Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

歯磨き粉の話

2007-02-28 16:37:03 | コレクション
海外に行くとほぼ必ず歯磨き粉を買う。

きっかけは20数年前(!!)に初めてバリ島に行った時。歯磨きがなくなったのでホテルで買ったらこれがなんとも鮮やかな赤のストライプ。その頃日本ではやっていたアクアフレッシュのかわいらしい色なんかではなく、歯も染まろうかという毒々しい赤が面白くて、それ以来怪しげなものを見つけては帰国後に楽しんできた。

たかが歯磨き、それほど突拍子もないものがあるわけではないが、おなじみのブランドでも国によって色や味がちがっていたりして、較べだすと面白い。特にジェル系は時にすごい色に当たってラッキー!

面白い歯磨きの宝庫はタイで、スーパーには怪しげなハーブ系がずらり。なかでもお気に入りは Twin Lotus というブランド。創業者らしきおじさんの写真入りパッケージで、チューブをひねると土色のペーストがハーブの香りとともに出てくる。初めて使ったときはその色に仰天したが、使い心地はなかなかよくて、気のせいか歯も白くなりそう。タイでも人気のブランドらしく、最近はいろいろな種類が出ている模様。

ハーブ系はインドも豊富。特に昔はその小枝で歯を磨いたというニーム入りがメジャーらしく、テレビをつけると必ずこまっしゃくれた子役が「ニーム!」と叫ぶCMが流れている。

今まで何十個も買った歯磨きの記録がないのが残念だが、とりあえず手元にある在庫をご紹介。


リビアで購入したハーブ入りコルゲート。Miswak は中東方面で歯磨きに使われるハーブらしく、パッケージにもアラビア文字が入った中東向け製品だが、生産地はブラジルのサンパウロ。さすが世界のコルゲート。


タイのローカルブランド。色は普通の白だが、においは結構強烈なハーブ。使った後さっぱりして悪くない。

このキャラクターがすごい。抜きたての歯がなぜゴルフ???


インドのアーユルベーダ歯磨き。期待に背かぬ色と香り。味も気に入りました。

 
オーストリアのウィーンで購入したユニリーバ社の製品。ツートンカラーのジェルの方に粒々が入っていて苺ジャムみたい。フレッシュミント味とあるが、においも甘くてイチゴミントみたい。視覚の影響はおそろしい。

同好の士はいないものかとネットを検索してみたところ、やはりいました、コレクターが。

Toothpasteworld - World's Largest Toothpaste Collection

↑これはアメリカの歯医者さんのサイト。コレクションの数はすごいが、データは外箱だけで感想もないのでちょっとつまらない。

Leo's Toothpaste Collection

↑こちらはイギリス人(たぶん)のコレクション。ハーブ系に反応するところが似ているのでおもしろい。
トムズ・オブ・メインのシナモン味とアクアフレッシュのアップルミント、使ってみたい!

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「リトル・ミス・サンシャイン」

2007-02-27 12:46:28 | 機内食・映画・美術展
渋谷シネマ・アンジェリカにて「リトル・ミス・サンシャイン」

アメリカという国はどうも好きになれない。
常に1番でなければならない、勝たなければならない、勝つ=金銭的に裕福になること、というメンタリティーが。
ミスコンの優勝者が顎が外れるんじゃないかというほど大口あけて大げさに喜んでみせるのもばかみたいだし、子供に娼婦みたいなメイクをさせて見せ物にするコンテスト(殺されたジョンベネちゃんが出てたやつ)も気持ちが悪いとしか言い様がない。

でもアメリカがすごいのは、たとえ大多数がそれを良しとしても、「ちがうだろ」と堂々と言うやつが現れること。しかもそれをコメディー映画にして、アカデミー賞まで与えてしまう。

マイケル・ムーアがドキュメンタリー賞を取って "Shame on you, George Bush!" と叫んだ時も思ったが、こういう人たちが存在できるのがアメリカの大きさなんだろう。

小粒だがよくできた愛すべき映画。
キューピーちゃん体型の女の子とエロじじいがいい。

ところで渋谷のこの映画館、3月12日から16日は「アフガニスタン映画祭」だそうです。
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秋葉原でサバサンド

