Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ちょっと早めですが

2008-12-24 23:18:54 | 雑談
明日からまた国外脱出、ベトナムとラオスの北部山岳地帯に年越しに出かけます。

標高1000メートルなのに暖房がないというラオスの宿にいささかの不安を感じつつ、またおいしいもの、珍しいものを求めて行って来ます。

皆様、良いお年を!
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北京のチベット教寺院

2008-12-22 00:56:05 | 東アジア
北京滞在中の一日、昼間ちょっと空き時間があったのでチベット寺院に行ってみた。

ホテルの前から地下鉄13号線に乗って移動。オリンピックを契機に出来たばかりの路線なので駅も電車もピカピカだ。
  
 空港に乗り入れる路線も出来たし、北京の地下鉄もやっと使えるようになってきた。

目指す駅で地上に上がり、しばらく歩くと道の両側には線香などを売る店が並び、やがて門が見えてくる。
  
目指す雍和宮だ。

入り口でチケットを買うと
 なんとCD入り。中国語だが英語の字幕も入り、住職のご挨拶まで入っている。

タイ人の団体に混じって門をくぐると長い並木道があり
  
もう一つ門をくぐってやっと最初の建物。この先は南北に480メートル、建物と中庭が次々に連なり、故宮と同じような造りになっている。

というのもここは元々清の3代皇帝、雍正帝の住居だったところがモンゴル族、チベット族懐柔のためにチベット教寺院に変えられたのだそうで、それゆえ入り口の上の額も
 右からモンゴル語、漢語、チベット語、満州語で表記されている。

最初の建物に入ると正面には金色の布袋様。
 どこがチベット仏教寺院じゃ、と思うが、先に進むにしたがってちゃんとお釈迦様や観音様が出てきたので一安心。残念ながら撮影禁止だったが、タンカなどにはちょっといいものもある。

  
法輪殿は毎日の法要がおこなれる所。ここはゲルク派の寺なので大きなツォンカパの像があり、CDによると亡命前のダライラマ14世とパンチェンラマ10世もここを訪れているそうな。

さらに歴史を遡れば清の4代、乾隆帝の時代にも灌頂を授けるためにパンチェンラマ4世がここを訪れており、その時の玉座も残されている。満州人はもともとチベット仏教を信奉していたので、チベットからのラマをそれは丁重にお迎えしたらしい。

 奥に行くにしたがって建物は大きくなり、これは万福閣。
  
中には1本の白檀の木から作られたと言う高さ18メートルの巨大な弥勒菩薩像があるのだが、正面に燦然と輝くギネス記録のプレートはお寺にはなんともそぐわない。

 境内は予想以上に広く、平日の昼間と言うのに大勢の人がお参りに来ている。大部分は漢人らしく、長い線香を持って三拝しながら祈っているが、中にはチベット式の投地礼をしている人たちもいる。

来る前は「ここでフリー・チベットとでも叫べば2度と中国で仕事しなくて済むな」なんて不謹慎なことを考えていたが、真剣に祈る人々の姿を見ればそんな気はもちろん消えうせる。ここはチベットではなく、やはり祈りの場なのだ。

寺の境内を出て周りの路地に入れば、そこには古い胡同が残っている。
 

ここは建前ではない中国が見られる場所かもしれない。


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北京で雲南料理を食す

2008-12-19 19:45:52 | 東アジア
先日の北京滞在中、せっかく一国の首都にいるのだから珍しい料理を食べよう、と中国人の連れと雲南料理を食べに行った。

向かったのは雲南省政府直営のホテル「雲騰賓館」。住所を見せてタクシーで向かうと暗くて人気のない通りに入っていく。本当にこんな所にホテルがあるのか、と思っているとなにやら薄暗い建物の前にドアマンというか警備員が立っている。
やっぱりここらしい、と入っていくと廊下には雲南特産のお茶や漢方薬、民芸品の並ぶショーウィンドーがあり、その奥にやっとレストランが。
 天井一杯にプラスチックの葉が茂る怪しい内装だが、辺鄙な場所の割りにジモティーが結構来ているので一安心。

