Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

もう夏休み

2016-07-22 19:12:33 | 雑談
キルギスの旅行記も終わらないし、東京はまだ梅雨も明けないが、明日から夏休み。

今回もまた花探しの旅で、今年はすっかり花づいている。

で今回も食事には期待できない所。

と言いつつ、どこに行っても順調に体重が増加するのはなぜなんだ!


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中央アジア花の旅 5 アーキット村~トクトグル湖

2016-07-21 17:25:34 | 中央アジア
4月30日

朝食をいただいたら宿の人たちにさよなら。
 
お父さんは初代若乃花にそっくり、孫が愛嬌たっぷりでかわいい。

アーキット村を離れる前に村内をちょっとお散歩。

 
川沿いを牛の放牧に行く子がいたり
   
馬に乗って牛乳を届ける人がいたり。子供でも乗馬姿が決まっていてかっこいい。

朝なので学校に行く子供たちがいっぱい。
  
かわいい女の子が多くて、大きな白いリボンは学校の制服のようなものなのだとか。
 年取るとだいぶ貫禄が付いてしまうようだが。

村はずれにはモスクがあって、おばさんたちのスカーフ姿からもここの住人達はイスラム教徒。
  
キルギス帽のおじちゃんたちがキュートで、いい村だった。

 来た道を戻って行く途中で今日もチューリップを発見してがけ登り。
  
チューリッパ・テトラフィラというこの種類は波打った葉がチューリップらしい。

 
きれいな牧草地帯を抜けると奇岩が見えてくるが
 こういう岩を男根岩と呼びたがるのは万国共通らしい。

 崖の上に町が広がるカラクルを過ぎ、

トクトグル湖まで戻るとすっかり天気も良くなった。

本日はこの湖畔のレストランで昼食だが、まだ観光シーズンではないので貸し切り。 
  
  
この湖で獲れたものか、マスのムニエルがおいしかった。

食後に庭を散歩すると面白い花が咲いていたが、
   こんなところにも持ち帰るとお縄になる草が。


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中央アジア花の旅 4 サリチェレック自然保護区

2016-07-19 19:20:05 | 中央アジア
4月29日

早朝に目をさましたので朝食の用意ができるまで外をぶらぶら。

  
宿の前には川が流れていて、馬に乗った村人が通る。

庭にも牛や羊がいて、親牛はもう出勤してしまったよう。
 
かわいい仔牛に触ろうとしたら怖がって固まっちゃった。

 台所を覗くとお父さんが料理をしていて
  
目玉焼きが崩れていたのはご愛嬌。自家製のジャムや蜂蜜をおいしくいただく。

9時になって車で出発。
今日一日を過ごすサリチェレック自然保護区への入口は村はずれにあるが
 
門は閉まっていて出勤途中の羊さんたちも待機中。しばらくして係官がやってきたので入場料を払って中に入る。

公園の中は車道が続いていて、高度を上げた途中の展望台から村が見える。
 

さらに上がって行くとリトル・レイクというきれいな湖が出現。
 
 この湖に流れ込む川をさかのぼって行くと
  
標高1,878mにあるサリチェレック湖に到着する。

ここに至る途中ではもちろんアルマジロさんが活躍してくれて
   
斜面いっぱいに咲く背が高くて花弁の尖った花はチューリッパ・カウフマニアナ
 小さなこちらはチューリッパ・デスタジモノイデス 
  
そしてこちらはチューリッパ・ヘテロフィリアと教わるが、どこで見分けるのかは聞きそびれた。

 公園内は車道の他は道らしきものはほとんどないので斜面を好き勝手に上がれるが、失礼ながら若くも細身でもないアルマジロさんの身軽なこと。
ハイキングを甘く見て普通のスニーカーで来てしまったこちらは急斜面でのグリップが悪くて結構ついて行くのに苦労してしまった。

そんな自然保護区でチューリップ以外に見つけた花々。
   
 
  
