
 
日立おさかなセンター。
2棟並んだ細長い建物の中は全部魚屋さん。お刺身の店、干物の店、貝類の店、といろいろ並んでいて、必ずしも地の魚ばかりではないけれど、ちゃんと産地を明記しているところが良心的。
  
めひかりとかどんことか、アンコウもそうだが地元の魚はぬるぬる深海系の魚が多いみたい。それにしても安い。

トロ箱いっぱいに魚を買い込んで、次は南の大洗へ向かう。
さらにお魚を見ようとやって来たのは
 アクアワールド 茨城県大洗水族館
大洗水族館|アクアワールド・大洗ホームページ

平日の昼間だし、きっと館内はガラガラ、と思っていたら駐車場には大型観光バスがずらり。
そして中に入ると保育園から中学、高校まで、遠足の子供だらけで大騒ぎ。
予想外のにぎやかさに家族はどんびきするが、大好きな水族館を見ないで帰るのはいやだ、と年寄りを引きずって入る。
 まずは大水槽のイワシの群れにうっとり。大きな魚が近づくと群れの形がたちまち変わるところが面白くて見飽きない。
しかし、おさかなセンターの続きじゃないけど、見慣れた魚を見るとつい「塩焼きにすれば」とか「煮つけで」とか思っちゃう。

これも大好きなクラゲの展示。
 
 
でもクラゲに関しては山形県鶴岡市の加茂水族館にかなわない。ここはもうずいぶん前、温泉の帰りに他に見るところもなくてたまたま入ったのだが、その見事なクラゲの展示にすっかりファンになった。

大洗の見所はクラゲよりもまずマンボウ。
 
大きな水槽に子供より大きなマンボウが4,5匹泳いでいる。さらに大きいのは剥製だけれど、3メートル以上あるそうな。

そしてさらに面白いのがサメ。この水族館は「サメの飼育種類数日本一」を目指しているそうで、40種以上もいるらしい。
 
 
確かに大きいのから小さいのまで、いろんなサメがいる。中にはエイかと思うようなサメがいるが、エイとサメは軟骨魚綱板鰓亜綱のお仲間で、鰓穴が腹面にあればエイ、側面にあればサメなんだそうだ。
 
左のサメの卵はスペインの水族館でも見たことがあるが、袋から紐のようなものが伸びていてこれが海草に絡みつくらしい。中ではサメの胎児がモゾモゾ動いていて不気味。でこれが生まれると右のような目つきの悪い子ザメになる。

このサメのコレクションが見られただけでも大収穫。
うるさかったけど、アクアワールド、面白かった。

 最後は弟に水戸の駅まで送ってもらい、日立製作所の人が必ず手土産にするという噂の「大みかまんじゅう」を抱えて、さあ、またスーパーひたちで帰りましょう。


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北茨城 家族旅行 1 海づくしの湯はぎ屋

2010-05-28 00:33:42 | 国内旅行
今週はまたバンコク出張の予定だったが例の騒ぎのおかげで延期。
現地は急速に正常に復帰しつつあるようだが、あの騒ぎがここまで長引くとは思いもしなかった。
ここまで事態を混乱させて、しかも自分は遠くに隠れてなおゲリラ戦の続行を示唆する政治家なんて、それだけで信用できないと思うのだが、まあ、政治家の不毛はよその国をとやかく言えるような我が国でもないし。
一番かわいそうだったのは日中40度にもなろうかという炎暑の中、重装備で走りまわされた下っ端の兵隊さんたちじゃないだろうか。

ともあれ急に暇になったので温泉にでも行こうと親に連絡してみると、ちょうど弟も旅行を計画していたところだと言う。そんなわけで思いがけず、久しぶりの親子4人旅となった。

親をピックアップして車で来る弟と合流すべく、まずは上野からスーパーひたちで日立駅へ。
 なんだかわからない機械部品のようなオブジェが駅前にあるところ、日立製作所のお膝元っぽい?

