Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

オマーンの旅 18 ムトラの魚市場

2017-03-31 13:34:47 | 中近東/北アフリカ
2月9日

オマーン滞在もいよいよ最終日。
だからと言ってS社のツアーではのんびりなどさせてくれない。

朝食の後に出かけたのは初日にもやって来た海べりのコーニッシュ。
 
駐車場に車を置いて、みんなで向かった先は市場。

始めに入った白い建物には八百屋や肉屋が並んでいて
  
 
山積みのカラフルな野菜がどれもおいしそう。
 肉や卵にわざわざ「オマーン産」の表示があるのはやはり輸入品より国産がいいということだろう。

ここを通り抜けて外に出ると、大きな屋根の下にあるのが魚市場。
 
静かだった屋内エリアに比べてこちらは地元の買い物客、外国人観光客が入り乱れて大盛況。

  
渋いオマーン人のおじちゃんたちは売り声など掛けないが、その足元に並ぶ魚は驚くほど種類豊富。

 
アジ、イワシ、タイなどなじみのある魚も多いし
  
マグロは内臓まできれいにして売られている。
 
エイやサメまで売られているが、これらを地元民がどのように食べるのかは聞きそびれた。

 
買った魚は市場の端に並ぶカウンターに持っていけば処理してもらえるらしく、マグロなどそのままお刺身で食べられそう。
 足元では猫たちがしっかりおこぼれを狙っている。

楽しい魚市場見学もふつうは見るだけで終りだが今回は違う。
今日はこれからバーベキューをするので、野菜も魚も「あれが食べたい、これが食べたい」と好き勝手に頼んで買ってもらい
 
魚は大量の氷と共にアイスボックスへ。15人でこれだけ食べきれるのだろうか。

 ちなみに駐車場の前にはまるでスポーツスタジアムのような建物を建築中だったが、完成するとこれが新しい市場になるとのこと。

準備は整ったので、さあ、バーベキューに行こう。


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オマーンの旅 17 ワディ・シャアブ

2017-03-29 11:08:48 | 中近東/北アフリカ
2月8日 続き

これから目指すのはティウィ村から見える谷の奥。
 
ワディ・シャアブという観光地なのだが、入口に高速道路の高架ができてしまっているのが無粋だ。

この橋脚の下に車を停め、
 小さなボートで反対岸に渡ってハイキング開始。

 
入口近くの河原には小さな畑などあって、ファラジ(用水路)に村へ水を運ぶパイプも走っている。

このパイプに沿って歩いていくと
  
道は崖の上に上がって、下にはきれいな緑色の川が見える。
 村へはここから取水している様子。

  
さらに浅瀬を渡ったり、ゴロゴロした岩の間を登ったりして1時間。両岸の崖が迫り、水がきれいに溜まっているところに到着した。
 ここは水泳場になっていて、いろいろな国の人たちが水着になって泳いでいる。
中にはビキニのお姉ちゃんなどもいて、それを見学するアラブ人もちらほら。

谷はこの先も続くが、崖の道はもう通れないので我々も水の中へ。
 
水は澄んでいて初めのうちは浅いが、足の付くところも藻ですべりやすく、そのうちに深くなって足がつかなくなる。
このために添乗員さんはご苦労なことに日本からライフジャケットを持参していて、そんなものを付けているのは我々だけだし、着ていると泳ぎにくいのだが、プカプカ浮くのには役に立つ。

 
やがて前方が石にふさがれて行き止まりのような所に着くが、この岩の隙間がかろうじて通れるようになっていて
 
くぐると洞窟のような空間に小さな滝から水が落ちている。
ここまで同行してきたドライバーたちは滝によじ登ったり、高いところから飛び降りたりと大はしゃぎ。子供の頃からの遊び場だろうから慣れたものだ。
ちなみに上の写真、足の向こうの小さな光が洞窟への入り口。

