Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ミャンマー南部の旅 9 ダウェイの市場

2018-04-28 18:29:50 | 東南アジア
3月7日

ホテルの朝食会場は前の晩のレストランの2階。
 
また飽きずにモヒンガーを食べていると、門前を托鉢中のピンクの袈裟の尼さんたちが列を作って歩いて行く。

8時にホテルをチェックアウトしたら、街を離れる前に今日も市場をチェック。

ダウェイの街は海につながるダウェイ川に面しているのだが
 川べりは現在整備中らしく荒れた姿。
しかしそこから道を隔てたお向かいには生鮮食品市場があって
  
 
こちらは朝から活気に満ちている。

 
道一杯に広げられたバナナやらサトウキビやら
 
お米も種類豊富、小さな赤い実はサボテンの実かと思ったが、味見させてもらうとどうやらレンブ―のようだ。

ここも海辺なので魚売り場が充実。
  
 
小さなエイはどうやって食べるのだろうか。

 
面白い形の干物もあるし、アサリだろうか、干した貝も売っている。

にこやかなお菓子売りのお姉さんの横に並べられていたのはベトナムのライスペーパーのようなもの。
 
しかしライスペーパーよりもしっとりしていて、これはそのまま食べるお菓子。
茶色いのはうるち米で少し硬く、白いのはもち米でできていてこちらの方が柔らかくてうっすらと甘い。
1袋に10枚ほど入って1000チャット、この地方独特のお菓子だそうだが、これは気に入った。

おやつにバナナも買って、それでは次の街へ出発と大通りに出ると、警察官が町の中心部をブロックしている。
 何事かと思ったらなんとこの日から高校の卒業試験で、受験生のじゃまをしないよう学校の周辺は車の通行禁止なのだとか。見れば学校の周りには保護者らしき人たちも大勢待っていて、大学入試の日には飛行機も止めるという韓国みたいだが、この国では入学するより卒業するのが大変なのだそうだ。

ダウェイを出て南へ向かうと町らしい町はさらになくなって 
 
牛車が使われていたり、板敷の橋だったりするが、道路は狭いながらもちゃんと舗装されていて快適、橋の架け替えも盛んなようだ。

途中、トイレ休憩に立ち寄った食堂はまだ作られたばかりで暖かいお茶も飲めなかったが
 
外国人が立ち寄ることなど珍しいのだろう、人懐っこく話しかけてきたオーナー一家、これから観光客が増えることを期待してこの食堂を始めたらしい。

沿道に見えるのはヤシの木ばかりだが
 
ニッパヤシに棕櫚の木、とガイドさんに教えられて詳しくなる。

 ゴムの木畑も多いので、見学に一度車を停めてもらう。
 
天然ゴムは幹に傷をつけて樹脂を集めるが、それを昔の洗濯機のローラーのようなもので板状にし、これを沿道のあちらこちらで干している様はまったく洗濯物のよう。
バスタオル位の大きさのこれが一枚1500チャット(約120円)だとか。

 
ゴムの木畑の周りにはビンロウジュの木も植えられていて、この実も道端にいっぱい干されている。
 
日陰で女性たちが黙々と実を割っていたが、いかにも堅くて大変そう。
このエリアだけでどれだけ生産されているのやら、需要がそんなにあるのかと驚くほどたくさん見た。

お昼は途中唯一の町らしい町だったパラウで。
 
いつもの通り店頭におかずが並べられているが、ここはうれしいことに貝類が多くて、女将にお勧めを聞くと「どれもおいしいわよ。」
 
そこで本日のチョイスはタコの煮物に、貝の甘辛煮はあさりのようなちょっと大きめの物としじみのような小さな物の2種盛り。
 
さらにさざえのような貝をサラダにしてもらったが、どれも本当においしくて女将の言葉に偽りなし。
貝は食べたことがないというヤンゴンっ子のガイドさんもおいしいと喜んでいたが、それ以上に野菜につける味噌のようなものが気に入ったようでこれだけでご飯をがっつり。