ここから北に向かい、まずは常陸太田市の竜神大吊橋へ。
 高さ100メートル、長さは375メートルで本州最長の歩行者専用橋だそうだが、実はこれが見たくてここまで来たわけではなく、目的はこちら↓
 
最近人気が高いらしい、常陸秋そば。おばさん二人がすべて手作りしているらしい食堂、ちょっと田舎風のそばの方は新そばじゃないせいかそれほど違いを感じなかったが、脇についてきたこんにゃくがまるで蕨餅かゼリーのようにプルプルで、これはおいしかった。

そばの「ついでに」橋もちょっと見学。
 
ものすごく立派な橋桁の向こうへ行くには300円の通行料がいる。「橋はもう見たから、さあ、もう行こうか」

宿に入るにはまだ早い、と言うことで、次は有名な袋田の滝へ。
ところが行ってみると駐車場から滝へはだいぶ歩かないといけないらしい。
「袋田の滝はもう見たことがあるし、歩くのはいやだ」と親が言うのでそのまま車を停めもせずにUターン。
親が年を取るのってこういうことか、とちょっと寂しい。

結局いつもの通り、
 温泉のある「道の駅 奥久慈だいご」と
 里美牧場のソフトクリームが有名らしい「道の駅 さとみ」に寄っただけ。
まったく、我が家の旅行って・・・。

ここから海へ向かい、日立港を過ぎ、日立製作所の工場を過ぎてたどり着いた今夜の宿。
 海づくしの湯はぎ屋
はぎ屋旅館:朝から晩まで、海づくしの宿

この宿は名前の通り、目の前が太平洋。
 
フロントの前には海を眺めるための椅子が並び、4階の部屋のベランダからも180度海が見える。
 そしてこの部屋には海を眺めながら入るジャグジーが。

このジャグジーは母親に譲り、5階の大浴場へ。
このお宿は残念ながら温泉ではないのだが
 
大浴場のお湯は塩水、その隣には玉砂利を敷き詰めた低温海水ミストサウナ
 
さらに半露天風呂のお湯には「かじめ」と言う海草のエキスが入っているとかでお湯がワインレッドをしている。
お肌にいいという「かじめ湯」、ぬるぬるしているのかと思ったらそんなことはなく、においもなくてちょっと拍子抜け。
なかなかがんばっているお風呂だけれど、やっぱり天然温泉にはかなわないなあ。

夕食は1階の個室に用意。
 
蛸のトマトジュレ、イサキのなめろう、ローズポークのスープ煮に陶板焼きがまずセットされていて
 お刺身は舟盛り
 
青海苔餡のかかった魚はなんだっけ、焼き物は小さなタラ。
 
アンコウのピザに生牡蠣
 ご飯にはたっぷりのシラスがついてきて、これが新鮮だからだろう、とてもおいしかった。

海のそばなので食事は当然お魚尽くし、ちょっと洋風を入れたりして料理長はがんばっている。
でも味付けが全体に塩辛いのは北関東風味だろうか。

ふくれたお腹を抱え、海鳴りを聞きながら親子4人で寝につく。


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東チベット・雲南の旅 8 沙渓古鎮

2010-05-25 00:20:12 | 東アジア
3月22日 続き

黎明の村でお昼を食べた後、来た道を石鼓鎮まで戻り、さらに南へ下って沙渓古鎮を目指す。

途中、いくつも見かけるナシ族の村の写真を撮らせてもらう。
ここはシャングリ村と言うそうだが
 
家はレンガ造りで装飾はなく、部屋は中庭に向かって開いているがまわりの壁に窓はない。
どの家も煮炊きや暖房のためだろう、大量の薪が積み上げられている。
 しかしナシ族の家で一番面白いのはこの屋根の上の飾り。
これは猫が大口を開けているところだそうで、この口に福を呼び込むのだとか。

それにしても街道沿いの村々、造りは伝統家屋らしいがどうも真新しい家ばかりのような気がする。
聞いてみるとここもチベット同様、政府が山の中に住む少数民族を街道沿いに降ろす政策を採っているらしい。
もちろんこうした新しい村では電気や水道などインフラが改善されているのだろうが、部族によってはこのような移住計画に頑固に抵抗しているものもあるとか。
良かれと思う政策でも、あまり強引ではねえ。