 
洞窟を満喫したら服を脱いだところに戻って、村で仕入れたラップサンドでお昼。
お肉がぎっしり入っていて、一つでおなかいっぱい。

ここにいたのは1時間ほど、また来た道を一時間かけて戻る。
   
 また渡し船に乗って駐車場に戻ると
 
脇にちゃんとカフェ・カーが待機。鳥の巣箱のようなスナックの売り方がかわいい。

ここから再び海岸線を北上していくと
 まわりは次第に岩山が増えてくるが
 
町らしい町も多くなる。

 こうしてワディから2時間半でマスカットに帰ってきて、初日と同じムトラ・ホテルにチェックイン。
 
今度の部屋は初日よりずっと良くて、しかし何と言ってもお湯がちゃんと出るのがうれしい。

 夕食はホテルのお向かいのローカル・レストランで。
と言ってももちろんインド人かパキスタン人の経営で
 
頼んでくれたミックス・ケバブが今回一番の容赦ない辛さ。 
 だからこういう飲み物が必要なのだ。


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オマーンの旅 16 スール

2017-03-26 12:29:45 | 中近東/北アフリカ
2月8日

これまた久しぶりのホテルの朝食。
 普通。

ラス・アル・ハッドを出てすぐに立ち寄ったのはこのあたりでは一番大きなスールの町。
昔からダウ船の製作場として有名なところで、今朝もその工場を見学すると言うことだったのだが、車を降りたリーダーはどんどん山の上へ。こんなところに造船所があるわけないと思ったら
 
案内してくれたのは町の見張り塔。


入り江の口にあるスールの町が一望できてすばらしい眺め。
橋の向こうには見張り塔がさらに2つあるし、その先には灯台が見える。
 
眼下に浮かぶダウ船の前にあるのが造船所。ということで次はそこに向かう。

 着いてみると入口はなんともそっけない門。
中も材木が雑然と積み上げられている感じだが、奥では3艘のダウ船を製作中。
  
 
伝統的な構造を踏襲しているとのことだが、昔は使われなかったはずの釘やボルトが使われているし
 
働いている職人はみな南インドから来ているとのこと。

昔は交易に使われていた帆船も今は船外機をつけられて初日に乗ったような観光クルーズに使われることが多く、大きくて豪華な船の注文はUAEあたりから来るそうだ。

真っ白な建物の並ぶスールの町を通り抜けて、また海岸沿いを走り
 
ほどなくやって来たのはティウィという小さな村。
 
ここは今回のドライバーたち4人の地元ということで、村を通りながら「ここが誰それの家」「あちらは誰それのおじさんの家」と、まあ村中が親戚のようなものだろう。
 
そんなわけで車を停めたレストランの前でも、「あのおじさんの写真を撮れ」「俺を撮れ」とフレンドリー。

ここでランチを仕入れたら、この後はまたハイキングが待っている。


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オマーンの旅 15 ラス・アル・ハッド

2017-03-25 16:34:39 | 中近東/北アフリカ
2月7日

 海からの日の出を眺めて健康な一日の始まり。
 昨晩の残りの蟹味噌汁は一晩おいて濃厚な出汁が出て、インスタントだけれどおいしい!

 
テントを片付けたらまたカモメやラクダを蹴散らしながらホワイト・デザートを後にする。

昨日イカやカニを買ったカールーフの漁村に今日もちょっと寄り道。
 
エイやナマズのような魚がいたが、他に獲物はなくて静か。

今日はアラビア海沿いの道をひたすら北上する。
途中、道路脇に車を停めて砂丘をちょっと歩くことに。

 
ここもまた白くて細かい砂。車のそばにサンダルを脱ぎ捨てて海の方に向かうが、思いのほか遠くて大変。

しかし崖の上からのこの見事な眺め。
歩いてきた価値はある、と満足して車に戻ると、車道のそばは熱くて足の裏がヤケドしそうになった。

道はきれいに舗装されて快適なドライブだが、周りの景色はひたすら砂。
 
海沿いにポツポツと現れる漁村も質素な感じだ。

行程のちょうど中間あたりで、今日もまたカレーのお昼。
 
まるでインドを旅行しているようだが、不思議と飽きないのはどこも結構おいしいから。

北へ行くにしたがって漁港も少し港らしくなってきて
  
 
モスクや学校も見えてきた。

 やがて見えてきた町はラス・アル・ハッド。
5日ぶりに泊まるホテルは町はずれの海辺にあるHoliday Resort。
 
部屋は広いし、なによりシャワーがある。
砂まみれになったテント泊のあとではとにかく髪を洗いたい、とすぐにバスルームに入ってシャンプーを泡立てる。
日向水のようだがそのうちお湯になるだろう、と待てど暮らせど熱くならなくて、結局水で体を洗う羽目になった。熱いシャワーを楽しみにしていたのに

