Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

仙台でフランス料理 「レストラン・カノウ」

2009-09-30 18:09:56 | 食べ歩き
岩手を満喫した帰り道、旅仲間と食事をするべく仙台で途中下車をした。

ジャズ・フェスティバルでにぎわう駅前を通り抜けて、連れて行っていただいたのは レストラン・カノウ
仙台|フランス料理|レストランカノウ

 まずはアミューズのスモークサーモン
 前菜は三陸の魚介のサラダ。海老からウニから、15種類も魚介が入って、お野菜もおいしい。
 冷たいスープはかぼちゃとさつまいもで甘口。
 お魚のグリルの皿にも野菜がふんだんに使われているのがいい。
 デザートもティラミスやらアップルパイやら盛りだくさん。

どれもとてもおいしくて、さすが仙台はおいしい食材が豊富なんだなあ。
でもおしゃべりに夢中で、食事を十分に味わっていなかったかも。
おいしい時間であったことは間違いないけれど。

あわただしく会って、ぐわーっとおしゃべりして、バタバタと駅にとんぼ返り。
付き合ってくださったKご夫妻、Tさん、ありがとうございました。これに味をしめたのでまた仙台にお寄りします!

旅の最後は仙台駅で駅弁を物色。
 東北味まつり
イクラ、ウニ、カニ、ホタテの乗った豪華なお弁当は翌日のお昼にいただいた。

今度は三陸海岸で海鮮尽くしもいいなあ。


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岩手一人旅 5 遠野

2009-09-26 20:24:13 | 国内旅行
宿を出て駅に荷物を預けたら、さあ街歩き開始。

まずは「遠野物語」ゆかりの品が多く展示されているという遠野市立博物館を見ようと、閑散とした駅前の通りをまっすぐ歩いていくと、なんと、来年の「遠野物語」発刊100年のために現在改装中で閉館。せっかくここまで来たのに~。

しかし来年の春まで閉館とあってはどうしようもない。
気を取り直してすぐ近くの「とおの昔話村」へ。
 村と言ってもここは一軒の宿。
 
昔、柳田國男が泊まったという部屋が残り、内部でつながった蔵の方には遠野物語関連の資料が展示されている。
蔵の方はビデオを多用してなかなかがんばった展示。

ここをゆっくり見ても時間はさほどかからない。
次はどうしようと考えるが、遠野の見所は広い田んぼの中に分散している。
レンタサイクルも考えたが、もう何十年もチャリには乗っていない。駅前でちょっとトライしてすぐ断念。自転車の乗り方は一度体が覚えれば忘れないというが、さすがに賞味期限があるのか。

幸いにしてちょうどバスが来たので、これに乗って「遠野ふるさと村」へ。
ここは広い敷地の中に江戸末期から明治時代にかけて建てられた曲がり家が5軒移築されている。
 
曲がり家というのは住居に馬小屋がつながった農家。間に広い土間を挟んで、90度に曲がった部分に馬のためのスペースがある。
そもそも遠野に来ようと思い立ったのも、実は遠野物語のためではなく、この曲がり家が見たかったからなので興味津々。

 こうして残っている家はもちろん豪農のものだろうから中の床や天井も立派。開口部がすべて雨戸の家は、なるほど日本家屋は夏向けに作られていると思う。冬は厳寒の土地なのに。
 一軒はちょうど茅葺屋根の葺き替え中。これまた目には美しいが、維持は大変だろう。

  
建物の中にはワイルドなお祭り用の人形があったり、縁側では工芸品を作っている人がいたり。
この村には他にも陶芸や草木染の体験施設があるのだが、日曜でそれなりのお客さんもいるのに活動している様子はない。
この商売っ気のなさが岩手らしいのだろうか。

 園内の田んぼでは稲穂が頭をたれて、新米ももうすぐ。

ふるさと村もゆっくり見たつもりだが思いのほか早く終わってしまった。
何本もないバスの時間が合わないので、タクシーを呼んでもらって次はカッパ淵へ向かう。
 お寺さんの境内を通り抜けて裏に回るとごく普通の田んぼの風景。
  
