Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

スリランカパーティー

2013-11-18 21:52:32 | 南アジア
友人に誘われ、「トウキョウスリランカパーティーライブ2013」というイベントを覗いてきた。

場所は代々木の某マンションのパーティールーム。
 小さなステージ・スペースの前にイスが並べられ、その周りに机を並べて物販スペースにしている。入場者は70人ほどでなかなかの盛況。

早速友人の知り合いである「アハサ食堂」のテーブルに行ってみると、開場したばかりというのに商品はすでに残り少ない。
 なくならないうちにとすぐに「スリランカのスナックセット」をもらう。
コキスと言うのは米粉とココナッツミルクの生地を油で揚げたお菓子。きれいな花型でパリパリ、薄甘いお味。もう一つのパリップワデはヒヨコ豆のコロッケで中東のファラフェルとほぼ同じもの。ただスリランカ風は青唐辛子が入っているのでピリリと辛い。

そうこうしているうちに主催者の挨拶があって、まずはスリランカ人の踊り子さん登場。
  
一人目は伝統的なキャンディー・ダンスを披露してくれたが、見事なプロポーションはシギリア・レディーの壁画そのまま。あの絵は誇張ではなく写実だったんだ!
もう一人はスリランカの歌謡曲に合わせた創作ダンスを見せてくれたが、こちらは優雅に反る指先がとてもきれい。
二人とも日本に留学中の学生だそうで日本語もペラペラ。才色兼備とはうらやましい。

ダンスの後はこちらでまたおやつを購入。
  「アチャラ・ナータ」さんのプットゥ。
細長い筒にココナッツ・フレークと赤米の粉を入れ、水を入れた鍋の上に乗せて5分ほど蒸す。
 これにココナッツ・ミルクをかけて食べるのだが、スリランカで食べたものよりしっとりして、自然の甘みでおいしい。

ほかにもスリランカ風のミルクティーやビールを売っているところもあり、物販は紅茶やアクセサリー、スパイスなど。
 カラピンチャはカレーリーフ、コタラヒブトゥは木の枝のようなハーブだそうで、こういうものが入ったビスケットは珍しい。
 かわいいノートと象の飾り物もつい購入。

ステージでは名古屋の紅茶屋さんがセイロン・ティーのお話。
昔から日本でも有名なスリランカの紅茶だが、最高品質のものは最近は中東や中国に行ってしまって日本には入らないとか、社会主義国であるために紅茶はすべて決まった価格で国に買い取られ、質の良いものを作っても付加価値分のお金は生産者の手元には入らないとか、なかなか興味深い話題も。

来場者はスリランカになんらかの関わりのある人や、行ったことがあってスリランカが好きな人がほとんどとみえる。
お話やビデオ上映など出し物はまだ続いていたが、次の予定があるし、椅子の数が圧倒的に少なくて立ちっぱなしがつらいので早めに退散。

こういう手作りっぽいイベントが最近はいろいろあって面白いが、企画や運営は簡単ではなさそうだ。


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スリランカのおやつ

2011-07-26 20:25:14 | 南アジア
植民地時代の名残か、ちょっと大きな町ではよく見かけるパン屋さん。
 ここはキャンディでもいちばん有名な店なので制服もおしゃれだが
  
デコレーションケーキはなぜかアメリカンなにおいがする。

どの店にもあったのがリンゴの形をしたアップルケーキ。
 ちょっとかわいい。

スリランカ伝統のお菓子はこんな感じ。
 米粉やヤシ砂糖を使ったトフィー系のお菓子が多いよう。

長時間ドライブの一日、昼食代りに街道筋のこぎれいなお菓子屋さんでお茶にした。
  
皿の奥の白いお菓子はアスミーといって、多分米粉を溶いたものを絞り出しながら揚げたお菓子。ぱりぱりして砂糖衣がかかったところだけが甘い。
真ん中の蓮の葉にはさまったものはヘラパ。小豆でできたこれはまさにきんつばそのもので甘さもほど良く、紅茶と言うよりお煎茶がほしくなる味。
スリランカにこんなに和菓子によく似たお菓子があるとは、思いもしなかった。

