Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

済州で女子会 4 松岳山~天帝淵

2016-11-27 15:13:10 | 東アジア
11月5日

 今朝も朝からいい天気で、ハルラ山が昨日以上にくっきりと見える。
 具だくさんの汁ビーフンをいただいて、今日も歩くぞ。

馬の牧場が多く、競馬場もあるハルラ山西側の道を通って、やって来たのは松岳山。

 
地図の丸く突き出た山の周りにぐるりと散策路が作られている。

 途中には日本軍が掘った武器の貯蔵庫があり、崖下にはもっと大きな人工洞窟もあるらしいが
 
展望台からは丸く盛り上がった山房山や、遠くに韓国最南端の馬羅島も見えていい景色。

週末とあってまわりには本土からと思しき韓国人観光客がいっぱい。
特におばちゃん同士のグループはにぎやかで、最初はうるさいと思っていたが
 あまりに楽しそうに写真を撮りあっているので、見ているこちらまで楽しくなってしまった。派手な服装で豪快に笑う韓国のオモニたちはパワフルだ。

  
 
崖の上に続く散策路はとても良く整備されて歩きやすく
 
天気にも恵まれて最高だ。

途中には牧場があって歩道の脇に馬が集まっていたが、これがオルレのシンボルにもなっている済州馬のカンセ。
 
小柄な馬たちは元の時代にモンゴル兵が持ち込んだ子孫だそうで、現在のモンゴルにいる馬よりも本来のモンゴル馬の血統を守っているとか。
 最後は名前の通りの松林を抜けて、小一時間で松岳山ハイキング終了。

 また車に乗って印象的な姿の山房山のふもとを抜けると、その先は大きなリゾートホテルの立ち並ぶ中文地区。
済州島はちょっと前までは韓国人の新婚旅行のメッカだったそうなのでここは昔の熱海のようなところなのだろうが、今やお客の大多数は中国人で、そのためか大きな免税店がいくつもある。
「中国人は観光しません。買い物だけ。」とドライバー氏。
日本人観光客が激減していることもあって、どこの店に入ってもまず中国語で話しかけられるのには驚いた。

そんなリゾートの一角に車を停めて、天帝淵瀑布を見に行く。
 ドライバー氏は遠くから見える展望台に案内してくれたが、我々はもっと近くから見たい。
 
と言うことで天女の舞う太鼓橋を渡り
 
ハルラ山や海を遠くに見て
 
階段を降りて滝の近くへ。しかしこの滝、近くで見ると意外に小さいのね。

午前中の観光はこれにて終了、お昼を食べようと島南側の中心、西帰浦市へ。
入り口には大きなアパート群も立ち並んで、ここも予想よりずいぶん大きな町だ。

 やって来たのは西帰浦毎日オルレ市場。
お目当ての店は市場入口に近いこちら。
 
食べたいものがあってここを選んだのだが、売りは刺身の盛り合わせセットで、これを注文するとおかずがいくつも付く。
しかし刺身は高いし、日本の方が絶対においしいので、我々はアラカルト・メニューから
 太刀魚の塩焼きと、太刀魚の辛い煮付け。
塩焼きは予想通りだが、店のお姉さんが「蒸し物」と呼んだ煮付けの方が予想外のおいしさ。辛いスープの中にジャガイモや大根が煮込まれていて、太刀魚は上に乗せられているので確かに蒸し焼き状態。身がふわりと柔らかくて、辛いスープはご飯がすすむ、すすむ。
こちらにも太刀魚の刺身やさつまいも天ぷら、キムチなどのおかずが付いてきたが、食べたかったのはこれ。
 
サンマ丸ごとキンパ。尾頭付きのサンマは見事に骨と内臓を抜かれていて、キンパは普通のご飯なので味はサンマおにぎりみたい。

このキンパは定食のおかずなので、メインを頼むと無料で付いてくる。
これだけを食べたい場合はテイクアウトのみだそうだが、太刀魚もおいしかったので満足。

隣でテーブルいっぱいのお刺身セットを豪快に食べていた3人家族は我々の煮付けを追加オーダーしたらしい。


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済州で女子会 3 城山日出峰と城邑民俗村

2016-11-25 17:46:42 | 東アジア
11月4日 続き

お昼のあとに車でやって来たのはオルレの途中からも見えた城山日出峰。

 
ここは島の東端、日出の名所と言うことで、世界遺産マークの下には毎日の日出の時刻が示されている。
済州でも一番の観光名所ということで、大型観光バスが何十台も停まって大にぎわい。