サクラソウぐらいしか名前がわからないが
 
キンバイもオレンジの濃い方はアルタイ・キンバイ
 普通のスミレと思う物も天山スミレと聞くとありがたみが増す。

お昼はサリチェレック湖畔の東屋で
  宿の肉じゃがとパックご飯がおいしい。

食後はもう一運動、と丘に登り湖を眼下に一望。
 
晴天ではないのが残念だが、花を見るにはこれぐらいがちょうどいい。

午後もかわいい花を探して回って
   
 
我々の他は誰ひとり会うこともない自然保護区は気持ち良くて楽しかった。

山を下りて村に入ると、ちょうどパンを焼いているところに出くわしたのでちょっと見学させてもらう。
   
どこの家にもこのパン焼き釜があるようで、焼きたてのパンはもちろん最高。焼いていた姉妹は典型的キルギス顔だ。

この家の向かいの丘にこの地方の固有種がある、とまたアルマジロさんがスルスルと斜面を登って行く。
  
この白い花はヤナギザクラの一種だそうで、珍しいものらしいが
 
 村を見渡せる景色も良くて、いい所だ。

この後はぶらぶらと宿まで歩いて帰ると
 
牛も羊もご帰宅中。

  
今夜もおいしくご飯を頂いて、さっさと寝てしまった。


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中央アジア花の旅 3 ビシュケク~アーキット村

2016-07-18 22:08:45 | 中央アジア
4月28日

宿泊したホテル・プラザからの眺め。
  
アルマトイでは南に見えた天山山脈が北に見える。

朝食を食べて7時には出発。
 今日からはこの小型バスで移動。
と言っても15人は乗れるこの車2台に分乗なのでやっぱり楽々。

また本日からはスルーガイドのウェンツに加えてフラワーガイドが同行。
40代とおぼしき女性だが、モスクワの大学で植物学を学び、林野庁に勤務した後、今はビシュケクの大学で教えていると言う方。この人がこの後、大活躍をすることになる。

 
ソ連時代の物らしき建物の多いビシュケクの町は残念ながら通過するだけ。
見たところ緑の多い、こじんまりとした地味な町だ。

町を出てしばらく、やがて行く手にはキルギス山脈が見えてきた。


まっすぐこの山に向かい、高度を上げるにつれて周りには残雪が増えてくる。
  
そして出発から3時間半でトゥアスー峠へ。
 以前は3,500mの峠越えだったところを、今は標高3,100mに3キロのトンネルができている。

このトンネルを抜ければ絶景が広がるはず、と楽しみにしていると
 トンネルの向こうは霧で真っ白。
さすが3,000mを越える山なので、向こうとこちらでは天気も違う。
しかしこの道が北のビシュケクとキルギス第二の都市、南のオシュをつなぐほぼ唯一の幹線道路なのだから、この国の移動がいかに大変かよくわかる。

峠をしばらく下りて霧を抜けたところでフラワーガイドのアルマジロさん(本当はアルマグロさんだけど)が車を停めて路肩の斜面を登りだした。
 
山羊のようにスルスルと登る後を遅れてついて行くと
 
今回の旅で第一号の野生チューリップ発見。しかし標高3,000m近いこの辺りではまだほとんど蕾で咲いてはいない。
それでも周りをよく見回せば
  
背の低いクロッカスの仲間やアイリスなどが咲いていて幸先がいい。

さらに少し走り、チェックポイントで車が停まるとアルマジロさんは真っ先に飛び出して周りを物色、手招きするので行ってみると
  さっきとは違った種類のチューリップ。
 
他にもシャクヤクの蕾など教えてくれて、アルマジロさんはロシア語しか話さないので添乗員は学名を植物図鑑で調べて大忙し。

 車はまた標高を上げて標高3,200mのアラベル峠を通過。

ここから下って行くと道端に見事なお花畑が広がっているのでまた停車。
 
   
   
小さな花がとてもかわいい。

さらに標高が下がり、ようやくまた人家が見え始めたあたりでお昼。
 
川べりの野原で今日も盛りだくさんのお弁当が楽しい。

道は南下し、やがて大きな湖が見えてきた。

ナリン川をせき止めたトクトグル湖。

この湖の北岸からぐるっと東側を回って南岸を走っていると背の高い花の群落が現れた。
  
エルムルスというこの変わった花はこの後たくさん見ることになる。

ようやく湖を回って、その出口にあるカラクルと言う町を通過したのが16時半。
 この辺りにはダムと水力発電所があって
 
その先のナリン川は所によってとてもきれいなブルーに見える。

カラクルから1時間20分行った分岐点で今度は北へ向かい、鉱山のあるちょっとうらぶれたエリアを過ぎるとサリチェレック・エリアに入って
 きれいな牧草地が見えてくる。