いくつかの山を越え、黎明から4時間ほどで広い平地いっぱいに菜の花畑の広がるところに出た。
 ここから少し先が今夜の宿泊地、沙渓。

 
バスで町に入ったところは現代風の田舎町でスーパーなどもあるが
 町の中には昔風の家並みの残る一角があり、ここには車が入れない。

 
丁度下校時間に当たった学校の前を通って今夜の宿へ。
 
表はバーになっているこの宿、たったの4部屋しかないが、部屋にシャワーもトイレもつき、宿の人も親切でとても快適だった。

 これはまた別の宿。この町にはこんな風に古い家を改造したホテルが何軒かあるようで、ヨーロッパ人らしき観光客が結構来ている。

夕食前、まだちょっと時間があるので、とガイドに連れられ町を一回り。
 
 
ここも昔のチベットと雲南の交易路の町だったというが、なるほど家に風情があり、一部ホテルやカフェになっているものの、まだ麗江のような土産物屋にはなっていない。

 
 
町を行くばあちゃんたちも自然でいい感じ。

 明日は町のお祭りがあるとかで入り口の門には飾り付けがなされ、
 
ぺー族の靴屋さんではお嬢さんたちが新しい靴の品選びに夢中だった。

沙渓古鎮散策は明日も続く。


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東チベット・雲南の旅 7 千亀山

2010-05-23 23:58:18 | 東アジア
3月22日

朝、黎明の町、というか村をお散歩。
 なんだかちょっと時代劇の中の宿場町みたいな雰囲気で
 
ホテルと称する旅籠があったり、何でも屋さんがあったり。

 
小学校では授業の前に校庭をみんなでお掃除する決まりらしい。
 それが済んだらみんな朝食の買出し。
メニューはどうもマントウしかないみたい。

そのうちに馬を連れたおじさんたちが三々五々集まってきた。
 今日はこれからハイキングに出かける。
あまり歩きたくない人は馬で、とのことだが、自分のお尻は馬とは相性が良くないので、日頃の運動不足解消も兼ねて歩くことにする。

道路脇に並んだ家の裏手に回り、すぐにハイキング道に入る。
 
ここは千亀山という観光地区、いっちょ前に英語やらトンパ文字風の看板が立ち、スタート地点が標高2214メートル、山の頂上は2700メートルとの標識もある。

馬のいく道とは別のハイキング道はきれいに整備されて階段になっている。
 でもこの階段ってやつは単調で、腿が痛~い。
 
 
道の両脇には木が茂り、見晴らしもあまり良くないのだが、たまに木々の隙間から見える景色はなかなかの壮観。
面白い形の岩があったり、変わった地層が見えたり。

1時間も歩いただろうか、やがて馬の一行と合流。ここから先は馬では行けないから、と全員歩くが
 
この先こそ大変、さらに急な階段を上がり、最後は崖をよじ登るうち、まわりの岩がなるほど、まるで亀の甲羅のような形になってきた。

 そしてここから先は靴を脱いで上がれ、との標識と下駄箱小屋。それというのもこの先は

 
本当に亀が千匹うずくまっているような奇観!
靴で歩いてはこの面白い岩が傷ついてしまうから、とのことだが、太陽に温められたこのポコポコの岩の上を裸足で歩くととても気持ちいい。

 頂上からはまわりの見晴らしも良く、 
 
シャクナゲの花もちらほら。例年ならこの時期、山中がシャクナゲの花でいっぱいになるのだが、今年は雨が少なくてつぼみが開かないとのこと。ちょっと残念。

珍しい景色を堪能したらちょっと遠回りをして来た道とは別の道で帰る。
 
こちらは村人が馬を連れて通る道、のんびりして楽しい。

 
里に下りれば、何の花だろうか、果樹が花盛り。
雲南は「四時如春」(いつでも春のよう)というそうだが、今は本当の春。

村の人たちものんびり日向ぼっこ。
 男性はなにやら楽器を吹いて遊んでいるが
 
華やかな帽子のお姉さんはお仕事中。どうも靴かスリッパの中敷のようだけれど、こんなにきれいな刺繍を踏んでしまうのかしら。

このお向かいにはなにやら怪しげなものをたくさん並べた土産物屋があったが、棚を良く見ると袋にきのこがたくさん入っている。
雲南はきのこの名産地、これは買って帰らねば、とのぞいていると、さっきの刺繍のお姉さんが店番だった。
  
