Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

上海 洋風建築散歩

2012-08-30 00:28:25 | 東アジア
今日から上海。

本来は月初めに来るはずだったものが台風で飛行機が飛ばず、延期になった今回もまた台風に直撃されるかとひやひやしたが、進路が東にそれてくれたおかげで到着した上海は雨も降っていない。
 日差しもないせいか、東京ほど暑くないのもうれしい。

昼前に到着したが、仕事は明日からなので午後は上海の散歩に出かける。
 まずは地下鉄で延安西路駅から陜西南路駅へ向かうが、途中の乗り換えの不便なこと。上海の地下鉄は絶対に接続のことなど考えずに駅を作っている。

駅を出て向かったのは上海工芸美術博物館。
ところが入り口で入場料を払おうとするとだめだめと手を振る。どうやら中を改装中で、再開は来週かららしい。
仕方がないので外観だけ見せてもらう。
  
1905年に当時のフランス租界にできたこの建物は上海市長の官邸であったこともあるとか。
もともと展示品より建物を見たかったので、中に入れないのは残念。

ここを起点にぶらぶらと、ホテルまで古い建物を見ながら歩くことにする。
いつ来てもどこかしら工事中で、やたらに高層ビルの増殖している上海だが、街路には意外に緑が多く、
 そこかしこにしゃれた洋風建築が残っているのだ。

 上海音楽学院の中にあるのはロシア系のユダヤ人が作ったユダヤクラブ。

 東湖賓館と言うホテルになっている建物は上海マフィアのめかけの家だったそうな。

  
これまた中を改装中のこちらの洋館も東湖賓館の別館。
 塀の鉄柵までアールデコ風でしゃれている。

 これも現在はホテルの一部。
 駐車場の向こうに見えたこの建物はなんだろう。

  
高い塀に囲まれた立派なアプローチの一軒家にやたらに生活臭ただよう洗濯物が干してあったりするところも面白く
 
ごく普通のアパートになっているらしい建物にもしゃれた意匠が見える。

 
こんな曲線の建物もレトロでいい感じ。
 ファミマも立派な建物に入っている。

日本より涼しい、とキョロキョロしながら歩き回っていたら、さすがに熱中症気味になってしまったので
 香港式点心屋に緊急避難してかき氷。

これで息を吹き返してさらに歩くと
 
洋館の間に昔ながらの市場があったり、鳥かごの世話に夢中な洗濯屋さんがいたり
 
ドラム缶のパン屋さんにザリガニ売り。

地に足がついた上海は面白い。

 
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東京 甘いもの散歩

2012-08-26 18:11:17 | 食べ歩き
上野の美術館に行った時、待ち合わせたのはなぜか代々木上原。

もともとはここでアップルパイを食べるのがお出かけの主目的だったので、開店時間早々に入る。

 駅前のビル2階にこっそりあるカフェ「dish」

おすすめのアップルパイを頼むと「20分ほどかかります」と告げられ、待っていると
  
アツアツのパイにアイスクリームが大盛りでやってきた。
パイは珍しい四角いタイプで、イギリスやオーストラリアのミートパイに良くある形。
アメリカンスタイルのパイ生地はサクサク、中のリンゴは酸味も効いてアイスクリームと一緒に食べるのにピッタリ。

アメリカには大体おいしいものがなくて、昔ある田舎町に出張に行った時、町で一番おいしいレストランに連れて行くと言われた同行のオランダ人が「今夜はマクドナルドか」と言ったぐらいなのだが、そんなアメリカでほとんど唯一おいしいと思ったのがアイスクリームをのせたアップルパイ。
アラスカの僻地にあるドライブインでさえ、これだけは確かにおいしかった。

あいにくこの日、カフェの冷房が故障していて店内は外と変わらない暑さ。
大汗をかき、溶けるアイスクリームと競争しながら食べたが、お腹もいっぱいになって満足。


上野に移動し、「契丹展」を楽しんだ後は谷中方面へお散歩。

まずは美術館の斜め前にある風情あるお菓子屋さんにちょっと立ち寄り。
 「桃林堂」は大阪が本社だそうだが、7.5㎝の小鯛焼きは上品な甘さの餡で大変に結構。
鯛焼きというよりは鯛の形のどら焼きだけど。