コロンボの下町で入ったのはこんなスナック屋さん。
   
席に着くとトレーに入ったお菓子が次々に運ばれてきて、食べた分だけ支払う仕組み。
  
サモサのような揚げものとか、カステラ風のものとか、どれも甘すぎずに美味しく、特にこの揚げドーナッツのようなお菓子はモチモチした食感でおいしかった。

 飲み物は南インド風に引っ張って入れるキリティー(ミルクティー)。

   
日本のことを心配してくれたほかのお客さんの飲んでいるものもおいしそう。
おちゃめな店員さんたちも楽しくて、コロンボにいたら毎日この店に通いたい。

お菓子ではないけれど、ホテルの朝食でありついたのはホッパー
  
小さな専用鍋で一つづつ焼き、これは真ん中に卵を落としてもらった。

こちらは同じくホテルのデザートとして作っていたプットゥ。
  
長い筒の中に米とココナッツを詰め、下の鍋を沸騰させて蒸しあげる。
デザートなので砂糖とココナッツミルクをかけて食べるが、プットゥ自体は軽い塩味なのでこれだけ砂糖をかけてもそれほど甘くない。

どちらも南インドでも見かけたスナックで、食文化の近さがよく分かる。

ついでにスリランカの飲み物、といえば断然これ。
 ジンジャービール。
ビールと言ってもアルコールは全く入っておらず、つまりジンジャーエールなのだが、これが生姜がビンビンに効いて実においしい。
滞在中このEGBというブランドにしかお目にかかれなかったが、これ、日本でも売り出してくれないかな。

下戸の自分には無縁ながらアルコール好きな方にはこちら。
 デザインもかっこいいライオン・ビール。
  
インド同様、スリランカも酒屋は金網や鉄格子のはまった厳重な作り。
ビールのほかにはヤシから作ったラムのような蒸留酒がほとんどのよう。

 お土産にはこれまたジンジャークッキー。
ベトナムやインドネシアのような苦味の利いたちょっと泥臭いコーヒーにもジンジャー入りがあって、スリランカは生姜好きにはたまらない。


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スリランカの果物

2011-07-25 16:20:21 | 南アジア
スリランカは果物天国である。

車で長時間移動していてもいろいろな果物屋台が出現するので飽きることがない。

基本的にその場所でできるものを道端で売っているので
 
アボカドだったり、グアバだったり、続く時は同じ売り物が続く。

平地でよく売っているのは黄色いキング・ココナッツ。
  
買うと頭に穴をあけてくれるが、ストローなんてしゃれたものはないので飲むのに苦労する。

 ヌワラエリアへ続く山道にはとうもろこし屋台。
甘さは少ないがモチモチした食感が懐かしい感じ。

国中いたるところで見かけるのはバナナ。
  
どこでもこんな房のままぶら下げて売っているのだが、客は下の熟れているものからほしい数をもいでいく。
バナナにもいろいろ種類があるので並べて食べ比べ。
一番おいしいのはレッド・バナナで、これは甘みと酸味のバランスがちょうどいい。
左端の大きいのも酸味があっておいしそうだったが、まだ熟し切っていなくてちょっと渋かった。
でもどのバナナも日本のスーパーで売っているものとは大違い。おいしい!

ぶら下がっている、と言えば
  
スイカ屋台のディスプレーがかわいい。
はじめは作りものかと思ったが、よく見れば本物の輪切り、夕方になると萎びていたりする。
誰かが始めてみんなまねをしたのだろうが、赤い輪切りは確かによく目立つ。
 店番のぼくちゃんもかわいいよ。

大体スリランカの果物屋さんは商品をぶら下げるのが好きなようで
  
みかんでもブドウでも紐にぶら下がっている。

この国ではじめて見た果物はウッドアップル。
 
名前の通り、リンゴほどの大きさだが木のように固い殻に覆われていて、中はタマリンドのようにスジスジの間にねっとりした実がある。
店のおじさんが割ってくれたのでこれを買って帰って、翌朝ホテルでジュースにしてもらう。
  
中身をかき出し、ミルクと砂糖を加えて攪拌。ねっとりしたシェークはやっぱりタマリンドのように酸味があって、決してまずくない。
 人気があるのか、スーパーにもパック入りジュースやジャムを売っている。
ジュースは結構さっぱりと飲みやすく、ジャムはまだ味見をしていない。

よく似た果物ながらTea Factoryの朝食にあったのはベリ。
 これも砂糖を加えてジュースになっているが、こちらは苦みが強くてあまりおいしくない。が、なにやら体にいいそうな。

  
シンガポールなどでよく見るサワーソップもスリランカ人は心臓にいいと言う。
実の形が心臓に似ているからのような気がするが、こちらは甘酸っぱくておいしい。

  
おまけはホテルの庭になっていたカシューナッツ。まるでパプリカのような実の先に種が飛び出して付く不思議な植物だが、この実も甘くて食べられるそうな。食べごろの実は見当たらなくて残念ながら未だ未経験。


お寺の参道ではまるでフライドポテトのようにマンゴーを売っているし、やっぱり南国はいい!