カッパが馬を引きずり込もうとしたという淵は思ったとおり、ほんの小さな流れ。

ここから歩いてすぐのところにあるのが「伝承園」。
 
ふるさと村に比べるとずっと狭い敷地だが、ここにも古い民家が何軒か移築されている。

  
重要文化財に指定されているというこの家は18世紀前半に建てられた物。
  
庭に立派なお風呂と雪隠が別棟で建っている。トイレの紐はつかまって踏ん張るためのもの。引っ張ってももちろん水は流れない。
 
中には養蚕の様子が再現され、圧巻はその奥。
  
オシラ堂。

オシラサマというのは養蚕の神様だそうだが、女性と馬の2体一組になっている。村の有力者の家でこれを祭り、年に一度、新しい着物に着替えさせた、と遠野物語にもあるが、これだけたくさん集められるとかなり怖い。

 一回りしたら小腹が空いたので食事処で焼き餅というものを注文。
一つ110円なりを払おうとしたら、「これは失敗して中の蜜が外に出てしまったので80円でいいです。」
黒蜜とクルミの入ったこのお餅、十分おいしかった。岩手の人って本当に商売っ気がない。

ここから駅へは路線バスに乗る。この路線も一日に2,3本しかないが、やってきたバスに他の乗客はなし。一番前の座席に座ると運転手さんが話しかけてきた。
「一人で旅行は寂しくないですか。遠野はのんびりしたところだから、次はもっとゆっくり来て下さい。」

なんていいところなんだ、岩手!

 また来ます。


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岩手一人旅 4 民宿とおの

2009-09-24 18:13:48 | 国内旅行
盛岡から花巻を経由し、釜石線で向かったのは遠野。
 

無人駅の続く釜石線では大きな駅で、駅舎にホテルも入っているが、駅を出て予約をしておいた宿に向かう。

宿は駅の真裏にあるが、出口が片側にしかないのでぐるっと線路を回らないといけない。それでも5分ほどでたどりついたのがこちら
 
民宿とおの
とおの屋 民宿とおの

普通の民家の玄関を開けて声をかけると予約の電話に出られた若旦那がにこやかに「おかえりなさい」と出迎えてくださる。こちらにお世話になるのははじめてなのだけれど。

早速通された部屋は2階の8畳。
 
すっきりと明るい部屋で一人には広々。女性には好きな浴衣を選べるサービスもある。

到着したのが5時過ぎ、夕食は6時半からとのことなのですぐにお風呂をいただいて汗を流す。どこも清潔で気持ちがいい。

昼食のじゃじゃ麺がなかなか消化しきれず、不安を感じつつ時間になったので階下の大広間へ。
 ここは大きな囲炉裏を囲んでお客さんみんなで食事をする。
本日の会食者は男性二人連れ、ご夫婦一組、一人旅の若い女性一人。

火の入った囲炉裏を眺めつつ、まず登場したのは
 トマトのコンソメ。トマトの汁を時間をかけて抽出した物で、これがすっきりと洗練された味。予想外のおしゃれさにうれしい驚き。
 続いて鱧とマツタケのお吸い物。民宿でマツタケが出るとは思っていなかった。

さらに
 
囲炉裏でこんがり焼かれたヤマメ、馬肉のユッケ
 
地元産の豚肉とジャガイモの煮物、キャビアの乗ったジャガイモのムース
 
まん丸に皮をむかれたカブに、ゴマ豆腐。付け合わせのごぼうがすごくおいしい。
 虹鱒のグリルは火の通し加減が絶妙。

もうお腹がはちきれそうなのだけれど
 
梅茶漬けからデザートの豆乳ムースまで、おいしくて結局すべていただいてしまう。

宿の情報を探していた時、日本酒にこだわる宿とあったので食事に期待していたが、ここまで洗練された料理が出るとは思っていなかった。地の素材を使いつつ、すっきりと本当に軽やかな食事。

 調理担当の若旦那はまだ20代のイケメンだ。

食事中も盛岡からの常連という男性二人組みが座を盛り上げてくださり、心配した初対面同士の会食もとても楽しかった。たまにはこんな食事もいい。

そして翌朝、朝食も囲炉裏にかかったお味噌汁をいただく。
 
朝のおかずは家庭風の味付けで、こちらは甘い。

囲炉裏の前でサービスしてくださったのはこの宿を始めた一代目のおかみさん。
この方がお話好きで、大広間のふすまの由来を話してくださる時など、そのやわらかいお国言葉とあいまって名人芸。
 この襖絵、何年か前に宿泊された90歳の画家が食事中に興が乗って、裸になって手で書き上げたものなんだそうだ。

まるで遠野物語の一節のような話だが、古くは見えないこの家には昭和50年代(!)に住み着いたという座敷童子もいると言う。

そんな話を聞いていたせいだろう、昨晩は夢の中で布団の周りを歩く足音を聞いた。手を伸ばしたらビロードの手触りの服をつかんだが、するりと逃げられてしまった。これって結局は金持ちにはなれないというお告げだろうか。

食後ものんびりさせていただいて、出発しようと階下に下りると今度は2代目の旦那がいた。常連さんによると釣りばかりしているというこの2代目もまた大層感じが良くて、これで9450円は安い。

この宿に泊まっただけでも遠野まで来た甲斐があった。


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岩手一人旅 3 盛岡でじゃじゃ麺

2009-09-20 02:57:02 | 国内旅行
松川温泉からバスでまた2時間、盛岡に着くとちょうどお昼。
荷物をロッカーに預けて、早速盛岡名物を食べに行こう。

駅前からてくてくと盛岡城跡公園へ向かい、石垣をぐるっと回って桜山神社の鳥居の前の道を入るとその店はある。
 じゃじゃ麺の元祖、白龍(ぱいろん)。
土曜のお昼、しかも公園ではロックフェスティバルをやっているせいだろうか、本店の前にも、1軒置いた隣の分店の前にも長い列。並ぶのはきらいだけど、せっかくここまで来たのだから食べないで帰るわけにはいかない。

待つこと20分、狭い店内のカウンターの一番奥に通される。
 
壁に一応メニューはあるが、店内のじゃじゃ麺率は100%。大中小の中を注文する。

そして出てきた、これが盛岡のじゃじゃ麺。
 太い麺の上にたっぷりのねぎときゅうり、肉味噌はかなりにんにくがきいた香り。さらにおろししょうがと真っ赤な紅生姜がついてくる。これをよーくかきまぜて、あとは好みでにんにく、酢、ラー油をかけて食べる。

食べてみると麺はやわらかめ、みそも意外におとなしい味。自分の好みでは酢を多めにかけた方がおいしい。

「中」でもかなり食べでのある麺をやっと片付けたら、テーブルの上の生卵を勝手に取ってわりほぐし、「ちーたんたん、お願いします」と皿を差し出すと、スープをそそぎ、ねぎと味噌が足されて戻ってくる。
 
これも薄味なので自分で味を調整して飲む。残っていたきゅうりがいいアクセントになって、でもこれを全部飲み干すとくるし~。

味は正直、すごくおいしいというわけではない。ジャージャー麺だったらやっぱり本場、北京のがおいしかった。でも癖がないので食べやすく、近所にあったら定期的に食べに来たくなるだろうというのはよくわかる。なんと言ってもこのボリュームでちーたんたん付き550円は安い。忙しくてもお店の人は親切で感じがいいし、この雰囲気を味わうためにもやっぱり本店に来てよかった。

お腹が膨れたところで腹ごなしに盛岡市内を散歩。
  
鮭ものぼるという中津川を渡り、明治末期に建てられたというきれいな岩手銀行へ。

ここから北側の紺屋町には古い建物がぽつぽつと残る。
  
昔の豪商とか酒屋さんとか

 
大正時代の番屋の前を花嫁さんが人力車で通る。

 こちらの火事ですすけたかのような蔵。
  
扉のガラスにはアルカイック・スマイルが描かれ、中は田舎のよろづ屋のように雑然としているが、実は盛岡正食普及会という地元産の穀類や自然食品、自家製パンを売る店。

前の晩、宿に置いてあった雑誌でここの「ロシア・ビスケット」なるものの記事を読み、食べてみたくて寄ってみた。するとゴマ入りとクルミ入りはあるが、お目当てだったクルミとレーズン入りが売り切れてしまっている。残念がっていると言葉で地元の人間ではないとわかったのだろう、どこから来たのかと聞かれたので東京からと答えると、「1つだけでいいなら、こっちのお客さんにはもうちょっと待ってもらおう」と、なんと発送用に詰めていた箱から1袋出してくださる。

そこまでしてくださるとは、とこちらも恐縮して、1袋5枚入りで600円と高いのだが、3種類全部にくるみあんぱんを買ってしまった。
 このロシア・ビスケット、玄米とゴマ入りのはそうでもないが、クルミ入りの方はむちゃくちゃ固い。生地がぎっちり詰まっている感じで、味は思ったより甘いのだが粉の味がして、これを一枚食べるとこれまたむちゃくちゃお腹にたまる。非常食にもなりそうで、ロシア・ビスケットという名前はもしかしてそこらへんにも理由があるのだろうか。かなり気に入る。

お買い物はもう一つ
 
なぜか古い洗濯機や冷蔵庫、ラジオの並ぶ白沢せんべい店で
 南部せんべい。
これも固くて噛みしめて食べるのが好き。

お土産も無事買えたところで
 盛岡駅に戻って次の目的地に向かう。


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岩手一人旅 2 松川温泉 松楓荘

2009-09-18 04:51:42 | 国内旅行
八幡平の頂上から30分、松川温泉でバスを降りる。

 自動車道からこの看板の脇を入ると
  
じゃり道の向こうにぽつんと今夜の宿が見える。創業1743年という 松楓荘
松楓荘 松川温泉

フロントで記帳をしたらすぐにお部屋へご案内。
電話で予約した時、8500円、10500円、11500円の部屋があると言われ、8500円の部屋は古いと言うので真ん中にしたら2階の部屋になった。
 
8畳の部屋には小さなテレビがぽつんとあるだけ。敷かれたうすべりや壁紙もだいぶくたびれているけれど、窓が大きくて明るいし、きれいにお掃除してあるので無問題。窓の外には川が流れ、この宿の名物、岩風呂へ向かう橋が目の前にある。

お迎え菓子もないようなのでお茶も飲まずにお風呂へ向かうことにする。
すぐに岩風呂に行きたいところだが、17時までは混浴なのでまずは内風呂でハイキングの汗を流そう。
 日本秘湯を守る会の提灯のさがる休憩所からのれんをくぐって浴室に入ると
 
おお、期待通りの真っ白なにごり湯に濃厚な硫黄の香り。底がまったく見えないのでおそるおそる湯船に入ればちょっと驚くほど深くて、それでも大きな浴槽からはお湯がどんどん流れている。自分の体も見えないほどの真っ白なお湯は適温で、ふぇ~、気持ちいい~。

体が程よくほどけたところでこの内湯につながる女性用露天風呂へ。
  
こちらも結構深い湯船に真っ白なお湯が満々。目の前の展望はなく古いサッシが捨てられているし、上を見上げればちゃっちいプラスチックの波板の屋根が見えたりするけど、お湯が気持ちいいからいいや。

洗い場は最近増築したらしくきれいだが、ここにカランやシャワーはない。
 その代わりにぬるい上がり湯がかけ流された長い桶が作ってある。こういう洗い場は初めてで面白い。

このお風呂を出た後、隣にある混浴露天風呂を覗いてみる。
 幸いにして誰もいなかったので入ろうと思えばは入れたが、17時からの岩風呂女性タイムが迫っているので後回しにした。で夜中と翌朝トライしようとしたところがお湯が熱すぎてとても入れず。いつも誰もいなかったのに、残念。

一度部屋に戻って一休み、17時になったところで岩風呂にでかける。
 川を渡る橋から宿を振り返ればこんな感じ。
昔の自炊湯治宿のままという建物。

そして橋を渡りきり、階段の下を覗けばこの青っぽく見えるお風呂。これに入りたくてここまで来たのだ。
 
いそいそと浴衣を脱ぎ、いざと脚をつけると、これが熱い。44、5度あるだろうか、入れなくはないがとても長湯はできない温度。
もともとここの源泉は60度以上あるので加水しているのだが、あまりこまめに温度調整をしていない様子。お湯も入ってみると内湯ほど白濁していないし、深い岩風呂の展望はないしで、期待していたわりにはつまらない。
結局内風呂の方がずっと気に入って、そちらにばかり入っていた。温泉はビジュアルじゃないな。

汗も引かないうちに18時の夕食の時間。
大広間には長いテーブルが4つあって、お皿はすでに並べられている。
見るとご夫婦が2組に自分のほかに一人旅の中年男性が3人。東北の鄙びた宿は中年にこそふさわしい。

で夕食。 
岩魚の塩焼きに虹鱒のお刺身、山菜の煮物が3種類にすき焼き、ナスの田楽、さらにスイトンがついて内容、量とも問題なし。だが味付けに大きな問題があって、ここの料理はどれもすごく甘くて味が濃いのだ。もう食べているだけで鼻血が出そうなほど濃い。これが岩手の味なのだろうか、2月の藤三旅館ではそんなことなかったけど。

 朝食の煮物もやっぱり甘くて、う~ん、まだ若い板さんなのに。

 
食後はこの宿の靴下を履いた猫とひとしきり遊んでチェックアウト。

お湯のすごくいいこの宿、建物をおしゃれに改装したりする必要はないが、もうちょっと心遣いをすればずっと居心地がよくなるんじゃないだろうか。肩の力の抜けきった宿のご主人夫妻、決してきらいじゃないんだけど。

 
今日はどんより曇り空。路線バスに乗って盛岡に戻る。


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岩手一人旅 1 八幡平ハイキング

2009-09-15 03:29:59 | 国内旅行
実はわたくしは大人である。

大人になるのも悪いことばかりではなくて、たとえばJR東日本の「大人の休日パス」なんてものが買える。
このパス、期間限定ながら3日間JR東日本の新幹線も含むほぼすべての列車乗り放題で12000円というすぐれもの。
これを使わないのはもったいないのでまた岩手に行ってきた。

まずは柄にもなく早起きをして6時58分発の「こまち」で盛岡へ。
到着したらすぐに駅前の案内所で切符を買って9時40分のバスに乗車。
 
7月から9月まで毎日1便運行されるこの「自然散策バス」に乗ると八幡平を無料ガイドさんと一緒に歩けるのだ。

盛岡駅前から八幡平頂上まではちょうど2時間。
もう一つ先の黒谷地というバス停が「中級コース」の出発点。
 ここで軽いストレッチをして、5人のお客に2人のガイドで歩き始める。

  
歩き始めの湿地は板の歩道が敷かれた平坦な道。両脇に広がる草はすでに赤くなっていて、こういうのを草紅葉というのだそうだ。

きれいな空気を吸い込んで周りの景色になじみ始めたとたんに休憩所に到着。
 まだ歩き始めたばかりだし、別の大きなグループの先客もいるが、他に場所もないらしく、「はい、ここでお昼です」
 持参したのは盛岡駅で仕入れた「釜石めのこ飯」。
うに、ホタテ、きざみ昆布の炊き込みご飯に棒だらの甘露煮やひじきの煮物のおかず。いぶりがっこも岩手らしくていい。

あいにくどんよりと曇り空の天気、じっとしていると寒いので、ご飯を食べたらさあ、早く行きましょう。

湿地から先は少し登りになるが、ガイドさんに植物の名前などを聞きながらなのでゆっくり、ゆったり。
秋の最後の花を探しながら歩く。
   
一番良く見かけるのはハチマンタイアザミとリンドウ。てっぺんに1つだけ花が付くのがオヤマリンドウ、複数の花が付くのがエゾオヤマリンドウって、さすがガイド付だとお勉強になる。
  
トウウチソウ、サワギキョウ、ツルリンドウ
 ウメバチソウ
 
あとは名前を忘れてしまった。

 
すでに実になっているアカノマは「赤い実」という意味だそう。白い方のシラタマノミは触るとサロメチールのにおいがする。去年インドで食べた青い実の仲間だろうが、昔は本当にシップに使ったとか。

 さらに登りが続くうちに周りの見通しが良くなり
 
標高1595メートルの源太森に到着。安比高原など岩手側は晴れているが、八幡沼から向こうの秋田側は曇っている。

その曇っている方へてくてく。
 八幡沼の傍らをぐるっと廻って
 ガマ沼の向こうの岩手山を眺め
 最高地点1613メートルの八幡平頂上に出るがここは周りの見通しがきかない。

後は帰りのバスに間に合うようにと急いでレストハウスまで降りる。
 着いてみるとまわりは霧で真っ白、雨が降ってきた。
なんとパーフェクトなタイミングで帰り着いたことか。

5キロの道のりを3時間かけて歩くし、コースもよく整備されているので中級といえどもスニーカーで十分に歩けるコース。
澄んだ空気の中を植物のお勉強をしながら歩くのは本当に楽しかった。
 ガイドの高橋さん、千葉さん、ありがとうございました。

レストハウスで熱いコーヒーを一杯いただいたら、バスに乗って今夜の宿に向かおう。


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白いたい焼き

2009-09-10 17:56:11 | 食べ歩き
ふと気がついたらいつの間にかうちの近所に「白いたいやき」の店ができていた。

しばらく前にテレビか雑誌で熊本の「たい焼き研究所」の「白いたい焼き」なるものが紹介されていて、てっきりそこまで行かないと食べられないものと思っていたら、とんでもない。
検索してみたら複数の店がフランチャイズ・チェーンを展開していて、すでに日本中にたくさんの店があるらしい。

いささか出遅れたものの、物は試しと買ってみた。

 お姿はなるほど真っ白。お腹のあんこが透けて見える。

冷めてもおいしく食べられるというので自宅で食べてみると

これは鯛の形をした大福だね。

皮にはタピオカの粉が入ってもちもちしている、とは聞いていたが、これは餅そのもの。のびがあまりなく、手にもつきにくい餅であんこを包んであるので和菓子として違和感なし。
その代わり普通のたい焼きのような焼いた皮の香ばしさはないので、やはりこれは大福。

今回食べた「尾長屋」の白いたい焼きはあんこがあっさりした甘さでおいしかったので、大福を食べたくなったらまた買うかもしれない。

それにしてもこの広がりの速さには、びっくり。
いつまでもつかな。


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怪しいお茶コレクション 2

2009-09-08 19:24:41 | コレクション
お茶と言えばまた我が家には怪しげなお茶が増えている。

 まずは香港のインスタント・ミルクティー。
香港の茶餐廳やパン屋さんのミルクティーは濃く煮出してあるので渋みが強く、そこに甘いコンデンスミルクが入って独特の味。
これは粉末のインスタントながらその特徴が良く出ていて優れもの。大抵は砂糖まで入った3in1が多いのだが、これは無糖なのもポイント高し。
お湯を注ぐだけで「イッナイチャー(ホットミルクティー)」ができちゃう。

 これもインスタント・ミルクティーだが生姜入り。
インデネシア・マレー系はよほど生姜が好きとみえて、前には生姜入りコーヒーを見つけたが、今度はミルクティー。
マレー系のテタレッも香港同様、濃くてコンデンスミルク入りなので生姜に負けない。
シンガポール製のこれはマイルドな味で結構おいしい。

 生姜といえばこちらは台湾の黒糖生姜茶。
生姜がびりびり効くところに黒糖の甘さも半端じゃない。のどが痛い時にはいい。

 
のどに効くといえばこちら上海の漢方茶。スーパーのお茶売り場を冷やかしている時、風邪気味でのどが痛いといったらかわいいおねえちゃんに勧められた。ミントが入っているのでスーっとするが、それ以外にも陳皮やら謎の花やら入っていて見た目はきれい。熱いうちはいいが、冷めると苦味が出てちょっと飲みにくくなる。それがいかにも漢方らしい?

 これも中国のバラの八宝茶。
中国のスーパーにはこの類の八宝茶がたくさんあって、それぞれなにやら効能をうたっている。氷砂糖が入っているので飲みにくくはない。

 台湾に戻ってナツメとロンガンのお茶。コンビ二で見つけたインスタントで、かなり甘いが美容にいいなんて書いてある。

  
これも台湾の客家擂茶。袋の裏を見ると黒豆、麦、小麦胚芽、米、ごま、クコ、銀杏などなど、19種類もの原材料が粉になっているらしい。これにお湯を注ぐとまるで泥水のようなどろっとした糊状になってはなはだ見た目が悪いが、味はほの甘くて決してまずくない。栄養がありそうなのでこれはおなかを壊した時のために、と旅行に必ずもって行く。もっとも旅先では食べ過ぎ以外でおなかを壊したことがないのだけれど。

この擂茶、台湾の客家料理屋で自分ですり鉢を擂り、お茶にして飲めるところがあるらしい。前回トライしたけれど行ってみたら店が休みだった。この次は本物が飲んでみたいな。

 最後はベトナムの菊花茶。
ベトナムと言えば蓮茶が有名だが、それ以外にもアーティチョークのお茶とか苦瓜のお茶とか、スーパーに行くと怪しげなものがいっぱい。その中で菊花茶は熱をとるとして中華圏ではポピュラーなものなので買ってみたが、これははっきり言って
まずい

そう、我が家にこれだけお茶がたまってしまうのは、自分の好奇心のためと、実はおいしくないものが多いせい。
いろいろ試せば試すほど、緑茶にしろ紅茶にしろ、普通のお茶の偉大さがよくわかる。

それでも懲りずにきっとまた変なものを買っちゃうんだよなあ。


前回のコレクションはこちら↓

怪しいお茶コレクション


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スリランカ・フェスのお知らせ

2009-09-06 17:00:52 | 雑談
スリランカ人の紅茶屋さんを応援する友人からお知らせをいただいた。


----------------------------------------------------------------------------
セイロン紅茶専門店「セイロンドロップ」は、
2つの屋外イベントでお店を出します。
ぜひ、遊びにきてください!

「スリランカ・フェスティバル2009」
●日時:9月12(土)、13日(日) 10:00~19:00
●場所:代々木公園(東京都渋谷区)イベント広場(入場無料)

「土と平和の祭典2009」
●日時:10月18日(日) 10:00~16:00
●場所:日比谷公園(東京都渋谷区)入場無料

◆ドリンク販売:スパイス入り泡立てミルクティー&水出し紅茶
◆紅茶販売:イベント限定のセール価格で販売
◆ティステイングポット&カップ販売

セイロン紅茶専門店「セイロンドロップ」
http://www.ceylon-drop.com
----------------------------------------------------------------------------

出展する紅茶屋さんは親の代からスリランカの紅茶農園に関わりのある人とか。

セイロンティーはミルクティーがおいしい。
津波にあって以来再訪していないけれど、その後国内は本当に落ち着いただろうか。
またのんびりアーユルベーダ・リゾートに行きたいな。

とりあえずは近場の上記イベントへ。


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シリアの街角

2009-09-03 02:18:54 | 中近東/北アフリカ
ダマスカスやアレッポの旧市街を歩くのは楽しい。

大体イスラム圏の家は中庭を囲む造りになっていて通りからは壁と扉しか見えないことが多いが、その扉に凝ったものが多いのだ。

   
  

扉の中央にはファティマの手のドア・ノッカー。イスラム地域ではおなじみのモチーフ。
  

これも敬虔なイスラム教徒の証し、メッカ巡礼を果たした者の家には誇らしげにカーバ神殿の絵が描かれている。
 

2階の窓部分が張り出しているのはオスマントルコの影響だろう。
 
 
 
素敵な窓が修復されないのはもったいない。

もう一つ街角で目に付くのは水飲み場。
  
 
たいていモスクの表にあって、しっかり鉄柵で守られているが大勢の人が通りすがりにのどを潤していく。
この国の人は旅人にまでコップを差し出して水をすすめてくれる、だから街を歩くのが楽しいのだ。


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