Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

春のオランダ 16 アムス二軒目のアパート

2016-05-31 19:16:34 | ヨーロッパ
3月31日 続き

ロッテルダムからアムステルダムはIntercity Directという急行に乗れば40分。
駅前からトラムに乗り、西教会前で降りて徒歩5分。

今度はヨルダーン地区と言う、これまた静かな住宅街。
  
  
アムス2軒目のアパートは運河に面したこの黒い建物、B&B 180 Graden

地図を見ながらたどり着いてやれやれ、と呼び鈴を押すが返事がなく、よく見るとドアにメモが張り付けてあって到着したら電話せよとのこと。
どうやらオーナー夫妻はどちらも仕事中でお留守、ご亭主がこれから行くからと言われ、眼の前の運河を見ながら待つこと30分。
やがて現れたのはかっこよかった頃のルトガー・ハウアーを年配にしたようなダンディー。こんな男前が来てくれるなら少々待たされても文句は言わない。

鍵を開けて建物の中に入れば
 ここもまた目の前に狭い急階段。
1,2階がオーナーの住まい、3,4階を貸すのは1軒目と同じだ。

部屋に入ると正面は運河を見下ろす居間。
 
 
間に置かれた大きな肘掛け椅子の向こうがダイニングキッチン。
 
ここもお皿がふんだんにあり、 
 
冷蔵庫にはジュースやらミルク、ヨーグルト、卵にハムが入っているのはこちらは朝食付きのアパートだから。
 こちらの窓からはまた隣近所の屋内がよく見える。

  4階に上がる階段の突き当たりにあるのはトイレ。
  ベッドルームの向こうにはバスタブとシャワーブースが別にあるバスルームがあって
  屋根の傾斜に合わせた棚もおもしろい。
ラベンダー色の壁紙も珍しいが、なるほどこういう風に合わせるのか、とさすがヨーロッパのインテリアは勉強になる。

一息入れたところでオーナー氏に聞いたスーパーへ買い出しに。
 
ひょろひょろとかわいい建物を見ながら運河沿いを歩き、脇に入ると小さなレストランがたくさんあっていかにも暮らしやすそうなエリア。

そして今夜の夕食は
 デルフトの八百屋さんで買ったホワイトアスパラガスの塩茹でにコールラビのベーコン炒め、パンはフェルメールのパン屋さんで買ってきた。

ユールさんのアパートに比べるとこちらはガス台がマッチを使わなければならなかったり、電子レンジがなかったりといささか使い勝手が悪いが、お高いホワイトアスパラをいっぱい食べられて幸せ

 西教会の塔を見ながら、おやすみなさい。


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春のオランダ 15 ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館

2016-05-30 19:43:52 | ヨーロッパ
3月31日 続き

 デルフトの駅からフェルメールの絵に登場するようなお嬢さんに見送られて再びロッテルダムへ。

今回はロッテルダム中央駅で下車。
  
この駅も2014年にできたばかりだそうだが、オランダ国鉄の駅はどこも斬新なデザインばかりで楽しい。

駅のロッカーに荷物を預けて外に出てみれば
  
駅前の正面には大きな広場、まっすぐ伸びる緑地帯の両側には高層ビルが立ち並んで他のオランダの町とは景色が違う。

まずはお腹が空いていたので駅前の適当なカフェに入ると
  
いかにもオフィス街のランチで可もなし不可もなし。

中央の緑地帯に沿って歩き出すと、昨日に続いてまた面白い建物。
 
多角形の不思議な建物はなんと教会だ。

かと思うと変なオブジェが立っていたり、横断歩道が虹色だったり
  
 
デパートのショーウィンドウまでモンドリアンでアーティスティック。

そして町のあちこちで見かけるちょっと不気味な赤ん坊。
  
 メガ・べビーと言うこのキャラクターは戦後75年の町の復興を記念した今年のイベントのシンボルらしいが、それと言うのもロッテルダムは第二次大戦中の1940年に古い町がほとんど壊滅してしまったそうで
 町の中心にある古い建物はこの市庁舎ぐらい。
赤ん坊は生まれ変わりを象徴しているそうだが、もうちょっとかわいくても良さそうなもの。