そして19時50分、日没寸前に本日の目的地、標高1,200mのアーキット村に到着。

宿はこちらのゲストハウス。
  
3人で使わせてもらった部屋は広々、水洗トイレに温水シャワーはちょうど増設中で何の問題もなし。

すぐに用意してくれた夕食は別棟の食堂で
  
  
ボルシチとプロフ。ニンジンと油をたっぷりと使ったプロフはいかにも中央アジアだ。


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中央アジア花の旅 2 タムガリ~ビシュケク

2016-07-17 20:33:40 | 中央アジア
4月27日

アルマトイを出てしばらくするとまわりの景色は緑の草原一色となり、馬の姿も見えてくる。
 
左手には天山山脈が連なり、その向こうがキルギスだ。

 
しばらく西へ進んでから北へ折れ、アスターナからシベリア鉄道にもつながるらしい線路を越えると
 道は舗装がぼろぼろの悪路になってきた。

 やがて前方の丘に赤い線が見えてきて、赤土でも露出しているのかと思ったら
 
これがなんとレッドポピーの群落。車を停めて小高いところに登ってみると周り中が赤いお花畑で
 
こんな景色は今まで見たことがない。
 丘の上には羊飼いのおじさんが一人いて、我々が登って行くと地面から引っこ抜いたネギのようなものを食べろと勧めてくれたが、たぶん行者にんにくだったと思う。
別れ際には携帯で盛んに話していたが、おそらくは家族か仲間に「変な連中が来た」とでも報告していたのだろう。
それにしてもこんなところでも携帯が通じるとは。

 さらに羊の群れなど見ながら悪路を行き、午後2時になってようやく目的地に到着。

やって来たのは世界遺産になっているタムガリの岩絵。
 
看板の他には店一つないが、東屋があるのでここでお昼。
今回は空港到着からキルギスの旅行会社が付いてくれて、用意されたお弁当は
  
食べきれないほど盛りだくさん。
 パンの中身はいささか寂しいが、挟まっているのは馬肉ハム。くせがなくて、これはもっと食べたかった。

大体どこへ行っても国をまたがっての旅行の場合は国境で現地旅行会社が交替するものだが、カザフとキルギスの場合は相互乗り入れが可能らしい。
そもそもカザフ族とキルギス族は同じモンゴロイド系の顔立ちで、どちらもトゥルク系の言葉は方言程度の差しかなく、文化も良く似ているので仲がいいらしい。
ちなみにスルーで付いてくれた現地ガイドもキルギス人だったが、ロシアの血が混じっているらしくタレントのウエンツ瑛士にそっくり。
今回のキルギスの旅行社は何かと気が利いてとてもよかった。

さて、お腹がいっぱいになったところでカロリー消費の運動。
 
日陰の全くない中、岩の露出した丘に向かっていくと要所要所に解説看板があって、岩場に上がってみると
 
 
鹿やら牛、山羊などが線刻されているのが見える。

ここに残る岩絵は古いものは紀元前14世紀から20世紀のものまであるそうで、そのため題材もできばえも千差万別。
  
  
人の姿を描いたものもあるが、輪になって踊る人たちはどこぞの旅行社のシンボルマークみたい。

 
丘の上からの景色はいいが、岩場の足元は悪いし、なにより日陰がまったくないのでここの見学は予想以上にハード。
春だから良かったが、夏には来たくない所だ。

タムガリの見学を終えたら来た道を戻り
  
途中リンゴの木の下でトイレ休憩などしながら、幹線に出たらまた西へ。

  
道路沿いには木が並んでいるが、その枝にはカラスの巣がいっぱい。こんなにカラスをたくさん見たのも初めてだ。

タムガリからは3時間でキルギスとの国境、カラス―に到着(鳥のカラスとは無関係)。
これから向かうビシュケクにもっと近い国境もあるのだが、そこは混むのでわざと遠い方を選んでいるとのこと。
しかしおかげで国境には並んでいる人もなく、カザフ側もキルギス側も全く緊張感なく通過。
両国間の緩衝地帯もバスで移動で荷物を自分で運ぶ必要もなく、40分でキルギス入国。