それでは、とメニューを開くと写真つきのお品書きには雲南名物らしい虫料理の姿も。
が今回はそこまでディープに潜るのはやめとこう、ということで雲南料理入門編。

 まずはさっぱりとミントと湯葉のサラダ。
実に大雑把にちぎったミントに生湯葉がのり、ピリ辛のタレがかかっているだけなのだがこれがうまい。早速日本に帰ってからあり合せの調味料でまねしてみたが、食べさせた友人達にも好評で大成功。タレはラー油などでピリ辛にするのがコツらしい。
 南国らしいパパイアとユリ根の炒め物はちょっと甘口。豚耳はこれまたピリ辛のタレで合えてある。その奥のパンは表面はカリッと、中は予想外にふわふわで、粉の味がしっかりしておいし~。このパンを食べるためにまたこのレストランに来たいほど。
 お米が食べたくて頼んだ炒飯はソラマメ入り。これもおいしかったけれど、パンがおいしすぎるので要らなかった。
 竹筒入りのスペアリブは味噌で煮込んだような味。これをさっきのパンにはさんで食べると・・・ほっほっほ。
 そして雲南料理といえばこれ、という「汽鍋鶏」。きれいに澄んだスープに鳥のエキスが全部出ている感じで、クコの実と山芋も入っていかにも体に良さそう。
これにビーフンを入れれば有名な「過橋米線」になるのだが、無論これ以上はとても入らず。

メニューには他にも食べてみたい珍しい料理が一杯で、機会があればもっと大人数で再訪したい店。

ところで今回の北京で大いにお世話になったこの本。

 Amazon.co.jp: 決定版 北京グルメガイド: 講談社北京文化有限公司: 本

紹介されているどの店も本当にはずれがなく、しかも安い店が多く紹介されているのがいい。
おかげで北京の印象がすっかり良くなったのだから、単純。


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ブータンの王様コレクション

2008-12-18 02:38:08 | ブータン
戴冠式の期間中、ブータンはいたるところ王様の写真であふれていた。

まずは到着早々、空港で。
 新国王の戴冠式ばかりでなく、今年はワンチュク王朝成立100年のお祝いでもあるので、歴代5人の王様の写真がお客様をお出迎え。
 バゲッジ・クレーム・エリアでも。
 
街中の電飾でも。

歴代の王様はお札の顔でもある。
 
左から初代、3代目、4代目、5代目(2代目だけ抜けちゃった)。
 発行されたばかりの新国王のお札は2種類あるが、50ヌルタム札の肖像はなんだかいまいち。

町を歩けばその新国王がそこここに。
 
街灯の柱やロータリー
  
イベント会場や郵便局にもいらっしゃる。

 土産物屋では王様の写真がよりどりみどりだが
 空港で売っていたTシャツは・・・微妙。

オールバックの横顔がアントニオ猪木に似ているとツアー一同に指摘された新国王だが、正面から見るお顔は甘い二枚目だとフォローしておこう。

こちらは競技場前の特設テントにあった王朝100周年グッズ。
  
置時計にも心惹かれつつ、チベット文字の腕時計をゲット。
しかしブータン・デザイン、タイ製というこの時計がとんだくわせもの。
まずは買って早々、文字盤を叩いたら針がグルグル動くのに仰天。しばらく叩いて遊んでいたら落ち着いたものの、長針と短針の角度が微妙に変。それでもむりやり時間を合わせて様子を見たら、実際の時間より遅れてみたり、進んでみたり、もう勝手放題。

デザインだけでなく時間までブータン流とは、ブータン時計恐るべし。


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ブータン戴冠式ツアー 9

2008-12-16 19:29:41 | ブータン
11月10日

早くも帰国日。

 気温の下がる早朝、パロの町には霧がかかっている。

出発前はこんな景色を眺めながらのんびりしたいものだが、過半数がブータン初訪問の今回のツアー、張り切り添乗員はギリギリまで観光予定を入れている。良心的といえば良心的だけど。