「上まで登るんですか」と歩くのは嫌いらしい運転手氏はあきれ顔だが、ガイドブックには誰でも登れるとあったのでスパに行っていた友人ともども頂上を目指す。

 
ふもとには観光船が見え、崖下には「チャングム」のロケに使われた洞窟もあると言う岩山には一方通行の石段が整備されて、それこそ大人から子供まで大勢の人が登って行くが
 
この石段の高さが不ぞろいの上、思いのほか急で、これはオルレより疲れる!
でも周りの若い子たちもぜえはあ言っているし

上からの眺めはやっぱり素晴らしい。

30分ほどで頂上に着くと、てっぺんは噴火口の窪地になっている。
 
 まわりでは皆さん記念撮影に余念がなく、これを眺めているのが面白い。
韓国の若い女の子たちはお肌が抜けるように白くてきれいだ。

 
帰り道は高さの揃った木造の階段で楽々、駐車場の周りにあるお土産屋さんで済州名産のミカンジュースを購入。
黄色い蓋は温州ミカンで酸味があり、赤い蓋は日本のデコポンがこちらに来たハルラボン。こちらの方が甘い。

ジュースを飲みながら、次にやって来たのは城邑民俗村。
 
ここは朝鮮王朝時代の面影を残した村と言うことで例によって「チャングム」のロケに使われたらしいが、今も人が実際に住んでいる。
で車が停まった途端に村人ガイドがやってきて、挨拶もそこそこ、すぐに立て板に水の日本語説明が始まる。
 
棒の刺し方によって住人の在不在を知らせる門のこととか
 
雨水をためたり、水汲みが重労働だったり、昔の水事情が大変だったこと。
 
豚トイレや雑穀を挽いた石臼のことなども実演付きで説明してくれるが、この説明のうまいこと。
男が働かなくて大変だとか、お姑さんがきついとか、日本の芸人など目じゃないほど面白おかしく話してくれて、これはまさに名人芸。

済州島は朝鮮時代の流刑地なので、韓流時代劇ファンとしてはこの島で罪人がどのように暮らしていたのかが知りたかった。
残念ながらこのガイドさんから具体的な話は聞けなかったが、男が働かず、女が重労働だったというのはこのことと無関係ではなさそう。
朝鮮の両班は肉体労働を一切しないことを誇りとしていたから、島流しにされても役立たずだったろうことは想像に難くなく、そんな彼らに島の女が尽くしたのだろう。
今でも済州はいい大学への進学率が高く、美人が多い、とこれはドライバー氏の自慢話。

ところでこの村の家は茅葺の屋根に特徴がある。
 
風が強いところなので紐で押さえてあるのは元の時代にやってきたモンゴル人のゲルの影響、とは司馬遼太郎の本で知った。
この茅は定期的に葺き直すのだが、その際、古いものはそのままにして上に新しい茅を重ねる。
すると中から白い虫が出てきて、これは焼酎に入れて強壮剤にしたそう。

で、ここからがガイドさんの本来の目的なのだが、この虫にはキノコが生えて、これが冬虫夏草だと言う。
冬虫夏草と言えばチベットなど高地の物だと思っていたが、こんなところに生える種類もあるのか。
 そして案内される営業部屋で五味子ジュースの試飲と冬虫夏草のセールストーク。
ここでこのような営業があることは知っていたが、それにしてもうまい説明。この人ならどこででもトップセールスになれるだろう。
それにしても高価なのでどうやって切り抜けようかと思っていたら、最近薬のアレルギーに悩んでいる友人が冬虫夏草を買ってくれた。おばちゃんもこれで大満足。

もう少し村の中を歩かせてもらえるのかと思ったが、村内観光はこれにて終了。
村を出ようとしていたら蒸かしたサツマイモを持ったおばさんがやってきて、ほくほくのお芋のおふるまい。
おいしくいただいていると、「私は子供の頃、こればかり食べさせられたので嫌いです」と運転手氏。
我らがトップセールスガイドも年齢は50代半ばだそうだが、「子供の頃、お米を食べられたのは男の子だけ。女は麦や芋を食べさせられた」とまるで戦前の日本のようなことを言う。
思ったよりずっと都会で驚いた済州がこれだけ豊かになったのはごく最近のことのようだ。

別のおばさんにはとても甘くておいしいミカンも袋いっぱいにいただいて、想像とはかなり違っていたが城邑民俗村も面白かった。
とにかくあのガイドの名人トークは一見の価値あり。

この後はホテルに戻って、オルレ歩きの汗をすぐ裏にあるローカル・サウナで流す。
運転手氏におすすめされたので入ったそこはお安いし大きな浴槽がありがたかったが、入りたかった汗蒸幕はなくてがっかり。
今回の運転手氏とは求めるところにずれがあるのがちょっと残念。

さっぱりしたところで夕食はホテルの近所にあるお店で。
フロントの若いお兄さんがおすすめを教えてくれたが、地図がいい加減で見つけられず、にぎわっているところを適当に選択。
 
