Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

江戸東京たてもの園で写真教室

2015-03-29 19:58:09 | 国内旅行
去年の南極旅行を機に初めてミラーレス一眼のカメラを買った。

以来基本的な撮影の仕方は覚えたものの、いまだあまりパッとした写真が撮れない。
センスの問題とは重々承知しているが、もうちょっとなんとかならんものかとカメラメーカー主催の撮影教室に参加してみた。

集合は武蔵小金井の駅からバスで5分の小金井公園内、江戸東京たてもの園の前。
 
朝の10時には素敵な青空、園内の桜はまだ3分咲きだが、早くもシートを広げて花見の宴会を始めようと言う人たちがいる。

本日の教室は女性限定ということで10名ほどの参加者、講師も女性のプロカメラマン。
簡単に説明を受けて、早速園内に入る。

まず向かったのは一本の枝垂桜が満開になっているお屋敷の前。
 
ここで撮影のコツなど聞きながら撮り始めるのだが、どうもいつもと変わり映えのしない写真しか撮れない。
そこで登場するのがメーカーの担当者。「最新のレンズをいろいろ揃えていますので試してみてくださ~い」ともちろんこのプロモーションが撮影会の目的なので、それではと単焦点レンズを借りてみる。
 使ってみればバックのボケ方が段違いなのだが、しかし慣れないと単焦点はむずかし~。

桜をひとしきり撮ったら後はしばらく自由行動。
 
明治時代の洋館があったり、昭和初期の写真館があったり。 
  
 
その奥には江戸時代の農家もあって、中ではボランティアさんが囲炉裏に火をおこしていたりする。

ここから東ゾーンと呼ばれる方に移動すると
 
主に昭和初期の商家が並ぶエリア。
   
お店の中には乾物やら酒瓶やらが並べられ
  
特に昭和10年ごろの様子を再現していると言う荒物屋さんは楽しい。
 
他にも文房具屋さんがあったり、旅館があったり
  
昭和45年ごろの再現と言う居酒屋は今こそ受けそうなたたずまいだ。

 
こちらはいかにも東京な銭湯。
 
カランの上のタイル絵はサルカニ合戦や舌切り雀などの昔話なのがかわいく
 
このカゴが懐かし~。

 
100年前の交番にはその当時の制服を着たお巡りさん。
  
他にも都電やらボンネットバスやらちゃぶ台やら、ここは年寄りには楽しいぞ。

と好き勝手に写真を撮りまくって、最後は各自一枚づつ好きな写真を選び、先生から講評。
被写体の選び方や撮り方がみんなそれぞれなのが面白く、結構フィルターやらカメラのアートモードやら機能を使っている人も多くて、人の写真を見るのが一番勉強になるかも。

結局講師の先生のことなど忘れていたのでアドバイスもろくに受けなかったが、3時間の撮影教室は楽しかった。

終了後は園内の食事処で武蔵野うどん。
 
ここのうどんはあまりコシが強くなく太くもないが、かつおだしがよく効いてあっさりおいしくいただく。

  
園内には桜以外にもいろいろな花が咲いていて、もうすっかり春。

たてもの園を出る頃には朝の青空がすっかり曇ってしまったが
 暖かかったせいか、朝よりも明らかに桜の開花がすすんでいる。

小金井公園の中にはソメイヨシノ以外の桜もたくさん植わっているので
  
 
陽光や山桜
 
寒緋桜など愛でながら出口へ向かう。

 来週末にはここも満開になるだろう。 


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九州家族旅行 6 霧島温泉「旅行人山荘」

2015-03-26 20:03:52 | 国内旅行
2月15日 続き

霧島温泉2泊目は宿を変えて、今夜は「旅行人山荘」のお世話になる。

宿へは丸尾の手前から狭い道に入り、山を上がりきる。
 宿の名前はまるで民宿のようだが、立派な5階建ての建物。
ここは旅行雑誌「旅行人」の編集長、蔵前さんのご実家で、以前は丸尾温泉旅館と呼ばれていたところを名称変更したのだそうだ。

 若い従業員さんに迎えられ、広々としたロビーを通ってお部屋へ。

  
10畳のお部屋はシンプルで清潔、広い窓からは桜島が見えるはずだが、昼間よりも曇ってしまって残念ながら見えない。

それでは早速お風呂へ、と一階に移動。
 「大隅の湯」と「錦江の湯」と名付けられた2つの大浴場は夜中に男女入れ替え。
まずは「錦江の湯」へ入ると
 写真はHPから 
ちょっと変わった形の内湯は単純泉で無色透明のくせのないお湯。
少し温まったところですぐに露天の方に出てみると
 
大きくはないがとても見晴らしのいいお風呂で、こちらは薄く白濁した硫黄泉。
 写真はHPから 
条件さえよければこんな景色がみえるはずだったのだが、こればかりは仕方がない。
こちらも癖のないお湯で、成分表によると塩素消毒しているとのことだがにおいなど気にならず、適温のお湯でゆったりできた。

