去年の春に初めて緊急事態宣言なるものが出た時には夜の営業ができない飲食店の多くがお昼のお弁当を売り出した。
おかげで一時は自分のお昼が大変に充実したのだが、今回は諸事情あるのだろう、もう全面的に休業してしまっている店が多い。
そんな中、近所の居酒屋「晩杯屋」は店頭で鮮魚を売り始めた。
毎日11時ごろから店頭に発泡スチロール箱が並んで、何が入荷したかは見てのお楽しみ。
販売を始めた初日にいただいたのは
鯛を一匹、これはアクアパッツァにした。
まぐろのカマは1つたったの100円。お買い得と言われた生うには3000円だったけれど、これはうに丼やパスタにしてすごくおいしかった。
味をしめてその後もちょくちょく覗き
大好きな北寄貝はバター焼き、サバの西京漬けもおいしくて、鯛のカブト焼きも1つ100円。
魚の処理もお願いできるのでウマヅラハギをお刺身にしてもらうともちろん肝付き。平貝もお刺身で。
初めはタダでやってくれた魚の処理、しばらくしたら有料になったけれどそれも100円、200円と安い。
別な日にはマゴチという魚を1匹、薄造りにしてもらったらたっぷりあったので
一日目はポン酢で、翌日はセビーチェに。アラももらってこれはアラ汁にした。
オコゼも薄造りがおいしいというのでもらったら、こちらには皮や卵の湯引きも付いてきて、アラはお味噌汁に。
マゴチもおいしかったけれどオコゼはさらに甘みがあってうまーい!
酒の飲めない自分はこれまでこのお店に縁がなかったのだが、近所にまともな魚屋がなくなってしまったので珍しい魚も登場するこの鮮魚販売は実にありがたい。
当初は5月11日までだった予定が今月末まで伸びて、宣言延長でこの魚屋営業も継続になるみたい。
つい毎日覗きたくなってしまって魚の頻度が多くなったけれど、せめてこれぐらいの応援はしないと。
がんばれ、晩杯屋!
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生田緑地ばら苑のこの春の公開も早々と終わってしまった頃、カメラ屋さんのオンライン講座に薔薇の花の撮り方があるのを発見してしまった。
「薔薇をうまく撮るのは結構難しいんです」って、もっと早くこの動画を見ておけばよかった。
しかしこういうものを見るとすぐに実践してみたくなる。
ということで我ながらしつこく、どうにかまだ薔薇の咲いていそうな「横浜イングリッシュガーデン」におでかけ。
目的地までは横浜駅前から無料送迎バスが出ている。
というのもこのお庭はtvkハウジングプラザ横浜という大きな住宅展示場の一角にあり、運営者もテレビ神奈川なのだ。
通常は1時間に1本のこの無料バスが薔薇の季節には2本に増便され、横浜の地下道出口には係員がいてすぐに案内してくれて至れり尽くせり。
ハウジングプラザには10分もかからずに到着して、モデルハウスを横目にしばらく歩くと
イングリッシュガーデンの入り口。薔薇の開花状況によって変わる料金、この日は800円だった。
この料金が示す通り、薔薇はすでに盛りを過ぎていて
アーチにはもうほとんど花が見えないし
遠目にそこそこ咲いているように見える花壇も、近づいてみるとだいぶお疲れの花が多い。
しかしこの公園はそれほど広くはない敷地を様々に区切って工夫をしていて
脇の細い通路にときめきガーデンなんて名前が付いていたり
芝生の広場があったり、木が茂る中を通る小道があったりと変化に富んでいる。
おかげで日差しの強い晴天だったけれど
陰や木の間ごしの光がちょっと面白かったかも。しかし講座の先生のようにはなかなか撮れん。
薔薇がもう終わりかけているこの時期、次に控える紫陽花が咲き始めていて
薔薇と競演。
紫陽花だけではなくこちらの庭では薔薇以外にもたくさんの花が見られて
左の黄色い花(?)はなんだろう、Picture This先生もこれは正解が出せないみたい。
好きな花の一つであるクレマチスもこんなにいろいろ種類があるとは知らなかった。
要所要所にかわいいベンチのあるこのお庭はフォトジェニックで
講座で教わったこんなお日様の写真も撮れて満足。
お昼過ぎにまた無料バスで横浜に戻って
横浜に来たからには、とベタに崎陽軒本店へ。その地下にある「アリババ」はランチバイキングが有名なのだそうだけれど、ご時世柄バイキングは中止中。
そこでローストチキンをお願いしたが、これが皮はパリっと、中は胸肉部分もしっとりとして、特に添えられた首の部分がおいしい!