そこからビシュケクまではまた40分で、到着したのはすっかり暗くなった20時半。
途中の両替屋に寄って、すぐにレストランで夕食。
 
テーブルに乗ったパンかごに中央アジアらしいナンと一緒に揚げパンが入っているのがキルギスならでは。
 
ディルの入った豆スープにラグマンも中央アジアらしいが、ラグマンは新疆から離れるほど味が落ちる。

食事を終えたらホテルはすぐ目の前だったが、部屋に入ったのは22時。
初日からS社らしいスケジュールだ。 
 
 
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中央アジア花の旅 1 アルマトイ

2016-07-15 15:27:36 | 中央アジア
時間が経ち、記憶も怪しくなり出しているところでGWに行った中央アジアの旅。

今回は個人で行くのは面倒そうな所なのでおなじみS社のツアー利用。
題して

「春のキルギスへワイルドチューリップを求めて」 2016年4月26日から5月4日

4月26日

今回は午後の出発なのでゆっくりと成田に集合。
ツアーメンバーは10名とコンパクト、うち2名は友人なのでお気楽だ。

 アシアナ航空でソウルまで2時間半。
乗り継ぎ2時間弱で目的地カザフスタンのアルマトイまでは6時間。ヨーロッパに比べれば近い、近い。

カザフスタンは地下資源が豊富で潤っていると理解していたので昨年行ったアゼルバイジャンのバクーのような空港を期待していたが
 到着してみれば日本の地方空港ほどの地味さでちょっとがっかり。1998年に首都がアスターナに移されてしまったためだろうか。
すっかりローマ字表記に変えてしまったウズベキスタンとは違い、ここからはキリル文字の世界だ。

ビザもいらないカザフスタンへの入国は簡単、空港からは30分、23時に市内のホテルに到着。
  
グランド・ボヤージュという一応4つ星ホテルの部屋は広く
 お寿司のデリバリー・メニューが備えられていた。

4月27日

 早朝に目を覚まして窓の外を見ると、緑の街路樹の向こうに雪をかぶった天山山脈が見える。

 朝食ビュッフェにクレープがあるところがロシア風だろうか。

出発の時間までホテルの周りをちょっとお散歩。

 
市民の脚はトロリーバスのようだが、経済状態がいいせいか車も多く、ヨーロッパ車にまじってトヨタなど日本車も見える。
歩行者信号には待ち時間表示まで付いているが、サングラスの看板はなんだろう。

ホテルが町のどこにあるのかもさだかでないが、周辺には高い建物もなく
  
木造のデザイン・スクールや、水色のお役所っぽい建物が目立つぐらい。
しかし緑の街路樹が多くていい感じだ。

 ホテルに戻ると今日一日お世話になるバスが待っている。
たった10人のツアー客のために50人は乗れる大型バス利用とは贅沢。

これに乗って市の南に向かうと、郊外には大型のショッピングモールや高層マンションをガンガン建設中。
 
  
整備された広い道路の脇に立つのはカザフスタンの独立以来、もう四半世紀大統領を続けているナザルバエフ氏の看板。列柱の並ぶモニュメントの向こうには確か大統領の広大な別荘があると聞いた気がするが、一族の権力独占は明らかなものの、平和が続き、経済力も上がっているので大統領支持は変わらないのだそうだ。
カザフスタンのような若い多民族国家では確かにある程度の独裁者の方が国が安定するのだろう、と最近ぐちゃぐちゃになってしまった国々のことを考える。

ここから山の方へしばらく上り、やって来たのはスンカールのイヌワシ飼育場。
 
門の所に犬と鷲がいるのでイヌワシ、と言うわけでは決してない。

敷地内に入ると様々な猛禽類のいる檻が並び
 
特に大型の鳥は脚に鎖を付けて外にいる。

 
一番手前にいるかわいいのはソウゲンワシ、次がイヌワシで英語のゴールデン・イーグルと言う名前の通り、頭が金色がかってかっこいい。
 
比べてハゲタカは本当にハゲでルックスがあまりよろしくないが、サービスで羽を広げてくれると大きくて威圧感が半端ない。

そうこうしているうちにデモンストレーションが始まると言うので会場へ。
 我々の他にアメリカ人の大きな団体が来ているのでなかなかの盛況。達者な英語で説明してくれる鷹匠はロシア人だそうだ。

 
まず登場したのはミミズク君で、観客席にまで入ってくるこの子のかわいさにみんなノックアウト。
 ただし鷹匠がご褒美に与えるエサをよく見るとばらしたヒヨコで、脚や頭が見えてなかなかグロい。