お風呂の後は食事処に移動して夕食。
佐賀牛、薩摩の黒豚とお肉が続いたので海鮮コースをお願いしておいたところ
 
海鮮サラダにお造り
 
飛魚のつみれ蒸しに海鮮の焼き物とまさに海鮮づくし。
 
海老の天ぷらは揚げたて、珍しい柿のグラタンも中に海老や鮭が入っていて、柿の好きな父親の気に入った様子。
 
野菜も多くてバランスよく、今回の3泊の中ではここの食事が一番良かった。
 食事を運んでくれた若い女の子もとても感じが良かったし、お風呂で一緒になった宮崎のおばさまがこの宿のリピーターだと言っていた理由を納得。

さて、お腹はいっぱいになったが、ここでゆっくりもしていられない。
この宿には貸し切り露天が4ヶ所あって、宿泊と同時に1ヶ所を予約するシステム。
一番人気の「赤松の湯」を予約したところ、明るい時間が取れなくて予約は夜の9時から。
お酒の入った男性陣はもう出るのが面倒だと言うので、一人でゆっくり露天を楽しませてもらうことにする。

 
「赤松の湯」があるのはこのお庭の先。小さな門に貸し切りの札をかける。
 
門の先はかなり急な石段で下に降りるので、所詮年寄りには無理だった。
 
脱衣場にはカゴがいっぱい並び、雨の時のための笠まである。反対側には小さなシャワースペースまであって至れり尽くせり。
 
そして一人で入るのは申し訳ないほどの露天は、7-8人は入れそうな浴槽が2つ。
ここも薄濁りの硫黄泉で温度はやや熱め。涼しい夜気の中で出たり入ったり、贅沢な時間を過ごさせていただいた。

翌朝ももちろん入れ替わった「大隅の湯」で目を覚ましたが
 この朝も天気が悪くて桜島は拝めず。

 
朝食には昨夜の伊勢海老が味噌汁になって登場し
 セルフのご飯の友には珍しい紫山芋まであってこちらも充実。

さすが旅行者のツボを押さえている宿、と感心しつつ霧島を離れて鹿児島空港へ直行。
家族での旅行はやっぱり気楽で楽しかった。

ジェットスターでちゃんと時間通りに成田に到着した後は、そのままインドネシアに行ったのだった。


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九州家族旅行 5 桜島ドライブ

2015-03-23 15:35:58 | 国内旅行
2月15日

霧島ホテルをチェックアウトしたものの、ノープランの一日。

プランがなければ道の駅へ向かうのが弟のお約束。

と言うわけで、まずやって来たのは「道の駅 霧島」。
 
あまり規模も大きくなく、朝だからか他にお客さんもいない。

物色していて目につくのは西郷さん土産。
 
チョコはホテルの売店にも売っていたが、売り子のおばちゃん曰く最近の一番人気とか。
鹿児島はこの強烈キャラがいるおかげで、へたなゆるキャラの入り込む隙がない。
 あとはきびなごに黒酢ドリンク(おいしい!)、干しえびを買ったが、実はオキアミのこの干しえびがなかなか使いやすくてお買い得。 


道の駅の前は視界が開けて見晴らしがいいが、本来は見えるはずの錦江湾も桜島も、本日はガスってまったく見えない。

とこれではくやしいので、錦江湾の東側を回って桜島へ行くことに決定。

途中、黒酢の壺が並ぶ福山町など素通りして、「道の駅 たるみず」へ。
 
ここは目の前が錦江湾、その向こうにかろうじて桜島が見えるが、この景色を見ながら足湯ができるようになっている。
いろいろ並ぶ設備の一番端には温泉もあったが、営業が午後1時からなので残念ながら入浴はできず。
 
しかしここの売店は充実していて、特にお魚が豊富。ここで買ったさつま揚げのおいしいこと。
 ついでに桜島の灰まで缶詰にして売っているが、「お土産に垂水市民の苦悩はいかがですか」とは洒落が効いている。

この道の駅を出ると本当に道端には灰が積もっていて、鹿児島県人はみんな桜島が大好きだけれど、やっぱり大変そうと実感する。

この垂水側は噴火の溶岩が流れて島とは陸続きになっているのだが
 ショートカットなのだろうか、牛根大橋というきれいなアーチ橋を渡って桜島上陸。

島の南側を通る溶岩道路を走っていると
 
おお、桜島から噴煙があがった。

島の西側まで来ると「道の駅 桜島 火の島めぐみ館」がある。 
 
ここは当然、桜島の名産品ばかりで
 大きな桜島大根も丸のままゴロゴロ。

しかしここでぜひ買いたかった桜島小ミカンが見当たらないので聞いてみると、なんとつい先日で終わってしまったとのこと。普通のミカンの半分ほどの大きさの小ミカン、味が濃くて大好きなのに、残念。
 仕方がないのでジュースとプリンをお買い上げ。
プリンはあまりみかんらしくなかったが、お高いジュースはさすがにおいしかった。