ドリンク類とアイスクリーム、それにシウマイだけは食べ放題なので、パンもご飯もおことわりしてシウマイを1ダースも食べてしまった。
おかげで帰ってからもしばらく口の中が崎陽軒のシウマイだった。
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鳩山会館で楽しくなってしまった薔薇の撮影、もっと撮りたいと今度は多摩川の向こうへ。
降り立ったのはJR南武線の宿河原駅。
ここから本日目指す生田緑地ばら苑へは要所要所に看板が出ているのでその通りに歩く。
途中に現れた立派な建物は藤子不二雄ミュージアム。
ただし本日は休館日なので入れない。
駅から徒歩15分で入り口に到着。ここで検温があって、OKなら先に進めるのだが
その先が長い坂になっていて、お年寄りからは「こんなに大変だとは思わなかったよ」とぼやきが出ている。
車ならばこの上にも駐車場があるが、休日などはいっぱいになりそう。
自動車道の坂を上がり切ってもその先にはさらに階段があって、
これを上がってようやくばら苑に到着。
生田緑地ばら苑は小田急向ケ丘遊園の閉園後、ばら苑だけが川崎市に引き継がれたのだそうで、この図式は京成谷津遊園跡の谷津バラ園と一緒。開園が1958年とこれも谷津とほぼ同時期で、パンフレットによるとここも「当時は東洋一と賞された」って、どっちが東洋一だったやら。
ここも入り口にたどり着くと早くもバラの香りが漂ってきて
園内の薔薇はちょうど満開。
こちらには800種、約3300株のバラが植えられているそうで、これは谷津の7500株よりはだいぶ少ないのだけれど
植え方のせいか開花具合のためか、こちらの方が全体に華やかに見える。
特にこの時はツルバラが満開になっていて
小さな花がびっしりときれい。
この日は前日に雨が降って、当日もどんよりとした曇り空だったのだが
おかげで花びらの上の水滴もきれいに撮れた。
園内をうろうろしているとイングリッシュローズコーナーにロンドンの看板を掲げて何やら説明している人がいた。
どうやら川崎市、横浜市はオリンピック英国代表の事前合宿予定地なのだが、コロナのおかげで来そうにないらしい。それでもPRを続けているとは、涙ぐましい。
などと思いつつ、薔薇の写真を撮りまくり。
こうして改めて自分の写真を見ると、ピンクや黄色の花は撮っているが赤いバラはたくさん咲いているのにほとんど撮っていなくて、青薔薇やグラデーションの入った花を好んで撮っている。偏った趣味だ。
趣味と言えば谷津でも気になった園内の彫像。
ヨーロッパ風の演出なのだろうが、安っぽくてやめればいいのに。
それにしても見事なこちらのバラ園はボランティアによって手入れされているそうで、入園料がない代わりに募金を募っている。
そこで自分も寸志を入れて、パセリの種を一袋いただいてきた。
春と秋の薔薇の開花期のみ開園する生田緑地ばら苑、この春の公開はもう終了してしまったが堪能させていただいた。
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谷津で薔薇の写真を撮ってみたけれどまだどれも中途半端。
再挑戦をしようと都内の薔薇の名所を見るも、古河庭園や神代植物公園などは緊急事態宣言のおかげで休園中。
そこで所要のついでに「この時節、積極的に来てくださいとは言えませんが」と謙虚に開いている鳩山会館に行ってみることにした。
有楽町線の江戸川橋駅から徒歩7分。