こんなものを眺めながら駅から20分ほども歩いて
 やって来たのはボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館。
  なにやら地味な入口から入ってコートを預け、館内に入ると大きなホールがかっこいい。

常設展示は時代順に見学できるようになっていて
  
中世部屋には美しいファン・アイク。
  
ブリューゲルの2枚目の「バベルの塔」(もう一枚はウィーンにある)もゆっくり見られるし
  
また絵の細部をちまちま撮って遊んでしまう。

  
17世紀オランダ絵画の部屋ではレンブラントの弟子でフェルメールの師匠とも言われるファブリティウスの肖像を発見。この絵は2007年のフェルメール展で見たことがあったが、とても印象的で記憶に残っていた一枚。画家はデルフトの弾薬庫の大爆発に巻き込まれて、32歳の若さで作品のほとんどと共に亡くなってしまったのだそうだ。

この美術館にはかように古い作品にも価値あるものがたくさんあるが、面白いのはどちらかと言えば近代絵画。
 
ドガの踊り子の彫像のあるこちらのセクションに入ると
  床の穴から顔を出している人がいる。
と思ったらこれが作品で、子供たちに人気。
 
ダリの作品もたくさんあって
 この変な電話機もダリ。
  はっきりした色で目を引くヴァン・ドンゲンはロッテルダムの出身だそうだ。

こうして2階の常設展は一通り見たが、この美術館は広くて1階にはまだ工芸品のコレクションがあり、特別展のスペースもある。
オランダ・デザインの工芸品には興味があったが、もう疲れてしまってここで息切れ。

そこでミュージアム・ショップを覗こうと下に降りると、こちらの方が大きなチケット売り場。
 
そしてその脇にはまるで現代アートのようなコート掛けのクローク。
こちらは特別展入場者用の入口らしいが、どうせならこのクロークにコートを預けたかった(笑)。

  
最後は高い塔の目立つ中庭を見ながら
 カフェでお茶をして駅に戻った。
  

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さらば人形町ランチ

2016-05-28 14:15:27 | 食べ歩き
昨年の10月末から通勤していた人形町、ようやく今週でお役御免になった。
当初予定の3ヶ月が結局7ヶ月になって、おかげでオフィスの周りのランチどころはかなり網羅してしまった。

有名どころも結構行ったけれど
  
老舗洋食屋さんなどは結構お高くて、コスパがあまりよろしくないので結局「キラク」と「芳味亭」位しか行かなかった。

  こちらもメディアによく登場する「よね家」さん。
ここのランチは「鳥わさ丼」オンリーなのだが、上品に盛り付けられた半生の鶏ささみにわさびの効いた醤油だれで、これは確かにおいしい。

グルメサイトでトップになっているのはグルメバーガーのお店、「ブラザーズ」。
 
重すぎるのでお昼は一度しか入らなかったが、店内には「兄弟」がらみの古い映画ポスターばかり貼られているのがしゃれていて、パストラミ・サンドもおいしかった。
さらにこの店にはテイクアウト専門の窓口がちょっと離れたところにあって、
 
これまたスマートな箱に入れられてくるハンバーガーにはオニオンリングが付くのがうれしい。
 そして肝心のハンバーガーはしっかりしたお肉に野菜やバンズまでバランス良く、これなら1000円を超える値段も納得のおいしさ。

麺喰いの割には人形町ではあまり麺類を食べず、特にラーメンは一度も食べなかったのは体重が右肩上がりだったせい。
麺と言えばそばを選んでいたが
 明治座に近い「藪そば」はおいしいけれど、ざる一枚ではちょっと物足りない。
  
最近できたばかりのこちらの店ではおかわりが無料なのだが、さすがにそれでは多すぎる。

と言うわけでついデザートに走ってしまって
  
これでは元も子もなし。

お肉ばかり食べてコレステロール値に赤信号が点ってからはなるべく魚を食べるようにしたが
 さすが人形町、お刺身ランチもこの充実度。

ちょっと入りづらい雰囲気の「きてれつ」はジャズの流れるおしゃれな店で
 
煮魚や焼き魚にお刺身が何品も付く。

その斜め向かいにある魚型の提灯が目印のこちらの店は
  
 その上さらにご飯にイクラが乗ってくる。

しかし人形町のお魚で一番はこちらの「川治」。
 地味~な外見で狭い店内も決してきれいとは言い難いのだが
 
タラのバター焼きにしてもカジキの付け焼きにしても切り身がとにかく大きくて、東京風の味付けもすごく好み。
魚は日替わりなのでできれば毎日でも通いたいような店なのだが、ここはおじさんたちに大人気で開店と同時にもう行列ができる。1時近くに誰も並んでいないのを見計らって行くとするっと入れる、という感じなので結局3回しか行けなかったのが残念。