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。 
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スリランカ再訪 12 コロンボ

2011-07-06 01:17:59 | 南アジア
5月5日

スリランカ滞在もいよいよ最終日。

朝食のテーブルに行ってみると
 こんなしゃれたメッセージが。
これ、よく見ると赤、青、緑に彩色されたお米で作られていて、テンプレートを使っているとは思うのだが隣のテーブルとはちょっとデザインが違っていたりする。

お返しにこちらからも
 ウェイターさん、コックさん、お世話になりました。

昼にリゾートを出たが飛行機が出るのは夜中の1時なので時間は山ほどある。
ドライバー氏に「コロンボの見所を適当に回って」とそれこそ適当なお願い。

 まずは有名らしいヒンドゥー寺院に案内されたけれど、残念ながら門が閉ざされていて中に入ることは出来ず。
南インド式のゴーパラムの彫刻が見事だ。

 次に案内されたのは独立記念館。と言っても吹き抜けの集会場のような建物で、仰々しいところがないのが気持ちいい。この正面にはセイロンの初代首相かだれかの銅像が建っていたけど、この国の現代史については申し訳ないほど何も知らない。知っているのはアジアで初の女性首相だったバンダラナイケさんの名前ぐらい。
 社会科見学に来ていたイスラムの女学生達の制服がかわいい。

次は、これはお願いして寄ってもらったシーマ・マラカヤ寺院。
 湖に浮かぶ小さなお寺だが、リゾート建築で有名なジェフリー・バワの設計。
  
南インドでも見た木の格子壁は伝統的な造りなのだろうが、全体はすっきりとシャープで、お寺ながらなんとも洗練されている。

ここから歩いてすぐのところにこの寺の親寺(?)にあたるガンガラーマ寺院がある。
 こちらは由緒ある寺らしく参拝者がたくさん来ているが
  
極彩色の本堂は彫刻にも絵にも西洋風が混ざってなんとも不思議な空間。仏教のお寺と言うよりはバロックの教会がカレー粉をまぶされたような。
 本堂を出たところにある建物はなんだか中国の茶店のようだし
さらに奥の建物の中は
  
お寺と言うよりへんな骨董屋みたい。どうやら寄進されたものをならべているようなのだが、ガラクタにしか見えないものが一杯。

首をひねりながらこの中を歩いているとえらそうなお坊さんに「日本人か。こっちに来なさい。」といきなり呼ばれて、「日本は大変だから」と有無を言わさず手首にお祈りの紐を巻かれた。
  
このお坊さん、どうやらよほど偉い人らしく、タイ人らしき参拝者たちはうやうやしくひざまずいていたし
 境内には日本支援のこんな垂れ幕も。
へんな寺とか言ってすみません、ありがたいことです。

  
コロニアル建築があちらこちらに残る官庁街、フォート地区を車窓から眺めて
  
下町のぺター地区を少し散歩するとここは上野か秋葉原みたい。
大きな鍋を並べたビリヤニ屋とかあっておもしろいのだが、ここはムスリムが多い地区なのか、むさい野郎ばかりの店が多くて女性には入りづらい。

この後は最後のお買物、ということでまずは高級デパート、オデール。
  
この写真ではわかりづらいが真っ白な洋館で中もきれい。
 ここの入り口付近にあるお土産売り場が実にしゃれていて、ついTシャツを何枚も買い込む。

鮮やかな布地で有名(らしい)ベアフットにはカラフルなぬいぐるみがいっぱい。
 

そして最後は再びジェフリー・バワ設計のパラダイス・ロード・ギャラリー・カフェへ。
  
  
元はバワの事務所だったというこの建物、やはり風通しがよくシンプルで、装飾品や花の生け方にまで気が配られている。

 これが設計者のジェフリー・バワ。
次のスリランカの休日はアマンが参考にしたと言うこの人設計のリゾートめぐりも楽しいかも。

さて、ではお迎えが来るまでここでゆっくり食事を、といろいろ頼んでみたが
 カニのグラタンは味が濃くて単調。途中で飽きる。
メインに頼んだチキンの生姜風味グリルはただの生姜焼きでいささかがっかり。
 それにくらべて友人の頼んだ黒いカレーは盛り付けもおしゃれで、やっぱりスリランカではカレーに限るか。
 デザートもプレゼンテーションは素敵なのだけれど。