夕食はこれまた久しぶりのビュッフェ。
 
普通。

が今夜はゆっくり食事を楽しんでいる暇はない。
8時に出発して向かった先は車で15分ほど行ったラス・アル・ジンズのウミガメ保護センター。
 
石のカメに迎えられて、結構大きな建物の中へ。
 受付で予約をして
 
後は大勢の欧米人たちとひたすら待つ。

この辺りの砂浜はアオウミガメの産卵場所ということで、ガイドに先導されたグループでのみその様子を観察できる。
カメの産卵は夜間のみ、一グループは25名まで、最大8グループしか入れない決まり。
しかし産卵のピークは夏、今はシーズンオフなのでカメがいるかどうかわからない。そこで係員が浜辺を見回って、カメがいたらツアー催行、確認が取れるまでお待ちください、というわけだ。

しかしこのセンター、2階にウミガメ博物館の表示があるもののなぜかクローズ、小さなギフトショップもあるがろくなものはなくて、なんとももったいない。
オマーン人はまだまだ商売が下手。

やがて9時になってツアーの催行が決まり、オマーン人ガイドに先導されてぞろぞろと外へ。
センターから海辺まで15分ほど歩くが、今夜は半月で懐中電灯なしでも足元が見える。
ウミガメが好むのは暗闇なので、今夜は一匹しか浜辺にはいないとのこと。

その一匹が穴を掘っているところは他のグループが取り囲んでいるので、皆さんはこちらへ、とちょっと離れた所へ。
するとガイド、「皆さんはラッキーです。今日は生まれたばかりの赤ちゃんがいました」と、なんとポケットから子亀を2匹出してポイと砂の上へ。
 
おそらくこういう時のために子亀をストックしているのだろう。ちょこまか動く子亀はかわいいけれど、う~ん、これはいいのだろうか。
ちなみに一度に100個ほど孵る子亀の内、成人できるのは1,2匹とのこと。この子たちはどうなるのか。

やがて穴を掘っていた母亀が今夜は産卵をあきらめて動き出したというのでそちらへ移動。
 
こんな人数に囲まれていたら、それはカメもいやだろう。

 
体長1.5mほどだろうか、思ったより大きな体がずるずると砂浜を移動して、やがて海に入ってしまった。

ちなみにウミガメの産卵は2,3年ごとだけれど1シーズンに何度かは卵を産むそう。
ただし産卵の時以外は陸に上がることはなく、だからオスは一度海に入ったら一生陸には上がってこないのだそうだ。

と、ウミガメのことはいろいろ教わったし
 まさかこんな姿が見られるとは期待していなかったが、この見学ツアーはいろいろ考えさせられてしまった。


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オマーンの旅 14 ホワイト・デザート

2017-03-22 19:44:53 | 中近東/北アフリカ
2月6日 続き

カールーフの漁村を出てちょっと行くと道端にラクダがいた。
 

 さらに進むと砂浜に出て、車は海辺を疾走。
 
車の行く手にいる大量のカモメたちが次々に飛び立つのが壮観。

 今いるのはアラビア海のマシーラ湾。
このあたりは砂が真っ白で、この砂浜で今夜は4泊目のキャンプ。
 
テントの設営も3回目となれば慣れたもの、今日は食堂テントも張られた。

眼の前はアラビア海。
 
波もほとんどないほど穏やかなので、気温はあまり高くないがものすごく久しぶりに海の中へ。
細かい砂が舞って期待したほどの透明度ではないが、入ってしまえば水温は高め、プカプカ浮かぶと気持ちいい~。
 