ちなみにこちらのお店、夜はおまかせのコースがものすごく安くておいしいらしいのだが、去年の12月に予約を申し込んだ人は1年待ち、この前聞いていたお姉さんは1年2ヶ月待ちと言われていた・・・。

他に複数回行った店は片手に入るぐらいしかなくて、中でも気に入っていたのは以前にご紹介した焼き鳥重の「おが和」さん。

そして一番多く通ったのがこれも以前ご紹介の「ユニオン・サンド・ヤード」。
  
黙っていればいくらでもついでくれる日替わりの野菜ジュースが毎回おいしくて
 
メインの料理も野菜たっぷり。
 ローストビーフサラダのビーフも絶品。

というわけで大充実だった人形町のランチだが、敷居が高くて入れなかった天ぷら屋とか、寒い間は行く気がしなかったすし屋とか、心残りはまだある。

お昼だけ食べにまた行こうか。
でもその前にまずはダイエットに励もう。


過去の人形町ランチはこちら↓

人形町ランチグルメ
日本橋七福神めぐり
人形町ランチ お肉編
人形町ランチ 各国料理編


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春のオランダ 14 デルフトのマーケット

2016-05-25 01:22:08 | ヨーロッパ
3月31日

本日は木曜日。
毎週木曜にはマルクト広場でその名の通りマーケットが開くとのことなので見に行くことにする。

まだちょっと早いので広場の周辺を一回りお散歩。

   
  
運河沿いに並ぶかわいい家や小さなお店。

 
黄色いひさしのパン屋さんにはフェルメールのパン。
  
チーズの並ぶ窓が見えたり、八百屋さんの店頭にはまだ早いかと思っていたホワイトアスパラももう並んでいる。
 そんなデルフトにも今やすし屋は当たり前らしい。

そろそろ店も開いたか、と広場に行ってみると
  
市庁舎と新教会の間にびっしりと屋台が店開きしている。

 
芸術的ディスプレイの八百屋があったり
  
パン屋にオランダ名物のストロープワッフル屋。
 チーズももちろん欠かせない。

  
魚屋にはオランダ人が大好きらしい揚げ物類が盛大に並んでいるが
  
さすがは海が近いところらしく魚の種類が豊富。特にまぐろのたたきはこれから観光に行くのでなければ買って帰りたいぐらいおいしそうだった。
 そして魚屋に必ず売っているこの謎の野菜。
オカヒジキに似ていると思ったらやはり同じように塩分の多い砂地に生える草で和名をアツケシソウというらしい。
塩気があって海藻のようなので必ず魚屋で売っている、と言うのが面白い。

 これもオランダの屋外市場には必ずいるらしいオルゴールの賑やかな音楽を聞きながら市場の見学は終了。

広場の周りを囲む土産物屋を覗いて回ると
 
デルフト焼きの家もかわいいけれど、なぜかアヒルがいっぱい。
  
巨大ラバーダックもオランダのアーティストの作品だし、オランダ人はそんなにゴムのアヒルが好きなんだろうか。

  
ホテルで荷物をピックアップして、かわいいデルフトの町に別れを告げた。


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春のオランダ 13 ロッテルダム散策

2016-05-22 20:49:50 | ヨーロッパ
3月30日 続き

お昼を食べたら駅に戻り、ハーグからデルフトを通り過ぎてロッテルダムまで30分。

 降り立ったのはロッテルダム中央駅の次のロッテルダム・ブラークと言う駅。

地下駅から地上に出たら目指すものはすぐ目の前にあった。
  
ピート・ブロムという建築家により設計され、1984年に建てられたキューブハウスという集合住宅。
  
サイコロが斜めに並んでいるような、なんともユニークな建物だが、ここに全部で51軒があり、うち38軒は個人の住宅、残りは学校や商業施設で、サイコロの下の部分にもお店やオフィスが入っている。