この店はランチかお茶をしにくるのが正しいかもしれない。
開放感一杯の建物は昼の光の中で見る方がよさそうだし。

最後にここのショップでお皿を購入。
 右のくるくるしたのはシンハラ文字のアルファベット。店にはタミール文字版もちゃんとある。

そして時間通りに現れたドライバー氏に送られて空港へ。
 Mr. Wishwa、8日間お世話になりました。
今回はあなたのおかげで安心してスリランカを楽しめました。


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スリランカ再訪 11 Barberyn Reef Ayurveda Resort

2011-07-05 02:54:49 | 南アジア
5月4日

午前中にアーユルベーダ・トリートメントを受けて、午後は2004年の津波の際にお世話になった Barberyn Reef Ayurveda Resort に行ってみることにした。

宿泊しているワッドゥワからバーベリンのあるベルワラまでは車で30分ほど。コロンボからゴールへと続く幹線道路は海岸線を走る。

 この海岸ぺりにある家々が津波の後には瓦礫の山になっていたのだが、6年経った今はその痕跡もなくなり、相変わらずコンクリートとトタンで簡単に建てたような家が並んでいる。
 以前にはなかったと思われるこんな避難路を示す看板だけが津波の記憶をとどめている。少なくとも観光客の見える範囲では。

 海岸沿いの道路脇にはこれまた簡単な造りの魚屋が並ぶ。

  
こちらの店では左側で干物、右側で鮮魚を販売中。
   
カツオが目立つ鮮魚コーナーではすごい包丁で豪快に輪切り、干物の奥に並ぶ土鍋には煮魚が入っていたが、はたしてどんなお味なのか。

ベルワラの町に入り、幹線道路からはずれてリゾートへの路地をたどる。
この路地は津波の際に非難した道筋、途中に緊急避難をさせてもらった2階建ての家があるはず、と友人と3人でキョロキョロしていたが結局それらしい家は見当たらず。まだ新築らしい家だったが、津波の後にまた建て替えたのだろうか。

 やがて到着したリゾートの門は以前とまったく変わらず。
 フロントで津波の際に世話になったこと、その後の様子が知りたくて来たことを告げるとマネージャーらしき貫禄のある女性が歓迎してくれて、2004年にはいなかった日本語の達者な年配の男性を案内につけてくれた。

はじめに案内されたダイニング・ルーム。
 キッチンは屋根が崩壊したと聞いていたけれどここは被害を免れたらしく以前来た時と一緒。でもテーブルが増えてずいぶん手狭になっている感じ。

ここでお茶をいただいてから客室の方に回ってみると
  
我々が泊まった3階建ての宿泊棟は以前のままながら、その前に以前はなかった立派なプールが出来ている。

  
病院ぽい施術室と、その前に並ぶ薬棚は以前のままだが
 以前には小さなビーチコテージが並んでいた海岸側には高床式の新しい客室棟がいくつも。これだけ客室が増えればダイニング・ルームが手狭になるのも当たり前。

 その前に広がる海には遠浅のリーフがあって、この海が牙を剥いたとは今では信じられない。

部屋数は増えてもこのリゾートはお客さんで一杯。日本からのお客さんもたくさん来ているようで、そのために通訳のおじさんが雇われた様子。

実は今回の旅でも最後はここに泊まりたかったのだが、GW中の予約は一杯、そもそも1週間以上の滞在でなければ受けられないと断られてしまったのだ。

津波の際にとてもお世話になったオーナーには残念ながらお目にかかれなかったが、無事に復興して盛況な様子にともかく一安心。

またいずれお世話になります、とリゾートに別れを告げた。


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スリランカ再訪 10 Siddhalepa Ayurveda Health Resort