天気がいいからまあ、いいか、と付いて行った最初はドゥゲ・ゾン。焼け落ちた城の手前にジョモラリのビューポイントがあるのだ。
 戴冠式晴れの空の下、思ったとおり山がよく見える。
 真っ白に雪を戴いたその姿はまさに女神の山。この山をもっと間近に見にトレッキングに行きたいなあ。

ドゥゲ・ゾンもタクツァン僧院も遠望して、最後はキチュ・ラカン。
   
ブータン最古の寺と言われ、王室の加護もあるという由緒ある寺だが、朝のお勤め中の堂内で一生懸命なにかしている坊主の手元を見ると、なんとドマ(ビンロウジュの実を咬む嗜好品)を作っている。やっぱりブータンだわ。

滑走路のすぐ脇にパロ・ゾンのそびえる空港には帰国便が既に待っている。
  
お金持ちの訪問の多い最近のブータン、プライベート・ジェットがゾンに突っ込みそうになったこともあるとか。

 機内で出迎えてくれたスッチーの、ユニフォームが来た時とは変わっている?これも王様の戴冠記念だろうか。

 無事に飛び立つとヒマラヤの山々が素晴らしくきれいに見える。
今回は本当に天気に恵まれた。戴冠式の日取りを決めたブータン占星術のおかげ?

帰りは直行便とは行かず、コルカタを経由して無事バンコクへ。
空港内で6時間の長ーいトランジットを過ごして、翌朝成田着。

たった5日間のブータン滞在はあまりにも短かった。
しかし今回はまさに一生一度の経験。やっぱり行って良かった!


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ブータン戴冠式ツアー 8

2008-12-15 01:13:53 | ブータン
11月9日 続き

午後はパロ谷の反対側、こちらも崖の上に建てられたゾンタカ・ゴンパへ行く。


数年前にも来た事があって、その時はキラを着てのんびり行った覚えがあるので楽勝と思いきや、今日のガイドはとんでもない崖道をよじ登っていく。
早いことは早いが、おいおい、と思っているうちに見覚えのある村に出た。
 
  
軒先には魔よけのポー(男性のシンボル)がぶら下がり、屋根の上に唐辛子が干してある姿は以前と変わらず。
  
かまどではお母さんがお茶請けの米を煎り、子供たちは珍客の到来に大喜び。

 
ナントカ上人(忘れた)ゆかりのカエルの岩を過ぎればゴンパはすぐ。
 手前には一年に一度しか開かれないというストゥーパを収めたお堂、その奥に仏間がある。
ここも観光客はめったに来ないところだが、実はパロのお祭りの最初と最後はここから始まると言う由緒あるお寺。そのためか仏間の壁画など古くはないが手の込んだ見事なものだった。
 お堂から見下ろすパロ谷ものどかで美しい。

帰りもまた道を間違えながら降りていくと、これまた見事な唐辛子の屋根。
  
すれちがったおばちゃんの背中のかごも唐辛子で一杯。

いい運動の後はホテルで石風呂をいただき、友人であるホテルオーナーとおしゃべりしてブータン最後の夜は更けていった。


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我儘おやじの店@恵比寿

2008-12-11 20:27:58 | 食べ歩き
年末の挨拶を兼ねて、久しぶりで恵比寿の「儘」へ。
隠れ家 儘 | introduction


この店、始めは当然客として行っていたのだが、途中からお掃除やら皿洗いのバイトに行ったり、なんとも不思議な関係の店。
大体、「酒飲まないやつは来るな、ここは食い物屋じゃねえ、呑み屋だ!」という店に下戸が通っているのがおかしいのだが、そこはご縁と言うことで。