さらに歩くと狭い道の両側にはあちらこちら昔ながらの家屋やおもしろそうな店がある。

  
絵馬の専門店とか
  
台湾の愛玉子の店。古い家屋を利用した洋食屋やカフェ、バーもちらほら。どこも気になる。

キョロキョロとおのぼりさんしながらたどり着いたのは谷中銀座。
 昔ながらの商店街が今ではすっかり観光地になってしまい、あちらこちらの店先にテレビ取材の写真が出ているのはかなり残念。

さて、わざわざここまで歩いてきたのは実はかき氷を食べるため。
商店街から脇道にちょっと折れると
 行列ができている、これが目当ての「ひみつ堂」

平日の昼下がりでも行列ができているとは噂通りすごい人気。
店先の案内のお姉さんに「予約なら1時間後、待つなら15~20分」と言われ、それなら待とうかと列についたらなんのことはない、メニューを決め、先払いをしているうちに相席ながらすぐに座ることができた。

 細長い店内は満員の大盛況、冷房が効かないのがかき氷にはちょうどいい。

 でやってきた、これは河内晩柑ヨーグルト。
氷の上にはすでにヨーグルトがかかっており、これがフルーツシロップをはじくので氷に穴をあけて別添えのシロップを注ぐように言われる。

シロップは本物の果汁を使ったものでみかんのツブツブも残る。苦みが効いているのではじめはかき氷にあまり合わないかと思ったが、食べ進むにしたがってヨーグルトともよく混ざり、最後の方はさっぱりとおいしくいただけた。

同行者の頼んだメロンはさらに果物の香りが強くて、まわりで頼んでいるラズベリーも鮮やかな色がおいしそう。
ふわふわと軽い氷も口当たり良く、大盛りに見えた一皿もなんなく完食。

まあ、溶ければただの甘い水なのだから完食できて当たり前なのだが、その甘い水が日本では800円。
本物の果物を使っているので不当ではないが、「日本のかき氷は高すぎます!」と言った台湾人ガイドの言葉を思い出す。

東京の散歩は楽しいけれどお金がかかるのだ。


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契丹展@東京藝術大学美術館

2012-08-25 20:53:58 | 機内食・映画・美術展
しばらく前にテレビの「世界ふしぎ発見」で紹介されていた「契丹展」、旅行好きのお姉さまと会うことになったので誘って行ってみた。



場所は上野の東京藝術大学美術館。根津の駅から歩いたが、真昼間だったので暑いこと。
この前ここに来たのはもう何年も前の「アフガニスタン展」の時だったが、その時も真夏、誘った友人には暑いのに歩くのは嫌だと拒否された。
この美術館、どこの駅からでも徒歩10分以上かかるのだ。

でもおかげで館内はちょうどいい人の入り。
それほど大きな美術館ではないし、ゆっくり見ることができてとてもよかった。

さて契丹とは4世紀から14世紀、満州から中央アジアにかけて存在したモンゴル系の遊牧民。
英語のキャセイやロシア語のキタイなど中国を指す言葉はこの契丹に由来するが、もちろん彼らは漢族ではない。
その最盛期が10世紀に耶律阿保機が建国した「遼」で、200年続いたこの王朝の出土品が現在の内モンゴルの博物館から来ている。

北方の遊牧民というとテントに住んで馬で駆け回る野蛮人というイメージがあるが、これはもちろん文明人は自分たちだけ、という漢民族の中華思想のせい。
もちろん漢民族の文化はアジアでは突出していて、その影響を受けなかった国は日本も含めてほとんどないと思うが、今回の「遼」の文物を見るとけなげなほどに中国文化を踏襲していて、少なくとも王族や高級官僚などは華やかな道具に囲まれて優雅な生活をしていたようだ。

   
この王族女性の棺も唐の様式だそうだが、これを始め、化粧品入れからなにから龍や鳳凰だらけ。

 かんざしまで鳳凰だが、なかなか見事な細工。

もちろん中央の職人の技に比べれば洗練度でかなわないのだろうが、えてしてやりすぎというほど濃密になってしまう中国本土の工芸品よりどこかあっけらかんと明るい契丹の工芸品には魅力がある。

なかでも素晴らしいのはこちらの陶磁器。
 馬上で使う皮袋を模した焼き物は遊牧民ならでは。
このふっくらとした造形や白黒2色並んだところは現代的で、思わずほしいとつぶやいてしまう。

もともとは自然崇拝だった契丹も遼を起こしてからは仏教を奉じたそうで内モンゴルには仏塔が残っているらしい。
 この菩薩の頭部もそうした仏塔にあった塑像だが、顔立ちにアフガニスタンあたりのガンダーラの影響が見えるよう。