音羽通り沿いにある門には鳩が3羽絡み合っている。
門の内には木が茂り、車道が上へ伸びてお城に入って行くみたい。
汗をかきつつ坂を上ってやっと玄関に着いた。
入場料600円を支払ってお屋敷の中へ。
玄関からすぐの部屋は応接間。ソファの皆さんがご覧になっているのはこちらの館長、鳩山由紀夫さんのご挨拶ビデオ。この家は1924年におじいさんの鳩山一郎が岡田信一郎に設計を依頼して建てたものだそうだ。
応接間に続いては食堂があって
その片隅には懐かしい形のテレビにビデオデッキ。テレビの上には鳩がいる。
このお屋敷はあちらこちらにステンドグラスが嵌っていてそれがかわいいのだが
この中にも鳩。
玄関の上にも鳩。
軒下にも鳩、とこれを探すのも楽しい。
2階へ上がる階段の踊り場には五重塔の大きなステンドグラスがあって
2階にある大広間では舞踏会でもできそうだ。
この2階の窓から外を見れば薔薇の花壇で縁取られた芝生の庭が見える。
周りには木が茂って、文京区の真ん中なのに周りのビルなど全く見えないのがすごい。
庭へは食堂や応接間から繋がるサンルームから出ることができる。
隅には由紀夫さんのひいおじいさん、ひいおばあさん、おじいさんたちの銅像が立ち
周りの薔薇は満開、どころか日当たりがいいせいだろうか、5月15日で早くも散り始めているものも多かったが
日が差しているので先日とは少し表情の違う薔薇が撮れただろうか。
鳩山さんちは住み心地が良さそうで素敵だった。
で、せっかく優雅な気分になったので
お昼はこの近所のフレンチ、「TeF」というお店へ。
メニューはシェフのおまかせのみとのことで事前になにかも知らされないが
ニンジンのポタージュに野菜がたっぷり付け合わされた石鯛のポワレ、とてもおいしかった。
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谷津でバラを堪能したら、スクムビットさんの車で稲毛へ移動。
稲毛海浜公園の一角にある「千葉市花の美術館」にやってきたが、今年の3月までネーミングライツで「三陽メディアフラワーミュージアム」だったとかで看板は以前のまま。
門をくぐると広い敷地の中にガラス張りの温室が見える。
ここにも薔薇が植わっているというのでまずは建物の外の後ろ庭へ。
なるほどここにも薔薇が見えるが、それ以上にカラフルな花がいっぱい。
建物の外の庭は入場無料だそうで、子供や犬連れの皆さんもいっぱい。こんないい散歩コースが近所にあるとはうらやましい。
せっかくなので温室も覗いて行きましょう。
こちらは入場料が300円。
温室の入り口はどうもよくわからないセンスだけれど、中は小さいながら滝まであって
濃厚な熱帯の香りもする。
美術館らしく座れないソファや履けない靴の展示もあるこちら、いい所を紹介いただきました。
で、そろそろお腹もすいてきたのでまた移動。
佐倉で我が家がお気に入りのイラン料理屋「サダフ」にご案内したのだが、スクムビットさんの愛車のナビは妙な裏道に誘導してくれちゃったのでひとしきり迷い、佐倉が立派な田舎であることもご紹介。
やっとたどり着いた店の前はなんだかやけにきれいになっていて、駐車場にも車がたくさん停まっていたが中もなかなかの盛況ぶり。平日の昼間に来たのは初めてなのだが、日本人のお客さんが多いのにもびっくり。初めて来た頃なんて本当に自分たち以外は中東やアフリカ系と思われるお客さんしかいなかったのだからメジャー(笑)になってうれしい。