今夜は久々に客として「Luntaスペシャルメニュー」(らしい)。

一品めはスープ。
 ニンジンやら葱やらジャガイモやら、いろんな野菜が溶け込んだ濃厚なスープ。使っている野菜を羅列されたけど、食べるのに忙しくて聞いてなかった。
 二品目、揚げ豆餅と長野一本葱、その他野菜もろもろ。野菜のうまさはいつものこと、手つきだという豆餅、おいし~。
 天然物の蒸し車えびに葉玉ねぎ。ちょこっと乗った紅麹のみそがおいしくて、これでご飯が一膳食べられそう。
 本日のメイン・イベント、大吟醸の酒粕で作った鍋。お酒の香りのする濃厚クリームの中にタラの白子と信州牛がべろ~んと入っている。
 最後の甘いものは柿とリンゴと本カリンのシロップ漬け。なにやら自慢の特製シロップらしいが、面倒なので聞いてあげない。

おやじとおしゃべりしつつこれだけいただけば、もうお腹一杯。
食材の薀蓄もお腹一杯いただいて、でもこれまた自慢の蜂蜜の味見は楽しかった。

左からトチ、アカシア、レンゲの蜂蜜は見ても違いが分からないが、口にすれば確かに風味とのどごしが違う。珍しいトチの蜂蜜は500mlほどで3万円もするんだとか。

こんな食材を揃えているのも「こだわりじゃなくて趣味!」

日本酒の品揃えはさらにすごいらしいのだが(下戸にはとんと分からず)、この店、だれにでもお薦めできるわけではない。
おまかせだけのコースは決して安くないし、お酒の値段はさらにいい。
おやじは我儘で電話の応対が気に入らなければ予約を断るし、気に入られれば薀蓄が始まって結構うるさい。

それでもおいしいものが食べたければ、まずはお電話を。
「ブータン好きの変なブログを見ました」と言えば邪険な扱いはされないはず。

「大人の酒飲み、ウェルカム」だそうです。


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ブータン戴冠式ツアー 7

2008-12-10 00:54:24 | ブータン
11月9日

本日もまた晴天。
今日はパロの郊外、ダカルポというグル・リンポチェゆかりの聖地を目指す。

幹線道路からそれて村の中を通り過ぎ、細い道をしばらく登って自動車道の終点まで。ここから先は歩きだが、ガイドも子供の時以来来ていないのでどれだけかかるか分からないと言う。
地元民には人気の巡礼地だが、外国人観光客が来ることなどめったにないらしい。

山道をてくてく歩いて上の村へ。
 
民家がいくつか集まり、お寺とチョルテンがある静かな村。

パロの谷が眼下に見渡せて実に気持ちがいい。
 
しばらく眺めていると飛行機の音が聞こえてきた。
 パロ空港は恐らく世界でも最もアプローチの難しい空港の一つ。到着便は谷筋に沿って右に左に旋回しながら高度を下げて行く。その姿はパイロットの腕を誇示するようでかっこいい。

のんびりと小一時間も歩いただろうか、やっと崖の上に建つお寺が見えてきた。
 
しかしここは山全体が聖地ということで、すぐには寺に向かわず、周りをコルラすることにする。

巡礼路には真っ暗な岩の中をくぐる胎内くぐりあり、グル・リンポチェが瞑想したと言う洞窟あり。
  
 この2つに割れた岩はグル・リンポチェが悪魔を退治した際に割ったというもの。この裂け目を通れば身の穢れはすべてなくなるというので、もちろんしっかり通ってきた。

山の中は静かで出会ったのは香草採りの尼さんと巡礼中のおばあちゃんだけ。
 
この人たちは恐らく一日中、お経を唱えながらお寺の周りを歩いているのだろう。

山をぐるっと一回りして、ようやくお寺の入り口へ。
 
崖の上に張り出した廊下を通り、急な階段を登ってお堂の中に入ると、岩がむき出しの壁にはグル・リンポチェの手形や足型があり、布に隠されているが古くていい壁画も残っている。いつもお坊さんがたった一人で守っていると言うこのお寺、まさに瞑想場所と言う感じだ。
 そのお坊さんに見送られながら山を降りる。