 ガッツリ歩いた本日は済州名物の黒豚の五枚肉を食べるのだ。

五枚肉とはサムギョプサルにさらに脂身と皮の付いたもの。
 
これを白菜ともやしのキムチも乗った鉄板で焼くのだが、鉄板は少し傾いでいて脂が下に流れるようになっている。
そして少し焼けたら例によって鋏でジョキジョキと小さく切り、さらによく焼いてからキムチと一緒にサンチュの葉で巻いて食べるのだが、脂をよく落とした皮の部分がカリカリしてうまーい。
付け合せの玉ねぎのからしドレッシング和えもさっぱりしてよく合う。

十分かと思った肉を4人であっという間に食べてしまったので、締めには冷麺。
 スープがシャーベットになっているのは入口全開のドア近くにいた我々にはいささか冷たすぎたが、これもさっぱりしておいしかった。


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目黒雅叙園のトイレと「ピンクカミラ」

2016-11-23 17:29:13 | 食べ歩き
ご存知の方には今さらだろうが、友人のお伴で目黒雅叙園に行ったらトイレがすごかった。

入口からして豪華絢爛。
 
中に入ると水が流れる上を赤い橋が架かり
 
個室に入れば凝った明り取り窓に、螺鈿の千鳥や桜の舞う漆塗りの扉。
 さらに天井からは美女が覗いている。

絵柄は和風だけれど、全体のテイストはこれでもかと盛っているところがどこか中華風。
実はこのすぐ隣のビルで何年か働いていたのだが、雅叙園の中がこんなになっているなんてちっとも知らなかった。
灯台下暗し。

トイレでひとしきり盛り上がった所で、食事をしようと近くの「ピンクカミラ」へ。
ここはオープンの頃に一度来て以来。中東の料理は初めてという友人だったのでたまには珍しいものを、とお連れしたのだが
 ひよこ豆のホモスになすのババガヌーシュ、もうひとつトマトのディップは薄いラファというパンに付けて。
 メルゲースはピリリとスパイスの効いた羊のソーセージ。
 ちょっと揚げすぎたみたいだが、大好きなファラフェル。
 デザートのバクラバやハルバ、ひよこ豆のクッキーは手造りで甘すぎない。

どれもとてもおいしくて、友人の口にも合ったよう。
盛り付けなど5年前に比べておしゃれになったようだが、しかしここってこんなに高かったっけ?

生葉を使っているとは言えレモンミントソーダが1000円以上、アイスクリームでさえ1600円もして、タブーリサラダに至っては3200円って、バケツにでも入って出てくるのだろうか。

値段が3割ぐらい安ければまた来たいが、コスパが悪くて貧乏人には敷居が高すぎる。
料理はおいしいだけに、残念。


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済州で女子会 2 オルレ1番コース

2016-11-22 22:57:52 | 東アジア
11月4日

早朝、部屋のカーテンを開けるとビルの向こうにうっすらとだがハルラ山の姿が見えた。

標高1950メートル、この島全体がこの火山でできているのだが、北側から頂上はなかなか見えないと聞いていたので、これは幸先がいい。

朝食付きにしたのでホテルのレストランに降りると
 
期待以上の品ぞろえにうれしい驚き。
 しっかり食べて、さあ、でかけよう。

ドライバー氏の車でまずは一人をスパで降ろし、残り3名は島の東部へ向かう。

 
道はきれいに整備されていて、旧済州市の外に出ると畑が続くが、地面を掘ると30cmほどで岩に突き当たってしまうと言う農地は溶岩を積み上げた黒い石壁に守られ、一年中風が吹くと言うことから風力発電の風車がたくさん並ぶ。
ただしこの日は幸いにして快晴の無風状態。うらうらと実に気持ちのいい朝。

1時間ほどで目的地に到着。
今回の旅の最大の目的は済州島をぐるりと一周するように整備されたオルレを歩くこと。
オルレとは「通りから家に通じる狭い路地」と言う意味だそうで、自然の中を歩くウォーキングコースが整備されているということなので、まずは最初にできた1番のコースを歩こうと言うわけ。

 
出発点にはコースの地図と説明があり、オルレのシンボルであるカンセという馬の道しるべが立っているので、この馬の頭の方向に歩き出す。

道の両脇に広がるのはこのエリアの特産らしいニンジンなどの畑。
 
まわりには石垣が積まれているが、石の間に隙間が空いているのは強風でも壁が崩れないための工夫なのだそうだ。

 道の所々にはこのような赤青のリボンや矢印があるのでこれをたどるのだが、これが「次はどっちかな」と思うタイミングで現れる絶妙の配置。

1番のコースでは歩き始めて間もなく、オルレの案内所がある。
 
中にはオルレのパンフレット類が揃えられ、オルレグッズの販売もしているのだが、隣にはきれいなトイレもあり
  
この標識がしゃれていてまた感心する。

 
案内所を過ぎると矢印はのぼり階段を差して、道は出発点から見えた小山に向かう。
済州には土地の言葉でオルムというハルラ山の寄生火山が350以上もあるそうで、ここもその一つ。