この外見を見れば中はどうなっているかと好奇心がわくが、そのために一部屋がちゃんと公開されている。
  狭い階段を上がるとすぐにチケット売り場があって、観覧料は3ユーロ。

このフロアがリビング・ダイニングになっていて
 
角を利用して大きなソファが置かれ
 
別の角はキッチンになっているが、うらやましいような素敵なキッチン。

建物の中央に階段があるのでこれをもう一つ上がると、2階には寝室が2つとバスルーム。
  
 
収納もちゃんとあって、これ以外にも各戸にストーレッジが用意されているらしい。

さらにもう一つ階段を上がると最上階はサンルーム。
 
ここはもちろんのこと、下の階にも窓がたくさんあるので部屋の中は意外なほど明るく、世界一のっぽのオランダ人向けなので天井の高さも十分。

外観から想像するよりも内部はずっと広くて、それもそのはず、各戸の床面積は100平米というから東京に住む者にしてみれば垂涎の広さ。
斜めの壁も中に入ってしまえば気にならず、階段が苦でなければ快適に過ごせそう。
しかし38戸はすべて完成前に完売したらしいが、この中を見ずに買った人たちはかなりのチャレンジャーじゃないだろうか。
ちなみにこの敷地内にはユースホステルもあるのでこのキューブに泊まることも可能。

さて、キューブハウスから外を見ると目立つ赤い橋があるのでそちらに行ってみる。
 その手前に建つ白いビルは1897年に完成したヨーロッパで最初の「超高層ビル」なんだそうだ。

  
赤いウィレム橋の下を流れるのは新マース川。
 遠くに見えるハープのような橋は1996年完成のエラスムス橋。

ここからUターンをしてまたキューブハウスまで戻ってみると
 アパート群が公道の上をまたぐようにして建てられていることに初めて気が付いた。
これはフィレンツェのポンテ・ヴェッキオに想を得ているのだそうだ。

さらにブラーク駅前に戻ると、キューブハウスの並びにもまたおもしろい建物。
 
黄色いエアコンダクトが目立つこの建物は中央図書館。
 その前にあるブラーク駅舎もこちら側から見るとまるで宇宙船のようだ。

そして図書館の向かい側に建つまるで飛行機の巨大格納庫のような建物。
  
これが2014年にできたマーケットホール。
 
巨大な空間の中央にはイタリアの屋内市場のように様々な店が並び、壁に沿ってはレストランがあってそれぞれの店から2階に上がれる。
壁面から天井にかけてはカラフルで大胆な絵で覆われているが、3階以上は外側からアクセスするアパートになっているというのがすごい。
さらに地下にはスーパー、その下には駐車場があって、こんなに便利なアパートがあるだろうか。

お店の方はと見れば
  
ソーセージやらお惣菜やら各国の料理がずらり。
 
お寿司ももちろん並んでいるけれど、右側は実はよく見るとお菓子。
  
果物は輸入物のトロピカルなものが多くて、おかげでおいしいマンゴースムージーが飲めたけれど
 
オランダらしいものは巨大なハンバーグやミッフィーちゃんのチョコレートぐらい?

 簡単に食べられるイートインもあったが、まだあまりお腹が空いていなかったのでおいしそうなものを買ってデルフトのホテルに帰還。
  
オランダでどうしても食べてみたかった塩漬けニシンをようやくゲット。生ものがあまり得意ではない友人にはいまいちだったようだが、自分は大いに気に入る。
これまたオランダの国民食らしいエンドウ豆のスープも、スーパーのレトルトだったが十分においしくてお腹いっぱいになる。
 デザートのココナッツケーキも結構で、やっぱり市場は楽しい。


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春のオランダ 12 エッシャー美術館

2016-05-20 01:12:23 | ヨーロッパ
3月30日 続き

マウリッツハイスを出て、次に向かったのは徒歩5分ほどの所にあるエッシャー美術館。
 ここは珍しくミュージアム・カードでカバーされないので、入場料9ユーロが必要。

入館早々一息入れようと、まずは地下にあるカフェへ。
  
この美術館の建物はランへ・フォールハウト宮殿と言って今から5代前のエンマ女王の冬宮だったところだそうで、この地下のカフェはその頃の台所。だからここでお茶を飲んでいるとなんだかダウントン・アビーの女中になったような気になれる(笑)。
 しかし気が付けば天井のランプは蠅になっていて、こんなところでエッシャーっぽさを演出しているのがおもしろい。