  次に登場したのはハヤブサ。
  
それから鷹とだんだん大型になり
 
最後がハクトウワシだったのはアメリカ人へのサービスだろう。ただしまだ頭が白くないのでまだ子供のよう。

鳥の説明をし、飛ばしてみせてデモンストレーションは予想以上の面白さ。
なによりどの鳥もかっこよくて、猛禽類ファンの気持ちがよくわかる。

ショーの後は犬の方も見ておこうと敷地の奥へ行くと
 
猟犬だと言うカザフ犬はこのていたらく。隣の檻にいたオオカミたちがかっこいい。

これでアルマトイの観光は終了。
 名前の由来であるリンゴを見ながら町を離れ、西へ向かった。


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ジャカルタの出張飯

2016-07-13 19:27:18 | 東南アジア
元フランス植民地へ行くとパンやらコーヒーやらがフランス風で食文化への影響が明白。

食の不毛国、イギリスでさえインドに紅茶とビスケットという習慣を残したが、350年支配したオランダの食文化への影響はインドネシアではほぼまったくと言っていいほど感じられず、逆にオランダ本国にはインドネシア料理が定着したのが面白い。

そのインドネシア料理も中華やタイなどの洗練された料理に比べれば地味なもの。
地方ごとに名物料理があるとは言うが、多くはスープにご飯、肉や野菜の煮込みか揚げ物のバリエーションで、それほど選択肢が多いとは感じられない。

それでも何度か滞在していると慣れて来るし、特に今回は仕事先でまるで家庭料理のようにちゃんと台所で調理された食事を用意してくれて、これがおいしかった

まずはインドネシアでも一番ポピュラーなソト・アヤム。

ご飯にチキン・スープをかけて食べる料理だが、ここではビーフンがたっぷり盛り付けられていて麺好きにはとてもうれしい。

 鶏とジャガイモなどの煮込みも何度か出たが、どれもやさしい味付けでご飯にピッタリ。
日本人向けに辛くしていないのかと思ったが、長く現地に住む通訳さんによるとそういうわけでもなく、辛いのが好きな人はサンバルで調整するのだそうだ。

しかしここで出された食事で一番おいしかったのはこちら。
  
バナナの葉に包んで蒸し焼きにされたチキンには香草もたっぷり使われていて、これはまた食べた~い。

仕事先以外ではホテルの食事。
今回泊まっていたのはブロックMにあるグラン・マハカムというホテルだが、ここは食事のおいしさに定評があって
  
ナシ・バリも、オックステール・スープのソプ・ブントゥットも噂にたがわぬおいしさ。
特にナシ・バリについていた小魚を使ったサンバルは作り方を教わりたいほど。

ただしこのホテル、朝食のバラエティは前回泊まったプルマンに遠く及ばなくて
  
インドネシア料理には生野菜が出ないのでひたすらサラダを食べ、
  
あとは黒米か緑豆のぜんざいか
  
日替わりの汁麺を食べることになる。
ちなみにインドネシアの麺は外で食べてもなんだかインスタント麺のよう。コシがあまりないのだ。

ホテルの近所で重宝したのはブロックMにあるパサ・ラヤと言うデパートのフードコート。
 
以前はあまりぱっとしなかったのだが最近改装されたそうで、インドネシア各地の料理を出す店がずらりと並び、写真や現物が見られるのでとても注文しやすい。
 
その一軒で頼んだソト・クドゥスはもやしがたっぷり入ったスープ。その隣はプルクデルというジャガイモのコロッケだが、衣は卵だけで揚げてある。これは数少ないオランダ由来の料理だろう。

このフードコートではもちろんデザートも食べられて
  
かき氷は下に豆などが隠れているが一人で食べるのにちょうどいいサイズ。右はサトウヤシの実をシロップ漬けにしたものだが、インドネシアではコランカリンというかわいい名前。シロップにはシナモンやクローブなどスパイスがいっぱい使われていて、これがインドネシアでは伝統の食べ方とか。サトウヤシはビタミンやミネラルが豊富な健康食品だ、と子供の頃に神戸に住んでいたと言う店のマダムに力説された。