2007-02-26 00:12:02 | 食べ歩き
日本でもトルコのサバサンドが食べられると知ったのはしばらく前。
ようやくお出かけのついでに秋葉原の「スター☆ケバブ」へ。

トルコ定食・弁当とビールのお店 スターケバブ★Akiba Terrace アキバテラス


店員さんはみんなトルコ人(のように見える)で小さなカウンター内だけ異常に濃い。
奥に10人ほど座れるイートインがあるが満席なので、表でサバサンドの焼き上がりを待つ。
結構イケメンのおにいちゃんが鉄板で丁寧にさばとフランスパンを焼いてくれて、レタス、トマト、オニオンをはさんでドレッシングのようなソースをかけてできあがり。
 もうちょっと塩と酢かレモンを効かせてほしいところだが、サバは大きくてやわらかいし、パンもおいしく、これ一つでおなかいっぱいになるから、アキバで小腹が空いた時にはいいだろう。

こちらは本場イスタンブール、ガラタ橋のサバサンド屋。
 船の上で、炭火でサバをグリルしている。


中身はシンプルにたまねぎのくし切りだけ。しかしサバの塩加減といい、たまねぎの甘さとさっぱり感といい、やはり本場にはかなわない。


まわりで食べているのはおやじばかり。このおやじ達、よく見ると皆手にピンクの液体の入ったプラスチックのコップを持っている。中身はどうやら別の屋台で売っていたピクルスのようで、この組み合わせが通のようだ。

ところでトルコのサバサンド、イスタンブール以外では聞かないようだがほかでも食べられるのだろうか。
どなたか教えてください。

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ザンスカール ちょっとまじめな話

2007-02-25 02:23:39 | チベット文化圏
ラダックのレーから一日走ってたどり着くカルギルはパキスタンとの国境からわずか4キロ。戦争の時には砲撃を受けるところなので、当然この地域にはインド軍が多く駐留する。

ラダックやザンスカールがインドの一部であること、インド軍が多くいることをどう思うかガイドに聞いてみた所、パキスタンや中国から守ってくれる大きな傘として受け入れていると言う答えだった。以前ラダックを訪れた際のガイドも、ラダックだけでは経済的に立ち行かないこと、インド政府は辺境地区への優遇策を採っていることなどを挙げて、インドの一部であることに満足していると言っていた。中国政府に対するチベット人の感情とは、歴史的経緯から言っても全く違うだろう。建前だけの答えではないと思った。

しかし、だからと言って問題や衝突が全くないわけではもちろんない。

カルギルのあたりまで来ると、住民はバルチスタン系のイスラム教徒がほとんどになる。パキスタンのフンザ辺りの人たちと同じで、女性はエキゾチックな美人ぞろいだ。
 

冗談半分でザンスカール人ガイドに「このおねえさんたち、素敵だと思わない?」と聞いた所、真面目な顔で「イスラム教徒をそのような対象として考えることはできない」と言う。この男はジャンムーの大学で経済学を学ぶインテリなのだが、それでもイスラム教徒は感情的に受け入れられないと言うのだ。

さらにジャンムー&カシミール州はイスラム教徒が公務員などの職を独占しており、席に空きが出ても彼等は縁故採用しかしないので、仏教徒は大学を出てもいい職に就けないと言う。

イスラム教徒は仏教徒を見下し、そのイスラム教徒をヒンズー教徒がまた見下す。
宗教感情はまったく厄介だ。
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ザンスカールの人々

2007-02-23 17:13:02 | チベット文化圏
民族衣装

ザンスカールの男性の夏の衣装。
 形はモンゴルの衣装に似ている?
冬には生地が変わるらしい。

こちらは女性の衣装。
 
ズボンの上にワンピースを着て、さらにベストを着ている。特徴は背中に掛けた絞り染めの肩掛けで、これは高価で大切なものらしい。これ一枚で温かいし、荷物を背負うときにも実用的。髪は長く伸ばして三つ編み。普段は毛糸の帽子をかぶっている人が多く、お祝い事の際には例のトルコ石のたくさんついた帽子をかぶる。

 このおばあちゃんは毛皮の肩掛け。たぶん尼さん。



子供

ザンスカールで出会う子供たちは自然だ。まとわりつくわけでも、媚を売るでもなく、適度にシャイで素敵な笑顔を見せてくれる。しかも美形ぞろい。

  
  
 
 
 この子は写真を撮ってほしくてずっと遠巻きにしていたが、自分からはやってこない。撮ってデジカメで見せてあげたら、にっこり笑ってそのまま行ってしまった。かわいい!