2011-06-29 16:07:03 | 南アジア
5月3日~4日

涼しいヌワラエリアから降りてスリランカ最後の滞在地に選んだのはコロンボから40キロほど南のワッドュワにある Siddhalepa Ayurveda Health Resort
休暇の最後はマッサージなど受けてのんびりしようというわけ。

幹線道路から海岸の方へ入り、鉄道の線路を越えたすぐのところにリゾートの入り口があった。
  
 ちょっとへたうまな壁画で飾られたロビーは高級感はないが開放感がある。
ここでまずくはないが不思議な味のハーバル・ドリンクをいただいたらお部屋へ。

なんだか公団アパートみたいな3階建ての2階が我々の部屋。
   しかしバルコニー付きの部屋はシンプルながらも広く、エアコンもテレビもあって、もちろんお湯もふんだんに出る。今までに滞在したケララのソマティーラムや同じスリランカのバーベリンに較べるとストイックなところがなく、ごく普通のビーチリゾートの部屋だ。

敷地の真ん中にはプールがあるが
 ここはまわりをコテージに囲まれているせいか風通しが良くなくて蒸し暑い。

この脇をすり抜け、コテージの脇も抜けると小さなプライベートビーチとその先に海。
  
しかしスリランカの西海岸は4月から10月は波が荒くて、到底海に入ることは出来ない。

こんなリゾートでの一日:

まず朝は7時からプールサイドでヨガ。
  
先生は若いスリランカ人のお兄ちゃんだったが、今までやったことのないようなポーズが多くてなかなか面白い。
友人の求めに応じて写真のためにポーズをとってくれたけど、いまいち無愛想だったのは恥ずかしかったのかな。

1時間のレッスンの後に朝食。
 フルーツをたっぷりいただいて
 お米の入った青汁っぽいスープを食べたり
 甘くないゆで小豆を食べたり。

この後はもちろんアーユルベーダ施療ということで、まずは先生の問診から。
 このポーチでくつろいでいるのが先生方だが、ちゃんと血圧を測り、聴診器も使って各自に合わせたプログラムを作ってくれる。

  
トリートメントはこの廊下の両側に並ぶ個室で一人づつ。
ベッドの上に飾られた花もかわいいが、ここのロビーに飾られていた花のアレンジメントがとても面白い。
  
  

ここでのマッサージ師は一人づつ。まずは椅子に座って頭と肩、背中のマッサージ。
それから台の上に横になってオイルマッサージ。
 このオイルとマッサージの内容は人によって違うはず。

この後、初日はハーバル・バスが処方されたが
 こんな石のお風呂に入ってみたら蓮の葉がいっぱい。中華の蓮の葉蒸しご飯を思い出すがこれが実にいい香り。安い蓮の葉茶を家のお風呂にも入れてみようかと思う。

2日目にもはじめに簡単な問診があってオイルマッサージの後が変わり、自分は全身お米とミルクのマッサージ、さらに顔にハーブのパックを塗られてフットバス。
 このハーブのフェイシャル・パックがよくて、このあと2,3日はお顔がツルツルになった。

 こちらは友人の一人が処方されたスチームバス。これもハーブが敷き詰められて気持ち良さそう。

最後はシャワーを浴び、なにやら丸薬と養命酒のようなものをお猪口に一杯飲まされて約2時間の施療終了。

 さらにそれぞれ薬を渡されて毎食後に飲むよう指示されるのだが、飲み比べてみると各人微妙に味や匂いが違う。
  
これが薬を調合する薬局、ロビーにはたくさんのハーブも並べられている。

このリゾートを経営するシッダレーパとは実はタイガーバームのような軟膏で有名な会社で、その軟膏はどこのスーパーでも売られている。
 もちろんリゾートの売店でも購入可能。
アーユルベーダの病院も経営している会社なのでここも予想以上に本格的なのだった。
同行した4人ともマッサージは気持ちよかったし、たった2日とは言えここの施療には大満足。

空き時間には部屋でゴロゴロして、昼食と夕食は食堂でビュッフェ。
 オフシーズンなのでテーブルは半分も埋まっていなかったが
 サラダが何種類も並び
  
土鍋の中には野菜中心のアーユルベーダ食。
他にちゃんと肉や野菜を使った洋食も用意され
 デザートテーブルまである。
客の人数に較べて用意しすぎではないかと思う充実ぶり。