1階に戻って展示場に入ると、エッシャーの初期の写実的な風景画がしだいに計算しつくしただまし絵のような版画に変わって行くのを時系列で見ることができる。
  
 代表作の一つ、「メタモルフォーシス III」は7メートルの木版画が輪になっているので次々に変わる絵柄が永遠に続く。 

この美術館ではエッシャーの作品と共にかつての宮殿の内装も見ることができるのだが、もう一つ、各部屋のシャンデリアがそれぞれユニーク。
 
これらはハンス・ファン・ベンテムというオランダの作家がこの美術館のためにデザインしたものだそうで
 お子様も喜ぶおもろしさ。

さらに3階に上がるとここはエッシャー体験室のようになっていて、
  
体の大きさが違って見える写真が撮れたり、エッシャーの自画像のように鉄球に映る自分たちを見れたり、大人が結構楽しめる。

エッシャーも堪能したらお腹が空いたので
  
池越しに再びビネンホフを眺め、広場の向こうのビル群を眺めて、デパートなどの並ぶ繁華街の奥の中華街へ。

中華以外にもケバブ屋などの多いエスニックタウンで選んだのはベトナム料理。
  
  
牛肉とつみれのたくさん入ったフォー・ボーは本場の味と遜色なく、やっぱり汁麺が恋しかったぜ。


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春のオランダ 11 マウリッツハイス美術館

2016-05-19 00:18:52 | ヨーロッパ
3月30日

ホテルの朝食ビュッフェで自分でホットサンドを作っておいしくいただく。
  
たくさん並んでいたのはトーストに乗せるチョコレート。ケーキにかけるチョコ・スプレーと同じものだが、これがオランダの朝食の定番だとか。

 郊外電車に乗ってデルフトから15分のハーグへ。

この町にも20年以上前に一度来たことがあるが、駅がものすごくモダンになっていてびっくり。
 
さらに駅前は大工事中で、この日に開催されているはずの屋外マーケットに行こうと思ったのだが市電の乗り場がまったくわからず、駅にはツーリスト・インフォメーションもないのでお手上げ。

あきらめて美術館に行こうと駅の外に出ると
 
高層ビルをガンガン建設中。真っ白い巨大な建物はハーグ市役所で、さすが行政の中心地。

駅から10分ほども歩いてホフフェイファの池へ。
  
ここまで来てようやく20年前の景色に巡り会えた。

この池の端にある門をくぐると、正面にある中世風の建物がなんと国会議事堂。
  
  
まわりの建物はビネンホフと呼ばれる政庁だそうで、眺めているとバイクに先導された黒塗りの車がやって来たので、これは政府の偉い人か、と思ったらどうやら映画かテレビの撮影だった様子。

この中庭を抜けると目指すマウリッツハイツ美術館。
 
17世紀の元伯爵邸に以前は正面玄関から入ったと思うのだが、現在の入り口は門を入ってから地下に降りる。
 
広々と明るくモダンなエントランスから邸内に入ると
 
豪華でクラシックな内装を保っていて、このコントラストが面白い。

それでは3階から見て行こう、と部屋に入るといきなり大本命のフェルメールの部屋だった。
  
 
片側に「真珠の耳飾りの少女」、その向かい側の壁に「デルフトの眺望」が掲げられているのは記憶の通り。
初めてこの風景画を見た時はあまりの素晴らしさに「ほしい!」と心底思ったっけ、とまだ開館間もなく見学者の少ない部屋でしみじみ思い出してしまった。