途中から視界が開けてきてすばらしい景色が広がる。
   
 眼下の畑はパッチワークのよう。

さらに上ると海が見えて、右手に見える上部が平らな山は観光名所の城山日出峰。

胸が広がるように気持ちいい。

韓流時代劇でおなじみの土饅頭のお墓があり

木立を抜けると

また気持ちのいい草原に出て
 
花のいっぱい咲くオルムの頂上を越える。

降りて行くとまた石垣に囲まれた畑が現れ
 
おいしそうな牛さんたちのいる牛舎もあった。

これを過ぎると道は住宅地に入って
 
かわいらしい店や食堂も現れる。
 
右の店には「深夜食堂」とあったけれど、あの番組を韓国でもやっているのだろうか。

 
住宅地の先にはススキの原や水のきれいな池があって
 
海辺に出ると海女さんの石像があった。
これまた韓流時代劇で済州というと登場するアワビ獲りの海女さんだが、素潜りで魚貝を獲るのはここと日本だけなんだとか。

 
海は驚くほどきれいで、沖には牛島が見える。

 
道端にはずらりとイカが干されていて、これはおいしそう。

と、出発から3時間ちょっと、本日の昼食場所に到着してスパに行っていたもう一人とドライバーに合流。
 
お昼はこちらの「始興海女の家」で。
 
アワビのお粥と貝のお粥。どちらもやさしい味で、副菜の海藻類やキムチも美味。

ここまでに歩いた距離は10キロほど。
コースは変化に富んだルートでよく考えられ、必要十分にして余計なものは作らないそのセンスの良さにも脱帽。
お昼にも満足して、正式な1番コースはまだあと5キロほど続くが、次の目的地までは車で向かった。


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済州で女子会 1 済州島へ

2016-11-19 17:07:36 | 東アジア
この秋は仕事がなくて暇なもので旅行三昧。
十津川に続いては友人たちと4人の女子会旅。

2016年11月3日から6日 韓国・済州島の旅

11月3日

お隣の国、韓国は済州島。
今やLCCもたくさんあるし、なによりチェジュエアなんてのがあるのだから安い直行便があるかと思いきや、これがとんだ計算違い。
済州島に行く日本人は最近めっきり少なくなってしまったようで、唯一の直行便は成田発、しかも週3便しかなくてこの日は設定なし。

 仕方なく金浦乗り換えの大韓航空にしたら予算を大幅に上回ってしまったが、羽田をお昼に出るので楽チン。
 
スカイツリーも富士山も良く見える快晴の日本を発ち
 栗やナツメの入った鶏肉煮込みの機内食を食べていたら映画を見る暇もなく、2時間弱で金浦空港に着いてしまう。

金浦で国際線から国内線への乗り継ぎは初めてだったのだが、荷物が税関検査のためスルーでチェックインできなかったり、ターミナルが分かれているのでバスで移動しなければならなかったり、思いのほかめんどくさい。
それでも1時間半の乗り継ぎでなんとかなって
 
結構大きな国内線ターミナルからペラペラのレシートのような搭乗券で済州島行きの機内へ。

ほぼ同じ時刻に隣のゲートからも済州行きがあるほど頻繁に飛んでいるらしいこの路線、この便も満席だったが、小一時間のフライトで済州島に来てみると
 窓外にはビルやアパートが立ち並んでいてびっくり。
島なので漠然ともっと鄙びたところを想像していたのだが、済州ってこんなところだったのか。

聞けば島の大きさは大阪府とほぼ一緒、人口も約55万人いるそうなので完全に自分の認識不足。
空港や済州市内の雰囲気は福岡を小さくしたような感じだろうか。

今回は4人だし、済州島は初めてなので滞在中ずっと日本語ドライバーの車を手配した。
漢字が読める中華圏やアルファベットの読める欧米、英語表記の多いインドやタイに比べてもハングルばかりの韓国は意外に敷居が高いのだ。

そこで空港到着時からドライバー氏の出迎えを受けたが、「私は63歳です」とまずは自分の年齢を明かすところ、長幼にうるさい韓国らしい、と近頃韓流ドラマにはまっている友人とにやり。

新済州市内へは空港から15分ほどと近い。
今回は中心部、繁華街の中にあるホテル・レオを利用。
  3つ星だけれどまだ新しく
 
部屋は静かだし、なによりベッドの寝心地がとても良くて、このホテルは大当たり。

部屋に荷物を置いたら済州一食目の夕食へ。
ドライバー氏に食べたいものを伝えると、予約をして連れて行ってくれると言うので車で港にある店へ。
 
名前もわからないが店の前には大型バスが停まっていて、あらら、ここは団体客用の店か。
はたして座敷では団体さんが焼酎の瓶をガンガン開けていたが、韓国人の団体のようだし、まあ食べてみよう。