 
ホテルのおねえさんと姪っ子。そっくり。

 子供に毛の生えたドライバー。
この子は運転中にすぐ居眠りしそうになって、一度は溝で脱輪してタイヤのシャフトを折ってしまった。早く一人前になってね。

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ザンスカール もろもろ

2007-02-23 16:05:39 | チベット文化圏
ザンスカールの風景

ラダックからカルギルを経てザンスカールへ至る道は厳しい。風景はほぼずっと両側を山に囲まれているが、草木のまったく生えていない岩山ばかりが続く。道は谷間の川沿いに走り、川の岸にだけ緑がかろうじて存在し、緑の多いところに村がある。

カルギルから150キロほどでペンジ・ラの峠(4400メートル)にいたり、ここを越えるとザンスカールに入る。峠のすぐ先にドゥルン・ドゥン氷河が見える。


7月だったのでちょうど時期にあたり、峠の両側でブルーポピーをよく見かけた。
 
何でこんなところに、と思うような岩場に咲く花だ。

 峠を下っていよいよザンスカール。

中心地パドゥムまで来てようやく緑が増えてくる。畑に植えられた麦の緑だ。
 パドゥム近郊、ピピティン僧院からの眺め。

約1週間滞在したホテルも麦畑の真ん中。

部屋は広く清潔で、お湯はバケツで配給だが水洗トイレつきのバスルームもちゃんとついていて快適だった。
オーナーはパドゥムの郵便局長、奥さん(の一人?)はフランス人と聞いたが見かけなかった。

壁画

ザンスカールとラダックの壁画はミニ・アルバムに集めました。
こちら↓を参照ください。
http://www.photoback.jp/introduction/home.aspx?pbid=PBER-1247780610011905460

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ザンスカールのカルシャ・グストル

2007-02-22 17:53:05 | チベット文化圏
プナカからお祭りつながりで、やはり去年見たザンスカールのカルシャ・グストルのこと。

2006年7月15日から30日まで、インドのザンスカールへ。

ザンスカールと言ってもガンダムとは何の関係もありません。(ザンスカールをGoogle検索すると、ガンダムが最初に出てくるのだ!知らなかった・・・)
ザンスカールはインド北部、ジャンムー・カシミール州にあるチベット仏教圏。ラダックのすぐ南にあるが、間にザンスカール山脈があるため、ぐるっと大回りをするか、山越えのトレッキングでしか行き着くことができない。大回りの自動車道にしても5000メートルの峠越えをするので冬は雪で閉ざされてしまう。冬の間は凍った川の上を歩くしか道がないと言う、まあ辺境と言われても仕方がない場所である。

日本からだとデリーまで一日、デリーからレー、レーからカルギル、カルギルからザンスカールの中心地パドゥム、と4日がかり。遠い。

しかし辺境のおかげでこの地方には古い寺がたくさん昔のままの姿で残っており、13世紀ごろからの壁画もへたな修復を受けることなく残されている、壁画好きにはたまらないところなのだ。

そんなザンスカールで最大の寺がカルシャ寺。ここの年に一度の大祭、グストル(九日施食)が去年は7月24日にあった。

カルシャはパドゥムから6km。山腹に大きく広がっているのがカルシャ寺。左手の山腹には尼寺がある。
 

 本堂へは谷筋から山の斜面の道を登り、さらにお堂の間の階段を登る。標高3600メートルでこの登りはきつい。

たどり着いた時点で中庭に現地人は誰もいない。我々を含む外国人旅行者が何人かとナショナル・ジオグラフィックのカメラマンたちがいるだけ。何時から何が始まるのか、我々にはさっぱりわからないが、村の人たちはよく知っているのだ。