 
オランダ絵画の傑作ばかりが並ぶ優雅な部屋を巡っているうちに現れるのが
 
レンブラントの部屋。ここも素晴らしいけれど
  
  
ホルバインの、特に鷹を持った男が素敵。ジェーン・シーモアの肖像がロンドンではなくここにあるとは意外だった。

コンパクトながら濃密なコレクションを堪能して、お約束のミュージアム・ショップを覗いてみると
  
アヒルまでフェルメールしていた。


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春のオランダ 10 さらにデルフトを歩く

2016-05-16 22:50:22 | ヨーロッパ
3月29日 続き

旧教会を出たらすぐその前にあるプリンセンホフ博物館へ。
  
15世紀に建てられた女子修道院が今は博物館になっているのだが、ここに何ともタイミングのいいことに
  
アムステルダム国立美術館からフェルメールの「デルフトの小路」が320年ぶりに里帰りしていたのだ。

公開からまだ4日目、地味な博物館でもあるので観覧者もまばら。
この小さな絵を、これが描かれた街でじっくり鑑賞できるとは、何という幸せ。
この絵が描かれた場所は最近になって特定されたらしいが、古い街並みの残るこの町ならさもありなん、と納得できる。

この博物館はウィレム1世が住居とし、暗殺されたところでもあるので
  
主な展示はオランダ独立とウィレム1世にまつわること。熱心に見るオランダ人を横目に、フェルメールを見終わった我々はさっさと出る。

運河沿いに歩いて後ろを振り返ると
 旧教会の鐘楼は傾いているのがわかる。

さらに歩いて、てっぺんに船の風向計が付いている建物はかつての東インド会社、デルフト支店。
  
そのお向かいは昔の倉庫だったのではないだろうか。デルフトは実は海からもさほど離れてはいないのだ。

 旧市街はこの辺りまでだが、大きな運河を渡って住宅地の中をさらに歩く。

思ったよりもかなり遠く、30分近くも歩いてようやく目的地、ロイヤル・デルフトの工場に到着。
 
玄関前に止めてある車もデルフト柄でかわいい。

中に入って工場見学を申し込むと、12.5ユーロでオーディオガイドを渡されるので、あとは音声ガイドに従って自分たちで勝手に歩く。
日本語もあって完璧なガイドだが、初めに通されたビデオルームで映画が始まらなかったのは見学者が他にいなかったせいだろうか。

 順路に従ってデルフト自慢の絵付けを見たら
  まるで修道院のような中庭を囲む展示室で
  
フェルメールやレンブラントのタイル絵
  
古いデルフト焼きのコレクションやイヤープレートなどを見て回る。
飛行機柄の記念プレートがかわいくて、ほしい!
 
王室関連のプレートが誇らしく飾られているのはここが「ロイヤル」である証しだろう。 

さらに行くと工場の中に入るが、もう夕方のせいか人の姿もまばら。
 
 いくつも並ぶ電気窯は思ったよりも小さい。

こうして工場内の見学が終わったら、出口にはもちろんショップがある。
 
伝統柄よりも新作のデザインがすっきりと使いやすそうで、オランダ自慢のミッフィー柄もたくさんあるが、手書きのものは簡単に手が出ないほどお高い。

最後は店の奥にあるカフェテリアで、またもアップルパイと紅茶。
 お皿はもちろんデルフト焼きだけれど、カップはガラスなのね。

営業を終了してもうシャッターの下りた出口から出してもらうと、お向かいにあるのはデルフト工科大学の広いキャンパス。
 
これをぐるっと回って、駅までトラムで帰る。

ここで一度ホテルに戻ってお部屋をチェック。
  
デルフトでの宿は Hotel Royal Bridges
少し広めの部屋を、とスタジオ・ルームを予約しておいたら
 部屋の入り口はなんと食堂の一角。
  
表の通りに面した1階の部屋だったが、ミニキッチンもついて広いし、うるさいこともなかった。
4つ星のわりには随分ストイックな部屋だが、お値段もストイックなので十分満足。

一息入れたところで夕方の町へまたお出かけ。
旧市街のはずれにある東門へ。

フェルメールの「デルフトの眺望」にこの門が描かれているが
 尖塔の高さなど写実ではないことがよくわかる。

この門をくぐって旧市街に戻り、夕食のためネットで評判の良かったオランダ料理のレストランへ。
 
新教会近くの広場に面した Spijshuis de Dis  

スターターにまずは鯖とニシンの燻製を頼むと
 思いがけずしゃれた盛り付けで上品な量の一皿が来た。
鯖とニシンはバルサミコなどを使ったソースがかけられているので姿が定かではないが、どちらもいい味でおいしい。