道の駅の先にはフェリー乗り場があるので、ちょうど出港間近だった船に乗って桜島にさようなら。
 
 鹿児島まではたったの15分だ。

鹿児島サイドに着いたところでお昼を食べようと港近くのドルフィンポートへ。
 
飲食店の集まったエリアはなかなかの人出だが、どうもあまり食指の動く店がなくて
 結局長浜ラーメン。
しかしここに鹿児島ラーメンの店がないのはなぜだろう?

 食後はちょっとお散歩をして鹿児島一の繁華街、天文館へ。

お目当ては薩摩屋さん。ここはさつま揚げのライスバーガーなどさつま揚げをファストフードとして提供している店なので
 
 
こぎれいな店内で揚げたてのベーコン入りさつま揚げをいただく。
しかしさつま揚げとコーヒーは合わん。

お腹もいっぱいになったところで鹿児島市内を離れ、また霧島方面へ。

途中、古い駅舎が有名な嘉例川駅を通るので、ちょっと覗いてみようと立ち寄り。
 8年前に来た時には道路のすぐ脇に駅舎があったと思うのだが、いつの間にか大きな駐車場ができていて駅へは階段を下りて行かなければならない。しかも駐車場には大型バスが停まって、団体の観光客がいっぱい。
 これが今や観光名所になった1903年開業の嘉例川駅。
 
無人ながらいまだ現役の駅舎を眺めていると、なんと
 観光列車「はやとの風」がやって来た。
観光バスはこの時間に合わせて来たのか、と偶然来合わせた我々も納得。
 足元まで窓の展望席まであって、やっぱりJR九州はやることが違う。

次は絶対に列車で旅しようと思いつつ、また霧島温泉に戻った。


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九州家族旅行 4 霧島温泉「霧島ホテル」

2015-03-20 22:29:58 | 国内旅行
2月14日 続き

鹿児島駅前からはまたレンタカーを借りて、今回の旅の本来の目的、先祖の墓参りへ。

鹿児島は父親の出身地ながら、すでに近い親戚はこちらに残っていないので墓の状態が気になっていたらしい。
しかし墓地はものすごい崖地の上の方にあって、自分や弟でさえ上がるのに苦労するほど。
足腰の弱った父親が墓にたどり着けるのかと心配したが、何とか根性で上がりきった。やれやれ。

懸念事項をクリアしたところで、鹿児島市内から高速に乗って霧島温泉へ。

今夜の宿は霧島温泉郷でも一番奥の硫黄谷にある「霧島ホテル」
 ここは30年ほど前にも家族で泊まったことがある、思い出のホテルなのだ。

通された部屋から外を見ればあちらこちらから温泉の湯気がもうもうと上がっていて、さすが湯量豊富な霧島。
 
「スイートポテトン」なるかわいいお菓子をいただいたら、早速この宿自慢のお風呂へ行く。

霧島ホテルがすごいのはとにかくそのお風呂の巨大さ。 お風呂の写真はHPから 

まるで体育館のような浴室の真ん中にプールと言うか池のような硫黄泉のお風呂があり、そのまわりにいくつも泉質の異なる小さな浴槽がある造りは昔のまま。

ただしこの巨大なプールは混浴で、女性専用時間以外、昔の女風呂はこの↓小さな物だけだったのだが
 今は女性専用ゾーンが大幅に拡張されて、こちらだけでも硫黄泉、明礬泉、鉄泉、塩類泉と4つの泉質が様々な大きさ、温度で楽しめる。
 一番奥には露天風呂まであって、これらすべてが源泉かけ流しなのだからすごい。
一日の湧出量はなんと1400万リットルだそうだ。

あちらのお風呂、こちらのお風呂とさんざん楽しんで、部屋に戻ると鍵を持った男性陣がまだ戻っていない。
仕方がないので先に食事処へ行って待っていると、しばらくしてようやくやってきた。
聞けば巨大なお風呂で父親が動けなくなり、遭難しかかったとか。
墓参りで足腰を使い、1.4mの立ち湯で疲れてしまったらしい。
弟がいてくれてよかった。