厳しい日差しを避け少ない日陰で待つことしばし、ようやく僧侶たちが集まりだす。
 寺で一番偉いお坊さん、たぶん。

 しぶい楽隊。
このシンバルとチベットホルンの音がたまらないのだ。

村人たちが集まりだして、ようやく最初の仮面が登場。
 
お稚児さんに汗を拭かれながら登場したこの人物は仏陀と説明されたが???
休憩中は青い目の怪しい坊主たちを不思議そうに見ていた。

儀式の最初に犬、羊、馬に祝福を与える。豊穣を祈る儀式らしい。
 

 村人の踊りが続き、

 
あとは僧侶による仮面舞踏。ここは会場が狭いためか二人づつの踊りが多い。ブータンのツェチュと同じように見えるが、踊りは素朴。

仮面舞踊が始まる頃には会場は黒山の人だかり。屋根の上まで見物人でぎっしり。
 

この日は好天に恵まれ、日向はたまらない暑さ。そんななか、盛装で見物していた貴賓席の女性。さぞ暑かったことだろう。


祭りは夕方まで続くが、暑さのため我々はお昼過ぎに撤退。
山すその村では若い男の子たちがナンパにいそしんでいた。

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ブータン プナカ編 おまけ

2007-02-21 03:13:42 | ブータン
ブータンの食事

友人宅でごちそうになったブータン料理。

真ん中は赤米、右隣から時計回りにサラダ、エマ・ダツィ(唐辛子のチーズ煮込み)、ケワ・ダツィ(じゃがいものチーズ煮込み)、大根と牛肉煮込み、青菜と豚肉煮込み、ブータン・ソーセージ、揚げ魚、そば。

市場

サブジ・マーケット(日曜市)の戦利品。
 赤唐辛子、青唐辛子、川のり

ギネス認定 世界一大きな本


首都ティンプーの国立図書館で見ることができる。
またこの本の小型版(といっても十分大きく重い)はアメリカの Amazon で買うことができる。

Amazon.com: Bhutan: A Visual Odyssey Across the Last Himalayan Kingdom: Books: Michael Hawley

ブータンの石焼風呂

 パロのマンダラ・リゾートの石風呂。

ここのは屋内になっていて、小屋の外から樋を伝って焼いた石が転がり落ちてくる。石の落ちてくるところにはしきりがついているのでやけどの心配はない。浴槽は4人で十分入れる大きさ。リゾートのオーナーが日本の温泉を参考に作った。

以前、民家に泊まった時は庭先の露天に入った。木の浴槽が地面に埋め込まれており、大きさは一人が足をまげて入れる大きさ。ここに焼いた石を直接入れ、適温になったところで入浴。思った以上に気持ちよかった。お試しあれ。

ブータンの床屋



ブータンの男は全員、同じ形のゴを着なければならない。個性を主張できるところは髪型だけなので、若い男の子は必然的にヘアスタイルにこだわる。最新情報を常にインドやタイから仕入れているそうだ。
とは言え、さすがにこんなヘアスタイルの男の子は見なかったけど。


ブータン滞在も終わりに近づいた頃、ガイドとドライバーが急に床屋に行くと言い出した。二人で頭を丸めると言う。わけを聞いても絶対に言わないが、二人でにやにやしている。どうせろくな理由ではあるまい。

おもしろいのでついて行くと、ネパール人の床屋は髪をちょっと濡らしただけでカミソリでじょりじょり。所要時間、一人10分もかからない。


マルコメくん、二人できあがり。
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プナカの春祭り

2007-02-20 04:02:06 | ブータン
Losarも過ぎ、今年のプナカの祭りも21日から始まるとのことなので、昨年のお祭りのレポート。

2006年3月4日から13日まで、6回目のブータン訪問。今回はプナカの祭り見学が目的。

プナカはブータンの国教、チベット仏教ドゥルク派の総本山。大僧正ジェイ・ケンポの御座所なので格式が高い。ポチュー(男川)、モチュー(女川)の中洲に建つ寺は10年ほど前の洪水で大きな被害を受け、最近やっと大掛かりな再建工事が終了したところなのでピカピカ。