たくさんの種類がある中、以前にきのこ鍋屋で見たことのある牛肚菌(これは中国では高級きのこらしい)と白きのこというのを選択。1キロ買っていくらだったか忘れてしまったが、牛肚菌は鍋にしたらとろとろしておいしかった。

観光客などめったに行くことがないであろう黎明だが、とてもいい所だった。


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フルーツ天国 台湾

2010-05-21 16:42:41 | 東アジア
また台湾に行ってきた。

今回はあわただしい日程のためお楽しみもなしかと思ったが、午前中思いがけず時間が空いた。

そこで早速ホテルの外へ朝食を物色に。裏通りで見つけた典型的軽食屋さん。
 
暑い中、鉄板で次々に麺を炒めたり、卵を焼いたり、お姉さんは大忙し。
頼んだ葱餅は冷凍だったけど、モチモチの食感で思いのほかお腹にたまる朝ごはん。ビニールの袋をかぶせた皿が合理的でおもしろい。

このすぐ近くでローカルの市場を発見。
 
毎度のことながら、こういうところのお惣菜はおいしそう。
 
日本じゃお高いマナガツオや甘鯛も安い。

市場の外には果物屋が並んでいて、今が旬のフルーツがいっぱい。
 スイカも冬瓜かと思うような大きさと形のものがゴロゴロ。

試食させてもらったパイナップルもめちゃくちゃ甘くておいしかったけど
 やっぱり今はマンゴーとライチーでしょう。
右の小さな緑のマンゴーは土マンゴーで、これはちょっと酸味が強い。左の赤いのが愛文マンゴー、薫り高く甘いこれが小さめとはいえ一個たったの50円。
ライチーは先日香港で買ったものもおいしいと思ったが、台湾のこれはそれ以上に甘くておいしい。

さらに仕事を終えた夜、今までなぜか縁がなくて行けなかったマンゴーカキ氷、シーズンの今度こそ、と若い女の子が一緒なのをこれ幸い、強引に連れて行くことにする。

一番有名な「Ice Monster」に行こうかと思ったら、「あの店は現在オーナー夫婦が離婚騒動中で休んでいるかもしれない」とのローカル情報。
そこでジモティーおすすめ、台湾大学近くのこちらへ↓。
 
 やっとありついたマンゴーカキ氷は2種類のフレッシュマンゴーがたっぷり、コンデンスミルクもかかって、やっぱりおいしいわ~。
 連れはイチゴとマンゴーのダブル、小さなイチゴは酸っぱいけどマンゴーとの組み合わせで丁度良かったとのこと。

夏の台湾はフルーツ天国。今度はライチー狩りに行きたいなあ。


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東チベット・雲南の旅 6 玉龍雪山

2010-05-18 13:10:38 | 東アジア
3月21日

朝、せっかく麗江古城の門前のホテルに泊まったのだから、と人気のない街を求めて散歩に出る。

 屋根瓦の向こうには朝日に赤く染まる玉龍雪山が見え、
 
なかなかいい感じ、と思っていたのだが、
 考えることはみな同じらしい。

8時にホテルを出発して玉龍雪山の展望台へ向かう。
 本日、雲ひとつない快晴。
山の姿がきれいに見えるが、例年だともっと雪をかぶっていてまさに「雪山」なのだそう。今年は雪が少なくて岩山になっている。

まず到着したのは妙なトーテムポールの立つビジターセンター。
 
駐車場にも大型バスがずらりと並び、受付をしてセンターの中に入れば
 この人ごみ。
ここで自分たちの番号が呼ばれるまでひたすら待つのだが、1時間以上も待たされただろうか。

やっと順番が来たら専用バスに乗ってロープウェー乗り場まで15分ほど。
 道はとてもきれいに舗装されている。

そして到着したロープウェー乗り場で
 また行列。
10億の民のいる国の観光地ではひたすら忍耐が要る。

この行列におとなしく並んでいたらなにやら目立つカップルを発見。
 はじめはモデルさんかと思ったが、それにしては男性が不細工すぎる。
どうやら中国で流行の結婚写真撮影会だったらしく、カメラマンにビデオマン、助手にメイクさんと4,5人のスタッフがついている。
この後ロープウェイに乗って山頂まで行き、無茶苦茶寒いところでお嫁さんは肩むき出しのウェディングドレス姿になっていたが、さすが中国、やることが半端じゃない。