しかし食欲は衰えることなく
 
酒ずしやらきびなごやら鹿児島らしい食材に
 ボリュームたっぷりの黒豚軍鶏鍋までしっかり食べていたので一安心。

翌朝はビュッフェスタイルで選択肢もいっぱい。
 
 つけ揚げ(とさつま揚げを鹿児島では呼ぶ)などいただいて、さあ、今日はどこへ行こうか。


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渋谷で大分定食@「d47食堂」

2015-03-18 17:38:46 | 食べ歩き
久しぶりに渋谷を通る用事があったので、お昼をヒカリエの8階で。

 「d47食堂」 

こちら、日本各地の食材を取り寄せ、県ごとの定食として提供していると言う面白いお店。
しばらく前に誰かのブログで見て、一度来てみたいと思っていたのだ。

 メニューは月替わり。
今月は山形、長野、三重、島根、長崎、大分の6県ということで、先日の九州旅行では寄らなかった大分の定食を選択。

各地の食材や食器、家具などの生産者についてのコラムがあって読みごたえあるメニューを眺めるうち大分定食登場。
 メインは鶏唐揚げと鶏天。
2つの小鉢はブリをゴマであえた「りゅうきゅう」と、おからであえた「きらすまめし」、団子汁にご飯の上には椎茸の旨煮も乗ってボリュームたっぷり。
味付けは家庭料理っぽい素朴さで、これぞ日本のまともなご飯という感じ。
素直においしい。
 
地方からのお取り寄せはいかにも今はやりのコンセプトだけれど、地方の生産者がこれで活気づくならばもっと盛んになって定着してもらいたいもの。
日本の温泉にちょろちょろ出かけるようになって実感するが、日本は地方ごとに本当においしくておもしろいものがたくさんある。

さらにこのd47食堂の楽しさは窓からの眺め。
 眼下に銀座線とJRの線路があって、成田エキスプレスなどが通るのを眺めるのも楽しいが
 あら~、東横線の駅が解体されてこんなことになってる。

これからどんどん変わるであろう渋谷の駅前、ここで定点観測するのもおもしろそうだ。


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九州家族旅行 3 吉野ヶ里~鹿児島

2015-03-15 20:04:04 | 国内旅行
2月14日

呼子でイカを食べ、有田で焼き物を見て武雄で温泉に入って、あと佐賀県で有名なものは、ということで吉野ヶ里遺跡へ。

広くて疲れそうだとはじめは難色を示していた父親も、車いすが借りられるらしいと言うと行くことに同意したのは興味がなくはなかったのだろう。

朝ほぼ一番で行ってみると、広大な駐車場に車はちらほら。
冬場の平日午前ではそんなものかもしれないが、入口の建物はものすごく立派。
 
420円の入場料を払うと同時に車いすを借り、建物の前に伸びる橋を渡ると
 
周りを柵に囲まれた門があって、ここから先が集落の跡。

と言ってもこの遺跡公園はとても広い。
どこから攻めたものかと考えているとすぐに門のそばにいたお兄さんが声をかけてくれて、まずは園内バスで北墳丘墓まで行き、そこから歩いて戻ってくることを薦めてくれる。

 そこで車いすごとこのバスに乗せてもらって
 やってきたこれが北墳丘墓。
名前の通り、弥生時代の王や貴族が埋葬された墳丘で
 
内部は墓の跡が見えるようになっている。
 埋葬の仕方ももちろん詳しく解説されていて、甕棺はなんだか宇宙ポッドのようだ。

この墳丘を下りて次にあるのは北内郭。
 
まつりごとの中心だったエリアと考えられていて、中央には大きな祭殿が復元され
 
中には王を中心に貴族が集まった場面や、巫女が神事を行っている場面が再現されている。
これはもちろん出土品から推察しての再現なのだろうが、やっぱり邪馬台国はここだ、と主張しているように見えちゃう。
 
神官とその従者の家もあるこの内郭には真新しい門ができていて、「これ、まだ作ったばかりなんです」と係りの人がやけにうれしそうに説明してくれるのがおもしろい。

さらにこの先にある南内郭は王や高い身分の人たちの住居があったエリア。
 
中央の広場の周りにいくつもの小屋が再現されているが
 
やっぱり興味があるのはどんなものを食べていたか。
ここは弥生時代の遺跡なのでもちろん稲作も始まっていただろうが、魚や貝などなかなか充実した食生活っぽい。

 
見張り台からは西の倉と市、さらに南の庶民のムラも見えるが、国営公園部分だけでも49ha、隣の県立公園まで含めると85haのこの遺跡は広すぎる。
しかし園内には大勢の職員がいてきれいに整備し、説明などもとても丁寧にしてくれるのはさすがお国の特別史跡。
これで420円の入場料は安すぎるくらいだ。

とどピーカンの気持ちの良い日差しを浴びながら出発点まで戻って、遺跡見学は無事終了。
入口の立派な建物内で解説ビデオなども見せてもらい、最後に売店を覗いてみると
 広い売り場に商品がいっぱい。
しかし残念ながら売られているのは九州各地の土産物ばかりで、「吉野ヶ里グッズ」はおもしろいものがない。
 一応ひみかちゃんとやよいちゃんというキャラクターもいるのだが、その使い方もいまいち。
こういうところもお国の仕事だろうか。