他にもイスラムガラスなど、中央アジアやさらにその西方との交易の影響も見えるのがまた魅力的。
なにしろ遼の最盛期には北京から、西はカザフスタンあたりまで領有していたというのだからその文化が広々としているのも当然かもしれない。

展示の最後には内モンゴルにある博物館の紹介があったが、博物館の充実に力を入れている現在の中国、博物館好きとしてはどこもおもしろそうで思わず行きたくなってしまう。

名前だけしか知らなかった「契丹」を紹介するこの企画、予想以上に楽しめて、暑い中を歩いていく価値は十分にあった。


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水飲み場からシリアの現状を憂う

2012-08-22 17:18:30 | 雑談
水飲み場と言えばダマスカスの旧市街を思い出す。

モロッコほど華やかではなかったけれど、やはり街のあちらこちらに水飲み場があって、現地の人が外国人である我々にも「飲んでいきなさい」と親切にコップを差し出してくれた。

3年前の春に訪れた時にはあんなに平和だった国が去年の春からきなくさくなって、最近の連日のニュースには涙が出そうになる。

あの美しい町に住む、あの優しい人々は無事なのか、と知り合った人、すれ違った人の顔が目に浮かぶ。
寡黙だけれど最高に気の利くドライバー氏、通りがかりの外国人を家に上げてコーヒーまでふるまってくれたきれいなお母さん、アレッポ城にいたおしゃまな女の子たち、日本を絶賛してくれたテレビレポーター氏・・・。

もちろんシリアは問題のない国ではなかった。
慎重なドライバー氏はたとえ車の中でも決してアサド大統領について意見を言おうとはしなかった。
なにしろ秘密警察が目を光らせる国、この外国人がスパイではないという保証がどこにある。

だから「アラブの春」の影響でこの国でも改革を求める機運が高まったのはほとんど必然。エジプトがひっくり返ったところできっとシリアでも何かあるだろうと思っていた。

しかしほかの国に比べてなぜシリアばかりがこんなにひどい状態になってしまったのか。
国連の調停も監視団もまったくの無力、大国の思惑で骨抜きにされ、さらに対立する双方にどんどん武器が供給されるので戦闘は激化するばかり。
この上アメリカ軍まで介入してきそうで、そうなればイラクやアフガニスタンのようになってしまう。

日本では亡くなった女性ジャーナリストが大きく取り上げられて、おかげでシリアに改めて目がいっているようだが、当然危険も覚悟して乗り込んだであろうジャーナリストに比べて本当に悲惨なのは普段の生活の場が戦場になってしまった一般市民。

さらに日本では報道されないが、ドバイでBBCを見ているとシリア国内からキリスト教徒が次々に逃げ出しているという。
シリアにはシリア正教、アルメニア教会、ギリシャ正教、カトリックなどなど、さまざまな宗派がイスラム教徒と共存しているのだが、国内の混乱の中でキリスト教徒への弾圧がひどくなっているというのだ。
その上シーア派とスンニ派の間にも確執があり、現政権が崩壊すればこちらもばらばらになるだろう。

あの親切な人々が互いに憎みあい、殺しあっていることこそ悲劇。
そしてそれはどんな国のどんな人たちにも、いつでも起こりうるということが恐ろしい。

とにかく一刻も早く戦闘がやむよう、祈ることしかできない。


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モロッコの水飲み場

2012-08-20 17:26:21 | 中近東/北アフリカ
暑気払い企画(?)第二弾。

モロッコの街かどでは水飲み場をよく見かけた。

  
   

どこも小さな蛇口のわりに立派な壁だが、モロッコらしいタイルが繊細で実に美しい。

 これはホテルの入り口脇にあった手水場。

モロッコのデザインはいちいちしゃれていてツボにはまる。

  
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ムスタンの花々

2012-08-17 12:33:16 | チベット文化圏
毎日暑い日が続くが、思い出してみれば去年の今頃はネパールのムスタンにいたのだった。
夜はダウンを着て、寝袋に入って・・・。

標高が高く、乾燥したムスタンでも夏には一斉に花が咲く。

  
名前などわからないし、まして現地人は雑草になどいちいち興味を示さない。

  
でもよく見ると不思議なとげがあったり、エーデルワイスにそっくりだったり。

  
道端に良く見かけたこの釣鐘型の花もかわいい。

標高が4000メートルを越える峠にもけなげに花が咲く。
  
  
丈短く、地面にへばりついて風を避けながら。

  
  