ところで食に保守的っぽいインドネシアも今や日本食ブームだそうで、特に「ホカ弁」は駅やらショッピングモールの中やら、いたるところで見かけるしお客もよく入っている。
こちらでは持ち帰りよりもファストフードレストランとして家族連れに人気のようだが、ある日の夕食はここのお弁当。
  
以前は確か「Hoka Hoka Bento」だったはずが「HokBen」と変わったのは何か商標上の問題でもあったのだろうか(いかにもありそう)。
おかずは牛焼肉にコロッケで結構日本っぽい味付け。でも野菜がないところがインドネシア風。

プラザブロックMにはこじゃれたおにぎり屋ができていたので試してみたが
 
味噌汁はちゃんとしていたものの、このおにぎり1個が12,000ルピア(約120円)は高すぎる。 

そしてもちろん大人気のお寿司。
 パサ・ラヤのフードコートのこれは Volcano Sushi
中身はカニカマとあなごっぽい魚、それに天かすが巻かれていたが、寿司飯が意外にちゃんとしていて十分食べられる。

なんでも試してみるものだ。


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オランダのニシン

2016-07-11 19:01:48 | ヨーロッパ
この春に旅行したオランダは決してグルメで鳴る国ではない。
滞在中はシンプルな食事に徹して十分ではあったけれど、普段のオランダ人はスープかサンドイッチで食事は終了、という感じではないだろうか。

そんな中、オランダの食代表としてはまったのはニシン。

始めのアムステルダム滞在中はなぜか目につかなくてスルーしていたのだが、ロッテルダムのマーケットホールで味をしめてからは一日一へリング。

デルフトではマーケットの屋台も出ていたものの、広場裏の常設店で買ってみたらこれが見た目からもわかる鮮度の良さ。
 
柔らかかったロッテルダムの物に比べて身がしっかりして、塩漬けというよりお刺身そのもの。と言って醤油などいらない塩加減で骨抜きもしっかり、これなら何匹でも食べられる!

デン・ボッシュのマーケットでも「本日の一匹」。
  
オランダ人は屋台の看板のようにしっぽをつかんで頭から食べるとガイドブックなどには書かれているが、実際にそんな人にはお目にかかれなくて、ここでは食べやすく切って出してくれた。

アムステルダムに戻った北教会のマーケットにももちろん魚屋さん。
 
一番鮮度の良さそうな店で、一匹2ユーロ。
 
ここでは切った上にオランダ国旗まで立ててくれて、刻み玉ねぎとピクルスもたっぷり。
これをパンにはさんだものもあるが、どうも生魚とパンの組み合わせが合わなそうで手が出なかった。でも一度ぐらいは食べてみればよかったかも。

そして出国間際、スキポール空港のお買い物エリアで最後の一匹。
 

とにかくこの塩漬けニシンが気に入って、なぜ初日から探さなかったかと後悔するほど。
特に心残りはハーグのニシンで、ビネンホフの入り口に出る屋台がオランダでも有名とは帰ってから知ったこと。通りかかった時は準備中だったけれど、食べようと思えば食べられたのに(泣)。

さらにニシンの新物は6月が解禁日とのことで、ということは今回食べていたものは冷凍物だろうか。
冷凍でもあのおいしさなら、獲れたてのものはいかほどか。

次にオランダに行く時は絶対に新ニシンの季節に行こう。


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16年初夏の山形 3 山寺でさくらんぼ狩り

2016-07-09 01:57:50 | 国内旅行
7月4日

今朝も健康的でおいしい正統派旅館の朝ご飯。
 
連れが「鮭の横にある佃煮がおいしい」と言うのでよく見ると脚があるじゃないか。
普段であればゲテモノ系には絶対に手を出さない我が友人、イナゴとは気づかずに食べてしまったらしい。
川エビのように香ばしくておいしいイナゴ、ほら、食べれば大丈夫じゃないの。

宿から駅までの送りの車は9時20分発だが、降りてきたあの急坂を今度は登らなければならないので早々に出発。
  
  
途中、米沢市街が一望できるはずの所も真っ白だけれど、渋~い花の写真など撮りながらのんびり登って30分。
この秘境の宿、素敵だけれど年を取ったら来られない。
「こんなところで107年もこの宿が続いているなんて、奇跡ですよね」とは送ってくれたかわいい若女将の言葉。
お客さんは県外の人ばかりだそうだ。