予想以上に楽しめた吉野ヶ里の後は九州新幹線の新鳥栖駅へ。
 
ここでレンタカーを返却し、列車を待つ間にお昼を食べようと思ったのだが、この巨大で立派な駅構内はがらんとして、コンビニが一つに立ち食いのうどん屋しかない。

仕方がないので大忙しのうどん屋さんで売っている駅弁を何とかゲット。
 
鳥栖名物の焼麦弁当はボリュームがあっていいけれど、駅の待合室で食べると列車内で食べる時ほどおいしく感じないのはなぜだろう。

 そうこうしているうちに鹿児島行きの「さくら」がやって来た。
正面や外観はすっきりしているけれど割とふつう、秋田新幹線の「こまち」の方がかっこいいかも、なんて思いながら乗り込むと
 
まずはデッキ部分が漆のような黒でびっくり、客車内の壁の方は金色でこれにも驚いたが
 
座席の背やひじ置き、テーブルが木製、薄型でかっこいい座面がレザーとは、普通自由席なのにこの贅沢感はなにごと。
座り心地もいいし、さすがJR九州はすごい。

と喜んでいたら外の景色を眺める暇もなく、わずか1時間20分で鹿児島中央駅に着いてしまった。
 

 
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九州家族旅行 2 武雄温泉

2015-03-14 19:36:06 | 国内旅行
2月13日 続き

今回の旅、最初の一泊は武雄温泉。

お世話になるのは佐賀だけど「京都屋」さん。
 
玄関前には駅までの送迎に使われるクラシックな車とバスが並び、ロビーにもあちらこちらにヨーロッパのアンティークが並ぶ。これはどうやら女将の趣味のよう。
 
通された部屋はちょっと変形だけれど12畳と広く、窓の外にはJRの線路と、その向こうに御船山が見える。

一息入れたところで早速お風呂へ。
宿のお風呂に入ると言う男性陣とは別れ、自分は宿の外へ。

 
ちょっと寂れた感じのスナックなどの並ぶ通りをまっすぐ行くと、すぐにまるで竜宮城のような派手な楼門が見えてくる。
 
門の脇には源泉の櫓が立ち、門の先に見えるのはかつての共同浴場である武雄温泉新館。
この新館のお風呂は今は使われていないが
 門をくぐってすぐ左手には元湯と蓬莱湯という大衆浴場
 新館の右手にはサウナや露天も備わった鷺の湯
 さらに左手には貸し切り湯が7つもある。

 お風呂をいただく前に今は資料館となっている新館の内部見学。
大正4年に作られたこの新館と楼門は東京駅で有名な辰野金吾の設計で国重要文化財。
辰野さんが唐津出身ということで依頼されたものだそうだ。

中には土産物などの小さな売店が一つあるが、それ以外は昔の浴場がそのまま修復されている。
 
男女別の浴場は真ん中に番台があってその両脇に大きなお風呂と小さなお風呂がそれぞれ一つづつ。
  
小さな浴室の方が値段が高かったらしいが、マジョリカ・タイルが使われていておしゃれ。
 さらに小さな家族風呂が3室あり
 
2階は広い休憩室になっていて、この建物での湯浴みはさぞ楽しかっただろう。

さて、それではこちらも武雄温泉を体験することにしよう。
鍋島藩の殿様専用だったという貸切風呂にも興味は惹かれるが、3300円はあまりにも身分不相応なので一番お安い元湯へ。
 湯温の表示された券売機で400円のチケットを買い、受付に渡して入場。
 
入ってすぐに女湯、細長い休憩スペースの先に男湯がある。

浴室は脱衣場から数段の階段を下りたところ。
 写真はパンフレットより
浴槽はあつ湯とぬる湯の2つに分かれ、45℃越えのあつ湯は入る人が少ないのでお湯は新鮮だけれどさすがに長く入っていられない。
適温のぬる湯の方で手足を伸ばすと、ちょっと薄暗く天井が高いのが気持ちよく、無色透明、弱アルカリ性のお湯は肌触りが柔らかい。表示によれば塩素消毒をしているとのことだがにおいも気にならず、さすが1300年の歴史を誇る名湯。

 お湯から上がる頃にはすっかり暗くなり、ライトアップされた楼門を眺めながら宿に戻ればすぐに夕食。

 広間でいただく華やかなお膳は佐賀牛の陶板焼きがボリュームたっぷりだが、お味はまあ普通。

寝る前には今度は宿のお風呂へ。
 
ここの浴室も脱衣場からは階段を下りる造り。木の壁できれいな浴室だが、浴槽のお湯が熱い。
 そこでぬるめの露天に入るが、このお宿のお湯はちょっと塩素の匂いがして残念。
お湯はやっぱり共同浴場の方がいい。