 
村のお寺では中庭で日向ぼっこをしながら燈芯を作る作業中。こちらは日常の中のお寺という感じ。

午前のお参りを終えてパロの町のレストランに入ると
 なぜか松村が王様と並んでいた。


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福島県奥土湯 川上温泉

2008-12-09 00:44:43 | 国内旅行
福島の駅前に降り立ち、待っていた宿のバンに乗り込む。
運転は若旦那らしい男性、小さな子供が二人乗っているが挨拶なし。

40分ほどで山のふもとの土湯温泉、大型旅館も並ぶ温泉街を抜け、さらに山に入ったところに今夜の宿、川上温泉がある。
 福島県/奥つちゆ・秘湯 川上温泉
  
こけしなど飾り物がたくさんあるロビーは昔ながらの温泉宿。ここも古い造りだがお掃除は行き届いている。
 8帖のお部屋はこれまた簡素。これは朝の写真だがチェックインした時は既にお布団が敷かれていた。

さて、この宿の自慢は半天嵒窟風呂。1時間貸し切りにできると言うのですぐに入りに行く。
  
この写真では分かりにくいが大きなお風呂。ここも高温の源泉かけ流しで、湯口のある洞窟の中には長く入っていられない。涼しい風の当たる露天部分でふ~。

続けてこの宿のもう一つの自慢、万人風呂に入ってみる。
 湯煙で何が何だか分からない、ひどい写真だが、こちらもまた長さ10メートル、うち3分の2は深さが1.2メートルあると言う巨大なお風呂。プールのように泳げるし、浴室の隅には浮き輪まで用意してある。ここのお湯は色もにおいもまったくない単純泉だが、湯量がとにかく豊富なようだ。

 さらにヒバ造りの小さなお風呂と、もっと小さな家族風呂も2つあって、15室が満室でも人とかち合うことはあまりなさそう。

やがて夕食の時間になって階下の食事処へ。
 きのこや山菜
 岩魚のそばみそ焼き
 牛肉の陶板焼きに
 芋煮汁
昨夜の食事とほぼ同じ内容なのだが、福島らしさと言うものが感じられないのが寂しい。
山形に比べて郷土料理らしいものがないのだろうか。

この宿の残念な所は細かい配慮がないところ。デザートの柿がむかれることもなくごろっと皿に乗っていたのには驚いたし、この日たった2組の客を隣同士の部屋割りにしていたのにもがっかりした。なにしろ古いこのお宿、壁が薄くて隣の音が筒抜けなのだ。
いくら家族経営とは言え、5人分の柿をむいたり、部屋を一つ空けるのにどれだけ手間がかかるだろう。

翌朝はさらに不満な対応。
自慢の半天嵒窟風呂は8時から入浴可能なのだが、「朝食は皆様8時からとさせていただいてます。」

仕方ないのでこれまた特徴のない朝食をいただき

食後すぐに最後の入浴。

10時のチェックアウトに合わせてロビーに降り、福島駅までの送りを頼むと「あら、送りは9時半だったんですけど」って、聞いてませんって。大体ほかに駅までの客はいないのに、「それじゃバス停までお送りします」と恩着せがましく言うのもいかがなものか。ここで気持ちよく駅まで送ってくれればこの宿の評価はずっと上がるのに。

でもおかげで土湯温泉でお土産を買うことが出来し、
 
バスからは吾妻富士がきれいに見えた。

路線バスの運転手さんは宿の亭主よりずっと親切だったぞ。

いろいろあったけど今回も楽しかったねえ、と駅で別れて東京へ。

スーパープランナー&添乗員K様、次回は岩手方面でまたよろしく!


おまけ

帰りに東京駅のグランスタで買った青森の駅弁
 うにバクダン!
 上にも中にもウニがてんこ盛りで、これはうまいっす!