村の畑脇になにげに咲く花も立派な高山植物、なにしろ標高3500メートルはあるのだから。 

 
馬や牛の放牧地もお花畑。
  
もぐもぐおいしく食べられてしまう。

  
一面ピンクに染まる畑はそばの花。

 
ガル・ゴンパの山すそは黄色い花でいっぱい。

 標高3000メートルを切ればマリファナが花をつけ
  
オダマキのようになじみのある花が姿を見せる。

涼しいムスタンが恋しい。


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ロンドン・オリンピック 個人的雑感

2012-08-14 17:48:29 | 雑談
ロンドン・オリンピック、開幕前は盛り上がらんなあ、と思っていたが、開催中はなんだかべったり中継や録画を見てしまった。
だってへたなドラマや安っぽいバラエティより、当たり前だけれど面白いんだもん。

開催中の前半はドバイにいたが、ホテルのテレビにNHKは入らず、BBCを見ていると放映権の問題からだろう、結果とインタビューは流すけれど競技そのものは見られない。
お国柄だろう、自転車や馬術会場からのレポートが多くて、日本とは人気競技が違うことを実感する。

感心したのは体操男子団体の結果報道。採点のすったもんだの末、イギリスの銀メダルが銅メダルに変わってしまったのだけれど、コメンテーターも選手もそれについて恨みがましいことは何一つ言わない。ここらへん、フェアプレーの本家の誇りだろうか。
個人総合の内村のことを試合前から大きく取り上げていたのも、世界の評価の高さがわかって興味深かった。

でドバイを始め、アラブ各国のチャンネルに合わせてみるとオリンピック中継をしている局は一つもなく、いつものドラマや歌番組を流している。関心の低さがありあり。

日本に帰ってからは普段は見ることのないマイナー競技をなるべく見たいと思うが、メインに流されているのは柔道にサッカーばかり。
競泳や陸上はその単純さが楽しいが、へそまがりなので一番人気のサッカーなどにはまったく興味がないのだ。ついこの間までだれも見向きもしなかった女子サッカーが注目されたのはいいことだと思うが。

注目を集めたということでは今回の殊勲賞はアーチェリーではないだろうか。
女子も男子もメダルを取ったおかげでしっかり中継されて、おかげでこの競技の面白さを堪能できた。
特に男子個人の準決勝、延長戦の息詰まる緊張感は今大会一番。これで競技人口も増えるかもしれない。

もう一つ個人的に感慨深かったのは重量挙げ。
アテネオリンピックの時にバンコクにいて、タイでは重量挙げが人気なのでテレビでずっと放映していてこの競技の面白さを知った。その時に初出場していたのが三宅宏美。こんなにちっちゃくてかわいい子が、と思っていたのが今回はメダルが取れて本当によかった。

ほかにもカヌーとかBMXとか、マイナーな競技をもっとしっかり見たかった。
多チャンネル時代なのだからもっとなんとかならんもんか。


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8月の Vino della Pace

2012-08-11 12:24:41 | 食べ歩き
1月に初めて行った広尾のイタリアン、Vino della Pace
酒飲みの友人との食事にまた足を運んだ。

 本日の突き出しはなんちゃらハム(すいません、名前を聞いたけど忘れちゃいました)のムース。塩気が効いてお酒が進みそう。

 前菜はうさぎのパテ。これがくせもなくおいし~。
隣に長々と寝そべっているのはバナナならぬナスだけれどこれがまたおいしい。「花紫」という品種だと聞いたけれど、検索しても見つからないのは聞き間違えただろうか。なにしろナスというのは100を超える品種があるらしい。

 じゃがいものニョッキはトマトソースにチーズがたっぷり。

 手打ちパスタは期待通りのモチモチ食感。白いんげん豆と合わせてあるのが珍しい。

 そしてメインは羊!
これが脂身までおいしくて、骨までしっかり持って食べたら「きれいに食べていただいて」とソムリエ氏にほめられた。
付け合せの野菜まで一つ一つ味が濃い。

酒飲みは最初から「キリストの血のように赤いワイン」とやらをくぴくぴ飲んでご満悦。
気に入っていただけてよかったです。

締めのデザートは
 友人はセミフレドといちじく。
 こちらはティラミスだけれど、マスカルポーネ・アイスクリームとエスプレッソのかき氷という夏向けバージョン。こういう遊びは楽しい。