 
ロープウェイは6人乗り。上がるにつれて氷河が目の前に迫り、これはなかなか乗りでがある。
 
到着した展望台は4506メートル。目の前にそびえる主峰は5596メートル。
ここからさらに階段を上がって4680メートルまで行ける。

となるともちろん行く。
 
そこにはちゃんと酸素ボンベや記念コインを商うお土産屋さん。いやはや、寒いのにご苦労様。

忍耐力を試された後は麗江でお昼を食べ、西の石鼓鎮へ向かう。
 
ここは昔の茶馬古道の交易地だったところだそうで、鼓の形をした石碑があるのでこの町の名前になったそうだが、はて、何の石碑だったか、忘れてしまった。

この町の見所は実はこの石碑よりも金沙江(長江)の眺め。
この写真では川がよく見えないが

中央の山をぐるっとめぐって北から南へ流れてきた川がここで南から北へ向きを大きく変える地点なのだ。

 このあたりではまだ川幅もそれほど大きくない長江、空の青を写してなかなかきれいだ。

川を眺めた後は石鼓鎮の町をちょっとお散歩。
   
  
 
別にどうと言うことのない町の普段の姿。人でごった返す観光地のあとではこういうところこそ好もしく思える。

この町を出て道を北へ。
行き交う車も少なくなり、特徴的な形の山が夕日に照らされる印象的な村に着いた。
 
これが今夜の宿泊地、黎明。
 道路脇の宿にお世話になります。


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「インビクタス」&「シャッターアイランド」

2010-05-16 19:53:12 | 機内食・映画・美術展
最近、映画は飛行機の中ばかり。
JALさん、お世話になります。

「インビクタス 負けざる者たち」

この映画、見る前はネルソン・マンデラをからめたラグビーの映画だと思っていた。
イーストウッドがスポーツ映画なんて珍しいな、と。

ところが見てみるとこれが大違い。これはラグビーをからめたネルソン・マンデラの映画で、なるほど、これなら最近のイーストウッドの姿勢と少しもぶれるところがない。

ラグビーの部分についてはいささか不満がないでもない。
キャプテンがマンデラのカリスマ性に感化されるところはわかるが、他の白人選手たちをどう発奮させたのかが説得力がないし、準決勝のニュージーランド戦は大迫力だけれど、その後何の説明もなくいきなり優勝しているし。

しかし白人と黒人の対立が続く中、ラグビーの応援を通して南アフリカ人のアイデンティティを確立させようとするマンデラの戦略はあまりにも賢く、かっこいい。

そしてこのマンデラを演じるモーガン・フリーマン。
顔立ちが似ているわけではないのだが、なんと笑い方などそっくりに見せている。プロの役者ってすごいなあ、と改めて感心。

ついでにどちらかというと小柄な印象のマンデラを背の高いフリーマンが演じるのか、と思っていたが、調べてみたらマンデラ本人も190cm近い身長なのだそう。写真の印象なんてあてにならないものだ。

もちろんマンデラの任期中に人種対立や格差の問題がすべて解決したわけではないし、南アフリカがいまだ大きな問題を抱えているのは周知の事実。
しかし今この時期にマンデラのことをこんなにわかりやすい形で賞賛してみせるイーストウッド、やっぱり一本芯が通ってる。


「シャッターアイランド」

こちらはマーティン・スコセッシがやはりお気に入りの俳優、レオナルド・デカプリオと組んで撮ったミステリー(?)映画。

ミステリーに「?」がつくのはもちろん、これがあまりミステリーじゃないから。
ネタは映画のかなり早いところからばれていて、もう一ひねり、二ひねりあるのかと思っているとそのまま終わってしまう。

今時スコセッシがなんでこんな映画を撮ったのか、それこそが最大のミステリー。
デカプリオは全編出ずっぱりで熱演していて、彼に演技賞でも取らせたかったのか。
もしやスコセッシにはその気でもあるのかと調べてみたが、何度も結婚していてそういうわけではないようだし。
やっぱりわからん。