3月7日、まずはプナカ・ドムチェを見学。護法神供養のための祭りで、僧侶が仮面舞踏を行う。グル・リンポチェのためのツェチュとは踊りが違うとのことだが、狭い屋内で儀式が進行し、一般人は吹き抜けの2階バルコニーから大勢の人の肩越しに覗けるだけなので、正直どこがどう違うのかわからない。

中庭では近在の村人が昔の兵士に扮して歌を歌っていて、こちらの方が面白い。この兵士役は世襲で、名誉ある役目らしい。
 
歌が終わると全員中庭に座り込んで世話役からドマ、キャンディー、酒などを振舞われる。いかにも村の祭りらしい。

寺の外では縁日の屋台が並ぶ。子供はお菓子、大人は賭け事に夢中。これは世界中どこでも同じ。
ほかにも力比べなどいろいろな競技があったようだが、そこはブータン、のんびりしていていつ始まるのかもわからない。
外国人はいらいらするが、現地人は気長に楽しそうに待っている。

 これは北の山間部から来たラヤッパ。独特の帽子をかぶっているのですぐわかる。

 お祭りには必ず現れる携帯立体曼荼羅、タシ・ゴマン。歌を歌いながら小さな扉を開けているおじさんも前に見たことがある。きっと何人もいないんだろうな。

3月8日はプナカ・セルダ。1616年に持ち出された仏像を取り返そうと侵入したチベット軍を壊滅させた記念のお祭り。ブータン人は今でもチベット人が嫌いだ。

 まずは兵士たちが一人一人、見得を切りながら階段を下りてくる。急な階段から転げ落ちないかとヒヤヒヤ。

次に僧侶たちが行列を作って寺から出てきて川岸で大僧正を待ち受ける。川岸は見物人でぎっしり。




 この日のための特別な衣装で大僧正登場。

お付きからみかんを受け取るとこれを川に投げ入れる。これは仏像に見せかけて偽物を川に投げ入れ、チベット人を溺れさせた故事にちなむ。このみかんを拾うと幸運とのことで川に飛び込む人、数名。もっと大勢飛び込むと思っていたのでちょっと肩透かし。


長く待ったわりにあっさりとしたこの儀式が済むと、全員寺の中庭へぞろぞろと戻る。
中庭では兵士たちが大僧正の前に整列し、大鍋から酒を賜る。
 

 見守る大僧正、ジェイ・ケンポ。ブータンでは国王と同等とされる偉いお方。決して某北の国の独裁者のバカ息子ではありません。

3月9日、プナカ・ツェチュ。プナカでは行われていなかったこの祭り、観光客誘致のために2年前から開催されることになったそう。なので内容はパロやティンプーのツェチュと変わらない。

 
動物の仮面の踊りとか、

 
太鼓の踊り

 
これは不倫をして鼻を切られた王妃と王様の話。


おなじみの道化役、アツァラ。

 これがチベットから仏像を盗んだ張本人、シャブドゥン。ブータン建国の父だそうだ。


地元の人たちが大勢来ていて大盛況だが、中庭が広いし、外人観光客もまだまだ少ない。パロやティンプーより見やすいのはいいだろう。
ただしブータン人の衣装は華やかなパロに比べてだいぶ地味。ブータン内の経済格差がこんなところに見える。

 
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Happy Losar

2007-02-18 22:10:40 | チベット文化圏
Tashi Delek!

今日はチベットのお正月、Losar
チベット暦は基本的に太陰暦なので中国の春節と同じ日だ。ただしチベット暦にはインド占星術の要素も入っているそうで、宗派によっても少しずつ違うとのことなので、正確な暦は専門の僧侶が正式に発表するまで確定しないらしい。

チベットのお正月の様子はチベットハウス(ダライラマ法王日本代表部事務所)の記事から こちら↓

チベットの正月

チベット文化圏でも干支が使われていて、今年は丁亥、英語だと Fire Hog Year となる。
ブータンの占い師による今年の運勢はこちら↓

Kuenselonline

世界中で病気、災害、暴力がはびこるというありがたくないご託宣だが、せめて平和を祈りましょう。
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