今回は海の物がまったくなかったのがちょっとさびしかったけれど、月曜日だったせいだろうか。

ここはまた秋に来ないと。


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ラマダーン中のドバイ

2012-08-07 19:49:13 | 中近東/北アフリカ
今回のドバイ滞在はちょうどラマダーンの真っ最中。

なので仕事の相手先も通常より早く、午後3時には業務終了だという。
ラマダーン明けにはほぼ全員1週間の休暇に入るし、この期間のイスラム国との仕事はスケジュール調整がなかなか大変なのだ。

ところでUAEと言う国は外国からの出稼ぎ者で回っているような国で、地元民はわずか17%、その他のアラブ系を合わせてやっと45%、アジア系が人口の50%も占めていて、イスラム教徒もおそらく50%程度だろう。

それでも地元の慣習尊重ということで、非イスラム教徒はもちろん断食をする必要はないけれど、陽のある間に公共の場所で飲食をすることは禁じられている。
メトロの中などはもちろんだが、なんとタクシーの中も「公共交通機関」だから水など飲んでいるところを警察に見つかると結構な額の罰金を取られるのだそうだ。
ただし自分の車の中なら「プライベート空間」だから飲食OKとか。ここいらへんが面白い。

というわけでショッピングモールの中も昼間はカフェなどすべて閉店。
ファーストフード店はテイクアウトのみ受け付けているが
 フードコートもこの通りで、モール・オブ・ザ・エミレーツには子供に食べさせている家族がちらほらいたが、外国人と言えども水ひとつ外で飲むのは難しい。

ドバイモールはさらに厳しくて昼間の飲食一切禁止だが
 ←クリックすると大きくなります。
その代りラマダーン期間中はなんと午前3時まで営業とか。

ブルジュ・ハリファに上った後、夕食をドバイ・モールの中で食べようとおいしそうなレバノン料理屋に目をつけていた。
ところが断食明けの午後7時ちょっと前に行ってみると、すでにお店は満員。お客さんたちはビュッフェから皿に山盛りに食べ物をとってきて、食事の合図を今や遅しと待っている。その姿がなんだかお預け中のワンちゃんのようで、なんともかわいい。

良さげなレストランは家族連れでいっぱいなので、フードコートの方に行ってみるとこちらも満員。
 これは7時半ごろなのでもうだいぶお客が減ったところ。7時にはすごいことになっていた。

せっかくなのでケバブでも食べようと選んだ店はイラン料理屋。
  
チキンとラムのケバブはそこそこおいしかったが、大好きなタブーリもヨーグルトもしょっぱくてこれは失敗。これで1000円近いのだからコスパがよろしくない。

おいしいアラブ料理が食べたいけれど一人でレストランはやっぱり難しそうなので、翌日は宿泊したホテルで食べることにする。
ここでも日没の7時から1時間、断食明けのイフタール・ビュッフェがあったのだ。

 日没を待ってレストランへ。

ビュッフェ・テーブルにはたくさんのサラダ類
  
 
温かい前菜にチキンなどのメイン料理
  
トルコ式のピザやデザートもたくさん並んでいる。

やがて時間間近になるとテレビがつけられてお祈りが流れ、聖職者のお話らしいものが聞こえて食事OKとなる。

  
最初は作法通りデーツからいただこう。手前の黒いのと後ろの茶色のはねっとり甘く、まるでどんぐりのように丸いのはサクサクとした歯触りでわずかに渋みがある。どちらもそれぞれにおいしい。

  
モロッコ風ハリラ・スープはピリリとスパイシー、ここのタブーリは昨晩とは大違いのおいしさで一安心。
温かい料理もそれぞれいいが、特にキッベがシナモンを使っているのか、独特の風味でおもしろい。
 極甘かな、と恐る恐る取ったデザート類もちょっとびっくりの上品な甘さ。
アラブ菓子もさすがにいいものは甘さ控えめで食べやすい。

ちなみに昨日ご紹介のVivelのアラブクッキー、食べてみたらもっと大きい箱を買えばよかったと後悔するおいしさ。
和菓子やアジアのお菓子に近いものもあって、ドバイ・モールでおすすめ。

これだけ食べてお腹はパンパン。アラブらしい料理が一通り食べられて、これで95ディナール(約2300円)なのだからフードコートよりずっといい。

ちなみにホテルの部屋には断食を始める夜明け前に食べる食事、スフールのメニューもあったが
 ←クリックすると大きくなります。
これだけ食べたら確かに一日中、食事はいらない。