メインにはボッケンポットというウサギ、牛、鶏をビールで煮こんだという珍しい料理を頼んでみると
 
まずは付け合せの野菜がこれだけで一皿というほどの量でやってきて、煮込みは小さなキャセロールに入って来たがこれが食べてみるとかなりの量が入っている。3種類の肉は牛は明らかにわかるものの、鶏とウサギの区別はつかず、しかしコクのあるおいしいシチューで大満足。

ちなみにレストランでは2人で一皿のスターター、一皿のメインをシェアしていたが、日本人としてはそれで十分にお腹いっぱいになる。
ここでももう満腹だったのだが、料理が予想以上においしかったので、つい「スペシャルなデザート盛り合わせ」なるものまで頼んでしまったら
 これは失敗。盛り付けこそ美しいが、ケーキやアイスクリームはごく普通だった。

 
食事を終えて外に出ると広場にはレトロな電飾が灯り、町は静かに更けて行った。


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春のオランダ 9 デルフトへ移動

2016-05-14 00:07:08 | ヨーロッパ
3月29日

 まだふんだんに残っていた果物を朝食にいただき、ユールさんに別れを告げて4泊お世話になったアパートをチェックアウト。
ここは博物館めぐりをするには最高のロケーションだったし、なにより設備が整って静かなこの部屋は実に居心地が良かった。

 あいにくの雨の中、トラムに乗って中央駅へ。

  
ドルドレヒト行きの黄色い2階建て車両の2階席は窓が大きくて快適だ。

この路線は2日目に行ったライデンを通るので、キューケンホフの近くへ行くと
  
車窓に時々色鮮やかな畑が見える。
 ぶれてしまったがこんな華やかな景色も見えて、チューリップの最盛期だったら写真でよく見るような色の縞模様がこの車窓から見えるだろう。

退屈する暇もなく、ちょうど1時間で目指すデルフト駅に到着。
デルフトと言えば古い街並みの残る小さな街というイメージなのだが、
 列車は予想外に地下駅に停車。
  
大きくてモダンな駅舎はクラシックな駅舎から移ったばかりのようだ。

結構な雨の中、予約してあるホテルまでは5分で到着したが、昼過ぎまでは部屋を使えないので荷物を預けてまたすぐ外へ。
傘を持って出ようとすると、フロントのお兄さんが「Welcome to Holland! この天気がオランダさ」ですと。

このホテルからは旧市街の中心、マルクト広場までも5分。

  
正面の高い塔があるのが新教会、広場を挟んで向かい合っているのが市庁舎で
  
広場を囲む家々のなんとかわいらしいこと。

この町も運河が町中を流れていて
 
これを一つ渡ったところにあるのがフェルメール・センター。画家が所属していたであろうギルドを復元した建物だそうだ。

ここにはむろんフェルメールの作品は一つもないし、入場料もミュージアムカードでは1ユーロ割引になるだけの7ユーロかかるが、せっかく画家の故郷に来たことだしと入ってみる。
  
すると大きなスクリーンやパネルでフェルメールの全作品が紹介され
 
作品に登場するような食卓や食器、アトリエの一部が再現されていて良い復習になる。
7ユーロの価値があるとは思えなかったが。

ちょうどお昼時になったので広場を囲むカフェの一つに入って昼食にする。
   
壁にオランダ王室の面々の写真が掲げられた店で、ボリュームたっぷりのサンドイッチとマスタード・スープ。
隣の席のオランダ人は同じサンドイッチをナイフとフォークで美しく食べていた。

こうして食事をしているうちに天気が回復して青空が見えてきた。
  
これは塔に登らねば、と7ユーロを支払い、376段の石のらせん階段を上へ。
   
途中の踊り場では時計の機械や古いカリヨンを見ることができ、そう言えばこの町に到着した時には随分長いことカリヨンが音を響かせていた。

そして109メートルまで上がってみると
  
市庁舎の向こう、赤い屋根の中に目立つ大きな建物は先ほどの駅舎。
  
遠くにビルが立ち並んでいるのは方角から言ってハーグの町らしい。

塔から降りたら新教会の中も見学。
  
「新」と言えども1381年建造と言う教会の内部は装飾も少なく派手さはない。
  
しかしここにはオランダ独立の英雄、現オランダ王室の祖であるウィレム1世の墓があり、その下にはオラ二エ家の納骨堂があるとのことで模型が展示され、オランダ人たちが熱心に見学している。