砂浜のいろいろな足あとを見るのも楽しい。

しばらく水遊びをして、日が傾いてきたところでみんなで砂丘のお散歩。
 テントの裏の砂山をよじ登ると
 
白い砂が見渡す限り続いている。

この白い砂は海辺から2,3キロも内陸まで続いているそうで

名付けて「ホワイト・デザート」って、そのままじゃん。

ここはローカルやツーリストにもキャンプ地として知られているようで
 隣が見えるか見えないかのあたりにポツポツとテントが張られている。
そのためこれまでのキャンプ地のようにゴミ一つない、という環境ではないのがちょっと残念。

 夕日が沈むのを見届けて、我らがキャンプに戻るとドライバーたちが今夜のバーベキューを準備中。
 
大きなモンゴウイカを丁寧に小さく切って串に刺してくれているのだが、なぜか3杯も買ってしまったので時間のかかること。もっと大雑把でもいいのに。
 
でこれを炭火で焼くともちろんおいしいのだが、なぜかオマーン人、同じものをすべて焼いてからでなければ他の物を焼こうとしないので、イカの串ばかり「食べろ、食べろ」と3本も4本も渡される。
もう1年分のイカをいっぺんに食べた気分。

これまたバケツ一杯買ってきたワタリガニはカニご飯にしたらどうだろう、と提案したがオマーン人はそんなことしたことがない、と不審そう。
そこでいつものように米の水加減をしてもらい、そこに適当に切ったカニと醤油を少々加えて炊いてもらった。
 
出来上がりは水加減がちょっと多すぎ、思ったほどカニの出汁も出なくて日本人にはいまいちだったが、なぜかオマーン人には大好評。
残ったご飯は朝食の雑炊にしよう、と話していたが、夜のうちに4人のドライバーたちに平らげられてしまった。

そして期待のロブスター。なかなか焼いてくれないので待ちくたびれたが、やっと登場すると
 
思った以上に身が詰まり、味噌もおいしくて、これなら一人で一匹食べられる。
10人で分けたら一口づつになってしまったけれど、思わぬご馳走に満足。

 海辺のテントもよく眠れる。 


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オマーンの旅 13 ジュベル・コブラ~カールーフ村

2017-03-20 15:43:55 | 中近東/北アフリカ
2月6日

 本日もまた快晴。

テントを片付け、朝食をいただいたらジュベル・コブラと呼ばれるこの周辺をお散歩。
 
 足元に生える草は葉が袋のようになって中に水を蓄えている。

周りにそびえる岩は根元が白い石灰岩。
  
根元が削れてコブラのような岩があるのでジュベル・コブラという地名だと言うが、どれがコブラやら。

 
ここでもまたラクダのなれの果てを見ながら岩の上へ。
 

荒涼とした景色だけれど、広々と胸が広がる心地がする。

ここを離れた後はまた東に向かい
 
幹線道路を走ってしばらく、ようやく少しは町らしい所に出た。

本日のお昼も道路脇のローカル・レストラン。
  
 
ここもまたインド人経営の店でビリヤニ・ランチだが、どこもはずれがなくておいしい。

食後は南に向かって少し行くと
 海が見えた!

浜辺に出ると小さな漁村がある。

ここはカールーフ村。

 
 
よく見ると小さな貝殻で覆われた浜は遠浅。
 
沖に見えるのは魚を獲るダウ船。獲物は小さなボートに移して陸揚げするのだが、そのボートも浜には上がれないので途中から車で引っ張ってくる。
 
この錆だらけになってもけなげに働く車はトヨタだそうな。 

 午後もだいぶまわった時間なので浜は静かだが、作業をしているボートに近づいてみると
 
腕を真っ黒にしたお兄さんたちが水槽に移しているのはすごく立派なモンゴウイカ。
これは一杯約2000円とお高いが、今夜の夕食に、とこれを買っていると
 ロブスターを持ったおじさんが登場。こちらは1匹600円とお安くて、ツアー一同大興奮。ただ残念ながらこれは一匹しかなくて
 