すぐに韓国でおなじみの副菜が運ばれてきて、ワカメに玉ねぎの甘酢がけがおいしい。今度うちでもやってみよう。

そしてやってきた主役は海鮮鍋。これで大、10万ウォン(約1万円)。
 
具はあさりにムール貝、大きいタコにイイダコ、イカにエビ、カニ、小さいアワビも4つ入っている。
煮えた頃にやってきてタコをジョキジョキ鋏で切ってくれたのは店の人ならぬドライバー氏。こういうところも韓国っぽい。
あさりとムール貝は痩せていてかなり残念だったし、魚が入っていなかったのも意外だが、唐辛子が入っていないのは辛いもの苦手なこちらとしてはありがたく、白菜ならぬキャベツもスープを吸ってうまい。

そして具を食べ終わると「これ、これ」とまたドライバー氏が入れてくれたのは
 鍋用インスタントラーメン。
日本ならうどんを入れるところだがこれも面白くて、さらに残ったスープにご飯を入れて雑炊にするとこれが絶品!
この雑炊のためにまたこの鍋を食べたいかも(笑)。

ホテルに送ってもらってドライバー氏と別れた後は、まわりにいっぱいあるコンビニへ偵察へ。
 
済州島産の水が癖がなくおいしく、両班がイカを焼くパッケージがいかしたイカ・スナックにはまった。


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免許更新してインドネシア料理@目黒「チャベ」

2016-11-18 18:07:44 | 食べ歩き
運転免許証の更新に5年ぶりに鮫洲に行ったら、試験場がきれいになっていてびっくり。
もう3年前に新しくなっていたそうな。

講習会場に入ると隅に母子室なるガラス張りの部屋まであって、これは小さな子供連れのお母さんのための部屋。
実際に赤ちゃんと幼児を連れたお母さんが一人来て、子供が声を出してもちゃんと講習を受けられていた。
新しい免許証の発行も早くなって、免許試験場も進化している、と感心してしまった。

で、帰り際に小さな売店があったので覗いてみると、警察限定キャラクターグッズがいっぱい。
ピーポ君グッズと警官フナッシーストラップ、婦警キティーボールペンのどれにしようかと大いに悩んで、
 結局一番安いこのキーホルダーをお買い上げ。
こんな限定品に引っかかるなんて、我ながら馬鹿じゃなかろうか。

思いのほか早く更新が済んだので、まだお昼時間に目黒に帰り着いた。
ならば、と思いついてバスを上大岡上大崎で下車。

目指すのはすぐ目の前にあるこちらのビル2階。
 
いまだに「セデルハナ」の日よけが残っているが、あいさつ文の通り店が替わって
 
以前は元競馬場の方にあった「チャベ」がこちらに移ってきた。
 店内には見覚えのある絵なども残るが、以前よりもかなりすっきりとした感じ。チャベとしては席数が少し減ったかもしれない。

早速ランチをお願いすると
 ソト・アヤムと大きなえびせんが来て
 メインはナシ・チャンプル。
左上からとうもろこしのかき揚げ、牛肉トマトチリ、海老のココナッツカレー、ガドガドときれいに盛り付けられ、かき揚げが冷たいのは残念だったが、これにトラジャコーヒーが付いて1000円はリーズナブル。

メニューにはバンドゥン名物のバタゴールやシューマイまであって、聞いてみると昼でも注文可能だそう。

駅から近くなったことだし、インドネシア料理が恋しくなったらまた来よう。
武蔵小山店の方が近いけれど、昼はやっていないし何しろ狭いからね。
 

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日本最長バスの旅 9 ちょっぴり京都

2016-11-16 17:50:56 | 国内旅行
10月21日 続き

バスの旅の後は久しぶりに奈良に行こうかとも思ったが、友人のいる京都へ。

しかし外国人観光客が急増しているためか、宿はどこも高くてお財布にやさしくない。
そこで検索しまくって決めたのは京都駅から徒歩圏内、河原町七条にあるゲストハウス 「しづやKyoto」

  狭い路地の突き当りにあるこちらの宿。
正面が母屋、右手が離れと2つに分かれているが、今回は女性専用の母屋へ。

 
引き戸を開けると和モダンなロビースペース、すぐに案内された2階も白木ですっきり。
 
割り当てられた部屋のドアを開けると両腕も伸ばせないほどの狭い廊下の先に今度は背を伸ばせない穴倉の寝床スペース。
つまり1部屋を前半分は左右に、奥の半分は上下に分けて2部屋にしているわけで、壁の仕切りなどはベニヤの安い造り。
しかし共用のバスルームやトイレ、洗面所などはおしゃれに作っていて、このセンスはさすが都というべきか。