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雨の香港で食べまくる

2010-05-13 02:11:13 | 東アジア
1ヶ月ぶりにまた香港。

前回は4月と言うのにやけに寒くて、おまけに腹まで壊して散々だったが、今回は到着してみると既に30度。湿度はおそらく80%以上で、そうそう、香港はこうじゃなくちゃね。

到着早々、まずは街市に果物を仕入れに行く。
 日曜の市場はこの人ごみ。
この市場に休みはあるのだろうか。

 
5月ともなればいろいろな果物が出てきてうれし~。まずは普通の赤いライチーを買ったら、他の店で「妃子笑」というなんとも魅力的な名前の緑のライチーを発見。値段は倍だが、食べ比べてみると赤いのより香りがいいような気がする。

夜は珍しく九龍サイドまで足を伸ばす。それというのもなにやら新しい観光スポットができたという情報を仕入れたから。
 1881 Heritage は元水上警察本部。
長らく廃墟のようになっていたのを再開発して、ティファニーなどの高級ブランドショップにホテル、レストランの複合施設になった。

 
入り口を入ると中の構造は確かにお役所っぽい。廊下を抜けると中庭があって、その向こうに目指す中華レストラン、Loong Toh Yuen があった。

 
内装は格子のパネルがおしゃれで高級感が漂う。
ここで飲茶が食べられると聞いてきたのだが案の定夜はやっていなくて、それでは、と覚悟を決めてアラカルトを頼む。

 まずはエビとパイナップルを牛肉で巻き、マヨネーズ風のソースでからめたもの。ちょっと甘いが面白い組み合わせ。
 焼き物の盛り合わせ。五香などのスパイス使いが上品で食べやすい。
 カイランのニンニク炒め。香り豊かなニンニクがフレッシュで、これが実は一番おいしかったりする。
 海軍なんとか粥と名づけられたこれは海鮮粥。中にエビやカニ、貝がいっぱい入っているが味はちょっと薄めで、量は多いがやや物足りない。

全体に上品な味付けで癖がないが、値段は料理よりも雰囲気代かも。ここは昼の飲茶の方がいいかもしれない。

食事をしているうちに外は南国っぽい雨になった。
この雨の中を腹ごなしに歩いて男人街へ。
 天気のせいか客の姿は少ないが、屋台はしっかり出ている。
 
毛沢東トランプとか、変なTシャツとか、ひやかして歩くのは楽しい。

ここを突っ切ってさらに行くと、暗い路地から下手な歌声。
 香港にもこんな路上カラオケがあるとは知らなかった。
 周りにはたくさんの占い屋台。
下町のこのあたりは結構怪しい。

そしてたどり着いたのは以前にも来た「源記渣搾」
 老若男女、相変わらずジモティーでにぎわっている。
 
今回も迷わずジャージャ、白玉入りにしてみたらこのゴマ団子がまたおいしい!連れはフルーツの乗った仙草ゼリーを頼んだが、スイカが甘くておいしかったそうだ。


しっかりデザートまで食べて満腹になった翌日、お昼にはちゃんとまたお腹がすく、ということで、まるで「ブレードランナー」の世界のような雨の香港を歩いてワンチャイへ。
目指すはこちら
  ロースト肉のお店。

男性客率の非常に高い店内で、お兄さんと当然のごとく相席になって
 三宝飯をいただく。
三宝とは叉焼、鴨のロースト、鶏のローストのこと。鴨も肉が厚くておいしかったが、特に甘い叉焼のおいしいこと。次は叉焼飯にしようかな。目の前のお兄さんが食べていた鶏唐揚げにカレーをぶっかけたご飯もおいしそうだったけど。

さらに帰国日は恒例の1人飲茶。いつもの鳳城酒家で
  
香菜の効いたさつま揚げにマンゴーゼリー、ニラ蒸餃子。ここはいつ来てもおいしいなあ。
でも今回一番のヒットはこれ
 黄色い餡の入ったお饅頭、甘いカスタードかと思ったら塩味でどうもアヒルの卵らしい。それが半熟でとろっとしている。一体どうやって作るのだろうか。