 翌朝はいかにも旅館らしい朝食をいただきチェックアウト。

そして再び武雄温泉の楼門へ。
というのもこの2階の内部が3月いっぱい、朝の一時間だけ見学できると聞いたため。
 行ってみると内部には古い写真などの資料が並べられ、ボランティアガイドさんが熱心に説明をしている。

しかしここでの一番の見どころは天井の四隅にひっそりと飾られている4つの干支。
 
 
ねずみ、うさぎ、馬、鶏はそれぞれ北東南西を表しているが、東京駅にも干支のプレートがあるもののこの4つは欠けていて、同じ辰野金吾の2つの建物の干支を合わせると十二支が揃うと言うわけ。
これは辰野さんの遊び心だったのだろうか。

この楼門の見学には元湯のチケット購入が必要なのでもう一度入ろうと思えば入れたが、めんどくさがりの家族が一緒なのであきらめて武雄温泉を離れた。


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九州家族旅行 1 佐賀初上陸

2015-03-12 19:38:56 | 国内旅行
インドネシアに出発する直前、弟と父親を連れて九州に旅行してきた。

2015年2月13日から16日 九州旅行

2月13日

 早朝の成田空港で羽田の空弁を食べて
 初体験のLCC、ジェットスターで朝8時半に出発。
ジュースの一つも出ないけれど、座席は思ったほど悪くないし、2時間弱の飛行時間なら何の文句もない。
 雪をかぶった富士山を眺めながら、到着したのは福岡。

ここでレンタカーを借りて、すぐに佐賀県へ向かう。
我が家の誰も佐賀には足を踏み入れたことがなかったのでここを第一目的地にしたのだ。

高速を飛ばして唐津を通り、まずやって来たのは呼子の先にある「道の駅 桃山天下市」。
  
店先でイカが回るこちらで、真っ先にレストランへ直行。

 
呼子と言えばもちろんイカのお造りで、透き通った身のコリコリがおいしい。
 
それ以上に父の注文した生うにが甘くて、サザエのお造りも頼んで海鮮三昧。
 食事にはすべて名物のイカしゅうまいがつくが、これよりイカのゲソ天ぷらの方がうまい。

この道の駅の売店は広々と充実していて
 
ここで買った甘夏ゼリーはさわやかでとてもおいしかった。

すぐ近くには秀吉が朝鮮出兵の拠点とした名護屋城跡もあるが、「どうせ何も残っていない」とスルー。

唐津方面へ向かうも、虹ノ松原も唐津城も通り過ぎるだけ。
 
弟と旅行すると道の駅にしか寄らないのはいつものこと。 

と言うわけで次に立ち寄ったのも「道の駅 伊万里ふるさと村」
 
この中には伊万里牛の売店があったり、特産の果物や野菜を使ったオリジナル商品が多くてなかなかおもしろいが、旅の初めではそうそう買い込むわけにはいかない。

伊万里では窯元の並ぶ大川内山へ行ってみたかったが脚の弱い年寄りが一緒なので断念、そのまま有田へ向かい、やっと立ち寄ったのがこちら
 佐賀県立九州陶磁文化館。
小高い丘の上にあり、広い敷地に立派な建物が並ぶ。

 入ってすぐのロビーには現代作家の作品と陶磁製のからくり時計。
 その先の部屋には陶磁器の歴史や作り方の展示があり、ここには輸出された古伊万里や、ヨーロッパで作られた「伊万里風」陶器の華やかな蒲原コレクションがある。

しかしこの博物館の圧巻は地下展示室にある柴田夫妻コレクション。
 
大きな部屋に一度に1000点ほどが展示されているそうだが、これは寄贈されたコレクションのごく一部。
柴田夫妻は40年以上に渡って江戸時代の有田焼を収集し、1万点以上をこの博物館に寄贈したのだそうだ。

しかも収集された品々の趣味のいいこと。
  
訪れた時は染付がほとんどだったので好みにジャストミート。

幸いにしてこちらは写真撮影可だったので、気に入ったものをを片っ端から撮らせていただいた。
 
あれもこれも、みんなほしい~。

さらに上階に戻ると九州各地の古陶磁の部屋があって
 
渋い唐津もいいし
 
以前サントリー美術館で見た鍋島もここに常設展示されている。
 
中に人形の入った杯はなんのためのものだろう。

さらにこの時はちょうど雛祭り前の時期だったので
 古い雛人形の展示もあり
 
小さな雛道具のかわいいこと。

 見学を終えてトイレに行くとここの表示もお雛様だったが、ここで素晴らしいのは個室の中。
 
こんな素敵な部屋が3つあって、どれも実際に使わせていただける。

そしてこの県立博物館、なんと入場料は無料。
佐賀県はなかなか太っ腹だ。

この後もう一つ「道の駅 山内」に寄ってみたが
 
ここは特に面白いものもなく、やっと今夜の宿へ向かった。


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マカッサルでトラジャコーヒー

2015-03-10 14:36:54 | 東南アジア
マカッサルのあるスラウェシ島、普通観光客が行くのはダイビングスポットである北部のマナドか、独特の民俗文化の残るタナ・トラジャ。