注文はお任せいただいたので
ドーンと羊のすね肉煮込みにそら豆入りのポロ。カレーはチキンを頼むつもりが間違ってマトンと言ってしまった、ごめんなさい。でもお二人のお口にも合ったようで一安心。
スクムビットさんもtrintrinさんもいい人だ。
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中学から大学を卒業するまで京成線沿いに住んでいた。
その沿線に谷津遊園という遊園地があったのだけれど、これは一度も行くことなく1982年に閉園してしまった。
中に一時は「東洋一」とも呼ばれたというバラ園があったのだが、これが今は習志野市営となって存続しているということでブログ仲間のスクムビットさん、trintrinさんとバラ園デートに出かけてきた。
急行も停まらない谷津駅で降りて徒歩5分。
住宅に囲まれた公園の一角に地味なゲート。
薔薇の開花期は550円となる入場料を支払って中に入ると
入ったとたんに薔薇のいい香りがふんわりと鼻にまとわりついてくる。
訪れた日は開花率50%と出ていたけれど
それほど広くない敷地に800種7500株あるという薔薇は十分に見ごろ。
背景はマンションだったり、謎の彫像があったりするけれど
色とりどり、形も様々な薔薇を愛でるのは楽しい。
ということでこの後は花の撮影会。
スクムビット先生に軽く教わりながら撮ってみたが、なんだかいまいちで納得いかない。
とは言え園内には薔薇の他にも
香りのとてもいいオオバンマツリとか
かわいらしいハクチョウゲ
ボトルブラシとかも植えられていて楽しい。
香りの特にいい品種ばかりを集めた「香りの庭」もあって気持ちよく、もっと早くここに来ればよかった。
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2月にMakuakeのプロジェクトで野菜を送ってもらった「We are the Farm」、都内に6店舗あるレストランの割引券が同封されていたので一番近い目黒店に行ってみた。
お店は権之助坂からちょっと脇道に入った目立たない所にある。
が、店内はほぼ100%若い女性客でいっぱい。皆さん、よく知ってらっしゃる。
お昼にはメイン+サラダ食べ放題のランチ・メニューもあるが、せっかく割引券もいただいているので3500円のFarmコースにしてみた。
まず運ばれてきたのはトマトとケールの2色のソースの上に乗ったブッラータチーズ。これはコースに追加したものだが、ブッラータも随分知名度が上がったものだ。
「世界一トマト」と称するものはそれほど違うとは感じなかったが、チーズはうまい。
次に運ばれてきたのは山盛りのケール・サラダ。
3種類のケールが使われているそうで、ケールに種類があるとは知らなかった。ほろ苦いケールに濃いめのドレッシングでワシワシ食べられるが、3種類の味の差はあまり感じられず、何かもうちょっと味や食感のアクセントになるものが入っていればもっと食べやすいだろうと思う。
3皿目はグリル野菜。
8種類ほど乗っていて、特に丸くて平たいズッキーニがおいしい。これだけでも結構お腹がいっぱいになる。
と思っていたらメインの鶏のグリルがすごいボリュームでびっくり。
しかもむね肉にも関わらずとてもしっとりした焼き上がりで、野菜よりもインパクトがあった。
脇に添えられているのはえごまのマスタードだそうだが、プチプチとした食感はハタハタの卵にそっくり!
最後のデザートにも野菜が使われていて
緑はバジル、赤いのはビーツとイチゴのジェラート。ビーツとベリーはやっぱり合う。
ということで野菜が売りのこちらのレストラン、しっかり満足度も得られることを確認。
まだ進化の余地もありそうなので、しばらくしたらまた来てみよう。
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4月17日 続き
加茂水族館から鶴岡駅までは適当な時間にバスがなかったのでタクシーを呼んだ。
前日は鶴岡で泊まったと言うと運転手氏、「スイデンテラスですか」とすぐ言った所を見るとかなり人気があるらしい。
早く着いたので次の列車の時間まで駅前の「Foodever Tsuruoka」なる商業施設に寄ってみた。
観光案内所も入るこの施設
鶴岡の特産品がおしゃれに並べられていて
クラゲ柄のお酒があったり、ちょっとした飲食コーナーにも日本酒バーがあったりする。
小腹が空いたのでカフェで最近はやりらしいマリトッツォなるお菓子を初体験。
イチゴがたくさん入っておいしくて、後で確認したらこちらのカフェは山形一の有名シェフ、「アル・ケッチャーノ」の奥田さんのカフェだった。
隣のレストランはコロナのため休業中だったけれど、駅前のこの施設は寄る価値あり。が、外から見ると営業しているのかどうかもわからないほど地味で、なんだかとてももったいない。
時間になり、新潟行きの「みずほ」に乗車。
日本海沿岸を走るこの特急に乗るのはもう3度目なのだが、なぜかいつも天気が悪くて残念。
2時間弱で新潟駅に到着して、今回初めて改札の外に出た。
というのも新潟のたれカツどんが食べてみたかったから。
そこで北口を出てすぐの所にある「とんかつの政ちゃん」でミニカツ丼を注文。
カツのお肉は薄くて脂身なし、パン粉も細かくて福井のソースカツ丼によく似ている。ただし福井のタレが酸味の効いたウスターソース系だったのに比べてこちらは甘みの強い醤油味。個人的な好みでは福井だが、こちらのカツ丼も十分においしくて、わざわざ途中下車した甲斐があったと満足。
その後はすぐに新幹線に乗ってしまって、結局今回も新潟の町はとんかつ屋以外何も見ることなく終了。
カバンの中には各地で買ったいつも通りの戦利品。
まずは平泉で、かりんとう饅頭はミニの名前の通り一口サイズ。かわらけかりんとうは秋田のうす葉かりんとうをもっと薄くしたようでカリカリ。
北上では里芋の入ったタルトなど買って
秋田県ではこれもカリカリで好きなあげ干し餅。
鶴岡では以前行った時にとても気に入った「古鏡」というお菓子のファクトリーショップがスイデンテラスのすぐ近くにあったので
いろいろ少しづつ買ってみた。木村屋さんは銀座木村屋で修業した人が始めた鶴岡で一番有名なお菓子屋さんなのだそうだ。
山形では他にさくらんぼの香りの紅茶とあみえび醤油を買ってみた。
しかし今回一番のヒットは平泉駅の売店で買ったこちら。
割れた南部せんべいなのだがこれがお醤油が効いてとてもおいしい。
また岩手に行ったら絶対に大量買いしよう。
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4月17日
東北旅行4日目、残念ながら朝から雨。
そこで同行の友人は初めてでもあり、加茂水族館に行くことにする。
鶴岡駅に大きな荷物は預けて、バスで40分。
今回で3回目だけれど、ここなら何回来てもいい。しかしここに来る時はいつも天気が悪い。
はじめの方には近海の魚。
あれもこれもおいしそう(笑)。
そしてすぐにクラゲの「クラネタリウム」へ。
以前にも見たクラゲも多いけれど
特に小さくて虹色のネオンのような光を明滅させるクラゲはいくら見ていても飽きない。
ちょうど飼育員によるお話の時間だったのでまだ定員になっていなかった飼育室に入らせていただいた。
柱にはいろいろな国から来た訪問者の寄せ書きがあって、中にさかなクンのサインも発見。
ビデオや顕微鏡も使った解説で、ほんの15分ほどだけれどなかなか面白かった。
この部屋の外にはクラゲの赤ちゃんを入れた水槽がいっぱい。
ここは難しいクラゲの繁殖にもかなり成功しているようで、水に浮かぶゴミもよく見れば赤ちゃんクラゲ。
華やかなハナガサクラゲも楽しいがさらに面白いもの発見。
どう見ても目玉焼きにしか見えない。
ミズクラゲの大水槽にはさらにクラゲが増えたようで、6年前とは違う種類も見られて大満足。
最後はショーがコロナのために中止になってしまって退屈しているアシカやアザラシを眺めて、鶴岡駅に戻った。