さらに塔の上からもよく見えた旧教会も同じチケットで入れるので行ってみると
  
さすが13世紀以来の古い教会、ステンドグラスはあるものの新教会よりも一層どっしりしている。

そしてこの教会には
 フェルメールの墓があるのだった。 

 
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春のオランダ 8 バッグ博物館

2016-05-10 23:44:10 | ヨーロッパ
3月28日 続き

パンケーキを食べたらトラムに乗ってレンブラント広場へ。
  
レンブラントを囲んでいるのは「夜警」の面々。

ここから歩いて向かったのは運河に面して建つお屋敷。
  
内部も優雅なここ、Tassenmuseum はバッグばかりを集めた博物館で
   
16世紀の男性がベルトにつけて歩いたバッグから
  
18世紀、女性が大きく膨らんだスカートの中に吊るしたポケットやら、19世紀のとても手の込んだ総ビーズのバッグやら、歴史順にバッグの変遷をたどることができる。

  
象牙の口金や、かわいい象の付いたバッグは明治時代に日本から輸出されたもの。
  
海老や魚型のバッグやら、靴型のバッグなんておもしろいものもある。

 かわいらしい猫型クラッチは意外にもヒラリー・クリントンのもの。
 こちらにはなんと「サッチャーの武器」というタイトルが付いていて、マギーは重要書類の入ったこのバッグを机に叩きつけたり、これで誰かをぶんなぐったことさえあるらしい。

 トイレにまでおしゃれなバッグの飾られたこの博物館にはこれまたおしゃれなカフェがあって
 
ここのアップルパイはアムステルダムで一番おいしい「Kuyt」と言う店の物だそうだが、確かに甘さ控えめ、シナモンが効いておいしかった。

さらにこのカフェの反対側、運河に面した方には17,18世紀以来の優雅な部屋があってここでも予約をすればランチやお茶ができるのだが、その窓にお客さんやスタッフがくっついて皆外を見ている。

 実は博物館に入る前にも、運河の向かい側に建つウォルド―フ・アストリア・ホテルの前に人垣ができていて何事かと思っていたのだが
  
カフェに入る頃にはさらに人の数が増えて、そこにようやく目当ての人が出てきて大騒ぎ。
聞いてみるとモロッコの王様がオランダ訪問中だったそうで、人垣はオランダ在住のモロッコ人たちだった様子。
モロッコの王様は自国民に人気があるのだろうか。

バッグ博物館からはぶらぶら歩いて17世紀のムントタワーへ。
  
そのすぐ足元の運河沿いに連なっているのがシンゲルの花市。
 
店先には当然チューリップの球根が多いのだが
  
花色豊富なカラーの球根もあるし、チューリップの切り花は50本で10ユーロと安い!
 
  
盆栽の缶詰なんて変なものがあると思ったら、これまた缶詰の大麻スターターキットなんてものがあり
  
さらには大麻入りキャンディーやらクッキーやら、チーズ屋には大麻入りチーズまであって、オランダ土産が大麻ってどうなの。

さらにぶらぶら歩いて見えてきたのはマグナ・プラザ。
  
とても印象的な大きな建物だが、これが元は郵便局だったと言うのだから驚く。
   
中は今はショッピング・モールになっていて、内部を見るためだけでも訪れる価値はあり。

この向かいにあるのがオランダ王室の迎賓館たる王宮で、
  
広いダム広場の向こうにはこれまた大きなバイエンコルフというデパートがある。
ここも覗いては見たが、土産になるようなものは特になし。
 
夜はアパートの近くで気になっていたカフェへ。
 この店、間口は狭いが奥にとても長い。

ここでスターターにいただいたのはビタボーレン。
  
細長いコロッケが丸くなっただけで中身も同じクリーム系なのだが、一口サイズで食べやすく、カリカリが多くておいしい。
 食べたかったムール貝も無事に食べられ、他にスープとサラダもシェアしておなかいっぱい。

  
カーテンを引かない部屋の明かりと街灯が運河に映るアムステルダムの夜景はとてもロマンチックだ。


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コメント (7)
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