別のボートで網から外す作業をしていたのはワタリガニ。でもこちらも卵を抱えていたりしておいしそう。
 
自分で外した分はタダで持って行っていいと言われたらしく、我らがドライバーたちも熱心に網外し(笑)。

このカニの網にもロブスターが一匹かかっていたのだが、こちらは船のオーナーが不在ということでどうしても売ってもらえなかった。
浜辺で働いているのはほとんどバングラデシュからの出稼ぎとか。
同じ南アジアからの出稼ぎでも、インド、パキスタン、バングラデシュでは働き場所の棲み分けができているらしい。

イカ、エビ、カニをゲットして、今夜の宿泊地へ向かう。


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オマーンの旅 12 カーン・キブリット~ジュベル・コブラ

2017-03-16 19:17:31 | 中近東/北アフリカ
2月5日

今朝も朝焼けに染まる砂山を見ながら起床。
 
 テントを撤収して、砂の上の朝食。
 初日の風で砂まみれになったのにはまいったけれど、風が治まればやっぱり砂漠は素敵で、この美しい砂山の眺めと別れるのは名残惜しい。

キャンプ地から離れて20分、ドライバーが立ち寄ってくれたのは
 サウジアラビアとの国境。
 
日が当たる東側がオマーン、西側がサウジアラビア。
現在サウジは観光ビザを一切発行していないそうなので、この裏側に回り込んだ一歩は貴重。
サウジ、オマーン、UAE国民は陸路に限りパスポートのチェックもなくそれぞれの国境を越えられるのだそうで、だからこそ標識以外には塀も何もない無防備な国境なのだろうが、それ以上にこんな砂漠をわざわざ越える人間もいないと言うことだろう。

ここから進路を東に取ってまた砂漠の中の道を行くと
 さすがに国境近くと言うことで軍のキャンプがあった。
 あとは道端にラクダの屍骸が転がっているぐらい。

 そのうちにタンクローリーの姿を見かけるようになり
 
 
また石油関連施設が見えてきた。

途中、車一台のパンクなどありつつ、お昼過ぎにやって来たのはカーン・キブリットという岩山。
 
ここもまた平地に唐突な感じで岩が突き出ているのだが、その一つに10人入ればいっぱいの小さな洞窟があり、
 
中は塩の結晶で覆われている。この辺りの地下水は塩分濃度が濃く、それが長い時間をかけて結晶化したものなのだそうだ。

ここを出て、ようやく幹線道路上のドライブインのような所にたどり着いたのは午後3時。
 
野菜満載のトラックも停まる、素敵なレストランでやっとお昼。
 
中は4,5人でいっぱいになる小部屋に分かれていて、絨毯に座っていただいたのはカレー。
 
 
こういう所はほとんどがインドやパキスタン人がやっていて、味もいいのはお腹が空いていたからだけではない。
 入口で見かけたアイスキャンディーをおねだりしたら、これがちょっとびっくりのおいしさ。UAE製で確か30円ぐらい。

 ここからまた幹線を離れ、今夜の宿泊地は地図上の星印、ジュベル・コブラ。

あたりは石灰岩がごつごつと続く景色なのだが、到着した時にはもう夕暮れなので急いで岩陰にテント設営。
 

今夜は風がないので食堂テントもなし。

 
野天で食べるチキン・バーベキュー、おいしかった。

 
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コッコロ復活@自由ヶ丘「クッキングスタイルズ」

2017-03-14 16:31:09 | 食べ歩き
昨年おしまれつつ閉店してしまった自由ヶ丘の「コッコロ」。
半年間の充電を終えて店主が復活、別のお店で夜営業を始めたという知らせを受けたので早速行ってみた。

今度のお店は「クッキングスタイルズ 自由ヶ丘」

駅から徒歩5分だけれど静かで落ち着いた一角にあるキッチン用品や食材のセレクトショップ。
おしゃれな和洋食器の並ぶ一階から二階に上がると細長いカフェスペース。
 
座席数はカウンターも入れて14席なので、以前より1卓分少なくなった。

昼間は別の女性がカフェを切り盛りしているこちらのスペースで、元「コッコロ」マダムは夕方17時半からのディナー・タイムを担当。

おすすめを適当に、とお願いすると
   
まずは菜の花やヒヨコ豆、具だくさんのトルティーヤ。春らしいそら豆のフリットも懐かしい。

 店主の鶏レバー煮が大好きだったのだけれど、本日はブルスケッタになって登場。

 
いわしが新鮮でおいしく、つくねと煮込まれた春キャベツの柔らかいこと。

パスタやリゾットも健在、デザートは昼のカフェ・メニューからオーダーが可能で、いただいた餡入りチョコレートケーキもすごくおいしかったけれど、写真を撮る前に友人たちに食べられてしまった。