女性ばかりなので夜も静かだし、ふとんもきれいだが、木の床に布団一枚はさすがに固く、これでもセミダブルの大きい方の部屋で5400円、じゃらんのポイント割引で3200円で泊まれたのでよしとするが、次回はもうちょっと考えよう。


10月22日

友人たちと約束したのはお昼、それまで時間があるのでまずは京都駅に荷物を預け
 野菜ジュースの朝ご飯。

市バスに乗って、やって来たのは二条城。
ここには確か高校の修学旅行以来なので、口にするのも恐ろしいほどの時間が経っている。

 
こんなところだったか、と唐門をくぐり、二の丸御殿に入ると周りは外国人の団体だらけ。
修学旅行生ももちろんいっぱい来ているが、自分が覚えていたのはウグイス張りの廊下だけと言う情けなさ。
こういうところはいささかの知識があって来た方がおもしろい、と今更ながら実感する。

この御殿内の障壁画は複製に置き換えられてしまっているので、御殿を一巡した後は展示・収蔵館へ。
 
こちらではオリジナルが少しづつ公開されているそうで、この時は季節柄秋の情景の襖絵が何点か。
それほど大きな展示室ではないが来る人は少ないし、中央に畳スペースがあって座ってゆっくり見られるここはいい。

まだ時間があるので庭の方へ回り、

さらに奥の本丸御殿から天守閣跡まで。
 
二条城ってこんなに広かったのね、とくたびれてしまうが、外国人の皆様は自撮りに余念がない。
 
紅葉にはまだだいぶ間があったが、今頃はどうなっていることやら。

時間になって友人に連れられてきたのは二条城からほど近い「グリル フレンチ」
 和食以外と所望したので洋食屋さんだが、外観はまるでデザイン事務所かなにかのよう。

玄関を入ってすぐに2階へ上がるとカウンター主体のこじんまりしたスペースで、
 
野菜のミルフィーユ、カニ、サーモンの前菜にかぼちゃのスープ
 
ハンバーグとエビフライにプリンという王道の洋食ランチ。

上品で大人の昼食を堪能しつつ、まだしゃべりたりないので喫茶店を求めて近所をうろつくと
 
金色の鳥居に屋根瓦にまで「金」の字の入った神社が出現。
ここ御金(みかね)神社はお金の神様だそうで、そのためかこんな小さな神社に参拝者がひっきりなし。
もちろん自分も拝んでおいたが
 一番ご利益があるのは商売上手なこの神社自体だろう。

この日行われていたらしい時代祭には目もくれずに楽しく過ごさせてもらい、帰路は京都駅からバスに乗って伊丹へ。
 バスはもう堪能したので、飛行機で東京へ戻った。


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日本最長バスの旅 8 湯泉地温泉~大和八木

2016-11-14 18:14:45 | 国内旅行
10月21日

 
見事な卵つきのホテルの朝ご飯。

出勤していく皆様のテーブルには朝食と共にお弁当も用意されている。
何しろ広い十津川村、飲食店はないに等しく、見た限りコンビニはおろかスーパーもまったくないのだから3食付は必須だろう。

チェックアウトは10時、バスは10時24分なのでそれまで外へ。

 村役場の脇の橋を渡ると真っ青な十津川に小さな滝が落ちている。

  
その先は人も車もあまり通らない山道だが、やがて見えてくるのは公共浴場の「滝の湯」。
 
こちらは600円の入浴料を支払って中に入れば、長い廊下の館内はピカピカ。

朝一の8時に行ったらここも誰もいなくて
 泉湯よりも広くて明るい内湯が貸し切り。
さらにこのお風呂の脇のドアを開けると階段がずっと下に伸びていて
 
 
緑に囲まれた露天の下には小さな滝が音を立てている。
泉質は泉湯とまったく同じでツルスベの硫黄泉。この旅最後の入浴にふさわしい。

ここでゆっくり過ごさせていただいた後は、開館の9時に村役場のお向かいの歴史民俗資料館へ。
 愛想のない館員に300円を支払って中に入ると
 
1階には昔の家の様子や道具を紹介した民俗資料。

平地がほとんどなく、作れるのは雑穀やイモ類だけだったという生活は過酷だったろうと容易に想像がつくが、興味深いのは撮影禁止の2階で、こちらには幕末の十津川郷士のことや、明治の大水害の資料がいっぱい。
十津川はあまりにも山奥なので秀吉の時代から年貢は免除、南北朝の頃から政治亡命者が逃げ込んだ所、そのため農民にもかかわらず十津川郷士という特殊な集団ができた、とここいら辺は司馬遼太郎先生の本で予習ずみ。
大水害については前日に行った上野地あたりがもっともひどい被害を受けたとあって、集落の人たちが助け合う理由が納得できた気がする。
現在は村民3700人のこの村も江戸時代には1万人以上の人口があったのだそうだ。