おかずはどれも一皿1500チャット、ご飯が一皿300チャット。
今回の旅でここが一番おいしかったかもしれない。


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ミャンマー南部の旅 8 ダウェイ

2018-04-26 19:31:21 | 東南アジア
3月6日 続き

イエを出てさらに南へ。

この辺りは西にアンダマン海、東はタイに挟まれた狭いエリアだが、
 道は意外に山の中を通っていて、海が見えることを期待していたのにあてが外れた。
ドライバー氏によるとイエから先に最近欧米人が行くようになったカビャーワービーチなるきれいな砂浜があるらしいが、メインロードからは2時間ほどもかかるとか。

 イエから30分ほどで標高380mの峠に到着。
ここがモン州とタニンタリ州の州境になっていて、今回唯一パスポートチェックがあった。
特別な通行許可などは必要ないが、パスポートがないとここを通過することはできないそうだ。

 
この先も道路状況は良好で、あちらこちらで絶賛拡幅工事中。

途中一度短いお茶休憩をしただけで午後3時にはダウェイに到着。
 モーラミャインから休憩を除けば6時間弱で来た。

街に到着して、まずは駅が見たいとお願いすると、街の中心とは反対方向の畑の中をどんどん行く。
 やがてこんな細い道に入ると小屋掛けの食堂などが見えてきて
 
その先に現れるのがダウェイの鉄道駅。なかなか大きな建物だが、この寂れ具合はかなり悲しい。

外からはまるで廃墟のようにも見える駅だが
 まるで体育館のようにがらんとした構内にはシートを広げてくつろぐ家族が何組か。
  
窓口にある時刻表を見てもすべてビルマ語でわからないが、ガイドさんによるとここからヤンゴンまでは24時間、料金は1000円ほど。構内にいる人たちは翌朝の列車をここで待つらしい。

 
ところでこの駅に来てみたかったのはここがミャンマーの鉄道の南の端だから。
しかしホームに出てみると線路はまだ先に伸びていて、終点を示す車止めなどがない。

  
  
そこで駅舎に入ってガラス張りの部屋で執務中の駅長さんにインタビュー。

そのお話によると、2011年にダウェイの先に港駅ができ、さらに南のミェイまで線路を伸ばす計画だったとのこと。
しかし港駅は5年ほど使っただけでその後は使われなくなってしまい、ミェイまでの延長計画も中止になってしまったので、やはりここダウェイがミャンマー最南端の駅だとか。

説明が聞けてすっきり、丁寧に答えてくれて写真まで撮らせてくださった駅長さんに感謝。

駅の見学を終えてやっと街の中心へ。

 
バイクの人が多いこじんまりとした田舎町だが
 
モスクやヒンドゥー寺院も見える所がオープンな港町らしさだろうか。

 
ここも19世紀イギリス植民地の中心の一つだったのでかわいらしい市庁舎などがあるが、モーラミャインのような大きな建物や教会は見当たらず
  
 
その代わり一般の小さな家のバルコニーや窓、扉にコロニアル風が残って、街並みにとても風情がある。

ダウェイの素敵な家々はこちら↓


一階を店舗、二階を住居として今もそのまま使っている所が多く
  
この日常感が実にいい感じだ。

街のはずれには新しく大きなショッピングセンターもできているが
 
街中のスーパーはいかにも田舎のなんでも屋さん。
 
レトロな雰囲気が素敵すぎるパン屋さんもあるが
 
この町でこんなものを見つけようとは、スシ人気おそるべし。

期待以上に楽しいダウェイの街歩きに満足して、チェックインしたのは市庁舎のすぐそばのHotel Zayar Htet San。
 
広い部屋にはバスタブまで付いて快適。

今夜は食事もホテルの別棟にあるレストランで
  
 またシーフード三昧。
玉ねぎだらけに見えるものはソフトシェルクラブの炒め物。イカたっぷりのサラダに空芯菜炒め、魚のスープも頼んだら今までよりもお高い14700チャットになったが、それでも一人600円程度。 

 
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「シェイプ・オブ・ウォーター」@日比谷シャンテ

2018-04-24 16:29:56 | 機内食・映画・美術展
3月末にオープンしたばかりの東京ミッドタウン日比谷、入っている映画館が豪華そうなので、見たい映画をここで見ようと思っていた。