 食器類はすべて1階のショップの物を使用しているとのことで、前よりちょっとおしゃれになったかも。

ワインも店主がセレクトしているとのことなので、品数は少し減ったかもしれないがコッコロの味が無事復活。
お店の雰囲気も以前と変わらない。

営業が水曜から土曜の週4日になったのだけが変更点。
自由ヶ丘の集合場所がまたできてよかった!


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オマーンの旅 11 砂漠の一日

2017-03-13 14:57:11 | 中近東/北アフリカ
2月4日

昨日のひどい風も夜中過ぎにはようやく収まり、6時前に目を覚ますと辺りは静かだった。

 
きれいな風紋を踏んでテントの奥の砂山に上がり、日が登るのを待つ。
気温はテントの中で15℃ほどだったので、外は10℃以下だろう。日出は結構遅くて6時50分ごろ。

 今日は昨日とは打って変わった快晴。

テントの前の景色もきれいに見える。

 ちなみに現在いるのはこの地図の星のあたり。
サウジアラビアとの国境から数キロの地点とのこと。

こちらは朝の光の中で改めて見る我が宿舎。
 
厚いマットを敷き、寝袋を広げるとそれだけでいっぱいになってしまう大きさだが、砂漠のテントは不思議なほどよく眠れる。
しかし昨晩の強風のおかげで、朝起きてみると寝袋から荷物から、すべて細かい砂に覆われていた。

冷たい水で顔を洗ったら食堂テントで朝ご飯。
 お鍋の中には焼いたトースト、オマーン製ヨーグルトが濃くておいしい。

本日の予定はこの場所に一日滞在。
砂漠を満喫しよう、ということで陽が高くなって温かくなってきたところでハイキングに出発。


平らなところをしばらく歩いてから
 
砂山に登る。

足元の砂は本当に細かいので裸足で登ると気持ちがいい。
 
しかし斜面ではまるで水のように流れて、上るのは一苦労。

 
あたりにはほんのわずかに灌木が見えるぐらい。
 
でも風紋を見ているだけでも飽きない。

2時間ほど歩きまわって、テントに帰り着くとフルーツとお茶が用意されている。
 
お昼は軽くツナ・サラダ。しかしこれも材料豊富でおいし~。

午後は日差しが強くなるのでテントで休憩。
「個室」の中は蒸し風呂のように暑くなるので食堂テントの中でゴロゴロ。
普通なら1泊するだけで移動してしまうところ、こんなにのんびりしたツアーも珍しい。

やがて日も傾いてきて、今度は夕陽を見に行きましょう、とみんなで出発。


午前中とは違う方角の砂山に登って好きなところで日の入りを待つ。

 
傾いた日の中で砂の表情が一段と美しい。

日没は午後6時過ぎ。

あの山の向こうはたぶんサウジアラビア。


日が沈むと急激に寒くなるので
 テントに戻って夕食。

 今夜のメニューはパスタ。
でもやっぱり缶詰のソースなんて使わずに一から手造り。

 食後はみなさんすぐに個室に引き上げて、夜のテントはこんな感じ。

今夜は快晴だが半月が結構明るい。
そこで夜中の2時ごろ、トイレに起きるついでにカメラと三脚を担いで外へ。
実はこの旅に出る前、カメラ・メーカーの教室で星空撮影の講習など受けてきた。
以前行ったリビアやアルジェリアの砂漠の星空がすごかったからなのだが、今回は月が沈んでも細かい砂が舞っているのか、天の川が見えるほどではない。