十津川のお勉強ができたところでホテルをチェックアウト。
帰りのバスチケットをもらうために村観光課のアンケートを出したが、「村は頑張っているがホテルはもっと努力が必要」と書いたのをフロントの女将はその場で読んで渋い顔。これがすでにアウトだと思うが、「ホテルももっと宣伝しろって意味よね」と勝手に解釈。もっとストレートに書いていたらどう反応したのだろう。

十津川の温泉はアプローチの難しさによる秘境感、まわりの環境、泉質の良さなど、うまくすればもっとずっと魅力的な宿が作れると思うのだが、人口3700の村でそれを期待するのは難しいのだろうか。もったいない。

 時間になってバスに乗り込めば、本日は数人の乗客でガラガラの車内。

再び上野地方面に向かうと途中には太い水路橋があり
 
 風屋ダムがちらりと見える。

上野地の休憩から先へ進むと
 
新しい橋なども作られていて道はどんどん良くなっている様子。

やがて十津川村を抜けて、大塔コスミックパーク「星のくに」なるいかにも星の良く見えそうな、山のてっぺんのリゾート施設を過ぎると
 あとはひたすら山を下る。

やがて平地になり
 柿の木が目立ち始めたら五條市。
久しぶりに見るコンビニやファストフード店におお(笑)、と思っていると
 
市街地には古い家がそこここに残っていてちょっといい感じだ。

 これまた久しぶりにイオンが見えたら、その横の五條バスセンターで10分の休憩。

ここまでは景色も良く、まったく退屈せずにバス旅を楽しんできたが、この先はごく普通の市バスになって、乗り降りも増えるので最後の1時間はかなり退屈。

そうして出発から4時間、終点の近鉄八木駅に到着。
 
整理券の表示は109で4面にわたり、始発からの料金は5250円。
今回は途中、途中で下車をしていたので日本最長と言えども苦労なく、思ったよりも乗り心地も良くてバス旅を存分に楽しめた。
全額負担をしてくださった十津川村に感謝。

 
八木駅からは急行で京都へ向かった。


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日本最長バスの旅 7 湯泉地温泉 「一乃湯ホテル」

2016-11-11 17:10:57 | 国内旅行
10月20日 続き

上野地からバスで40分、十津川温泉の一つ手前、十津川村役場で下車。

 バス停の目の前にその役場があるが、日本一広いとはいえ人口3700人の村にしてはずいぶん立派だ。

ここから国道沿いを3分も歩くと今夜の宿、「一乃湯ホテル」が登場。
 
ロピーも広い大きなホテルだが、バブル期に建てられてそのままなのか、外観は随分くたびれてうら悲しい感じがする。
 
部屋に通されるとこちらは10畳に大きなソファもあり、掃除は行き届いて問題なし。

広いベランダの下には十津川が流れ、対岸に見える立派な建物は中学校のようだ。

この部屋に荷物を下ろしたらすぐに外出。
 村役場の向かいの道を入って行くと湯泉地の温泉街。
ここにも宿が5軒ほどあるらしいが、かなり鄙びたこの道の途中に公共浴場「泉湯」がある。
 
ここも券売機でチケットを買い、受付に渡すが入浴料は400円。
  
中に入るとここはこじんまりしたお風呂で、内湯は4人も入ればいっぱいの大きさ。
ただしここは外に露天があって、まわりの緑も見えるいい雰囲気。
このお風呂には夕方の時間帯のせいか地元のおばあちゃんたちが来ていたが、こちらが露天に浸かっているうちにみなさん上がってしまって、今回の旅はどこでも悠々。

湯泉地のお湯は無色透明だが単純硫黄泉とのことでたまご臭があり、pH8.9のお湯はどこよりもツルツル。
公共浴場でもお湯の状態が良くて、化粧水に浸かっているような気持ちよさ。たまらん。

湯上りにはホテルのすぐ隣にある「道の駅 十津川郷」でお土産を物色。
 
せっかくだから十津川の物を買って帰りたいが、きのこは普通のエリンギやしめじばかりだし、コンニャクは重いし
 蜂蜜は900ml一万円もしてお高い。

そこで選んだのはゆうべしなるもの。
 
よくあるゆべしは柚子の皮の中に羊羹など甘いものが入っているが、ここのものはみそ、そば粉、ゴマなどを詰めて蒸してから乾燥させたものとのこと。
売り場のお兄さんに食べ方を聞いてもそのまま切って食べるとしか言わなかったが、帰宅してから食べてみると切っただけでも柚子の香りが鮮烈で、みそも思ったほど辛くない。鍋物に入れてもいい感じだし、これは工夫次第で使えそう。もっとうまい売り方があるだろうに、もったいない。