香港はお腹でも壊さない限り体重的に非常にやばい。
さっさと帰ろう。


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東チベット・雲南の旅 5 麗江

2010-05-08 14:14:59 | 東アジア
3月20日

早朝、7時40分発の飛行機に乗るため、6時前にホテルを出発。

成都から麗江までは1時間15分の飛行時間
 快晴の空の下、眼下に街が広がる。

山と山の間をすり抜け、ちょっとブータンのパロ空港のようなアプローチ。
地面がどんどん近づいてきてもうすぐタッチダウン、というところで急に機首が上がってまた上昇に転じた。
特に機体が揺れていたわけでもないし、なんでやり直すのかな、と思っているうちに高度はどんどん上がり、旋回する様子がない。
 麗江郊外の玉龍雪山も通り越して、あらら、と思っているうちに「気流の状態が悪いために麗江空港には着陸できません。この飛行機は成都に戻ります」だって。

1時間かけて成都に戻って、あとは空港で待機を命じられる。「待て」と言う以外には何の説明もなし。でも他のお客さんは特に騒ぐでもなく、おとなしく待っている。こういうのになれているのだろうか。

 途中でご飯がやたらに多いこんなお弁当を配られて、結局成都空港で3時間半待たされた。
再び飛び立った飛行機が無事麗江に到着したのは14時過ぎ。
このツアーは呪われているのか。

 
到着した麗江空港はこじんまりしているが、ここも隣に新しいターミナルを建設中。いやはや、どこもかしこも。

バスに乗って走り出すと、まわりの景色はのどかな農村風景。
 
下からも玉龍雪山がきれいに見えて、やっと機嫌が良くなる。

本来は今日この玉龍雪山に行くはずだったが、午後も遅くなってしまったので予定変更。ナシ族の古い村が残り、世界遺産になっていると言う束河村にまずはむかう。

到着してみると大きな駐車場には大型観光バスがずらり。
 「覚悟しろよ」と既にここに来た事のある人たちに忠告されながら門を入ると
 
なんじゃこれは。まるで映画のセットのような建物の一階はことごとく安っぽい土産物屋、中国ポップスが鳴り響く中を大勢の観光客がうろうろしている。
  
茶馬古道の隊商宿だったという古い家もあることはあるが趣はなし。
 
わずかに散見するナシ族のおじいちゃん、おばあちゃんも所在無げ。

昔は素朴でいい感じの村だったらしいが、
 
今や面白いのはトンパ文字の注意書きだけ。
これで世界遺産とは、と呆然としつつ村を後にする。

麗江市内に戻る途中、塀で囲まれた一角を指して今日から合流したナシ族の雲南省ガイドが言う。「この中は麗江の見所がミニチュアになった観光施設です。でも誰も来ません、すぐ近くに本物がありますから。だからつぶれました」ここでおずおずとした笑いを浮かべるこのガイド、最高。

麗江のお泊りは麗江古城の門の前にあるホテル。
 
誇らしげな「世界遺産」の門の前はこの人だかり。

夕食の前に古城を一望しましょう、とガイドに連れられて高台にある万古楼へ向かう。
 
人でごった返す小路を抜け、ナシ族のおばあちゃんの後について階段を上る。

 
夕方で他に人のいないこの展望台に来てやっと一息。上から見る古城は密集した屋根瓦がきれいで、これならちょっとは世界遺産に見える。
 
ディテールも良く見るとおもしろいのだけれど、ここもやはり一階はすべてお土産屋と化している。

またまた雲南省ガイド曰く「ナシ族は商売が下手、だから家は漢族に貸します。その方が儲かる。」なるほど、しかしね~。

 下に下りると広場ではナシ族が踊りを披露中。
平均年齢はかなり高い。

  
夜になると飲み屋の提灯に灯がともり、運河や建物もライトアップされて、これをひやかしながら歩くのは俗っぽいとはいえまあ悪くない。

 
ちゃんと試飲もさせてくれるコーヒー屋さんで雲南コーヒーを購入。これは予想外においしかった。

麗江のお土産はもう一つ。
おなじみトンパ文字のハンコとTシャツの店で自分にぴったりのものを見つけて即購入。



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コメント (2)
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