それでもモニターで見ながら空一杯の星を撮ったつもりだったのに、帰ってからPCで確認すると画面が暗すぎて大失敗。
 ソフトで修正してやっとこの程度。

これはまたどこかでリベンジせねば。

 
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オマーンの旅 10 ルブ・アル・ハーリー砂漠へ

2017-03-12 00:44:29 | 中近東/北アフリカ
2月3日 続き

ニズワの見学を終え、車は町を出て西へ向かう。

しばらく行くと広大な土地が長い塀に囲まれている所があり、運転手が「王様の住まいだ」と教えてくれる。
 
なんでも国中にいくつかこのような住まいがあるそうだが、長い塀の向こうの建物はまったく見えず、少なくとも外から見る限りは贅沢そうな暮らしぶりには見えない。

そのまたちょっと先の路傍にラクダを発見。
 
と、この辺りまではまだわずかに緑が見えたのだが
 進むにつれて平らな周辺の景色は砂色一色になって行く。
しかもこの日はどんよりとした曇天の上に風が強くて、道路上を砂が吹き流されて行く。
 
わずかにある防砂林も何の役にも立たない。

これから向かうのはルブ・アル・ハーリー砂漠。
英語では Empty Quarter (空白の一角)と訳されるこの砂漠はオマーン、UAE、サウジ、イエメンの4カ国にまたがり、長さは1000キロ、幅500キロでアラビア半島の3分の1を占めると言う広大さ。
完全な砂砂漠としては世界最大だそうで、ラクダなども住めないほど過酷な環境だと言う。

そんなところなので、これまで行ったリビアやアルジェリアのように道もない砂の中を行くものと思っていたが、幹線道路を外れても簡易舗装道路が続く。

そのわけはやがて道路脇に見えてくるものでわかる。
 
延々と続く石油や天然ガスのためのパイプライン。
 ずいぶん華奢なパイプで無防備なようにも見えるが、ところどころに工場も見えて、工場労働者のための集落もある。

そんな集落の一つでランチ・ストップ。
 
コンテナ村の前に小さなモスクがあるが、ちょうど金曜日のお昼ということで、我々が着いたと同時にモスクから出てきた人たちが唯一のレストランにぞろぞろと入ってしまった。
 そこで我々のお昼はここからテイクアウト。
 
練り物のようなお肉とオムレツのハンバーガー。外は強風なので車の中でいただいたが、食べるものがもらえるだけありがたい。

それにしてもレストランに出入りする労働者はほとんどインドやパキスタンからと思しき人々。
こんなところでの生活はさぞ過酷だろうと思うが、どれだけの稼ぎになるやら。


周りの景色はいよいよ荒涼としてきて
 やがて車は簡易舗装の道からもはずれた。
 
するとそれまでまっ平らだった砂地に突然と言った感じで砂山が現れ出した。

そんな中、停まった所には小さな水たまり。
 
これが太古の海水が湧き出ているものだそうで、確かに舐めると塩辛いし、まわりには塩の結晶が見える。
 この周りもいつもは真っ白なのだが、今日は砂が吹き付けるので茶色い景色になっちゃったらしい。

 ここからさらに進んで、前方に高い砂山が見えた所が今夜の宿泊地となった。

しかしここからが大変。
寝るためには自分たちのテントを張らなければならないのだが、すごい強風なので布があおられて思うようにならない。最近のテントはとてもよく出来ているので本来は簡単なのだが、ドライバーたちにも手伝ってもらってなんとか暗くなる前に設置。

 
周りにはもちろん誰もいない。

我々のテントが出来上がると、ドライバーたちはさらに食堂用大型テントを張り、中で夕食の準備を始めた。

普通こういったテント泊の場合、ドライバーやガイドの他にキッチン・スタッフが付いてくるのだが、今回はガイドもコックもなし、すべて4人のドライバーが用意する。

そんなわけで事前の案内で「とても簡単な食事になります」と言われていたので、缶詰を開けるぐらいかと思っていたのだが
 見ているとちゃんと肉や野菜を切り、本格的に煮込んでいる。おかげで結構時間がかかり、すっかりお腹が空いたが
 出来上がった野菜のトマト煮込みも羊のシチューもおいしくて、しっかりおかわりさせていただいた。

食後は星も見えない夜なのですぐに寝袋に入って寝てしまったが、夜中過ぎまでテントの周りを風が吹きまくっていた。


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