 道の駅には明治の大水害で北海道に移住した新十津川のお土産も並んでいて、商売はあちらの方がうまそうだ。

ホテルに帰ったら食堂でご飯。
 量はたっぷりだが焼き魚も天ぷらも冷たくて、十津川らしさがまったくないのが悲しい。

まわりのテーブルもかなり埋まっているが、座っているのは男性ばかり。
話の内容からこの近辺の川や橋で工事をしている人たちらしく、このホテルはビジネス利用がほとんどの様子。

おかげで女湯はまたしても貸し切りだったが
 
内湯はちょっと熱すぎて、露天はちょっとぬるすぎる。
なにかと残念なホテルだった。


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日本最長バスの旅 6 十津川温泉~上野地

2016-11-10 11:02:17 | 国内旅行
10月20日

宿の車で十津川温泉のバス・ターミナルまでやってきた。
 ここから10時に八木駅行きのバスがあるが、これには乗らずに温泉街をちょっとお散歩。

 
バス停の前には二津野ダム湖が広がり、その湖畔にこじんまりとした温泉街。
 
ターミナルの隣には10リットル100円で温泉の買える自販機があり、宿も9軒ほどあるようだが、平日昼間の温泉街に人影はほとんどない。

喫茶店の一つもない集落を歩いて地図にあった猿飼橋に来てみたが
 残念ながら老朽化のため通行禁止になっている。
十津川村にはこんな吊り橋が60以上もあるらしい。

他に見るところもないようなので、バス・ターミナルのお向かいにある公衆浴場、「庵の湯」へ。
 
飲泉所の脇にある階段を降りて行くと自販機があって、入浴料は400円。
 
受付のおばちゃんに券を渡すと、浴室まで案内して脱衣場の電気をつけ、扇風機を回してくれた。
どうも今日一番の入浴客になったようで、ここもまた貸し切り。
 
内湯のみの浴場だが大きな窓からダム湖を眺める浴室は明るく、シャンプー類も常備。
 
お湯はホテル昴と同じような笹濁りだが、飲んでみると硫黄よりも金気臭が強く、ツルスベ感もこちらの方が強い。
十津川村の温泉はすべて源泉かけ流しを自慢にしているので情報量も多く、適温に調整されたお湯は鮮度も良くて、朝ぶろが気持ちいい~。

風呂上りはダム湖を見ながらなかなか引かない汗を拭って涼んでいたが、しばらくしてバス・ターミナルの待合所に移動。
 隣にはここで唯一店らしいお土産屋さんがあるが、あいにくこの日は定休日で手持無沙汰。

12時半になってやっと次の八木行きバスに乗車。
するとこのバスには8割ほどもお客が乗っていてちょっとびっくり。

このバスに1時間ほど乗って、やってきたのは上野地。これだけ乗ってもまだ十津川村の中というのだから広い村だ。
 上野地は思いのほか大きな集落で、奈良交通のバスはここで20分の休憩を取る。
しかし自分はここで下車をして
 
駐車場のそばにあるお店でうどんの昼食。大きなお揚げがおいしいが、ここはこんにゃくもおいしいらしくて、レンタカーを2台連ねた台湾人の若い子たちが何人も来て大にぎわい。
熊野も外国人観光客が増えて、お店の人もバスの運転手さんも簡単な英語は必須になっている様子。国際化ってこんなところから始まるのかも。

このお店に大きな荷物を預かっていただき、向かうのはこの地の名所、谷瀬のつり橋。
  
長さ297メートル、高さ54メートルのこの橋は昭和29年に対岸の谷瀬集落の人々が自らお金を出して作ったそうで、その当時で一軒当たり20~30万円の負担と言うのは大変だっただろう。
今も無料で渡らせてもらえるが、一度に20人以上乗ってはいけないということで橋の両端には係員がいる。
渡ってみると中央辺りではさすがに揺れるが、両脇のガードがしっかりしている分、果無集落に行く時に渡った吊り橋より意外に怖さは少ない。
下を流れる川がコバルトブルーできれいだ。

この橋を渡った先に何があるか、バスの運転手は行ったことがないので知らないと言っていたが
 お茶屋さんが一軒ある。ただしここは週末だけの営業のようで、この日は残念ながら閉まっていた。

その前には看板があって
 
地元の人が整備した散歩道の案内がある。そこでかわいい手書きのサインをたどって行くと
 
思いのほかたくさんの家があって、なるほど、この人たちが橋を架けたのか。
 
車も人もほとんど見当たらない散歩道をテクテクたどると、お酒になる米の田んぼがあったり、柚子の畑があったり
 
集落の中を通るだけではあるが、サインのありかや休憩所など、実にポイントを押さえていてセンスのいい散歩道。
終点には神社と吊り橋の展望台があるとのことだが、帰りのバスに間に合わないと大変なのでその手前で引きかえし
 また橋を渡って上野地へ。

 新宮方面へ戻るバスに乗り込むと、今度は往路よりもさらにお客さんが多くてほとんど満席。
なんと添乗員付きのツアーが乗り込んでいたのだった。

 
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