トラジャと言えばコーヒーが有名だが、これはオランダ人が植民地時代にこの地で栽培していたものが第二次大戦中に廃れてしまい、それを1970年代に日本のキーコーヒーが復活させたのだそうだ。

キーコーヒーは今でもトラジャに直営農場を持っていて、昨年現地法人がマカッサル市内にカフェをオープンしたとのことなので、ある晩、夕食後に寄ってみた。

  
Toarco Toraja Coffee は大通りに面した大きな店で、奥行きも広くてかなりの席数がある。
 
入口のすぐ脇にはコーヒー豆のロースティング・ルーム、正面にはケーキが並び、期待した通りコーヒー豆の販売もしている。

冷蔵ケースのケーキを眺めていると日本女性が声をかけてきた。この店のマネージャーをしているそうで、シュークリームは六本木アマンドのレシピなど日本風が自慢、「でも抹茶ケーキは今日はちょっと失敗して崩れちゃったんです」とは正直すぎるかも。

 
トラジャのエスプレッソを使っていると言うモカケーキを選び、コーヒーは同行者と異なるシングルオリジンを頼んでみる。
キーコーヒーのトアルコ・トラジャはペダマラン、サパン、パンゴ・パンゴといういずれもトラジャ地区で栽培される3種類の豆のブレンドなのだそうだ。
でまずパンゴ・パンゴを飲んでみると、これは香りはいいがとても酸味が強い。サパンの方が味のバランスが良くて、クリームのおいしいケーキとよく合う。
ゆったりしたソファでこんなケーキとコーヒーをいただいていると、どこにいるのか忘れてしまいそう。

帰り際にはここでしか買えないというサパンのシングルオリジンを挽いてもらいお土産に。
インドネシアに日本風のカフェを根付かせたいという試みだそうだが、話題のブルーボトルなどより前からハンドドリップが当たり前の日本風喫茶店、ぜひ頑張ってもらいたいもの。
(ちなみにトアルコ・トラジャはブルーボトルにも納入されているらしい。)

ところで前述のマカッサル名人にはもう一つカフェを紹介されていた。
そこで仕事の始まる前、朝の散歩がてらそちらにも行ってみることにした。

 
ホテルから徒歩10分ほど、大通りの一本裏の狭い通りに目指す Mama Cafe の看板を発見。
しかしこちらは実は持ち帰り用のお菓子を売っているところで、コーヒーを飲みたいと言うと隣に行くよう指差された。

これがそのカフェ。
 
レトロな感じで何とも落ち着く。

 
店頭にはインドネシア風のお菓子からパン、洋菓子、アイスクリームまで並んでいるのでここで食べたいものを選択。
 
選んだのは鶏そぼろの入ったちまきに、黒糖風味でムチムチした食感のお菓子。「マカッサル風のお菓子は?」と聞いて指さされたバナナの葉に包まれたものはプリンのようなお菓子だったが、どれも上品な味でおいしい。
しかしそれ以上に感動したのはコーヒーのおいしさ。ここもトラジャコーヒーだそうだが、Toarco Toraja Coffee より好み。

このカフェがすっかり気に入ってしまったので、マカッサルを離れる日の朝にもまた再訪。
 今度はマナド風粥と言うのを頼んでみると、かぼちゃとトウモロコシ、少しのお米のお粥。とても薄味のところへ揚げたシラスとサンバルを入れて食べるお腹にやさしい朝食。

こんなカフェ、近所にあったら毎日通いそう。

と期待以上に楽しめたマカッサルを離れてジャカルタへ戻るべく空港へ。
 するとこのスルタン・ハッサヌッディン空港
 
スラバヤの空港以上に大きくて、広さを持て余している感じ。

これも副大統領の威光だろうか。


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マカッサル・グルメ

2015-03-07 18:55:30 | 東南アジア
スラバヤで現地在住の方と食事した時、次はマカッサルへ行くと言うとここにも何年か住んでいたと言うこの方がマカッサルで行くべきお店のリストを書いてくださった。

そこでマカッサル滞在中の夜はそのリストから食べたいものを選んで出撃。

最初の晩に選んだのは「インドネシア一おいしい」という焼きそばの店、Mie TiTi
 
行ってみると店の正面に壁に囲まれた厨房があり、入口は開けっ放しというインドネシアではおなじみの食堂スタイル。
しかし清潔な店内にはテーブルがぎっしりでかなりの人数が入れる。

この店でできるのは焼きそばと焼き飯の2つだけ。だからメニューなどないし、値段もどこにも書いていない。
そこで早速全員、焼きそばを注文。するとあっという間に出てきたのがこちら。
 皿うどんのような揚げそばにあんかけがかかったもの。
しかしそばはかなり細くてパリパリ、餡には豚肉に内臓系も入っているが臭みなどは全くなく、味付けが絶妙で、これはうまい!