せっかくなので毎食アーユルベーダ食ばかり食べていたが
  
赤米の玄米と一緒に食べるカレーはどれも穏やかな味でおいしい。豆、芋、野菜ばかりの食事でもまったく問題なし。

アーユルベーダの施療は本来は2週間は続けないと効果が出ないそうで、ドイツ人中心のヨーロッパ人滞在客はそれらしきプログラムをまじめに実践している様子。
確かにこんなヘルシーな食事を毎食摂り、あのマッサージを毎日受けていたら体に悪いはずがない。

しかしこのリゾートは1日でも受け入れてくれるし、フロントをはじめ全体にゆるい感じだが、それはそれで気楽でいい。
なんと言っても全食事、アーユルベーダ込み一日100ユーロちょっとはリーズナブル。

ここはまた来ちゃうかも。


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スリランカ再訪 9 ヌワラエリア

2011-06-28 18:25:07 | 南アジア
5月2日

後ろ髪ひかれつつ雨の Tea Factory を後にしてヌワラエリアの町に入る。

この町は植民地時代、イギリス人が避暑地として贔屓にしたところ。
だから町の真ん中に大きなゴルフコースがあったり
 グランド・ホテルというここはヨーロッパかと見まごうばかりの建物があったりで、雰囲気は軽井沢に良く似ている。
  
時計台のついた郵便局がかわいらしく、その隣の建物もかわいいがこれはなんと警察関係。

  
メインストリートはこんなもんで
 スーパーの建物には1894年の年号が。

町を出ると周りの景色はすべて茶畑。
  
元はどのような植生だったのか、よくぞここまでというほどどの山もすべて茶の木で覆われている。
まったくイギリス人のやることは徹底している。

どの畑にも茶摘の姿が見られ
  
葉先を摘んだら頭にかけた袋に入れて、それが一杯になったら籠に移し変える。
 この怖そうなおじさんは監督さん。
広大な畑のどこを摘むか、管理・指示するのだそうだ。
畑は見るからに急勾配、雨の中でも続く作業はかなりの重労働だそうだ。

霧にかすむ茶畑を見ながら峠を一つ越えると道路脇に野菜の屋台が並びだす。
 標高2000メートル前後のこのあたりでは高原野菜がよくできるらしく
  
並ぶ野菜のおいしそうなこと。
 ねぎと大根を盛大に並べたところもあって、丸かじりしたい!

峠からちょっと下ったところにあるのは大きな紅茶工場。
  
マクウッド社のラブーケリー工場は1841年創業、スリランカで一番古い紅茶工場なんだそうだ。
 周りの景色はもちろんマクウッド社の茶畑。

受付でお願いすると工場見学の案内人がつく。
 写真を撮るときだけは愛想の良かったお姉さんのぞんざいな案内で
  
えらくがらんとした工場内部を見学。
  
紅茶の袋が積みあがっていたし、背中に山のような茶葉を積んで運び入れる人たちがいたからいまだ操業中ではあるようだが、4階建ての建物のうち工場は2階まで、上の階は現在レストランに改装中だそうだ。

 工場見学が終わったらもちろん売店でお買物。
 その隣にはティールームがあって
  
巨大なポットでここの紅茶をいただく。
この紅茶は無料のサービス。冷めると渋みが出るけれど、コクがあっておいしかった。

この後は来た山道をキャンディ近郊まで戻り、そこから進路を西にとって海岸まで。
ヌワラエリアではフリースが必要だったが、下界へ降りればまた汗の流れる暑さ。
標高の差ってすごい。


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スリランカ再訪 8 The Tea Factory

2011-06-24 16:09:40 | 南アジア
5月1日 続き

象の孤児院を出た車はキャンディの郊外まで戻った後、進路を南にとってヌワラエリアの丘陵地帯に入っていく。

くねくねと標高を上げると次第に植生が変わり
  
雨模様で霧も出ているので、とても南の島とは思えない景色になってくる。

やがて小さなヌワラエリアの町を通り過ぎ、茶畑や野菜の畑の広がる村に入るとさらに脇道に入り込む。
  
村の家々の間をすり抜けてからはさらに山の中に入り、道は写真で見る以上に細くてデコボコ。 
本当にこの先にホテルなんてあるの?と疑問に思い出した頃に見えた
 これが今夜のお宿、The Tea Factory