山を下りてしばらくしたところで若女将がちょっと寄り道をしてくれた。
 畑の中にある「トトロの森 展望台」
  
ここから見える一かたまりの木々が本当にトトロみたいに見えてかわいい!しかもこのトトロ、秋には黄色、冬には白くなるのだそうだ。

米沢の駅に着いたが、列車の時間までちょっと時間があるので駅前の果物屋さんに立ち寄り。
  
米沢産のくるみと、山形産の桃のジェラート、どちらもおいしゅうございました。

米沢からは山形で仙山線に乗り換えて、やって来たのは山寺の駅。
 ここにお迎えの車に来てもらって、本日のメインイベントはさくらんぼ狩り。

駅までの送迎があるというので山田果樹園さんにお願いしたが、やってきたご主人によると今年のさくらんぼ狩りはもう今日明日で終了とのこと。周りではもうハウスの撤去が始まっているところもある。
 
「もういいのは取りつくしてしまってあまり残っていない」、とご主人は恐縮したようにおっしゃるが
 
なんのなんの、こんなに食べきれるはずもなく、脚立に登って枝の上の方のを採るとめちゃくちゃ甘くておいし~
以前さくらんぼ東根でやはりさくらんぼ狩りをした時はちょっと早くてあまり甘くなかったが、今回は砂糖漬けのように甘い。ただし終了間際なので果肉は柔らかく、たしかにこれではもう出荷はできない。
さくらんぼのシーズンは本当に短いのだ。

一応制限時間は45分と言われたが、30分もしたらお腹がはちきれそうになって終了。
食べた種を数えてみたらなんと101個もあって、1200円の元は確実に取れた。

終了後はまた車で送っていただき、腹ごなしに山寺こと立石寺に登ることにする。

  
お参りではなく登山。何しろ奥の院までは階段が1000段ある。

  
まずは根本中堂で布袋様のおなかをなでて
 芭蕉と曾良に挨拶し、
  
あじさいの青も鮮やかな木立の中に入って行くといかにもお寺らしい空気が心地いい。

仁王門の前には大きなカエデの木があって、秋にはさぞ紅葉が美しいだろうと思うが
 
その先の開山堂に着く頃には暑くてもう汗だく。

この上にある五大堂は断崖に突き出すように建てられているので

ここで景色を眺めてやっと一息。

ここから奥の院まではすぐで
  
まだちゃんと登れてよかった。
下りはとっとと早くて、結局1時間ほどでお参りは終了。

山寺からは仙台に抜けて、ここで旅仲間のご夫婦にお会いすると車で青葉城址に案内してくださった。
仙台には何度か立ち寄っているが、青葉城に来るのは初めて。
  
おなじみ独眼竜の騎馬像の後ろには本丸大広間の柱の跡が整備されているが、この城、元々天守閣などは作られなかったとか。
しかし高い山の上の城なので
  
今は高いビルがいっぱいになってしまった仙台の中心部が一望。

広大な東北大学のキャンパスを抜けて、夕食に案内してくださったのは「みんなの食堂 みのわ」と言う定食屋さん。
 
日替わりの定食が夜でも950円だなんて、近所にあったら毎日でも通いたい。

と言うわけで、さくらんぼと夜定食でいっぱいのお腹の他に東京まで抱えて帰ったのはこちら。
 山形で買った「やみつきしみかりせん」は友人に教えてもらったのだが、甘辛醤油が薄焼きのおせんべいに染みてすごくおいしい。

そして仙台駅でみつけてしまったのはこれ。
 
サイボーグ戦士がちゃんと9人揃ってる。
次は石巻に行くかな。


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16年初夏の山形 2 大平温泉「滝見屋」

2016-07-07 17:56:08 | 国内旅行
7月3日

 お醤油消費量の多い朝ご飯をいただいて広河原温泉を出発。

帰りは米沢に近い羽前小松駅まで送っていただく。
 
ここは井上ひさしの出身地ということで駅にミニミュージアムがあって、ひょっこりひょうたん島のキャラクターの編みぐるみが飾られている。

米沢には11時半に着いたが、次の宿のお迎えは14時。
そこで時間つぶしに以前にも行ったことのある上杉博物館へ行こうと市内循環バスに乗る。
 一律200円の市民バスに描かれているのは米沢出身のますむらひろしの猫のヒデヨシ君だ。