ところが諸事情によりお出かけを1週間延ばしたら、上映館が変更になって日比谷シャンテの、それも地下の小さな箱になってしまってがっかり。

でもやっぱり見たい映画だし、といつものごとくお安い水曜のレディースデーに日比谷へ。

 「シェイプ・オブ・ウォーター」 The Shape of Water

この映画、今年のアカデミー賞の作品賞、監督賞を取っているが、口の利けない中年女性が半漁人と恋に落ちるお話し、とそれしか事前情報を持たずに見に行った。

そんなわけで開始早々50年代のセットや衣装にびっくりし、白黒のテレビに3,40年代のハリウッド映画が映る所でもうノックアウト。この世界観はたまらん、これは好きな映画と確信した。

一言で言えば変なファンタジー映画、恋する片方はモンスターだし、もう片方も美しいとは言えないおばさん、他の登場人物もみんなおじさん、おばさんばかりで若い美男美女など一人も登場しない。
指は喰いちぎられて黒くなるわ、ソ連のスパイはボコボコにされるわでグロいところもいっぱいあるのに、水の中のラブシーンやミュージカル場面は美しいし、全体にちょっとひねったユーモアがあるところがいい。
ブラックなファンタジーなのでティム・バートンを引き合いに出されることが多いようだが、バートンよりもこの監督のギレルモ・デル・トロの方が大人。
むしろテリー・ギリアムに近いものを感じて、だから好きなのかもしれない。

こんな変態映画がアカデミー作品賞とは、今年のアメリカはなにかとひねくれてるかも。うれしいけど。

映画の後はここもリニューアルされたシャンテの地下レストラン街へ。

 「やさいの王様」なる野菜料理の店があったので
 
鶏の塩麹焼がメインの定食に食べ放題のサラダ。
サラダバーは期待したほどの種類がなく、補充のタイミングも悪い。器がグラスなのも盛りづらくて、これは取りすぎないようにわざとだろうか。
しかし青菜類など生で食べてもおいしく、10種類近くあるドレッシングがどれも秀逸。
野菜料理の店とは言えメインの鶏もとてもおいしかったが、これで2000円弱とはさすが日比谷はお高い。

このレストラン街にある店、いつの間にかどこも有機などの野菜を前面に立てるようになっていて、これが今のトレンドなのね。


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大藤まつり@あしかがフラワーパーク

2018-04-20 21:21:57 | 国内旅行
この春はやけに花づいていて、桜、チューリップに続いては以前から一度行ってみたかったあしかがフラワーパークへ藤の花を見に出かけてみた。

出発は浅草駅から、東武線の特急「りょうもう」で。
 
平日の朝でも日光行きは結構な乗客だが、赤城行きのこちらは余裕。

1時間20分で足利市駅に到着。
 
駅前にはフラワーパーク行きのシャトルバスが待っていて、満員になると時間前に出発してしまったのは次々に臨時バスを出している様子。

ここからは結構距離があって、フラワーパークまでは20分強。
 4月19日の入場料は1700円。
ここは花の咲き具合によって入場料が変わり、最高は1800円なのでほぼピークということ。
 
ゲートを入った途端にお土産売り場、そこを抜けるとすぐにレストランエリアとは、しっかり商売していらっしゃる。

平日とは言えすでに大盛況の園内だが
 さすがによく整備されていてとてもきれい。

早速正面に見えてくるのがちょうど満開を迎えたうす紅藤の棚。
  
  
淡いピンクのカーテンのようで、この下に座るとなんともいい香りがする。

さらに香りがいいのは園内のあちらこちらに植えられた庭木仕立てのむらさき藤。
 
色も美しいが、藤とはこんなにいい香りのする花だったかと深呼吸してしまう。

 
こちらも立派な庭木仕立てだが、白藤は花が遅くてまだ咲き始めた所。

  
まわりにはつつじやしゃくなげがたくさん植えられていて
 
まさに花の盛りで燃えるように鮮やか。

この園内で一番有名なのは樹齢150年と言われる2本の大藤。
 
 
 
この藤棚の広さは600畳もあるんだそうだ。

  
こちらの花房が最長1.8mにもなるという大長藤はまだ成長途中の様子。

さらに珍しい八重咲きの藤。
 
遠目にはまるでブドウの房がたわわに実っているように見える。

 
白藤のトンネルはまだ枝のトンネルだったし、きばな藤はまだつぼみも見えなかったけれど、園内を一周して藤を堪能。

藤の他にも園内にはたくさんの種類の花が咲いていて
 
八重桜やハナミズキが青空に映える。

ハンカチの木は本当に白いハンカチが枝にたくさん引っかかっているように見えるが
 
ハンカチの奥の本当の花は初めて見たかも。

  
  
足元に寄せ植えされた小さな花もよく見るとかわいいものがいっぱいだ。

園内には軽食がとれる食堂が何か所もあるが、どこも混んでいるので
 
栃木名物じゃがいもフライに、佐野のゆるキャラ、さのまる君の飲むヨーグルトでお昼ごはん。
デザートのスカイベリー・ソフトは480円もするだけあってしっかり苺の味がしておいしかった。

フラワーパークの敷地はそれほど大きいわけでもなく、写真を撮りながらゆっくり回って2時間。

帰りはこの4月にできたばかりというゲートから徒歩5分のあしかがフラワーパーク駅へ。
 1時間に1本の両毛線に乗り、小山で乗り換えて東京に戻ってきた。

足利は遠いけれど、この見事な藤は一度は見る価値がある。
ただし平日でもこの人出、休日にどんな混雑になるかは想像もしたくない。


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佐倉チューリップフェスタ 2018

2018-04-17 19:31:16 | 国内旅行
毎年恒例、佐倉のチューリップフェスタ、父親のご機嫌伺いついでに覗きに行ってみた。

会場であるふるさと広場までは4キロ弱、京成佐倉駅前から送迎バスが出ているが、日も差さず心地いい気温なのでテクテク歩いてみると40分ほどで着いた。

  

風車が回り、ミッフィーちゃんがこっそりいる広い会場。
  
パンフレットによると植えられているチューリップは79種類、今年は67万株植えられているそうで、週末のため屋台なども出現。
 
花畑に大勢の人がシャベルを持ってしゃがみこんでいるのは10本500円で球根を持ち帰れるためだ。

しかし遠目にはきれいに見えるチューリップ、近くで見ると実はもう終わりかけているものが多くて、例年GWの前には終わるフェスタ、今年は暖かさのためにさらに10日ほどは花が早かった様子。

植えられているチューリップの種類は年ごとに少し違うようで
  
  
今年はやけに八重咲きが多い。ぼたんの花のようにも見えて
 
これなど頭が重すぎるためか、茎が面白い形に波打っている。

おかしなもので、変形が多すぎるとオーソドックスなものが新鮮に見えて
 
こんなチューリップがいとおしい。 
    
  

 鉄オタの弟によるとこの辺りは線路が微妙にカーブして電車の写真を撮るのに最適だそうで、京成ファンにはおすすめだそうだ。 


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ミャンマー南部の旅 7 モウラミャインの市場

2018-04-15 16:40:22 | 東南アジア
3月6日

ホテルには朝食が付いているが、前日ガイドさんからすぐ近くにおいしいモヒンガーの店があると聞いていたので、7時前に外へ。

するとなるほどホテルから3,4軒先に大勢の人でにぎわう店がある。

 
見ているとご飯におかずをかけてもらっていたり、お弁当箱に詰めていたり、お代わりをしている人たちもいてシステムがよくわからない。が、とにかくモヒンガーが食べたいと忙しく働くにこやかなおばさんにお願いして一杯確保。
 
ワンコに見守られながらいただくと、やさしい味でおいし~

お皿を下げてお代は、と財布を出すとみなさん「いらない、いらない」と手を横に振る。
外国人だから取らないのかと途惑っていると誰かに「ハッピーバースデー」と言われてますます困惑。
が、どうも誰も払っていないようなのでありがたくごちそうになる。

一皿が少なかったので、さらにホテルのビュッフェでもまたモヒンガー。
 こちらもおいしいが、やっぱりおばちゃんの方が優しい味だったような。

と、これを食べているとガイドさん登場。
やはり隣で食べてきたと言うのでお代のことを聞くと、「店主の67歳の誕生日なのでお振る舞いだそうです。たくさんの人が食べてくれるほど功徳を施したことになってめでたいのです。」
素敵な風習ではないか。

ホテルをチェックアウトしたら街を離れる前にストランド通りから一本入った所にある市場に寄ってもらう。

 
車を停めたのはこの屋根つきの建物の前。中には雑貨や衣類などたくさんの店があるようだが、8時ではまだ開店準備中のようでお客の姿はない。

この隣に広がるのは生鮮市場。
  
たくさんのパラソルの下に野菜や果物の露店が並び
 さらに入ると屋根の下にお店がびっしり、こちらはすでにたくさんのお客でにぎわっている。

   
ジャックフルーツやら青パパイヤ、バナナの花などいかにも東南アジアの食材が並び
 
白い丸太のようなバナナの茎はモヒンガーに必ず入っているショリショリした食感が楽しいもの。
エビのペーストや魚を発酵させたものなどもある。

 
ワイルドな肉売り場には豚と鶏。

そしてこの市場で楽しいのが海辺らしく豊富な魚売り場で
  
エビやらイカやら、魚も見たことのないようなものがいっぱい。

他の国では肉や魚の売り子は男性が多いが、ここでは売り手も買い手もほとんど女性。
ミャンマーの女性たちは働き者だ。
そしてここでびっくりしたのがガイドさんが初めてここに来たと言うこと。
「普通はお寺の見学に忙しくてこんな所には来ません。こんなに大きい市場があるなんて知りませんでした」とヤンゴン出身者が喜んでいる。

食後のデザート用に果物を調達。マンゴーの下にあるのが目が覚めるほど酸っぱいマリアン、緑は料理用。
 
マンゴー2つとマリアン5つで1000チャット(約80円)。大好きなロンガンはこれでなんとたったの200チャット(約16円)だった。

 8時半にモウラミャインの街を出て、昨日と同じ南下する道を行き
 
山の上のお寺など見ながらタンビュザヤも通過。
道の状態は良く、両側にはゴムの畑が延々と続く。

 3時間でイエと言う町に到着。
この先にはもう目的地まで町らしい町はないので、少し早いが路線バスも停まっている食堂でお昼。
  
 
例によっていろいろなおかずがずらりと並べられているので、食べたいものを指さしてご飯に乗せてもらう。
 本日のチョイスはイカの煮物。
甘辛く煮つけられた味は日本の煮物にそっくり。キャベツの煮物も乗せてもらい、いつもの通り生野菜とスープがついて1500チャット。
大満足。


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ミャンマー南部の旅 6 モウラミャイン

2018-04-13 19:39:01 | 東南アジア
3月5日 続き

本日の宿泊地、モウラミャインはモン州の州都でミャンマー第3の「都会」。
1826年から52年まで英領ビルマの首都だったということで、コロニアル建築が見たいと街中を車でまわってもらう。

町の中心で目立つのは教会。
   
 
まわりのモスクや仏教寺院と同居しているところが港町らしい。

昔の役所だったらしい建物もいくつか見えて、それらは学校などになっているとのことだったが、
 
ちょっと歩いてみよう、と降り立った通りは雑然とした感じで
  
よく見ると細部にコロニアルっぽさがなくはないが、残念ながらあまり趣は感じられない。

町の中心には小高い丘があって、ここはお寺だらけなのだが、上ると景色が良く見えると言うことで車で展望台へ。
 
先ほど歩いていた街の向こうは海だが、すぐ沖合に大きな島があるので川にしか見えない。


丘の反対側にも町は広がっていて、鉄道駅やバスターミナルはこちら側。
確かにミャンマーでは大きな町だ。

日も落ちてきたので本日のホテルへ。
 
Ngwe Moe Hotelは海沿いのストランド通りに面していて
 
もらった部屋のベッドから目の前に海が見えると言うベストポジション。
 外に出ることもなく海に陽が沈むのが眺められた。

夕食のため、またガイドさんと外出。
モン料理の店を探してくれたがこれと言う所は見つからなかったらしく、看板の下のお人形はモン族の衣装だが
 
今夜はホテルでおすすめというタイ料理屋になった。

 
海辺に来たので海鮮サラダに魚の蒸し物。
 農民風スープとやらには野菜がいっぱい入っていたが、どの料理も味が濃い。ご飯をたくさん食べるミャンマー人向けの味付けだろうか。

食後はガイドさんとスーパーへ。
 
さすがはミャンマー第3の都市、ここにはロッテリアも入ったきれいなショッピングセンターがあって、スーパーも大きくて品揃えが豊富。
 ガイドさん、ここでも気に入ったロンジーを見つけて一枚お買い上げ。
いったいどのくらいロンジーを持っているのかと聞いてみたが、笑って教えてくれなかった。

 ところでここに寄ったのはガイドさんおすすめのモヒンガースープの素を買うため。
他にもメーカーがいくつかあるが、これが一番おいしいとのこと。 
 
ミャンマー産のカシュ―ナッツは珍しい薄皮付き。カチンのハチミツはブラッククミン入りで体にいいと書いてあるが、黒蜜のように濃厚ながら意外にくせはない。

盛りだくさんの一日、これにて終了。


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ミャンマー南部の旅 5 タンビュザヤ

2018-04-11 23:46:24 | 東南アジア
3月5日 続き

幹線道路に戻り、なかなか立派な吊り橋で大きな川を渡る。
 
このジャイン川は州堺になっていて、カレン州からモン州に入る。

すぐにモーラミャインだが、町は素通りしてそのまま南のタンビュザヤへ。

ちょうどお昼だったのでレストランへ直行。
 
風通しのいいテーブルで麺を頼んだが、この辺りでは朝以外はあまり麺類は食べないみたい。
 
モン料理があるというので頼んでみると、マリアンと言う果物を入れた魚の煮込み。
マリアンはタイで食べたことがあるが、小さくて酸っぱいマンゴーの仲間。これのさらに酸っぱい若い実をモン族はよく料理に使うのだとか。甘酸っぱい味付けは日本人には違和感なく、隣は今日もメンマ。

お昼を食べたらまた幹線道路をはずれ、海沿いを北上して30分ほどでチャイッカミという町へ。
 
ここにイェレ・パヤという海の上に突き出たお寺がある。

 
屋根の掛かった長い渡り廊下を通り
 
お寺に着くと正面に本堂への入り口があるが、ここは女人禁制。

 
左に折れると仏様への供物の売店が並んでいて
 
その先が女性のための礼拝所。大きなガラス窓の向こうに金色の仏様が見えるが、この下に安置されていると言うご本尊は昔スリランカから筏に乗ってここに流れ着いたとされているそうで
 境内にはその由来がこんな絵で説明されている。

ガイドさんによるとここは霊験あらたかで、以前来た時にお願いしたことはちゃんとかなったとか。
今回も熱心に祈っていたが、どうやら新しい家がほしいらしい(笑)。

 
尼さんが眺めているケバい化粧の女性はよくできているがナッ神の像。
外で海を見ている人たちは大きな魚に餌をやって功徳を積んでいる。

さらに海の中に突き出た東屋のようなものがあるので行ってみると、空を見上げるお坊さんの像。
 
このお坊さんにお祈りすると天気が良くなるというので、この先も快晴が続くようにお願いしておいた。

なにかとミャンマーらしくて楽しいお寺だったが、周りの海が泥だらけだったのは予想外。
青い海に浮かぶ寺を期待していたのだが、この辺りはいつもこんならしい。

ここから引き返してまたタンビュザヤへ。
 この町もロータリーの真ん中に時計塔がある。

ここで寄ってもらったのはDeath Railway Museum。
 
「死の鉄道」とは悪名高き日本軍の泰緬鉄道のことで、枕木一本ごとに犠牲者が一人いたと言われている。
タンビュザヤはこの鉄道のミャンマー側の起点というか終点だったのでここにこの博物館があるわけだが
 
1階には労働現場の絵と日本軍の人形がいくつか、2階には鉄道の説明文と写真が並ぶぐらいでとても充実した展示とは言えず、これで外国人の入場料が5000チャットとは高すぎる(ミャンマー人は800チャット)。
 
とは言え外国人捕虜の写真はその待遇のひどさが一目瞭然だし、日本側の兵士が残したミャンマーの絵や家族への手紙は一見場違いにのどかなようだが、彼らにしても来たくてここに来たわけではないと語っているような気がする。

 
建物の外の線路には泰緬鉄道の起点の看板があり、古い機関車も一台置かれている。
 その手前にはあまり迫力のない日本兵の人形もあるが、以前はもっと鬼のような形相だったものを、外国人(=日本人)に配慮して普通の顔にした、とはガイドさんの話。

そのガイドさん、この博物館の小さな売店でモン族らしい柄のロンジーを見つけて1枚お買い上げ。
 
モン族の女性は美人が多いと有名なのだそうだ。

ところでこの町の観光(?)名所と言えば連合軍墓地で、公園のようにきれいに整備された園内はジモティーのおデートスポットでもあるらしいが
 
日本人としてはこちらへ行くべきだろう、と昭和19年に日本軍の大佐が建てたミャンマー側殉教者の慰霊碑へ。
小さなパゴダの前の仏様に平和をお祈りする。

 モウラミャインへ戻る道すがらには巨大な仏様の座像があって、こちらは道路から写真を一枚。右手の下の黄色い点がバスだと言えばこの巨大さがわかるだろう。

さらに道筋には全長170m、いまだ建設中の世界最大の涅槃仏もあると言うが、これはもうパス。
ミャンマー人はとにかく大きな仏像を作ったり、金ぴかにすることに熱心だが、そのお金をもっと他のことに使えばいいのに、と言うのは外国人の余計なおせっかいというもの。


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ミャンマー南部の旅 4 Kawhnat Pagoda

2018-04-09 16:39:13 | 東南アジア
3月5日

パアンで泊まったのはHotel Gabbana。
 
広くも贅沢でもないが、清潔な部屋。
 
お向かいに小さなお寺と消防署があるだけで他には何もなく、街灯もないので昨夜は外にも出なかったが、おかげで静かに過ごせた。

 
朝食は別棟のテラスでビーフンなどいただいたが、
 
ローカルでにぎわうお向かいの屋台に行けばよかったかな。

8時にホテルを出発してモーラミャイン方面へ向かうが、途中にガイドさんがぜひ見せたい寺があるというので
 このスイカの山のところで幹線道路を外れ、車のすれ違いも難しそうな未舗装の田舎道を15分ほど。

小さな村を過ぎて突如現れるのが Kawhnat Pagoda
  
 境内にはいくつもの建物があり、入場は無料だが2000チャットの寄付をして中へ。

まずは門を入って左手のお堂に入ると
 
正面には大きな金色の仏様が2体、壁は赤地に金の装飾、天井も見事で、全体にミャンマーというよりラオスのお寺っぽい。

しかしこのお堂がすごいのはまわりの回廊で
   
 
軒下に立体的な彫刻がびっしり。1880~90年代にマンダレーから連れてきた職人に作らせたものだとか。

 
お向かいは僧侶の受戒などのための建物なので入れないが、こちらもミラー細工などで華やか。
 
隣の建物は彫刻ではないが、絵が面白い。

 その奥にあるのはちょっと洋風の建物。
 
ここもまた立体彫刻であふれ
 
ステンドグラスの向こうには仏像がずらりと並んでいる。

 さらにもう一つ、また違った様式のお堂。
こちらは地図によれば僧院とのことだが
 
こちらにも金色の仏様。

そしてこのお堂の外には村の女性たちが座り込んでいて
  
一面小さな穴で覆われた板に花を挿して模様を作っている。
 
子供たちだけで作っているものもあるが見事な出来上がり。
聞けば花はこの境内に咲いているもの、模様はそれぞれ自分で考えるとか。
ガイドさんによれば他のお寺でこういう装飾を見たことはないそうだ。

 
仏塔の下ではこのお寺の世話人だろうか、ここにも花をたくさん飾っていて、ここはまさに花の寺。

 
そしてこちらがこのお寺を建てたこの村出身の U Nar Auk。
農民の出身ながらチーク材、金融、運輸業などで成功し、商売を独占しようとするイギリスの会社と競ったことから、今では学校の教科書にも登場するミャンマーのヒーローなのだそうだ。

ガイドブックなどにはまだまったく載っていないこのお寺、それほど古いものではないと言うのでそれほど期待していなかったが、ここは本当に来てよかった。
紹介してくれたガイドさんに感謝!


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ミャンマー南部の旅 3 チャウ・カラットとパアンの市場

2018-04-08 19:16:25 | 東南アジア
3月4日 続き

 洞窟寺院を出て大きな川を渡ると、ポコポコと特徴的な形の山が見えてくる。

やってきたのはこの辺りでは一番高い722mの山、ズウェガビン山の麓。
 
丸で囲んだ所が男女に見えると言うことで悲恋物語があり、頂上にはお寺があるカレン族の聖地なのだが、しばらく前にフランス人がこのてっぺんから身投げをして大騒ぎになったとか。 
 
 
駐車場からちょっと行くと真新しいお寺があるが、目指すは池の向こう、頭に金色のパゴダを乗せた奇妙な形の岩。

橋を渡って近づく、ここはチャウ・カラットという僧院。僧坊がまわりにいくつかあるが 
 この不思議な形の岩が今回の旅のそもそもの動機だった。
想像していたよりは小さいが、近くで見るとさらに不安定そう。

  
てっぺんのパゴダまではさすがに行けないが、階段を上がって岩の途中まで登ると礼拝所があって、お布施をして手を合わせるとお坊さん(?)がはたきのようなものを頭に当てて祈ってくれた。

 ガイドさんによるとこの上にそびえる大きな岩は下の岩の上に乗っているだけだそうで、見れば確かに岩に亀裂がある。
 
途中にはミャンマー人が大好きな土着神ナッの祠もあって、聖地らしい雰囲気のここに来られて大満足。

この周りには他にも洞窟寺院などがあるそうだが、お寺より市場が見たい、とパアンの街中へ向かってもらう。

もう夕方なので市場は閉まっているかとも思ったが、来てみるとまだ開いていてラッキー。
 
中の方には衣類や雑貨もあるが、面白いのはもちろん生鮮食料。

時間のせいか鮮魚はあまり見られなかったが
 
干物の種類が多くて、中には見たこともないような魚も。

 
バケツに入っているのは魚やエビを発酵させたペースト、唐辛子もいろいろな種類がある。

 買い物客はもう少ないものの、一番活気があるのは野菜売り場で
 
インド料理でおなじみのドラムスティックや、雲南で見たような食用の花も売られている。

茄子だけでもすごい種類があって
  
  
 
片っ端から写真を撮っていたらガイドさんにえらく受けた。

次にやって来たのはシュウェインミャウ寺院。
 
地元の皆さんは金色の仏像に祈りをささげているが
  
このお寺の前にはタンルウィン川が流れていてテラスからの眺めがとてもいい。
ちなみに手前にある龍とカエルの像はこの町の名前の由来である伝説の一場面。カエルが玉を吐いて「パアン」なのだそうだ。
 そんな話を聞いているうちに日が落ちて川が金色に染まった。
日没は大体6時。

 日が沈んだ所で、町の中心にある時計塔を回ってレストランへ。

地元の料理が食べたいと言って連れてきてもらったのはこちら。
 
店の前に料理の入った鍋が並んでいるので、蓋を取って中を覗き、食べたいものを指定する。
 
席に着くと勝手に出てくるディップ類がここではなんと9種類。塩気の効いた発酵系のものが多く、生野菜に付けて食べるとおいしい。
 注文したのはチキンカレーと竹の子。竹の子は市場でもたくさん売っていて、ここの料理はピリ辛のメンマそのもの。

ガイドさんと二人でおいしくいただいて、お代は4500チャットだった。


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コメント (4)
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