このホテルの建物は名前の通り元紅茶工場。1930年代に建てられ、1973年まで操業していたものをホテルにしたのだそうだ。

外観はまさに工場そのままだが、
  
大きな乾燥機があった場所はおしゃれなレセプションに生まれ変わり
  
ゆったりとしたロビーの一角にはおしゃれなバーもある。

   
建物の中央の吹き抜けには大きなファンが残され、クラシックなエレベーターで上階に上がると廊下も工場っぽさを残している。
 
部屋はすっきりとモダンな造りだが、ここには以前は紅茶葉が山と積まれていたらしい。

到着が遅かったので早速夕食。
このホテルには2つレストランがあるのだが、我々が選んだのはこちら
  
1900年代から1950年まで使われていた狭軌鉄道の客車をレストランに改装した「TCK6685」。スリランカで一番高いところ(標高2000メートル)にあるレストランだそうだ。

  
狭軌なので座席は4人で座るにはいささか狭い。でもせっかくの面白いレストラン、車掌さん姿のウェイター氏も演出たっぷりで楽しませてくれる。

ここでのお食事はコースのみ。
  ← クリックすると大きくなります。

ムードたっぷりに薄暗かったのでボケた写真ばかりになってしまったが
 前菜は牛肉とお魚のカルパッチョを選択。予想とはかなり違う形での登場、ちょっと酸っぱい。
 ニンジンとオレンジのスープは面白いアイディアだけれど、オレンジが勝ってニンジンの味はほとんどしない。
 エビのグリル。記憶なし。
 お口直しはシャーベットならぬアイスキャンディになっている。いろいろ工夫を凝らそうと言う心意気は認めよう。
 メインの子羊は好みから言うと火を通しすぎ。
  
デザートのルバーブ・タルトとこのホテルの紅茶はおいしくいただいて
 でもその後に出てきたこのチーズが一番おいしかったかもしれない。ヌワラエリアで作られていると言うゴーダ・チーズ。翌日、スーパーでしっかりゲットした。

お料理の味は正直、演出に追いついてはいない。でもスリランカでカレー以外の食事も楽しめるということで、これはこれであり。
もっともこのレストランで食事をしていたもう一組も日本人の女の子二人組み。こういうのは日本人にしか受けないのだろうか。

  
翌朝目を覚ますと外は雨。でもおかげで周りに広がる茶畑の緑が実に美しい。

このホテルの庭には小さな紅茶工場があって
  
時間があれば自分で摘んだ茶葉を紅茶に加工してもらえるんだそうだ。

このホテルに1泊だけはもったいなかった。
せっかくここまで来るなら2,3泊はして、フリースがいるほどの涼しさを楽しむべきだったと反省。


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スリランカ再訪 7 象の孤児院

2011-06-21 16:15:13 | 南アジア
5月1日 続き

植物園を出て川を渡ると川端の木の一つに何かびっしりぶら下がっている。
  
よく見るとこれがコウモリ。暗い洞窟に住んでいるイメージが強いが、こんな明るいところにぶら下がってる連中もいるんだ。

キャンディから小一時間で到着したのはピンナワラの象の孤児院。
  
なかなか立派な入り口でチケットを買うと、運転手氏はしばらくここで待っていろと言う。

よくわからないながらも言われたとおりに待っていると
 象さんたちがぞろぞろと列を組んで歩いてきた。
この時間は象さんたちが川の水浴びから帰ってくるところだったのだ。

結構な速度で行ってしまった行列の後を追うと
 広大な敷地に象さんがいっぱい。
遠くに象舎らしきものも見えるが、基本なにもないところで象たちがゆったりしている。
 人間は大雑把に石で仕切られた場所からその象たちを眺めるわけだが
 象使いが近くに象を集めて、客に象を触らせたり一緒に写真を撮らせてチップを集めている。 

 ここの名称は「象の孤児院」だけれど母子の象が多いのかな。
  
ちっこい子象はとにかくかわいい。

  
土の色と同化しつつ、器用に鼻を使ってお食事中の所でも「お母さん、待って~」

 こっちのちょっと年配っぽい象は良く見ると右前脚の先がない。地雷で足先を失ってしまったのだそうだが、元気に硬そうな木の枝をバキバキ食べていた。

そう言えば先日NHKの「ディープピープル」という番組で象の飼育員が言っていたが、象は一日100キロもの餌を食べるのだそうだ。それも木の枝や竹のような硬いものも平気で食べる。