部屋で一休みしてから真夜中の空港へ。
 まるでパチンコ屋のようにきらびやかな空港は中も乗り継ぎ客で大賑わい。

機内で一眠りして、起きたところでカップラーメンをもらいに行ったら日本人のCAさんがデーツの入った小箱をくれた。
 Ramadan Kareem
   

そう言えば機内での断食はどうするのだろう。聞きそびれた。


   
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ドバイ・メトロに乗ってお買い物

2012-08-06 01:28:12 | 中近東/北アフリカ
ドバイでの用件も終わり、夜中の出発までたっぷり時間があるので今度はもう一つの巨大ショッピングモール、モール・オブ・ザ・エミレーツに行くことにする。

まずはホテルから徒歩5分のメトロ乗り場へ。  
しかしホテルを一歩出ると吹き付けてくるのは熱風。気温が体温より高いから風が吹くほど暑い。
8月は湿度も一番あるとのことだが、日本や東南アジアのように汗をかかないのは途端に蒸発しているのだろう。現地人の衣装が白や黒のダブダブ、ゾロゾロなのは実に理にかなっていると改めて納得。ゆったりした服の中に自分の体温で冷やした空気を溜めておくのが一番涼しいに違いない。
それでもドバイはせいぜい44、5度、50度を超えることもあるクウェートに比べるとまだましなんだそうだ。

たった5分の外歩きにぜえぜえしながらメトロ駅の入り口に到着。
 
中は当然のごとく冷房が効いていてうれしい。

  
入り口からはエレベーターに乗り、長い渡り廊下を歩いて広い道路を渡り、
  
やっと改札口に到着。自動改札にはタッチカードの切符が必要だが、10回分までチャージもできるこのカード自体に2ディナール(約50円)取られ、このお金は帰ってこない。3駅先までの運賃は2.5ディナールと安いのだけれど。

 
メトロという名前だけれどほとんどは高架を走る路線のため、この駅も高い所にある。屋根も扉もついてここも冷房中。やって来た車両は日本製で、運転手のいない全自動運転。東京のゆりかもめと同じシステムだ。 
  
5両編成の一番端の一車両の半分は「ゴールドクラス」、半分は「女子供専用」でホームに表示がある。女性は他の車両に乗ってもいいのだけれど、見ているとほとんどはこの専用車両に乗っていて、実際乗って見るとなんだか居心地がいい。ドバイの男性も行儀がいいのだが、女子校の教室にいるような感じだろうか。

モール・オブ・ザ・エミレーツの駅からは外に出ることもなくショッピングモールに直結。
 
床面積350㎡のドバイ・モールにはかなわないが、こちらも220㎡とばかでかい。

どちらのモールにも数えきれないほどの店が入っているが、ほとんどはシャネルやらヴィトンやらの高級ブランドショップに、H&MやらZaraやらのファーストファッション。今や世界中どこに行っても大きなショッピングモールの中の店は同じものばかりでちっともおもしろくない。

そんな中、唯一ドバイらしいと思ったのが高級スウィーツ・ショップ。
 
まるで宝石屋のようなディスプレーのここはマカロンやクッキーの店。

  
Patchiはレバノンの高級チョコレートショップで、巨大なクリスタルのボールや大きな銀盆に山のように積まれたチョコレート、ディスプレイかと思うとそのまま贈答用セットになっているところがいかにも中東。日本人としてはこんなちまちました箱や袋を買うのが精いっぱい。

  
Vivelはドバイ発のお菓子屋さんらしいが、ここも贈答用が中心らしく、お茶やらクッキーやらが美しい箱に入っている。
 自由に詰合せることもできるこの箱で35ディナール(約870円)だから十分高級だけれど、さてお味はどうだろう(まだ食べていない)。

あとは得意のスーパーあさり。
 豚肉売場が隠れるようにあるのがイスラム国らしいが

しかしドバイで地元産の物を探すのは難しい。
  
なにしろ山と積まれたマンゴーだけでも、ケニヤ、南アフリカ、インド、インドネシア、パキスタン、タイ、と世界中から来ている。カラフルなカリフラワーもどこから来ているのか。

 
アラブらしいものを、と買い求めたものもほとんどはサウジアラビア産。UAEで作られたものはパンとチョコ掛けデーツぐらい。

それでも世界中からの出稼ぎ者のためにあらゆる食材を集めたスーパーはやっぱり面白い。


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