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西屋の朝と米沢

2008-12-06 22:11:22 | 国内旅行
暖かいお布団でぐっすり眠った翌朝、7時に目を覚まして早速朝風呂に向かう。

ルンルンと浴衣を脱いで浴室の扉を開くと、なんと、お湯が抜かれて掃除のための長靴が浴槽の横にある。

朝風呂に入れない温泉なんてありえない!ここは24時間入浴OKのはずなのに、とブリブリ怒りながら部屋に戻り、2階の家族風呂ものぞいてみるがこちらは他のお客さんが入浴中。

せっかくのいいお湯だが、この旅館には2度と来まい、と思いながら朝食のために部屋を出ると旅館のおじさんに出くわした。無念のあまり思わず「朝風呂、入れないんですね」と恨みがましく言うと、おじさん「ちょっと事情がありまして・・・」と言葉を濁し、やがて意を決したように「実は今朝方、お風呂の中で亡くなった方がありまして」

ひえ~、昨晩冗談で「この廊下の寒さにお湯の熱さでは年寄りは死ぬね」なんて言っていたのが本当になっちゃった。
どうやらお酒を召した団体客の1人が夜中にお風呂に行ってそのまま帰ってこなかったらしく、朝の4時には検死官も呼ばれて早朝からかなりの騒ぎだったらしい。それにまったく気付かず眠りこけていた私たちって・・・。

びっくりしながらも朝食はしっかりいただく。
 具沢山のお味噌汁がおいしく
 デザートに粟ぜんざいもついている。

チェックアウトの時、宿の方は「騒がしくてすみませんでした」としきりに恐縮していたが、10年勤めているおじさんも初めての経験だというし、食事の給仕をしてくれた感じのいい仲居さんは「これに懲りずにまたいらしてくださいね。春の桜と私がお待ちしています」と言うので、これはまたリベンジに来なくては。

 外は雪が降りしきり、寒いけど旅気分満点。

「旅に出るといろいろあるよねえ」と話しながらバスに揺られて、米沢市内の上杉神社前で下車。
とりあえずコーヒーが飲みたい、とまずは上杉城史苑の喫茶店へ。
 この「ずんだ寒天」(アイスクリームとソフトクリーム、ずんだ餡の下に寒天が敷いてある)がおいし~。

 雪が降り続いて寒いので上杉神社は素通りし、
 その前に建つ立派な米沢市上杉博物館へ。
 館内は広々としてカフェやミュージアムショップもある。

この博物館の目玉は2つ。
1つは国宝の上杉本洛中洛外図屏風だが、こちらは年に2回ほど現物が拝めるだけで、常設展にはバーチャル体験施設がある。

もう一つの目玉はミニシアターで上映される映画「上杉鷹山の闘い」。
上杉と言ってすぐ思い出すのは謙信だが、彼は越後の人。彼の跡取り、景勝の代に上杉家は徳川幕府によって米沢に所領を移され、石高を大幅に減らされて大変な財政難だったらしい。そんななか経済改革で藩を立て直したということで、米沢で上杉と言えば鷹山なのだそうだ。

で映画だが、15分とは言え紺野美紗子などプロの俳優を使い、マルチスクリーンも使った力作。「成せば成る、成さねば成らぬ、何事も」が上杉鷹山の言葉だったとは、お勉強になります。

楽しい上杉博物館を出た後はちょっと歩いて米沢織物歴史資料館へ。
  
大正時代に建てられた織物組合の事務所は渋く、2階に米沢織りの機などの展示がある。
 米沢織りも渋い色柄の絹織物が中心。

1階の売店では親切なお姉さんがまったく買いそうにない我々にシックな反物をいろいろ見せてくださったが
 写真を撮ったのはふんどしだけ・・・

来年のNHK大河ドラマの舞台が米沢で盛り上がっている、というタクシーの運転手さんの話を聞きつつ、米沢駅から新幹線で福島へ向かった。


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