 食べれば当然出るものもたくさんあるはずで

孤児院の外にはこの象のウンチから紙を作って売るお土産屋さんがある。
  
  
紙の生産工程も説明してくれるが、象のウンチは繊維だらけなので乾かしてよくさらせば匂いもないいい紙ができるわけだ。
  
この紙の収益は象の餌や薬に使われるというので何か買ってあげたいが、残念ながら品揃えがあまりよくなく、食指が動かない。ウンチの絵がかわいい紙袋だけ買ってまた園内へ。

子象の授乳タイムということで観光客がみんな授乳小屋に集まっているのだが
 
大きな哺乳瓶を象の口に突っ込むと、ングングングとものの10秒ほどでビンは空になってしまう。
正直、あまり面白くない。

というわけで早めに昼食レストランへ移動。
  
川べりにあるレストランは観光客の定番コースになっているので我々は一番に着いて良い席を確保したが、やがてこの通り満席になった。

というのもこのレストランからは象の水浴びが見られるからで
  
我々がちょうど食事を終えた頃、象たちがまた行列を組んで川に入ってきた。

中に1、2頭、こちらまでやって来てバナナをもらうのもいるけど
  
ほとんどは水の中にじっと立って、鼻で水をかけたりすることもない。

でもここのよさは変に象たちに芸をさせたりしない所。
結局広い所でのんびりしている象を眺めているのが一番楽しい。


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スリランカ再訪 6 ペラデニア植物園

2011-06-19 19:50:05 | 南アジア
5月1日

曇り空の中、ホテルを出てペラデニア植物園へ。
 
いかにもイギリス風の門をくぐると残念ながら雨が落ちてきた。

雨宿りを兼ねてまずは植物室と蘭の温室へ。
  
シダ類の多い植物室など良く見るとなかなかおもしろいが、どちらも規模は小さく、かなり地味。

雨が小降りになったところで4000本の木があるとガイドブックにあるスパイス・ガーデンをめざすが、案内図のそれらしきところに行ってもどうもそれらしくない。
ちょうど通りがかった職員がいたので聞いてみると「ここだよ」って
  
なるほどよく見ると木にはプレートがつけられ、さらによく見ればナツメグの実などがなっている。
でも同じ種類の木が多くて、これは昨日行った観光スパイス・ガーデンの方が種類はいろいろ見られたなあ。

とちょっとがっかりしつつ先へ進むと
 きれいに造園された一角に出た。

中に入ってみると結婚記念の撮影会をしている。
  
スリランカでも花嫁の色は赤らしい。きれいな衣装のかわいい花嫁さんに我々もカメラを向けるとこっちを見てしまうので、プロのカメラマンは大迷惑だったかも。

この撮影会を眺めていると、隣に撮影会など目に入らないおデート中のカップル発見。
 どうもこの植物園はキャンディのデート・スポットらしく
  
園内のあちらこちらに仲良く寄り添うカップルの姿が。
アルジェリアではローマ遺跡がデート・スポットだったけど、スリランカでは植物園か~、となんだか楽しくなってきた。

先に進むと入り口付近の地味な印象とは裏腹、この植物園の広大さがだんだんわかってきた。
パンフレットによるとこの植物園の広さは59ヘクタール、14世紀からキャンディ王朝の宮殿などが置かれ、1821年にイギリス人によって植物園にされたのだそうだ。

その歴史の長さと高温多雨のためだろう、園内には巨大な木が一杯。
  
植物園と言うと温室にちまちまとたくさんの種類の植物が植えられているところを想像するが、ここはまったく違う。
   
迫力のある木の多いこと。

さらにこの国を訪れた国家元首はここに植樹するのが習いだったらしく、つけられたプレートをよく見ると
 
1875年にイギリスのエドワード7世が植えた木があったり、
  
こちらはロシア革命で殺された皇帝ニコライが1891年に植えた木。
歴史ある植物園らしい。

植えられた木は世界中から集められているが
  
不思議な形の花があったり、巨大な莢があったり。

  
一見きれいなこの肉厚の花には取って喰われそうな迫力がある。

 
この植物園なら一日楽しめそうだけれど、残念ながら我々にはまだ行かなければならないところがある。

  
巨大な椰子の並木を通って出口へ急ごう。


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする