Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「怪しい彼女」

2015-04-28 14:14:14 | 機内食・映画・美術展
先日ソウルの宿泊でお世話になった「古韻堂(コウンダン)」

朝食の時にオーナー氏と話していたら、この建物が映画の撮影に使われたことがあると言う。
「10日ほど敷地中スタッフだらけで、朝から晩まで撮影して大変でした」とうれしそうにおっしゃるので、これは見ないわけにはいくまい、と帰国後レンタル・ビデオ屋に走った。

 その映画とは「怪しい彼女」

シングルマザーとして一人息子を大学教授にまで育て上げた主人公のばあさん、誰にでもずけずけと言いたいことを言って、同居している嫁はストレスで病気になるほど。孫娘にも厳しいが、男の子には甘いところなど、マザコンで男尊女卑の韓国らしい。

そんなばあさんが通りがかりの写真館で写真を撮ってもらうと、角野卓造似(笑)の写真屋の「50歳若返らせてあげますよ」の言葉通り、20歳の娘になってしまう。

姿かたちは20歳に若返ったが、中身は70歳のばあさんのまま、というのがお笑いのポイントで、歩き方や動き方が年寄っぽく、韓国語がわかれば話し方もばあさんっぽくておかしいのだと思う。
これを演じる女優さんがちょっと大げさに演じながらもうまくて、でもどこかで見た顔だな、と思っていたら「ファン・ジニ」などで主人公の少女時代を演じていた子役だった。
子役の時からうまい子だと思っていたが、さすが韓国の俳優は鍛えられ方が違う。

20歳になった主人公は歌がうまくて、孫のバンドのボーカルになってテレビにまで出てしまう。
そのテレビ局には非の打ち所のない王子様プロデューサーがいて、その人とデートして恋をして、と若い頃にできなかったことを思う存分満喫する主人公。

もちろんお話はそのままでは終わらないのだが、コメディーの中にも老人問題や家族の問題など「なるほど現代の韓国はこんななのか」と思わせる要素もきっちり入れて、しかし登場人物は善人ばかりだし、ファンタジー設定のゆるさがそのままなのもいっそ潔い。
ラストには韓流テレビドラマのファンには「おお!」と言うサービスまであって、韓国映画はうまい。

で肝心の古韻堂はというと、若返った主人公の下宿先と言う設定で登場。
大学教授になった息子の家が今風の洋館なのに対して、日本で言えば畳敷きの和室に縁側のある日本家屋と言った感じで、庭先でスイカなど食べている姿が似合う。
出てくるたびに、ああ、あれはあそこだ、おお、ここをこう使うか、と実に楽しめた。


ところで帰って来たばかりの仁川空港にまた明日行ってくる。
今度はその先に行くための乗り継ぎだけなのだが、使うのは今話題のアシアナ航空。

まあ、今ならみなさん気を付けて飛ばしてくれるでしょう。


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カレー食べてネパール応援

2015-04-26 19:57:53 | 雑談
家の近所にあるおいしいカレー屋、テイクアウトを頼もうと寄ってみたらいつも愛想のいい店長が暗い。

たぶんそうだろうと確認してみたら、やっぱり店員さん全員ネパール人。
店長の出身はルンピニなので今回の地震による被害はなく、偶然地震の前日にカトマンズにでかけた奥さんも難を逃れたらしい。

とは言え国全体がひっくり返っている状態。カトマンズはともかく、地方の状況などまったくわからない。
「日本の建物は耐震構造でしっかりできているからいいけど、ネパールは大きな地震なんて今までなかったから都会でもレンガ造り。田舎に行ったら土と石だからもっと弱い」と店長は目を赤くして言う。

テレビの映像で見ると4年前に行ったカトマンズのダルバール広場はめちゃくちゃだし、店長によるとパタンやバクタプルなど壊滅状態だと言う。
バクタプルに行ったのは13年も前だけれど、確かに町中がレンガ造りでそれがとても風情があった。
美しい古都がめちゃくちゃになって、住民がその下敷きになっているかと思うとたまらない。

「いつどこで何が起こるかわからないからね」と店長の言う通り、日本こそ明日何があるかわからない。
だからこそ困っている人たちにはなんとか手を差し伸べたいもの。

と言って今の自分には何もできないので、「気を落とさないでがんばってね」と声をかけてカレーをいただく。

 ナスとマトンキーマのカレーは今日もおいしかった。


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ソウルで女子会 8 再び通仁市場で戦利品

2015-04-25 19:12:32 | 東アジア
4月5日

宿で3日目の朝食、本日は日本、中国、オーストラリアと多国籍の食卓。
  今朝は牛肉とエリンギの串焼きに干しダラのスープ。魚のスープでもにんにくが効いているのに驚いたが、ナムルなどのおかず類も3日間すべて違うものが出て、ここの朝食には大満足。

宿のチェックアウトは11時なので、食後に荷物をまとめ、居間に置いてもらって外へ。

2日目のお昼に行った通仁市場へ再び行ってみると
 日曜の朝、9時をちょっと回ったばかりの時間なのでお店の半分はまだシャッターが下り、人の姿もまばら。

最後はここで消え物を調達しようとやって来たのだが、まずは下見とアーケード街を通り抜けて反対側へ抜けてみる。
 
するとその先の道は桜並木。
 
まだ若い木ばかりなので最近植えたものだろうが見事に満開になっていて、ソウルにこんなに桜があるとは思ってもみなかった。

さて、それでは市場でお買いもの。

まずはコッコロのマダムにおすすめされたごま油。
 
渋い店内で絞っている、こちらの店頭の瓶の値段を聞いてみると最初のものは2万ウォン、次の物は1万3千ウォンでどちらも韓国製のゴマ使用、安いものは8千ウォンだがこれは中国製のゴマ、とここまでは理解できたが、おじさんが韓国語オンリーなので韓国製2つの違いは判らず。
まあいいや、一番高いのちょうだい、となにげに2万ウォンの物を一本買い求めたが、後でよく考えたら2千円以上。こんな高いごま油、買ったことがない。

さぞや香り高いであろう、と家に帰ってから期待を込めて栓を抜いてみると、意外やゴマのいい香りというよりはほとんど生臭いような不思議な香りがする。
あの朴訥そうなおじさんにまさかだまされたわけではあるまい、といささかがっかりしながらも一緒に買ったいりごまも使ってほうれん草のナムルを作ってみると、これがびっくり、コクがありながら油のしつこさのないおいしいナムルになった。
2千円の価値はここにあったか、と以来我が食卓にはナムルの登場回数が多くなった。

朝一のガラガラの市場で何人かのお客が集まっていたのはこちらのお餅屋さん。
  ちょうど蒸しあがったばかりのこのきれいな餅を待っているようだったので試しに少し買ってみた。
すると上に乗っている黄色いのは少し塩味の緑豆を軽くつぶしたもの、中に入っている緑のは甘く炊かれたウグイス豆で、柔らかいお餅と一緒に食べるとバランスが良くてすごくおいしい。
この店のお餅はどれもおいしそうだったけれど、日持ちがしないのでいくらも買って帰れないのが残念。

日本に帰ってからの夕食にしようと立ち寄ったのはキムパ屋さん。
  注文してから巻いてくれるのかと思ったらメニューは一つとみえて「ハイ」ともうホイルに包まれたものを渡されたが、出来立てだったらしくまだ暖かかった。
中の具はニンジンにほうれん草、卵焼きにカニカマにきんぴらごぼう。思ったよりふわっと巻かれていて、塩気のある韓国のりがおいしい。
韓国のキムパは日本ののり巻きよりおにぎりに近いような気がする。

市場ではもう一つ、お惣菜屋さんでイリコ炒めを購入。
 
宿の朝食にもイリコとクルミを甘辛く炒めたものが出たが、このお店のはさらにアーモンド、ピーナッツ、松の実、かぼちゃの種、ナツメ、黒豆にレーズンまで入っている。
かなり甘くておかずというよりスナックのようだが、こういう甘いおかずで辛いものとのバランスをとるのだろうか。

ちなみに上の器は今回仁寺洞で買ったもの。
 以前に買ったもっと小さい壺とめおとになった

 
さらにスーパーでのりふりかけやウズラ卵の缶詰など購入。
 棚には蚕の缶詰なんて素敵なものもあったが、これはさすがにパス。

最後は大通り沿いのきれいなお餅屋さんでナツメチップスを買って買い物終了。
 このナツメチップス、カフェのお茶請けで出されてとても気に入ったのだが、ほんのり甘くてカリカリと食べやすい。
このあと仁川空港にも同じ店が出ていて買えることが分かったが、市内と同じ値段なので良心的だ。

買い物が済んだところで時間はまだ11時前。
かなり早いが12時半には空港行きのバスに乗らなければならないので、最後の食事をとるべく宿から徒歩5分のこちらへ。
 サムゲタンの超有名店、「土俗村」
  
中は奥へ奥へと座敷が続く広い店内、まだ早いのでガラガラかと思いきや、10時開店のこの店はすでにお客さんでいっぱい。
それでも「チャイニーズ?」なんて言われながらすぐにテーブルに案内されたのでよかった。
どうやらお客さんの大半は中国人のようだ。

そしてすぐに出てくるキムチとサムゲタン。
 鶏は相変わらずホロホロと柔らかく、中に詰められたもち米がおいしい~。スープまで飲み干すとお腹はパンパンだが、キムチははじめて来た時の感動がない。お客が増えすぎて味が少し落ちたかな?

と11時半ごろに店を出ると
 なんだ、この行列は!もう並びすぎて列のしっぽも見えない。
並ばずに入れてよかった~。

この後は宿で荷物をピックアップして、ご主人にさようなら。
親切すぎてちょいとおせっかいにも感じるオーナー氏だが、この距離感の近さが韓国式なのだろう、おかげで「韓流」を実感できた。

 空港バスで仁川に行って、LCCのチェジュ航空もちゃんと時間通りに飛んでくれた。

ソウルもすごく狭いエリアだけで過ごしてしまった3泊4日。
でも大人の女子会はやっぱり楽しいね。


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ソウルで女子会 7 ソウル城郭

2015-04-23 18:22:10 | 東アジア
4月4日 続き

お昼にがっつりカンジャンケジャンを食べたので、午後はそのカロリーを消化することにした。

そこで地下鉄に乗ってやって来たのは初日の晩に来た東大門。
 
駅の北側に東大門城郭公園というのがあり、ここに城壁が残っているのだ。

ソウルの城壁というのは14世紀末、李氏朝鮮の初代、太祖の時代にまず作られ、その後4代世宗の時代、また18世紀初めの粛宗(トンイの王様ね)の時代に改築されたと言うもの。
都をぐるっと囲んで全長18.2kmあったもののうち、現在も10.5kmが残っていると言うことなのでこれを少したどってみようと言うわけ。(城壁の地図はこちら

城壁の高さは150cmぐらいだろうか、脇に作られた階段を上って行くと
 眼下に東大門、その奥にある平べったい茶色の屋根はDDPだが、この高さまで登っても全体像は残念ながら見えない。

城壁沿いはずっと遊歩道として整備されているので散歩したりジョギングしたりする人がいっぱい。
そこにコブシやら桜やら
 
 
サンシュユ、ボケの花も咲いて、空は曇ってしまったが春らしさでいっぱい。

東大門からはずっと登りを上がって行くと見晴らしもよくなってきて

こちらは遠くにNソウルタワーの見える城壁の内側。


今はもちろん外側にも街が広がっていて
 丘の斜面には家がびっしり。

のんびりと2km歩いて、着いたのは駱山(ナクサン)公園。
 ここも大勢の人でにぎわっていて、ソウルの人たちの週末は健康的だ。

城壁はまだまだ続くが、ここで本日の城郭歩きは終了。
次はもっと本格的ハイキングになるらしい北側を歩いてみたいものだと思いつつ、125mある駱山を下りて地下鉄の恵化駅へ。

ここで雨が降ってきてしまったので、この後は南大門にある新世界百貨店の食品売り場へ。
しかし東京のデパ地下、というよりハロッズあたりをモデルにしたらしい売り場は輸入物が多くて戦利品なし。

一度宿に戻り、この日は2万歩も歩いたのでその疲れを取るべく、オーナーが教えてくれた近所のサウナへ行く。

場所は宿から徒歩10分ほど。
教えられた通りに大きな建物があったがどうやらマンションらしく、サウナは地下だと聞いてはいたが英語の表記などはない。
 
このゴルフのマークがそれだろうか、と恐る恐るエレベーターで下に降りると
 よかった、スポーツジムに併設のサウナはここで間違いなかった。

フロントは日本語はもちろん英語もほとんど通じないが、「チムジルバン?」と聞かれるのでうんとうなずき一人9000ウォン支払うとウェアとタオル、ロッカーの鍵を渡される。
更衣室とお風呂はもちろん男女別だが、サウナは男女兼用になっていて、高温の汗蒸幕から60℃ほどの低温サウナ、石を敷き詰めた部屋に冷蔵庫のような部屋まであって、広い休憩所ではマットを敷いて勝手に寝転がれる。
数少ない英語の注意書きには「12時間以上の滞在の場合には1時間1000ウォン」と書いてあったから24時間営業のここで夜明かしをする人たちもいるのだろう。
マッサージや垢すりをお願いするのには韓国語がわからないとハードルが高すぎるが、ローカル・サウナはコスパが良くて最高。ここを教えてくれたオーナー氏に感謝。

とここで2時間以上もゴロゴロして、夕食は近所の居酒屋へ行ってみる。

 
地下の小さな店は若い子たちが切り盛りしていて、客も若い子たちばかり。
隣のテーブルではお姉ちゃんの3人組が楽しそうにマッコリを飲んでいたが、韓国は女性グループが多いのがこちらもうれしい。

ここに入ったのは呑兵衛のわが友がマッコリの飲み比べセットを試したいと希望したため。
 でやってきたこれが辛口マッコリ・セット。
説明がついているがすべてハングルなのでまったくわからず。辛口と言えどもマッコリは甘くて、特に右から2番目のピンクのはどうやらイチゴフレーバーらしい。これで辛口だったら、甘口はどれだけ甘いのだろう。

 
つまみはゆで豚とパジョン。ゆで豚はアミの塩辛をちょっと乗せ、細いニラを巻いて食べるとさっぱりとおいし~。
大きなパジョンもなんだかんだで結構食べちゃった。

西村界隈、やっぱり住みやすそうだ。


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ソウルで女子会 6 北村散策

2015-04-20 17:11:15 | 東アジア
4月4日

 本日の朝食、メインは肉詰め野菜のジョン。
エゴマの中は豚肉、玉ねぎの中は牛肉と手がこんでいてとてもおいしい。

昨晩は子供連れが二組もいる満室で、朝食の席も10人の超満員。
我々以外は中国人ばかりなので、食事の間中宿のご主人は日本語、中国語と忙しい。

さて、本日午前の予定は景福宮をはさんで西村とは反対側に広がる北村。
地下鉄に一駅だけ乗って表に出て、適当に歩いたら雲峴宮(ウニョングン)なる宮殿の前に出てしまった。
 ここは26代高宗の父親で政治の実権を握っていた興宣大院君の屋敷とのこと。入場は無料なので入ってみると
  
 
派手さはないが凝った造りの伝統建築が何棟も並ぶ。

庭ではしゃいでいた韓服の若い子たちは貸衣装の観光客だが
 
屋敷内には往時の生活を説明するマネキンがいて
 
中庭には婚礼の儀式の準備がされている。
裏ではお化粧中の花嫁もいて、写真は拒否されてしまったがとても美人だったので何かの撮影かとも思ったが、表では受付で記帳などもしていたので本物の結婚式だった様子。
こんなところで式を挙げられるなんて、ちょっとすごい。

ここから山側へ坂を上って行くと、朝鮮時代から高級官僚などが住んでいた高級住宅地、北村。
 
昔ながらの街並みを保存する「韓屋保存地区」だそうで、入り組んだ路地を観光案内所でもらった地図を頼りに歩くと
  
なるほど立派な韓屋がいっぱい。

  
例によって門構えに萌え
 
 
塀や瓦の美しさも素敵だ。

町の中には小さな博物館がたくさんあるので、その一つの刺繍博物館に入ってみる。
 韓流時代劇でも貴族の奥方やお嬢様はよく刺繍をしているが、屏風や家具まで刺しゅうを施されているのがすごい。 
 しかしそれより貸衣装で記念写真を撮っている観光客の方がおもしろかったりする。

 このエリア、観光客がとにかく多くて、特に中国の祝日に当たる週末だったせいもあるのだろうが中国人の団体だらけ。
街のあちこちに「静かにしてね」の看板があったが、今も高級住宅地であるここの住人にこの大量の観光客は迷惑以外の何者でもあるまい、と自分のことは棚に上げて思ったりする。

歩き疲れたのでこれも韓屋のカフェで一休み。
 
中庭を囲む部屋を一続きの板の間にしたおしゃれな内装のカフェ、また柚子茶を頼んでしまったがここの冷たいのは甘すぎずおいしかった。

ここからはショッピングエリアの三清洞に降りるが、我々とは明らかにターゲットが違うのでさっさと通り抜け、お昼を食べに目当ての店へ行く。
 国立現代美術館のお向かいにある「クンキワチッ」
1時をちょっと過ぎたあたりで店に入ると狭い玄関に空席待ちの先客は2組。待っている間に後ろに列ができたが、15分ほどで店の奥の小部屋に案内された。

ここに来たのはカンジャンケジャンを食べるため。
 ということでおなじみの真鍮の皿を前にまず出された黒ゴマのお粥をすすっていると、
 来た、卵もたっぷりのカンジャンケジャン!
これは一人前55,000ウォンといささかお高いので、もう一人前は
 カンジャンケジャン・ビビンバ、30,000ウォンにしてみた。
 さらにおかず類が運ばれてくるとテーブルの上はこのにぎやかさ。

まずはもちろんカンジャンケジャンに吸い付いてみると、期待通り身がとろけるように甘くてうまーい。
脚をチューチュー吸っていると、おデートらしく女の子がぶりっこ声を出している隣のテーブルでもちゅーちゅー。
カンジャンケジャンって付き合い始めの食事に向いているのだろうかと思うが、このおいしさは吸い付かずにはいられない。

このカニの甲羅にご飯を入れて食べるのもおいしいが、期待以上だったのがビビンバ。
カニの身はほぐされて手を汚すことなく、量もたっぷりあって他の具に負けない。すべてをよく混ぜて食べれば特に大量の海苔がよく効いて、これがおいしくないわけがない。

おかず類もすべていい味付けで、やっぱり韓国に来てよかった!


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ソウルで女子会 5 仁寺洞で韓定食

2015-04-17 17:16:13 | 東アジア
4月3日 続き

カフェで一休みした後は一駅分歩いて仁寺洞へ。

 さすが人気のショッピングストリート、平日の午後でも外国人も含めて大勢の人出。

はいいが、以前に比べて若い子が増え、それに合わせたのか店先で売っているものもチープになって、なんだか原宿の竹下通りみたいになってしまった。
 
道のちょうど真ん中あたりにあるショッピングモール、サムジーギルも出来たばかりの頃はもっと落ち着いた感じだったと思うのだが、今やティーンエイジャーのおデートスポットらしく
  
ウンチ型の今川焼にエレベーターホールに便器はトイレカフェらしい。

よく見ればいい物を扱っている店もあるのに、これでは「伝統工芸の街」のイメージが台無し。
それは通り全体に言えることだけれど。

幸いにしてサムジーギルの下にあるお気に入りの金属工芸の店、阿園工房は健在でこの店内だけ違う空気が流れている。
  と言うことでまたネックレスを買ってしまったが、凝った包装をしてくれている間にお茶を一杯いただいてほっと一息。
この店にあるものはみんなほしくなっちゃう。

メインストリートを一通り歩いたところでそろそろ食事時になったので、食事処の並ぶ路地へ突入。
今回の旅のテーマに沿って今夜の夕食は韓定食。ということで選んだ店は「ヌィジョ」
 
玄関周りこそお店らしく改装されているが、ここも築300年の韓屋だそうで、靴を脱いで上がったお座敷は泊まっている宿と同じような造り。

食事はすべてコースになっているが、渡された日本語メニューを見ると値段の違いは品数の違いのようなので、一番少なくてお安い27,500ウォンのコースを選択。

 まず登場したのはかぼちゃ粥と水キムチ。お粥はほとんど味付けがされていないのではないかと思うほど薄味でどろっとしているが、これで先ずお腹のウォーミングアップをするのが韓定食のお約束。
 
次に登場したのはメニューには「根菜巻き」とあるもの。黒い皿の真ん中にあるのはじゃがいもの甘酢漬け、これになにやらわからない根菜を乗せて巻いて食べる、いかにも薬膳っぽい一皿。
白い皿の葉っぱの上には大根と甘く煮た桑の実と他にも何か乗っていたが、なかなか手間のかかったもの。
 鶏肉の添えられた山野草のサラダには今朝市場で見たような葉っぱが何種類も。かけられたドレッシングがちょっと甘くておいしい。
 暖かいのがうれしいエゴマのスープはクリームスープのように濃厚。
 「ドングリのコンニャク」はまさに弾力の少ないコンニャクでそれ自体の味はなく、上に乗せられたピリ辛のズッキーニと芽ねぎといただく。
 
チヂミに煮豚とおなじみの料理が次々に運ばれてくる。一皿づつの量は少ないがここら辺まで来ると結構お腹にたまってくる。
ちなみに「チヂミ」は実は方言だそうで、ジョンの方が一般名称らしい。
 
魚はほんの一口、メローの蒸したものが出たが、これは上にかけられたタレが激甘。
メニューには「根混ぜ」とある料理もかぼちゃが主のきんとんで甘くて、この店の料理は全体に甘いものが多いな。
 
と思っていたら最後のお食事の味噌チゲはさすがに辛い。しかしたくさん並べられるキムチやナムルはどれも上品な味付けで
 蓮の葉で蒸された五穀米とおかずだけでも十分なほど。

最後には「山野草の酵素」なるフルーツ酢のドリンクのような冷たい飲み物が出されてコースは終了。
体に良さそうな食材でお腹はいっぱいになったし、辛い物はほとんどないので食べやすかったが、インパクトのある料理がなかったのはちょっと残念。

帰りはタクシーを拾ったらあっという間に宿に着いてしまった。


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ソウルで女子会 4 通仁市場のお弁当カフェ

2015-04-15 19:46:49 | 東アジア
4月3日 続き

景福宮を出たらまた西村に戻り、大通りに突き出た屋根が見えたらその先は通仁市場。
 
狭いアーケードの両脇に八百屋やら惣菜屋やらが並ぶいたって庶民的な商店街だ。

時間は1時をちょっと回ったところだが、ここにやって来たのはこの商店街が面白い取り組みをしているから。
そこでまず向かったのは200mほどのこの商店街のちょうど真ん中あたりにある「顧客満足センター」なるところ。
 
1階にはトイレなどがある休憩所だが、この2階に上がるとテーブルがたくさん並び、食事をしている人たちでごった返している。

この中、右手にある事務所のようなところに行って5,000ウォンを出すとプラスチックのお弁当容器と銅銭のようなコインを10枚渡される。後は商店街の中でこのコインを使って好きなお惣菜を弁当箱に詰めてもらうというのがここの「お弁当カフェ」なる仕組み。

それでは早速お弁当を作りに行こう、と下に降りてみると
 
狭い商店街の通路は高校生ぐらいの若い子たちで大にぎわい。
景福宮にも制服姿の団体がたくさんいたが、どうも修学旅行生たちが大挙して押し寄せている様子。

若い子たちはどうも肉系のボリュームあるおかずに群がっているようだが、おばさん2人は珍しいものはないかと商店街を端まで一巡してみる。
 
商店街の中でコインを使える店には小さな看板が立っているが、お惣菜系のお店にはほとんど看板がある感じ。
いろいろ並んでいる中からほしいものを指さしてお弁当箱を渡せばおばちゃんが適当に入れてくれて、1ポーションは大抵コイン2枚だから100円といったところ。

20枚のコインをほぼ使い切り、2つの弁当箱がいっぱいになったところで「顧客満足センター」の2階へ戻り、最後のコインでスープを一つもらってテーブルに着く。
 我々の弁当箱の中身はチャプチェにトッポギ、スンデにキムパ。マンドゥやナムルも入れてもらって、デザートのイチゴまで付けられた。
お味は正直、ものすごくおいしいわけではない。が韓国の代表的なお惣菜がいっぺんにいろいろ食べられて、なによりあれこれ選びながら歩くのはとても楽しい。

この仕組み、日本でも函館などの海鮮市場ではやっているが、お惣菜がたくさんあるデパ地下あたりでもやってくれないだろうか。受けると思うのだが。

お腹を満たして落ち着いた後は改めて商店街をもう一回り。
  ホヤまである魚屋さんの魚の並べ方が独特だったり
 
まるで雑草のような様々な山菜が無造作に積まれていたり。体にいいらしい韓方もただの木の枝や根っこのようだが、それぞれ何に効くのやら。
  
雑穀や豆類、それらを使った餅もいろいろあって、やっぱり市場はおもしろい。

さて、ここらでゆっくり座って食後のコーヒーでも飲もうか、とまた別の路地を覗くとちょっと気になる店を発見。
 
ショーウィンドーに美しくディスプレーされているのは韓国らしい真鍮の食器だが、中はどうもカフェらしい。
と言うことで早速入ってみると
 カウンターの中にも真鍮食器がずらり。
どうやらここは真鍮食器メーカーの経営のようだが、店内も落ち着いてとてもいい感じだ。

すぐにお茶とお茶請けの乾燥ナツメが出されたがこれがおいしい。
 
そしてきれいな蓋つきの器で出てきた Citron Tea とは、しまった、柚子茶のことであったか。
柚子茶は甘すぎることが多いけど、ここも例によって器の底にママレードがたっぷり。
真鍮の器は熱くなるので周りには布が巻かれ、スプーンが添えられている。

ところで韓国の食器、ちょっとしゃれたレストランでは真鍮のことが多いが、これは王朝時代、毒殺を恐れた王族や貴族階級が毒を探知するという銀器を使っていた、その流れで今も金属製を好むとか。
しかし銀にしても真鍮にしても磨くのが大変そう、と使役される側の庶民は考えてしまうのであった。


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ソウルで女子会 3 景福宮

2015-04-12 18:59:53 | 東アジア
4月3日

今回の宿は朝食付き、朝は8時半に宿泊者が共用スペースに一堂に会することになっているが、今朝は我々二人だけの食事。

 
7時ごろから宿の奥さんが小さな台所で支度を始めるが、庭に甕が並ぶ通り、キムチはもちろん、味噌や醤油まで手造りが自慢だそうで
 ジョンやナムル、チゲと言ったいかにも家庭料理の朝食はどれもやさしい味でおいしい!

食事が終わったら早速観光に出発。

 
宿の脇の細~い路地は曲がりくねっているが古い韓屋が並び、そこを抜けると目の前に景福宮の壁が現れる。

この壁をぐるっと回って正門の光化門から中に入ると、ここだけでも広~い。
 
入場料の3,000ウォンを払って聞いてみると、ちょうど10時から日本語のガイドがあると言うのでついて回ることにするが、その前に王宮守門将交代儀式があるのでまずはそれを見学。
  
韓流歴史ドラマの場面そのもの。

 ガイドさんもチマチョゴリを着ているので一目でわかって便利。
この方、ゆっくりした日本語で説明に無駄がなく、わかりやすくてとても良かった。

見学に入る前にはまず地図を見ながら全体像の説明があるが、朝鮮王朝初代の太祖の時代、1395年に建てられたこの王宮は秀吉の朝鮮出兵の折りに焼かれ、その後王朝末期の高宗の時代、1865年に270年ぶりに再建されたものの、日本の植民地時代にまたほとんどの建物が取り壊されてしまったのだそうだ。

「そりゃ日本人を恨むよね」とは同行の友人の言葉。

だから今ここで見られる建物のほとんどは1990年以降の復元。
現在は90棟ほどの建物があるが、これを2030年までにあと379棟復元し、1865年の再建当時の75%まで回復すると言うからすごい。
誇りと国力をかけた意地という感じ。

というわけでまずは政の中心である勤政殿。
 
中の玉座と、その後ろの「日月五峰図」も歴史ドラマでおなじみ。
それにしても観光客が多く、ほとんどが中国語なのはこの週末がちょうど清明節の連休に当たったためらしい。

その裏にある思政殿は普段の王様の執務室。
  
真ん中の風通しの良さそうな所は夏の部屋、その両脇の部屋は冬に使うオンドル部屋だそうで、ちゃんと薪の焚口と煙突があるが、熱い空気の通るトンネルの蓋は石造り、その上を黄土で覆っているので火を消した後も暖かさが持続するのだそうだ。

さらにその後ろに王様と王妃様の寝所があり、そのまた裏には王太后や側室がそれぞれ別々の建物に住んでいたとか。
  
寝所の格子戸も見事だが
 
男性社会の壁と女性たちのエリアの壁が違うのも面白い。

池の中に建つのは宴会場である慶会楼。
 
ここも、住居エリアの奥に建つ香遠亭も宮廷ドラマでおなじみだが、池の向こうに山がそびえる景色を見ると、なるほどこの王宮が風水にのっとって建てられたことがよくわかる。この景色は確かに気持ちがいい。

ガイドさんのツアーはここで終わり。
あとは広い敷地内を勝手に歩き回るが
 
調味料の甕が並んでチャングムが出てきそうな一角があったり、
  
高宗が引きこもっていてその妃が日本軍に殺された屋敷が復元されていたりで、ちょっと知識を持って来るとこういうところは面白い。

 
王宮内には桜の木もたくさん植えられていて、この日は天気が悪くて寒かったものの、前日が暖かかったせいかもう五分咲き。ソウルでも花見ができるとは、思いがけずラッキー。

王宮の見学が終わった後は同じ敷地内にある国立民俗博物館へ。
 以前はここが国立中央博物館だったそうだが、今は韓国の生活文化の博物館になっている。

   
中は朝鮮時代の農民や両班の生活の紹介がメインで
  
時代劇で必ずかぶっている帽子や、独特の形の靴が面白い。
そういえばなぜ朝鮮時代の男性が必ず被り物をしていたのか、誰かに聞くのを忘れてしまった。

 
韓国と言えばこれをはずせない、キムチの展示があったり
 
お祝いの時にはずせないらしい餅の飾り方が面白かったり。
この博物館は無料でなかなか楽しめる。

博物館を出たらまた王宮の中を突っ切って、北の門から外へ。
 
門を出た先にあるのは大統領府である青瓦台。
これがあるおかげでこの辺りはお巡りさんだらけ。
若くて頼りなさそうなお兄ちゃんが多かったけれど、夜でも安心して歩けるのであった。
 

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ソウルで女子会 2 東大門のDDPとタッカンマリ

2015-04-09 19:08:02 | 東アジア
4月2日 続き

宿でお茶を一杯飲んで一息入れたら、さあ、最初の食事に行こう。
宿から徒歩5分のところに地下鉄駅があるので、どこへ行くにもとても便利だ。

宿のご主人と電話で話した時、門限を聞こうと「これから出かけます」と言ったら、「東大門ですか」と言われちゃった通り、目的地は東大門。
ここに昨年、斬新な建物ができたと聞いたので来てみたのだが、地下鉄駅から出てみるといきなり
 
これは宇宙船が舞い降りたか。

これぞ昨年の3月にできたという東大門デザインプラザ(DDP)。
以前はスタジアムなどがあった東大門運動場の跡地に、東京の新国立競技場の設計者であるザハ・ハディッドの設計と言うからハディッド氏はよほど競技場が得意なのか。

と言ってもこの巨大な建物は競技場ではなく、博物館やイベントスペースを備えたデザイン展示場だと言う。
そこで地上階の入り口から中へ入ってみると
 
ロビーもまるで宇宙船の中みたい。
 
置かれているベンチや椅子までいちいちかっこいい。

 
何とも複雑な形をした建物なので周りを歩いても全体像はつかめないが、ガンダムもどきのようなロボットの立つ入口からまた中に入ってみると
 
こちらはデザインラボと言って、若手のアート・デザイナーの雑貨などが展示、販売されている。

渋谷のヒカリエも8階がアート・デザイナー空間になっているが、ソウルのDDPは規模が違う。
デザインラボだけでもものすごく広いスペースが2フロア、DDP全体では延面積85,320平方メートルというのだからやることが半端ない。
残念ながら若手デザイナーの作品にほしいと思う物はなかったが、こんな環境があればこれからもっとおもしろいものが出てくるかもしれない。

 
日が落ちた後のDDPはますます宇宙船っぽいが、これを眺めていたら雨が降ってきて、すぐに雷も光る土砂降りになってしまった。

その雨の中をびしょ濡れになりながら歩いて、やって来たのは東大門市場。
 店先で魚を焼く中を通って、しかし今日のお目当てはタッカンマリ通り。
同じような店が何軒も並ぶが、今回は初めてなので一番有名らしい「チンハルメ・タッカンマリ」にしてみた。
 
 7時ごろに店に着くと、店内はすでにお客さんでいっぱい。
すぐに中の番台のようなところにいるおばさんから番号札をもらって外で待っていると、10分もしないうちに入口の上の電光掲示板に番号が出て2階に案内された。

2階もテーブルがぎっしりだが、席に着いた途端に目の前に鶏一羽が入ったタライが置かれ、コンロの火がつけられた。
 
これぞ韓国の鶏鍋、タッカンマリ。この店のメニューはこれしかないので注文をする必要もない。キムチはセルフサービスと言われたが、洗濯機ほどの大きさの容器にいっぱい入っているところが、さすが韓国。

鶏にはすでに火が通っているので、スープが沸騰して来たらすぐに食べられる。食べごろになると店員さんがやって来て
 骨ごと豪快にはさみでチョキチョキ。
韓国は何でもはさみで切っちゃうが、まあ食べやすくていいよね。

テーブルの上には大量の唐辛子に醤油、酢、マスタードが置いてあるのでタレは好きなように作る。
辛いものは得意ではないので酢醤油で食べてみたが、肉は適度に噛みごたえがあり、味が濃くてめちゃくちゃおいしい!
スープは少しのねぎとジャガイモが2切れ入っているだけ、そこに鶏を切りに来たお姉さんがみじん切りのにんにくを放り込んでいったが、これまた出汁がよく出ていてうま~い。
時たまキムチをつまみながら、ひたすら鶏肉を食べるがまったく飽きることなく、2人で鶏一羽は楽勝。

そして鶏を食べ終わったら残ったスープにうどんを入れてもらうが
 これがおいしくないはずがない。 

いや~、おいしかった、と満足したところで周りを見ると、隣の席のおばさんがすごい。
3人組の鍋には最初からキムチが投入されていてスープが赤いが、隣のおばさまはさらに取り皿に大量の唐辛子を入れ、そこにこれまた大量のみじん切りにんにくを混ぜて、鶏肉をこれにまぶしながら召し上がっている。
さすが韓国、すごいなー、と思うが、辛くしなくても食べられるところがタッカンマリはいい。
しかも鍋一つ2万ウォン、一人1000円ちょっとなのだから大満足。

大雨なので他にはどこにも寄らず、初日の夜は早々に宿に引き上げた。



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ソウルで女子会 1 韓屋ステイ

2015-04-07 19:21:50 | 東アジア
中学校以来の古~い友人と韓国旅行に行ってきた。
この友人とは以前に台湾に旅行したが、数えてみたらあれからもう6年も経っていた。
まあ、我々の長い付き合いからすればついこの間だけれど。

と言うわけで

2015年4月2日から5日 ソウルの旅

4月2日

 今回のソウル行きは成田からLCCのチェジュ航空を利用。

LCC専用ターミナルは明日から運用開始だが、この日も隣のゲートではなにやら式典が行われている。
覗いてみると
 タイガーエアの台湾線が就航したとのこと。
成田はそのうちLCC専用空港になり下がるのじゃないだろうか。

チェジュ航空の方は定刻の11時50分に出発。
機材はB737-800と小さいし、機内では水が一杯出るだけだが、シートピッチはごく普通で狭いことはないし、荷物も15㎏まで預けられるのでまったく問題なし。

仁川到着も定刻の14時30分。
すぐにチケットを買ってリムジンバスの乗り場へ。
 
6011番のバスで景福宮まで10,000ウォン、ちょうど1時間。

今回の旅のテーマは勝手に「韓流歴史ドラマ体感ツアー」と設定(笑)。
なので宿泊も景福宮の西側、昔は医官や絵師が住んでいたと言う西村の韓屋を選んでみた。

宿はバス停から徒歩10分もかからないところ。
途中の大通り沿いにはレストランやおしゃれなカフェがたくさんあるが、そこから路地に入ると車も通らず静か。
 
そして現れる韓屋が「古韻堂(コウンダン)」

到着するとちょうど門の前でお掃除をしていた宿の奥さんがすぐに部屋へ案内してくださる。
 
立派な門の内側は中庭になっていて、L字型の建物の各部屋への入口がある。一番右の扉は台所で、その前には料理上手な奥さんが味噌や醤油を手造りしているという壺が並ぶ。

我々の部屋は正面の「金室」。
  
中は四畳半ほどで最初はびっくりするほど狭いが、天井が高いので意外に圧迫感はなく、なによりこの部屋にはトイレとシャワーが付いているのがいい。
 他の4室は中庭のバスルームを使うことになり、どこもとても清潔だけれど冬の夜などは辛そうだ。

 
部屋の中には服をかけるラックと小さなチェストが一つ、後はお布団があるだけ。
お布団は韓流歴史ドラマそのままで華やかだが、敷布団はかなり薄い。これで寝られるだろうかと心配したが、床がオンドルになっているので背中がポカポカと温まり、とてもきれいなシーツでぐっすり寝られた。

ちなみに昔風に油紙が敷かれた床、現代のオンドルは薪の煙ではなく電気で温水を循環させるそうだが、スイッチを入れるとすぐに暖まって、我が家のガスの床暖房よりいい。

小さな部屋の斜め向かいには共用スペースがあって、テレビやPC、湯沸かし器などはこちらにある。
 
 天井の梁や窓ガラスも古くて素敵。
こちらの建物は築100年ほどだそうだが、それを現在のオーナーが買い取って3年前に宿に改装したとのこと。

奥さんは韓国語オンリーなので、日本語の話せるご主人から電話で宿の利用方法の説明を受ける。
これから3泊はチャングムやトンイの世界だ!


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