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4月16日 続き
鶴岡駅前からはタクシーで10分、今夜の宿へ。
Suiden Terrasseは名前の通り水田に囲まれた中に建つ坂 茂設計のスタイリッシュなホテル。
実は年末の別府のカフェにあった雑誌でこのホテルの写真を見て、すぐに来ようと決めたのだ。
1階のエントランスを入るとすぐに階段がフロントの前まで伸びていて、チェックインをすませたら本の並ぶライブラリーエリアを抜け、渡り廊下を通って宿泊棟へ。
宿泊棟はまるでコンテナを重ねたようなそっけない外観だが
意外に複雑な内廊下を歩いて行くと思いがけない所に坪庭のようなスペースがある。
我々に与えられた部屋は一番奥にあった。
コンパクトな部屋だがすっきりと機能的で奥に洗面、トイレ、シャワー。
窓の外にはまだ田植えの始まらない水田が広がり、首を延ばすと鳥海山も見える。
ただ予想外だったのはここが鶴岡サイエンスパークという工業団地の中にあったこと。だから確かに水田に囲まれてはいるが人家や店も見え、羽越本線の列車が通るのも見えるのだ。
夕食は本館2階のレストランで。
月山が正面に見える窓際の席で自分は「さくらんぼロワイヤル」なるノンアルコールカクテル、友人は月山ワインの飲み比べセットで乾杯。ワインも味見させてもらったがどれもすっきりしておいしい。
食事は白い2段重が運ばれてきて
1段には魚のカルパッチョやキッシュ、山菜のベニエ(=天ぷら)などが入り、もう1段はたっぷりのサラダ。
もう一つ後から運ばれてきたお重にはローストビーフとポーク、それにパスタが入り、デザートはチョコレートタルト。
少なめかなと思ったがお肉まで食べればお腹いっぱい、味もとても良くてこれは予想以上。
食事が終わる頃には外もすっかり暗くなって
間接照明のロビーが一段とかっこいい。
ライブラリーの裏側にあるショップの商品もおしゃれだ。
建物を外からも眺めてみると
三日月も出て絵になること。周囲に水が張られていればさらに素敵に見える所だが、まだちょっと早くて準備中だったようだ。
ところで建物の一番端にあるドームはスパ棟。
源泉かけ流しの温泉とのことなので行ってみると、一番端の部屋から本館を通って別の宿泊棟に入って1階に降りて、と遠くてなかなか大変。
女性用露天は内湯とは離れていて、しかも工事のため朝は入れないというのでまずはそちらへ。
洗い場は面白い造り、お風呂は細長くてカーブしているが、外は真っ暗でつまらないのでここは覗いただけでパス。
次に内湯へ行ってみると
写真はHPから
ドームの中央にあるこちらの浴室も浴槽が細長く弧を描いている。
ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉のお湯は源泉62℃とのことで湯口はかなり熱く、細長い浴槽を適温を求めて移動する。癖のないお湯はかけ流しのはずだがちょっと塩素のにおいがして、これはちょっとがっかり。
お風呂から上がって部屋に戻ろうとするとまたライブラリーの表示が見えたので行ってみる。
すると宿泊棟1階にあるこちらは何部屋かに渡ってそれぞれテーマの異なる本が集められていて
設計者、坂さん得意の紙管製の椅子などもあって、ここは落ち着いていい感じだ。
翌朝はいつもなら朝風呂に行くところだが遠いのでパスして、レストランに朝食へ。
朝はカウンターでお盆を受け取る方式。
きれいな器に野菜の多いメニュー。粕漬の魚もとてもおいしいのだが、汁物はこの器なのに言わないとスプーンをくれないし、御飯の友が少ないのにおいしい納豆はお替りをもらえないのが残念。
食後はコーヒーを持ってまた1階のライブラリーへ。
目の前に本館も見えるここが一番好きかも。
とゆっくりさせてもらい、10時にタクシーを呼んでチェックアウト。
坂さんの建物を満喫したが、ホテルとしてはいささかちぐはぐな所が目に付いた。
スタイリッシュな建物はリゾート風だが立地からはビジネス客を期待しているようだし、複雑な動線はお風呂に行くのにロビーを通らざるを得ないが館内着は浴衣で、これは作務衣のようなものにした方が良さそう。
ハードにソフトが追い付いていない感じだろうか。
いつも行く鄙びた旅館とは違って若いカップルの多いこちらのホテル、これからうまく進化してほしい。
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