 バスは遠回りしながらも10分で上杉神社前に到着。
米沢は初めての友人に「上杉鷹山の闘い」を見せ、上杉本洛中洛外図屏風のバーチャル展示を楽しんでもらう。
米沢で観光と言えばここしかないのだが、上杉博物館は良く工夫されていて楽しい。

帰路にはバスから目についたお蕎麦屋さんで途中下車してお昼。
  
太い田舎そばよりデザートのつもりで頼んだずんだもちがおいしかったが、これは2人でシェアしても多かった。

約束の時間ピッタリに米沢駅前に戻ると、宿の車が待っていてくれた。
途中、市内にある旅館オーナーの「本宅」にちょっと立ち寄り、そこから車は山道へ。
 途中の看板によれば米沢市内から今夜の宿までは16キロのようだが、標高はどんどん上がり 
  
市道だと言う道は舗装されてはいるものの、すれ違いはほぼ不可能な細い道。しかも昨日の広河原温泉への道より切り立った斜面が多くて、普段はめったに対向車は来ないというところをこの日はなんと3台もすれちがい。
切り返しの必要なヘアピンカーブも何か所かあって、もちろん途中に人家などはまったくない。

40分ほどかかって車は1200mの山の頂上を越え、そこからわずかに下った所で停車。
 「宿はこの先の道をずっと下った所にありますが、ここからは歩いてください」、とちょうど激しくなった雨の中に降ろされる。
  
うっそうと茂る緑の中を下る道はかなりの急こう配。すべって転げ落ちないよう気を付けながら歩き、最後はつり橋を渡って15分。
 やっと「大平(おおだいら)温泉 滝見屋」に到着。
昨日もすごいと思ったが、ここはそれ以上の秘湯かもしれない。

  
ロビー脇の階段を上って通されたのは本館2階の8畳間。部屋はかなり古いし、廊下にあるトイレや洗面所もクラシックな造り。部屋はおろか館内のどこにもテレビはないし、電話も衛星電話しか通じないようだが、自家発電で一晩中電気が点いているだけでもこのロケーションを考えればすごいこと。

 
窓の外には川がかなりの音をたてて流れ、真下には露天風呂が並んでいるのが見えるが、男性用露天はとても開放的な造りなので、どなたかが入っていると目のやり場に困ってしまう。

 お迎え菓子のずんだ餡入りそばだんごと、インドネシアから持ち帰ったルワックコーヒーで一息入れているうちに雨が止んだので、露天風呂へ出撃。

表玄関を出てちょっと降りると、一番手前に男性用露天、
  
次に女性用、貸し切り、混浴の打たせ湯と並んでいるが、本日は我々の他はご夫婦が一組と男性一人だけなのでどこも入り放題。
雰囲気の一番いい貸し切りに入ってみるとかけ流しのお湯は42℃ほどの適温。カルシウム・硫酸塩泉というお湯は無色透明でなめてみても癖がなく、においもほとんどしないが肌に柔らかくてとてもいい。

ついで打たせ湯に行ってみると、こちらの方は硫黄の香りがちょっとして、肩に落ちる水の勢いもぴったり。

 後で入った内湯の方は露天よりも硫黄の香りが強く、湯船の底には湯花が少し沈殿していたが、宿のご主人によると内湯と露天は同じ泉質。取水の仕方がちょっと違うだけで、露天は内湯、貸し切り、女性用、男性用の順に流しているのだそうだ。
熱いお湯を水の中を通したパイプで冷ましているとのことで温度管理は大変そうだが、「このお湯に浸かっていれば化粧水もいりませんよ」とお湯自慢が頼もしい。

ところで貸切露天から川を覗くと奥の方にはなにやら石碑が建っている。
  
よく見ると「最上川源流」と書いてあり、宿の2階の窓から見ると石碑の上の方には滝も見える。「火焔の滝」というこれが源流になるそうで、宿の名前もこの滝にちなんでいるとか。

お湯を堪能し、周りをちょっと散歩しているうちに18時の夕食の時間。
  
食事処で出されたものは山菜に岩魚と昨晩とほぼ同じ食材だが、こちらの方が野菜類が多く、味付けも繊細で女性的なお料理。デザートのミルク・ババロアまでおいしくいただく。

テレビもない長い夜はおしゃべりをしてお風呂に入って、ずいぶん早く寝てしまったが標高1000mは涼しくてよく眠れた。


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