マカッサルは貿易港なので昔から華人が多く、この店があるのも中華街の一角。
この麺は先代が70年代から作り始めて3人の息子にレシピを譲り、そのうちの一人、ティティの店が中でも人気が出て今やこの麺の一般名詞となり、しかしこの店が本家本元なんだそうだ。
インドネシア中で有名らしく、その証拠に入った時には空いていた店内もすぐにいっぱいになった。

で回りのテーブルを見ると、みんな焼きそばと焼き飯の両方を注文している。
そこで我々も味見してみようと焼き飯を一つ追加。
 すると出てきたのはまるでケチャップライスのような色の炒飯。
しかしこれはケチャップではなく、どうやら中華風チャーシューのあの赤らしく、この後他の店でも見かけたのでこのあたりではこれが一般的なのかもしれない。
お味は薄味の炒飯で特に特徴もなく、焼きそばに比べるとごく普通。

帰りがけに壁の中の厨房を覗き込んでみると
 
大鍋で作った餡はたらいのような器に移し、すでに皿に盛られて用意された揚げそばにかけるだけ。だからあっという間に出てきて大量のお客さんをさばけるのだ。

ちなみにお支払いをしてみると一皿300円ほど。安くて大満足。


その翌日は仕事の終了が遅くなり、まだ開いている店があるかとまたマカッサル名人に連絡して、教えていただいたのがこちら、Restoran Pualam

宴会などに使われるらしい大きな店だが、遅い時間だったのでほとんど貸し切り状態。
 
暇そうにしていた女の子たちに案内されて、まずはアイスボックスの並んだ部屋で魚を選び、調理法も指示する。

 
まず登場したオタオタは魚のすり身を蒸したかまぼこのような料理。シンガポールやマレーシアでは辛かった覚えがあるが、ここのはあっさりした味で、代わりにテーブルには各種サンバルが用意されている。
 
大きなエビは殻ごと天ぷら、魚はあっさりと塩焼きにしてもらえるのが日本人にはうれしい。
 
イカはこの墨煮が大好評、イカリングもおいしくて写真を撮る前に消え、野菜も補給したところで
 またも蟹。
今度はブラックペッパ-ソースでおいしくいただき、これだけ7人で食べたら一人1700円にもならなかった。


さらに翌日、リストにあったワンタンメンが食べたい、とまたも中華街へ。
 と言ってもこんな廟はあるものの、あとは小さな食堂が並ぶだけで大きな店は少なく、かなり地味な中華街。

ここで「白い壁の店」と言う情報だけを頼りにワンタンメンを探すが、それらしき店で聞いてもやっていないと言う。
すると通りがかりのおじさんが中国語と片言の英語で教えてくれた。「ワンタンメンは朝だけなんだよ。」
一同、がっかり。

しかたがないので近くのお客の多そうな店、Kiosk Lombok へ。
 
ここも例によって入口に厨房があり、奥に客席のある造り。
 店内が壁で2つに分かれていたのは人気が出て客席を拡張したのだろうか。

この晩は通訳さんがおらず、メニューはもらったものの何を注文していいかと迷っていると、少し英語の話せる店のマダムがやって来て、「麺が食べたいの?野菜は?肉は?注文は私に任せてくれる?」とテキパキと仕切ってくれた。

 ほどなくやってきたのは大量の野菜炒めだが、肉やレバー、腸など各種内臓が入り、
  
焼きそばと餡かけ揚げそばであるイーフーメンにもほぼ同じものがかかっていたがB級においしい。
 
それ以上にマダムが半ば強引に「これも食べるでしょ?」とすすめてくれた鶏手羽揚げと照り焼き風ソースのかかった唐揚げがおいしく、しかし一皿ごとの量がすごくてみんなお腹いっぱい。
しかし他のテーブルを見るとこの一皿がどうも一人前のようで、日本で言えばデカ盛りの店か。
お会計をしてみれば一人500円程度で済んでしまって、良心的なマダムに感謝。


マカッサルは実はインドネシアでもグルメの街として知られているのだそうで、特にシーフードが有名。
そしてもう一つこの町で有名なのがその名も Coto Makassar、つまりマカッサル・スープ。
 牛の各種内臓をハーブや香辛料を利かせて煮込んだスープで、これはホテルのもの。いい出汁が出てはいるがこれはちょっと内臓の癖が感じられ、スープも脂っぽかった。
このチョト・マカッサルには誰でも知っている名店が2軒あるそうで、行ってみたかったがお腹に余裕がなく断念。

何もないかと思った地方都市に思わぬ楽しみがあったのだった。


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